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JIROの独断的日記
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2007年01月15日(月) 「利上げなら、日銀法改正も検討…自民幹事長」←何のために日銀があるのですか?

◆記事:利上げなら、日銀法改正も検討…自民幹事長 (1月14日20時13分配信 読売新聞)

自民党の中川幹事長は14日、愛知県豊川市で講演し、日銀による追加利上げの検討に関して

「政府には(日銀金融政策決定会合の議決を延期するように求める)議決延期請求権を行使する義務がある」と述べ、日銀をけん制した。

仮に請求が否決された場合は「重大な法制度の欠陥ととらえざるを得ない」として、日銀法改正も検討する考えを示唆した。

また、「政府と(日銀が)政策目標を共有させることすら日銀の独立性を侵すものだという間違った解釈は、

戦前戦中の軍部の(政府から独立しているという)主張を想起させる」と語った。


◆コメント:日銀法は日銀の独立性を保障している。

自民党のダブル中川(幹事長、政調会長)の日銀に対する昨日からの発言は、最早「脅迫」である。



今週の水曜日と木曜日に日銀は毎月定例の金融政策決定会合を開催し、

木曜日の(通常どおりなら)、12時半頃に、利上げを発表すると見られている。

利上げといっても、現在0.25%の無担コールレートの誘導目標を0.5%にする、0.25%の小幅な利上げで、

株式市場や債券市場は既に、これを織り込んでいる。この程度で、経済がどうなるものでもない。

ダブル中川の日銀への干渉は異常である。
日銀法(日本銀行法)第3条第1項は次の通り、日銀の独立性を定めている。

第三条 日本銀行の通貨及び金融の調節における自主性は、尊重されなければならない。

記事に載っている中川幹事長の発言、また、「利上げは許せない」という15日の中川政調会長の発言は

日銀の独立性を保障した日銀法に抵触するもので、それこそ「許せない」。


◆何故、日本銀行があるのか。

日銀は、一切の利害から離れて、金融政策を中立的に決定するために存在する。

通貨を発行するのは日本銀行である。他国もそうだ。中央銀行が通貨を発行する。



これは、古今を通じて、政府が通貨発行権を握ると、必ず乱発してインフレを招いた歴史上の教訓から、

政府から独立した、中立的な中央銀行が必要であることを学んだ結果である。



「ダブル中川」のバカは、こんな基本的なことも分からない。

「政府が利上げするなと云っているのに利上げしたら、日銀法を改正して(改悪して)、政府の思い通りの金融政策しか取れないようにしてやる」

といっているのだ。それなら、日銀は必要ない。政府(内閣)が金融政策を決めればよい。

できるなら、やってみるがいい。



日銀の金融政策決定会合のメンバーは、金融政策の専門家である。目分量で金利を決めるのではない。

物価指数をはじめとする、数十項目に及ぶ経済指標を読みこなし、金融政策を通じて、日本経済を安定的に活性化する重責を担う。



ダブル中川両君。できるの?

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