外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2004年08月06日(金) 「ダイエー抜本的再建を 竹中金融相」 日本は統制経済になったのか?

◆記事:「ダイエー抜本的再建を 竹中金融相」

竹中平蔵金融相は3日の閣議後の記者会見で、大手スーパー、ダイエーの経営再建計画の見直しについて、「先送り型では何ら解決にならない。透明性の高い、市場から評価される再建計画を示す必要がある」と強調した。ダイエーは追加金融支援を柱とする新再建計画を検討しているが、竹中金融相は産業再生機構の活用も含めたより抜本的な再建策の検討が必要との認識を示唆したとみられる。

 竹中発言を受けたダイエー本社の高木邦夫社長(58)はこの日夜、千葉県内の自宅前で「まだ(再建計画案は)策定中ですから」とひと言。また、球団に関して今後も単独で保有するのかと問われると「継続保有ということ。これに変わりはない」とだけ話し、水面下で進行していると見られるロッテとの合併について否定も肯定もしなかった。


◆コメント:小泉・竹中が景気の回復を妨げているのだ。

 一般国民は、ここ数日の新聞・テレビ報道を読んだり、見たりすると、ダイエーが今にもつぶれそうな会社だ、という印象を受けるだろうが、これは、竹中のUFJいじめの一環なのである(ダイエーはUFJがメインバンク)。

 ダイエーは一番最近の決算でも500億円以上の営業利益をあげており、2万人の従業員に給料を支払い、仕入れ先にも代金を支払い、税金を納めている。業績は回復しつつある。

 ここ数年の日本の景気回復を実現したのは、断じて小泉・竹中の業績ではなく、民間企業の自助努力である。それなのに、竹中の金融庁は銀行に検査に入って、がんばって業績を立て直しつつある企業を「問題貸付先」(つまり銀行から見れば不良債権)に無理矢理分類してしまう。そうすると、銀行は折角がんばっている企業から無理矢理貸付金を回収する。このようにして、竹中が大臣になってから、幾多の企業がつぶれた。ここ数年間、中高年の中小企業経営者の自殺が増えているが、彼らは、小泉・竹中に殺されたようなものだ。


 

どうして、そのようなことをするかと云えば、竹中は「メガバンクなどというものは、アメリカと同じように二つもあれば十分なのだ」といって、一番儲かっていなかったUFJをいびり殺そうとしているためである。

そのためには、検査に行って、UFJに「オタクは不良債権多すぎるね、このままだと、りそなと同じ国有化だよ」と脅すのである。そういわれたら、UFJも泣く泣くお客さんへの融資を回収せざるを得ない。

 そもそも、不良債権かどうかの判断は、長年、そのお客と取引をしている銀行が一番解っているのであり、彼らに任せるべきで、よほどのことがない限り、国が立ち入るべきではない。

 ましてや、銀行の数などというものは自由競争を通じ、自然淘汰に寄って自ずと結果が出る。それが、自由経済、市場経済というものである。それなのに、「メガバンクは2つで良いとか、3つで良い」とか担当行政機関の長が口に出すなど、これはもう、資本主義というよりも、社会主義経済、統制経済である。

 今一度繰り返すが、小泉・竹中は、余計なことをしなければ、景気はもっと良くなっているはずで、それを「銀行の自己資本比率」「不良債権」といった数字で縛って邪魔をしておきながら、「構造改革の成果が上がった」などと、たわけたことを抜かしているのである。彼らの悪政を見抜けぬマスコミもアホとしか云いようがない。


2003年08月06日(水) べッカム騒ぎもいい加減にしてはどうかな。
2002年08月06日(火) アングロサクソンのずるさ

JIRO |HomePage

My追加