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JIROの独断的日記
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2007年08月06日(月) 安倍首相にアドヴァイスする義理はないのだが、あまりにも下手なので・・。

◆安倍首相は、「今は何をやっても、悪く解釈される」ことが分かっていない。

安倍首相は辞めて下さって一向に構わないのですが、見ていると、政治家としての行動が、

あまりにも、ヘタクソだ。

私は、敵に塩を送る義理は無いのだが、ヘタクソさ加減が目に余るので今回だけ例外的に、

「進言」させて頂く。

日本人なら誰でも知っているとおり、先日の参院選で自民党は大敗した。

その後、安倍首相は続投を宣言し、それだけでも顰蹙を買っている。

さらに、安倍氏の行動で如何にもまずいのは、劣勢を挽回しようとする気持は分からんでも無いが、

バタバタと動きすぎることである。今は、たとえ本当に善意で行動しても、

「支持率狙いだろ?」

と見られるのがわかっていないようだ。暫くは息を潜めていた方がいいのに。


◆原爆症認定制度の見直し

今日(8月6日)のニュースでは、安倍首相が、「原爆症認定制度の見直しを指示した」と報じていた。

被爆者援護法という法律がある。

この法律によれば、

「広島、長崎の原爆でけがをしたり病気になった被爆者のうち、

放射線が原因で、治療が必要との厚生労働相の認定を受ければ、月額約13万7千円の医療特別手当が支給される。」

のです。これが「原爆症に認定される:ということである。

別の言い方をすると、「被爆者=原爆症に認定された人」、ではないのだ。

日本政府は2001年から、原爆症認定基準を厳しくした。

このため、被爆者健康手帳を持つ25万人中、原爆症認定者は、1パーセント未満の、2242人しかいない(3月末)。

原爆症認定の基準を見直せ、と今日、安倍首相が指示したのは、このような状況を踏まえてのことだ。

だが、彼の意図は、誰の目にも見え透いている。

原爆症認定基準を見直して欲しいという、被爆者からの訴えは以前から存在していた。

今まで放っておいたくせに、何故急に「見直し」を指示したかと云えば、

少しでも有権者に好印象を与えようとしているのである。

原爆症認定基準を緩和すること自体は悪いことではないが、

今やるのなら、何故もっと早くやらなかった?と、悪い方に取られる。

安倍首相はどうもそのあたりの感覚が鈍い。


◆広島での演説内容と、今までの持論との矛盾。

今日の平和祈念式での内閣総理大臣挨拶の全文は以下の通り。

内閣総理大臣挨拶

 本日、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に当たり、原子爆弾の犠牲となられた

方々の御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。また、今なお被爆の後遺症に苦しまれ

ている方々に、心からお見舞い申し上げます。

 広島は、焦土から立ち上がり、国際平和文化都市として、大きく成長しました。今日ま

で、広島の復興と発展に尽力された多くの皆様に心から敬意を表します。

 今から六十二年前の今日、原子爆弾がこの地に投下されました。広島の広範な地域で十

数万ともいわれる尊い命が一瞬にして奪われ、多くの方々が傷つき、今も残る耐え難い

障害に苦悶されています。

 七万戸に及ぶ建物が破壊され、市民の財産の大半が灰燼に帰するなど、ここ広島の地は

廃墟と化しました。

 我が国は、戦後六十二年の間、ただひたぶるに国際平和への途を歩んでまいりました。

広島、長崎の悲劇は、この地球上のいかなる地においても再び繰り返してはなりません。

我が国は、人類史上唯一の被爆国として、この悲惨な経験を国際社会に語り継いでいく

責任があるのです。

 私は、犠牲者の御霊と広島市民の皆様の前で、広島、長崎の悲劇を再び繰り返してはな

らないとの決意をより一層強固なものとしました。今後とも、憲法の規定を遵守し、国

際平和を誠実に希求し、非核三原則を堅持していくことを改めてお誓い申し上げます。


 また、国連総会への核軍縮決議案の提出などを通じて、国際社会の先頭に立ち、核兵器

の廃絶と恒久平和の実現に向け、全力で取り組んでまいります。

 政府は、被爆者の方々に対して、これまで保健、医療及び福祉にわたる総合的な援護施

策を充実させてきました。本年四月からは、原爆特別養護ホーム「矢野おりづる園」を

新たに開設したところです。今後とも、被爆者の方々の切実な声に真摯に耳を傾け、諸

施策を誠心誠意推進してまいります。

 終わりに、犠牲となった方々の御冥福と、被爆者並びに御遺族の皆様の今後の御多幸、

そして広島市の一層の発展をお祈り申し上げます。(注;太文字は引用者による)

この演説も偽善的かつ、空疎に響く。

安倍首相が憲法を改正し、集団的自衛権の行使を可能にして、

日本を戦争が出来る国にしたがっていることは、今更云うまでもない、周知の事実である。

憲法の規定を遵守するならば、何故、憲法改正のための国民投票法案を強行採決したのだろうか。
日本国憲法 第九十九条  天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

つまり、安倍首相は既に憲法の規定を遵守していないのである。

しかしながら、今日、安倍晋三内閣総理大臣は、世界が注視する場において、「憲法を遵守する」と約束したのである。

改憲は諦めて下さい。

そうしないと、世界中から、「日本は嘘つきだ」と云われてしまう。

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