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JIROの独断的日記
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2009年01月15日(木) 【音楽】新しい才能の発見。女性トランペット奏者、Tine Thing Helseth(ティーネ・シング・ヘルセス)。

◆偶然、見つけたのです。

私は、たまにYouTubeでクラシックの演奏を検索することがあります。最近、私の好きなトランペットで、

新しい才能は出てきているのかどうか、さっぱり分からないので探したら、偶然、ノルウェーの女性トランペット奏者、

ティーネ・シング・ヘルセス(Tine Thing Helseth)という1987年生まれの女の子が、ハイドンのトランペット協奏曲の第三楽章を

吹いている画像を見つけました。女の子、と書きましたけど、北欧の人って、大きいからね。この子もかなり長身なのだろうと

思いますが、それは、まあ、どうでも良いことです。とにかく始めに、ハイドンをお聴き頂き、ご覧頂きたい。



Tine Thing Helseth: Haydn Trumpet Concerto, 3rd mvt



上手いと思います。

ハイドンの協奏曲は変ホ長調ですが、普通のトランペット(B管)でも吹けますが、この人は、

モーリスアンドレのように、E♭管を使っているのです。管が短くなればそれだけ音程も狂いやすいし、音が細りやすいのですが、

音程が良いし、音質にムラがなく、テクニックもちゃんと勉強して身につけています。

演奏している映像でよく分かるのは、唇周辺はもとより、身体の力が抜けているのです。全然無理をしていないでしょう?

力が抜ければ抜けるほど良い音がするし、テクニックの習得も容易になります。先生も良かったのでしょうが、

この人は、トランペットを演奏する才能(勿論、努力もしてますが)がある、と思います。


◆ティーネ・シング・ヘルセスのCDから、アルビノーニとネルーダという作曲家の曲を聴いて頂きます。

HMVで、トランペット協奏曲集 ヘルセス(tp)ノルウェー室内管弦楽団が出ています。

トランペット協奏曲の定番、ハイドンとフンメルも録れていて、なかなか良いのですが、これらは今まで何度もお聴き頂いたし、ハイドンの3楽章は上で、

YouTubeを見て頂いたので、ここでは、アルビノーニとネルーダのコンチェルトの一部を聴いて頂きます。

アルビノーニのトランペット協奏曲、という場合、殆ど原曲はオーボエ協奏曲です。普通はOP.9(作品番号9番)の一連の曲から選ぶのですが、

このアルバムでは珍しく作品7シリーズから、OP.7-3の第一楽章をどうぞ。


Concerto in B Flat, Op. 7 No. 3 - I. Allegro



非常に正確で、折り目正しい演奏なのですが、溌剌としています。相当な高音域でも音色が堅くならず、音のコントロールが安定しています。


もう一つは、今まで、トランペットの曲を何十回もご紹介しながら、何故か忘れていたのですが、18世紀のボヘミアの作曲家、

ヨハン・バプティスト・ゲオルク・ネルーダ(Johann Baptist Georg Neruda)という人のトランペット協奏曲があります。

ネルーダは何だか専門家も、まだ、詳細が分からない人らしいです。音楽之友社の音楽中辞典には、全く載っていない。日本語のウィキペディア

にも載っていない。仕方がないので英語のWikipediaを読んだのですが、「あまり詳しいことが分からない」と書いてあります。

一応、1707〜1780年の生涯だったと書いてありますが、本当には確認できていないようです。

まあ、そういうことは、学者さんに研究していただいて、ここでは、ネルーダのトランペット協奏曲から第一楽章をどうぞ。



ネルーダ:トランペット協奏曲変ホ長調より第一楽章



意外に良いでしょ?曲も演奏も。ネルーダのトランペット協奏曲なんて、多分録音した人は少ないから、貴重ですよ。

よろしければ、前述の通り、この他にハイドンとフンメルの協奏曲も収録されていますから、

トランペット協奏曲集 ヘルセス(tp)ノルウェー室内管弦楽団をお薦めします。



それにしてもねえ。1987年生まれ、と来たね。

私が社会人になった3年後に生まれた女の子が、もう21歳で、こんなにトランペットを上手に吹いている。

お若い方には、分かり難いでしょうが、何だか不思議な気がしてしまいます。

しかし、それは余談です。上手ければ、良いんです。お薦めします。


あのですね。厚かましいお願いなのですが。

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