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JIROの独断的日記
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2007年10月23日(火) 「薬害肝炎情報、厚労省が20年前から手がかり放置」←悪魔の役所。旧厚生省と厚生労働省

◆記事:薬害肝炎情報、厚労省が20年前から手がかり放置(10月22日9時37分配信 読売新聞)

薬害肝炎の疑いが強いとして、製薬会社が2002年に厚生労働省に報告した418人分の匿名の症例一覧表のうち、

約3分の1については、患者のイニシャルや医療機関名など詳細を記した個別の副作用報告書が同省に提出されていたことが判明した。

古いものは1987年に提出されており、同省は、患者特定につながる情報を持ちながら20年にわたり、

製薬会社に対し、本人への告知を指示するなど適切な対応を取っていなかったことになる。

副作用報告書は、止血剤として血液製剤「フィブリノゲン」を投与され、C型肝炎に感染したと見られる症例について、

旧ミドリ十字(三菱ウェルファーマを経て現田辺三菱製薬)が医療機関から情報を得て、

1987〜2002年に同省に提出したもので、計144人分に上る。


◆解説・コメント:薬害肝炎・薬害エイズとは何か。

薬害肝炎とか薬害エイズとは何かに関して、詳細はかつて書いた記事をご覧頂きたいのです。

薬害肝炎に関しては、フィブリノゲン製剤問題とはなにか。に。

薬害エイズに関しては、「安部被告心身喪失で審理終結…薬害エイズ」原告の無念さを思うと気の毒に、

それぞれ説明があります。

うんと大雑把に言うと、血液製剤(人間の血液を原料とする薬)という薬があり、これは主にアメリカから日本が

大量に輸入して使っていた(今はどうなのか知りません)のですが、原料の血液を提供した人の中に少なからず肝炎ウィルスや、

エイズウィルス(HIV)に感染していた人がいたので、彼ら・彼女らの血液から作った薬も汚染されていたのです。

それを使われた日本の患者が肝炎やエイズに感染してしまった、という事件です。

薬害肝炎で問題となっているフィブリノゲン製剤ですが、フィブリノゲン自体は有害な物質ではなく、

普通の人間の血液にも含まれているタンパク質の一種で血液を凝固させる働きがあります。


◆フィブリノゲン製剤は止血剤として使われるそうです。

このため、フィブリノゲン製剤は止血剤として使われるそうです。

手術や出産で大量の出血があるとき。

ガンや白血病の治療で出血が止まらないとき。

胆石や結石除去手術、複雑骨折の手術を受けた人

などは、絶対ではありませんがフィブリノゲン製剤を使用されている可能性があります。


◆アメリカでは1977年、フィブリノゲン製剤は承認取り消しになっています。

アメリカ本国では、1977年12月、FDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)は、フィブリノゲン製剤を、

肝炎ウィルスをバラ播く危険があることを理由の一つとして、承認取消し、としました。

日本の現厚労相、旧厚生省の罪は、アメリカで承認取消になった事実とその理由を知っていながら、

日本での使用を禁止しなかったからです。何故か?

日本でもフィブリノゲン製剤を作っていた製薬会社があります。ミドリ十字という会社(今はありません)です。

ミドリ十字は薬害エイズの原因となる血液製剤にも関わっていた、悪魔の薬屋です。

それはそうでしょう。

ミドリ十字を設立した、内藤良一(1906-1982)という人は、帝国陸軍の731部隊(生物・化学兵器の研究をしていた)に

いた人物なのです。ぞっとするでしょ?

そして。

この、ミドリ十字は、厚生省役人の天下り先だったのです。


◆本来の任務の180度逆のことをする悪魔の役所。

旧厚生省、今の厚生労働省のうち、医政局、健康局、医薬保険局などの最も大切な任務は何か。

小学生でも分かります。国民の健康、すなわち公衆衛生の向上です。(最も大切なと云っていることを忘れずに)。

「国民の健康」というと、のどかな響きですが、薬の承認・取消などを誤ったり、タイミングを逸すると、

それは国民の生命に直結する仕事でしょう。

1996年、菅直人氏が旧厚生省の役人が匿していたエイズ関連資料を全部暴いてくれたので、

問題の全貌が明らかになりましたが、同時に国民は「厚生省が、『使用を続ければ人が死ぬに違いない薬』の使用を、

私欲(天下り先確保)の為に認めていた」事実に激怒しました。これが「悪魔の役所」でなくて、何だというのですか。

あれから11年経ってまた同じ事をやっています。この国は国民の命など知ったことではない、と考えていることが、

大変良く分かりました。
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