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JIROの独断的日記
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2004年12月10日(金) フィブリノゲン製剤問題とはなにか。

◆記事1:フィブリノゲン、厚労省が納入先公表できず C型問題 (2004年05月11日)

 

C型肝炎の感染につながった恐れがある血液製剤「フィブリノゲン」をめぐり、厚生労働省が13日に予定していた納入先の開示で、469カ所の医療機関名のほとんどが開示されないことがわかった。医療機関が「風評被害の恐れがある」などとして異議を申し立てたためで、さらに異議が増えれば、開示はゼロになる可能性もあるという。


◆記事2:厚労省、「フィブリノゲン」納入医療機関名を公表へ(2004年5月13日)

 

血液製剤「フィブリノゲン」が感染源とされる薬害C型肝炎問題で、厚生労働省は、納入記録が残る約7000の医療機関名を年内に公表する方針を固めた。情報公開請求を受けて13日に公開予定だったこのうちの469医療機関分は、不服申し立てが相次いだためすべて手続きを停止。今後、内閣府の情報公開審査会が示すとみられる公開基準に沿い、まとめて公表する。

 全医療機関名の公表に向けて、厚労省は来月にも製造元の旧ミドリ十字(現三菱ウェルファーマ)側が持つ資料の提出を受け、数人―10人程度の職員で特別チームを組織。各医療機関に文書で公表方針を通知し、主張を聞いて公表時に併記する。 (07:00)


◆記事3:C型肝炎感染、フィブリノゲン納入先の医療機関公表(2004年12月9日)

 

血液製剤「フィブリノゲン」によるC型肝炎感染問題で、厚生労働省は9日、同製剤が納入されたとされる6611の医療機関名を公表した。

 これらの医療機関で、ウイルスの不活性化が徹底された1994年以前に出産や手術などで大量出血したことがある人は、同製剤の投与によりC型肝炎ウイルス(HCV)に感染した可能性があるとしている。同省はホームページに全医療機関名を掲載するとともに、国民に対し、HCVに感染しているかどうかを調べる検査を受けるよう呼びかけている。

 公表されたのは、製造元の旧ミドリ十字(現・三菱ウェルファーマ)が1980年以降に同製剤を納入していた7036施設のうち、名称や所在地が特定できた6611施設。現在も存続しているのは5398施設で、残る1213施設は廃院や統廃合ですでに存在していない。診療録(カルテ)などの記録を保管していたのは477施設。種別では、産婦人科関係(約790施設)が最も多かった。


◆コメント:フィブリノゲン及び、フィブリノゲン製剤とは何か。

 

フィブリノゲン自体は、「悪い」ものではなく、普通の人間の血液中に含まれているタンパク質の一種であり、出血したときに、血液を凝固させる作用がある。

血液製剤とは人間の血液から作ったクスリである。色々な人間から採血した血液をプールしておいて、それを原料に作る。だから、献血した人の中にひとりでもC型肝炎ウィルスのキャリアがいれば、血液製剤全体が、ウィルスに汚染される。

フィブリノゲン製剤は止血剤として使われる。手術、出産などで大量出血が起きたとき。癌や白血病の治療で出血が止まりにくい時。胆石や結石の除去、複雑骨折の治療を受けた人は、絶対ではないが、フィブリノゲン製剤を使用された可能性がある。


◆コメント2:米国では、27年前に承認取り消しになったクスリを放置した厚生省。

なんと、1964年頃から、日本でも血液製剤の危険性が指摘されていたが、国は全く何もしなかった。

さらに、13年後、1977年12月,米国FDA(食品医薬品局)は,肝炎ウイルス伝播の危険があることを理由の一つとして,フィブリノゲン製剤の承認を取り消した。

その当時、日本は鎖国していたわけではないので、米国が承認を取り消した情報を、 厚生省は知っていながら、再び、このクスリを放置した。

どうして、そういうことをするか? 厚生省の役人の天下り先が製薬会社だから、製薬会社を潰したくなかった。社会的責任を追及されるのが怖かったから、等が理由である。


◆コメント3:薬害エイズの調査のときに、肝炎に関しても厚生省は、情報を得ていた。

 

血液製剤から感染した患者が発生した、最も悲惨な事件が薬害エイズ問題で、このときも、厚生省の役人は、そのまま、血液製剤の使用を放置すれば、患者がエイズに感染するかも知れないと知りつつ、放っておいた。信じられない。未必の故意による殺人と云っても過言ではない(今年は年金問題で散々、非難された民主党の管直人氏が1996年1月に厚生大臣に就任し、役人に命じて、エイズ関連資料を全て公表させたおかげで、この悪事の全貌が露呈したことは、特筆すべき歴史的事実である)。

ところで、厚生省は、薬害エイズのとき、血友病の治療以外で血液製剤を使われた患者の実態調査を行っている。このとき、当時、騒がれていたエイズだけ調査して、肝炎は放置した。早く知らせていれば、早期治療で病気の進行は防げた。どこまで腐っているのか。


◆コメント4:医療機関から不服申し立てがあったから、納入先が公表できないだと?

 

記事1と記事2を読むと、普通の常識的感覚を持つ人間には、到底理解できない話が並んでいる。

フィブリノゲン製剤を使用したことにより、C型肝炎に感染する可能性が高いことは、前述のとおり、1977年にアメリカのFDA(Food and Drug Administration、食品医薬品局)が承認を取り消した時点で、厚生省は知っていた。

そして、日本国内のどの医療機関(約7000)がフィブリノゲン製剤を納入していたかも把握していた。

しかし、医療機関から、「発表されたら、患者が来なくなるから、困る」という「不服申し立て」が強まり、今年の5月の発表を見送った。

 信じられます?何を考えているの?医療機関の収益のためなら、C型肝炎に感染しているかも知れない国民の健康が損なわれても仕方がない、と考えている事を意味する。

 どのように言い訳しても、そのように解釈せざるを得ない。

そして、昨日(12月9日)ようやく全てを公表した。

C型肝炎に感染しているかも知れない人々は、少なくとも7ヶ月、治療の開始が遅れたわけである。

厚生労働省の中には、医系技官といって、医師の資格を持つ職員がいるのだ。しかし、役所のなかでは「技官」などという肩書きの者が頂点に就くことはないのであり、厚生労働事務次官になるのは、国家公務員�擬鏤邯海房�かった東大卒、キャリアと呼ばれる連中から選ばれるのは、他の役所と同じだ。

役所というのは、最近目に余るのは警察だが、どこにも、この「キャリア」がいて、キャリアとノンキャリアには、歴然とした壁がある。キャリアにとって、役所は「自分が出世して、権力をふるうための手段として存在する組織である。

 それは、ハタから見ていると滑稽でしかないのだが、中にいる人間には、その滑稽さが分からない。

 要するに、一般論としては、 日本の役人は優秀だが、あまりにもキャリアが幅を利かせていて、彼らの保身の為にかなりの公益が損失を受けていることは、ほぼ、間違いない。

 いずれにせよ、役人の出世と、国民の健康・生命とでは、天秤にかけるまでもないことは云うまでもない。

フィブリノゲン製剤を使用したことによる、C型肝炎発症の第一の責任は、このクスリの使用を止めなかった、厚生労働省にある。

 司法当局は担当者を検挙するべきである。

現場の医師はどこまで危険性を認識していたのか。

 もし、全てを知っていて、フィブリノゲン製剤を使用したのであれば、患者に対する傷害の未必の故意があったとして、やはり、検挙されるべきである。

 国民の生命に関わることをいい加減に処理していた責任は、重い。


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