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JIROの独断的日記
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2008年06月13日(金) <ネット殺人予告>大学生を事情聴取 大阪府警←これは、マスコミの所為でもあるのだよ。分かっとるかね?

◆記事:<ネット殺人予告>大学生を事情聴取 大阪府警(6月13日19時38分配信 毎日新聞)

 大阪府警南署は13日、インターネットの掲示板に殺人を予告する書き込みをしたとして、

大阪市福島区の大学4年の男子学生(21)から軽犯罪法違反(業務妨害)容疑で事情聴取した。同容疑で書類送検する方針。

調べでは、学生は6月10日午前2時半〜3時40分ごろ、自宅から携帯電話で掲示板サイトに

「6月16日3時にアメ(リカ)村で無差別殺人おこします」

「秋葉(秋葉原)の件でこんな僕も勇気がわきました」

「早く通報してくれませんか? 本当に実行しそうです」などと11回書き込み、

若者が集まるファッションの街、アメリカ村(大阪市中央区)一帯に署員を配置させるなどして業務を妨害した疑い。

10日午後、書き込みを見た女性が110番通報して発覚。学生は「家も学校も面白くなく、むしゃくしゃしていた。世間を騒がせたかった」

などと供述しているという。


◆コメント:秋葉原無差別殺傷事件に関する報道は、明らかに過剰であり、模倣犯を生む可能性を示唆している。

秋葉原無差別殺傷事件(以下、「秋葉原事件」)が社会に与えた衝撃は確かに大きく、世間の関心は高い。

事件が起きたのは、今週の日曜日であった。その後丸々一週間、マスコミの社会部がこの事件に関して伝えた情報量は膨大だ。

それは、例えば、Yahoo!ニュースの秋葉原無差別殺傷事件を見れば分かる。

記事を溯って、見出しだけでも見てご覧なさい。ものすごい数の記事が載っている。

事件が起きた現場は秋葉原の歩行者天国(今日(13日)、東京都の公安委員会は、当面、秋葉原の歩行者天国中止を決めたが)であった。

現場には多くの人がいたから、事件発生当初は、死者が出たことを伝えるのはやむを得なかった。

「秋葉原に行ってくる」と言って家を出た人の家族の心配を考えれば当然である。それは、認める。


しかし、事件の翌日以降、テレビのワイドショーでの、秋葉原事件の取りあげ方は、過剰かつ不適切であった。

犯人の生い立ちを調べ、学生時代の友人、教師、その他関わりがあった人にインタビューをし、

犯行前、5月の下旬から犯行当日まで、犯人が携帯用掲示板に残した、膨大な書き込みを「コメンテーター」が専門家でもないのに、

「分析」の真似事をして、犯人が何故犯行に及んだか、好き勝手なことをまくしたてた。


新聞もまた、大衆紙と変わらなくなってしまった。例えば13日(金)、毎日新聞が次のような記事を載せた。

◆記事:秋葉原殺傷 加藤容疑者 車ではねた後、即死男性も刺す(6月13日15時48分配信 毎日新聞)

東京・秋葉原で17人が殺傷された事件で、現行犯逮捕された派遣社員、加藤智大容疑者(25)=静岡県裾野市=が、

トラックではね即死状態になった被害者をさらにダガーナイフ(短剣、刃渡り約13センチ)で刺していた疑いが強いことが分かった。

刺した際にナイフを上方に動かし、内臓をより損傷させたケースがあることも判明。

警視庁万世橋署捜査本部は加藤容疑者の強い殺意を裏付ける行為とみて調べている。

(引用者注:以下略。全文はこちら。)

私が言うところの「過剰かつ不適切な報道」の典型である。

加藤容疑者が、即死した人を更にナイフで執拗に刺した、ということを被害者の遺族・友人が知ったら、どのような気持ちになるか、

毎日新聞は考えていない。単なるセンセーショナリズムだ。
トラックではね即死状態になった被害者をさらにダガーナイフ(短剣、刃渡り約13センチ)で刺していた

ことが、
加藤容疑者の強い殺意を裏付ける行為

だという(言っているのは万世橋警察だが)。

あのね。考えなさいよ。

容疑者は7人もの人を故意に殺害しているのである。強い殺意があったことなど、始めから明らか。死刑になることも明らかだ。

このようなグロテスクな犯行の手口の詳細を全国紙が報道することはない。この記事をわざわざ紙面に掲載する必然性は認められない。


この異常な殺人事件をあまりにも多くのメディアが、「熱心に」報道することにより、加藤容疑者は「時の人」になってしまった。

すると、冒頭に引用した記事の大学生のように、「模倣犯」または、「模倣犯ごっこ」をすれば、自分も「有名になれる」と考えるバカを、

刺激してしまうのである。


秋葉原事件以降、「このような犯罪を未然に防ぐにはどうすればよいか」という意見を書いている人がいる。

どこかの学生が、掲示板から殺人予告の書き込みを収集するサイトを作ったという。

だが、通り魔が、加藤容疑者と同じように、常に予め犯行を予告するとは限らない。

何も言わず、書かず、いきなり、犯行に及ぶ者もいるだろう。

だから、残念ながら、今後も通り魔殺人を完全に防止するのは、はっきり言って不可能なのだ。

前述のとおり、マスコミによる、視聴率狙い、販売部数拡大の興味本位の犯罪報道は、模倣犯を出す可能性を高める。

能動的、積極的な対処ではないが、秋葉原事件のことは、もういい加減、報道しないことだ。

それによって、模倣犯の出現の可能性を下げること。それが唯一の対処であろう。

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2005年06月13日(月) 「宝塚―尼崎間で走行実験、非常ブレーキ再現」 ←つまり、いまだに事故の真相は不明なのだ。
2004年06月13日(日) 「集団的自衛権の行使規定を明記、自民が改憲案論点整理」 だから、自民党代議士なんてのはバカだってんだよ。
2003年06月13日(金) 「TBSが特集放送を約束 障害者団体の抗議で謝罪」それはいいんですが、発言した医者本人は何故謝罪しないのか?

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