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JIROの独断的日記
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2007年10月21日(日) ここ数日、音楽家の誕生日、命日が続いていたのです。

◆10月17日:ショパンの命日

ショパンという名前は誰でも知っています。私も知っていますが、実は彼の作品はあまり知りません。

しかしながら、西洋音楽2000年の歴史を書くとしたら(私にそんな知識はありませんが)、ショパンを無視することは、

絶対に不可能、であることは確かです。ピアノという楽器。西洋音楽の象徴というよりも、西洋音楽そのものといっていい

この楽器は、ショパンが生まれるのを待っていたかのようです。

ショパンの代表作っていったって、困るよね。

考え出したらキリが無い。

まず、エチュード(12の練習曲が二組あるのです。作品10と作品25)から1曲。「練習曲」とは名ばかりで、これが弾けるぐらいなら、

すでに十分上手い。私の好きな作品10-4です。右手と左手が交互に旋律を弾きます。



ダウンロード EtudesOp10No4.mp3 (2851.0K)



はい、これは、ショパン:12の練習曲で、他のも是非、お聴き下さい。



次は、アシュケナージで、ノクターン20番嬰ハ短調(遺作)。ぞっとするほど美しい(と私は思います)。



ダウンロード NocturneNo20inCsharpminor.mp3 (3838.3K)



これは、ショパン:夜想曲全集です。

音楽評論家の吉田秀和氏が、「このCDの唯一の欠点は全てがあまりにも完璧であることだ」という趣旨の言葉で絶賛しました。


◆10月19日、天才チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ(1945〜1987)没

イギリスの天才チェリストです。ピアニスト(今は指揮もします)のダニエル・バレンボイムという人と結婚していました。

まだまだ、これから、と言うときに多発性脳脊髄硬化症を発祥し、ちょうど20年前の10月19日に亡くなりました。

YouTubeに、生前、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」を旦那や超一流の仲間と演奏した映像があります。



◆10月20日、ピアニスト、イーヴォ・ポゴレリチ(1958〜)誕生。

この人は確かに天才なんですが、かなりクセがあります。

1980年の第10回ショパンコンクールで、ポゴレリチは第2次予選までは進んだのですが、本選に残すかどうかで

審査員が揉めました。殆どの審査員はクセが強すぎるとの理由で反対しましたが、自らも天才ピアニストのマルタ・アルゲリッチが

「あの子をファイナル(本選)に残さないなら、私、審査員を辞めるわ!あの子は天才よ!」

と激怒して、本当に審査員を辞めて帰ってしまったという逸話の持ち主。今はねー。奥さん(ピアノの先生)が亡くなってから、

前にも増してヘンテコになってきまして、ちょっとどうかな?というところなのですが、初めの頃は上手い。兎に角上手い。

ショパンの「24の前奏曲」(プレリュード)から第16曲をどうぞ。



ダウンロード ChopinPreludes16.mp3 (987.8K)



音楽は速く弾けりゃいいってもんじゃないけどね。これは、文句の付けようがないですよ。上手い。

このCDはこれです


◆10月22日 リスト(1811〜1886)誕生。

リストというのは、音楽的にどうかと言われるとですね。余り好きじゃないです。

この人はヴァイオリニストであり作曲家だったパガニーニの演奏を聴いて音楽家になろうと決心した人です。

パガニーニとくれば、超絶技巧です。だから、というほど単純なつながりではないかもしれないけど、リストというと、

「超絶技巧練習曲」というのがいくつもあります。

プロのピアニストなら、こういうもので、技術の仕上げをしなきゃいけないでしょうが、

私はリストを聴いて涙がこぼれた、という経験はありません。

最も有名なのはヘタクソのフジ子・ヘミング女史がすっかり有名にしてくれた「ラ・カンパネラ」ですが、

パガニーニのヴァイオリン協奏曲の旋律をすっかり借用しております。小山実稚恵さんの演奏でどうぞ。


ダウンロード Campanella.mp3 (6774.2K)



こういうのが本来の「ラ・カンパネラ」なのです。小山さんは海外留学経験なくして、

ショパンコンクール4位、チャイコフスキー・コンクール3位を受賞したピアニストです。

世界の2大コンクール両方に上位入賞することなど、まず出来ません。大変な偉業です。

それでは、本日はこの辺りで失礼します。是非投票して下さい。右下に投票ボタンがあります。


2006年10月21日(土) 「N響 北米公演、最初のLAでスタンディング・オベーション」←どうして、こういう「いい話」を伝えないのかね。
2005年10月21日(金) 「ショパンコンクール、本選に日本人4人残る。」←世界中から集まった300人以上から本選に進んだのは12人。うち4人が日本人
2004年10月21日(木) グスタフ・マーラー「交響曲第5番嬰ハ短調」1902年10月19日、初演。
2003年10月21日(火) 民主党の「マニフェスト」と自民党「2004年重点政策」を読み比べて気がついたこと
2002年10月21日(月) クラシック音楽二題:アシュケナージ、N響指揮者に。ピアニスト、梯剛之(かけはしたけし)氏、カーネギーデヴュー。

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