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JIROの独断的日記
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2007年01月21日(日) 「物を食べているのに痩せるということがあったら異常で身体に毒だ」(「ナットウキナーゼ」の発見者須見洋行教授)

◆記事:疑問感じていた−−血栓を溶かす作用のある納豆の成分「ナットウキナーゼ」を発見した須見洋行・倉敷芸術科学大教授(食品機能学)の話

納豆は1000年以上も日常的に食べられてきたが、やせるという作用は聞いたことがなかったので、本当かなと思っていた。

物を食べているのにやせるというのは異常なことで、そんなことがあれば体に毒だ。[毎日新聞 2007年1月21日 東京朝刊]


◆今まで食べていなかった、カロリーのある食品を摂って痩せる訳がありません。

今日(21日)のニュースを読むと、「あるある大辞典」を見て、
「納豆さえ食っていればやせる」

と短絡した人が多いようです。

関西テレビには20日だけで、1530件も、抗議の電話が殺到したそうですが、

悪いけれど、それも少し滑稽です。



今まで食べていた物に「加えて」納豆(に限らず、少しでもカロリーがある食品)を多量に(1日に納豆2パック)食べれば、

当然、余分なカロリーを摂取することになるのですから、痩せるわけがないのは自明の理です。

(なお、「カロリーが少しでもある食品」という書き方をしたのは、「こんにゃく」のように、

「カロリーが殆ど無い食品」があるからです)
須見教授がおっしゃるとおりです。
「結果論でものを云うな」

とお叱りを受けたくないので、結果論ではない証拠に、

以前私が、2年で16キロ減量した話をご参照下さい。

そこに書いたとおり、私は、「昼飯を殆ど食べない」という、少々荒っぽい方法で痩せたのです。

但し私のダイエットは完全に我流です。医学的に安全性は保障できません。

私と同じ事をして体調を崩しても、私は責任を取りません。自己責任でどうぞ。



それを踏まえて読んでいただきたいのですが、食べながら痩せようというのは、甘いと思います。


食べて痩せたとしたら、下剤でも混入してある食品ではないかと思います。

大体、昔の日本人の食生活は、質素というか、もともとカロリーが低かったのです。

東京では、多くの家で毎朝納豆、ご飯、味噌汁と、あと少しのおかず、というぐらいのものでしょう。

納豆に体重を減らす効果が本当にあったら、昔の関東の多くの家庭では、

皆どんどんやせ細って、骨と皮だけになっていたのではないでしょうか?

テレビは、昨日書いたとおり、

「視聴率の為ならば、何でもする」のですから、情報を鵜呑みにしない方が無難です。


◆納豆の効果として知られるのは、血栓を溶かす作用です。

納豆を食べても痩せないなら、食べる意味がないかというと、そんなことはありません。

標題に掲げた須見教授は、納豆のネバネバに含まれるナットウキナーゼという成分を発見した方です。

ナットウキナーゼは、納豆のねばねばに含まれる成分で、

心筋梗塞や脳血栓を引き起こす血液中の血栓を溶かす効能があるとされています。


◆納豆→減量という仮説ができた理由。

納豆のデータその他は捏造だったとしても、素人がそんなことを考えつく筈がない。

いくつかの情報から、「納豆で痩せる」と「企画」を組み立てたのでしょう。次に書くのはその「可能性の一つ」です。

よく読んで調べたのですが、私も素人ですから、これから述べる論理が正しいかどうか、検証できません。

ご専門の方に、補足していただければ有難いです。



「あるある」の論理では、納豆中の成分が、血液中のDHEA(ディー・ハイドロ・エピ・アンドロステロン)という物質を増やします。

DHEAはステロイドホルモンの材料(前駆体)です。

ステロイドホルモンには、新陳代謝を活性化する強力な作用、また、細胞分裂促進作用があります。

このため、ステロイドは、ボディビルダーや運動選手が濫用して問題になったことがあります(摂りすぎると副作用もあるからです)。



あえて、「美容」に結びつけるなら、DHEAはステロイドになり、また、DHEA自身にもステロイドとしての性質があるので、

肌が若返ったり、肉体が元気になる場合がある。

さらに、脳に対しては、老化を遅らせて、アルツハイマー性認知症を防いだり進行を遅らせる作用がある。



以上が私が書くことができる限界です。

結局、DHEAそのもの、またステロイドにより減量が可能だ、という話は見つかりません。

ただ、DHEAに関してはまだ分からないことが多いのだそうです。

仮説として「ダイエットに効果がある」と主張している人がいたのかも知れません。

中途半端ですが、悪しからず。

それでは。

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