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| 2006年12月11日(月) |
民主党の河村たかし議員は、新宿舎について問い質した、唯一の国会議員だ。 |
◆国会議事録より:2006年6月13日 衆議院法務委員会における民主党河村たかし議員の質疑応答
○ 河村(た)委員 はい、ありがとうございます。そうしたら、警察庁さん、結構でござい
ます。
あとは、議員宿舎の話をちょっとしたいと思います。
これは、何でかと言いますと、一番最後に聞きますけれども、杉浦法務大臣にちょっとお伺
いしますが、憲法十五条に、いわゆる公務員は全体の奉仕者であるという規定がありまして、
普通は、全体の方はいわゆる論議になりますけれども、その後にも、一部の奉仕者ではない、
いずれも奉仕者という言葉を使っております。
これは、英語ではサーバンツというのが書いてありますけれどもね。そういう精神からいっ
て、後で出てまいりますが、どう思われるかという話でございます。
順番にいきましょうか。まず、新赤坂宿舎ですね。これは建築費総額幾らで、それから入居
者は何人おるのか。それと、すぐ隣地にこういうのがあるんですけれども、これはすぐ隣地
のマンションです。本当の隣地です。ここで大体八十平米、一億です。
八十平米、国会議員の宿舎、一億、民間の場合ですね。駐車場は別です。きょう電話かけて
聞いたんです。駐車料金は月に大体五万ぐらいかかると。衆議院の場合は多分ゼロになると
思いますけれども、そこら辺のところ、いかがですか、ちょっと衆議院事務局に。早うやっ
てちょうだい、時間がない。総額と入居者数。
○山本参事 お答えします。
PFI手法による赤坂議員宿舎整備事業における事業費は総額で三百三十四億円であり、そ
のうち、建設費は百三十八億円となっております。また、総戸数は三百戸でございます。
○河村(た)委員 そういうことで、億ションということでございます。土地がただになって
おりますので、お上の場合は、議員の場合は。これは真横のマンションですから。国会議員
が億ションに住むことになったんですか。これはえらいことですよ。
今、青山宿舎はあいておりますか。
○山本参事 青山議員宿舎の議員室については、全議員室が四十室で、平成十八年六月二日現
在の入居室数十九室、空き室は二十一室でございます。
○河村(た)委員 こうやって、あいておるところがあるわけですね。私は今、この青山に入
っておりますけれども、あいておるところがあるのに、そこを使わずに、仮宿舎ということ
で、大層豪華なところにみんな入っておりますので、これは会計検査院にお伺いしますけれ
ども、会計検査院は、税の無駄遣いというか、公正に使われているかということをチェック
すべく、わざわざ憲法で定められておりますからね。これは検査すべきじゃないですか。
○諸澤会計検査院当局者 お答え申し上げます。
国会の収入支出でございますとか国有財産の受け払いなどにつきましては会計検査の対象と
なっておりまして、国会から提出されます計算書また証拠書類に対する書面検査のほかに、
毎年一回、二日間程度を要して実地の検査を実施しているところでございます。
この実地検査に当たりましては、私ども、物品購入でございますとか役務契約など、さまざ
まな支出項目の中から、一部でございますが、それを抽出して検査を実施しているというと
ころでございます。
今後、ただいまお話がございました議員宿舎の有効利用が図られているかなどの点につきま
しても、十分留意してまいりたいと考えております。
○河村(た)委員 では、国会議員が億ションに住むことについてはどうでしょうか。国会議
員が億ションに住むことについて、それも多分、家賃十万円以下、駐車場込み。
○諸澤会計検査院当局者 お答え申し上げます。
議員宿舎の必要性でございますとか、また、どのような議員宿舎を用意するのかということ
につきましては、国会御自身でお決めになられたことと承知はしております。
しかしながら、会計検査院といたしましては、本件、PFIによる赤坂議員宿舎の建てかえ
事業ということでございますけれども、事業の進捗に応じまして、合規性、経済性、効率性、
有効性などの観点から検査を実施していくものと考えているところでございます。
○河村(た)委員 これはしっかりやってくださいよ。国会を聖域にしたら、本当に憲法が泣
きますよ。会計検査院、これはわざわざあるんですからね。
それから、議員宿舎の根拠法というのはあるんですか。
○山本参事 議員宿舎は、国家公務員宿舎のように法律に基づくものではございませんで、直
接規定したものはございません。
国有財産法上は行政財産の庁舎でございまして、地方選出議員の在京生活を保障し、議員の
職務を円滑に遂行するための宿所として、議院運営委員会の決定に基づき設置されたもので
ございます。
○河村(た)委員 ないんですよね、根拠法は。これはなかなかですよ。これは庁舎だと言っ
ていますけれども、国会のものを見ますと、赤坂の新築のがありますけれども、特に寝室一
は主寝室として、寝室二は子供部屋もしくは書斎などということで、子供部屋をつくること
をはや予定しておるんです。庁舎というと議員会館みたいなものだね、これは。まあ、あな
たに言ってもしようがない、後で個人的に恨まれてもしようがないのであれですけれども、
とんでもないですね。これはお手盛りの最たるものであったということだと思います。法律
の根拠もない。
それでは次、これは財務省、国税庁。
要するに、民間の人が入る家賃だとこれだけ取られる。それで、公務員宿舎も大問題ですよ、
言っておきますけれども。公務員宿舎も安い値段だ。議員宿舎も、安い値段で入っておる場
合は、税というのは公平でないといかぬですから、フリンジベネフィットといいまして、所
得とみなしていわゆる課税する、これは当たり前ですよね、納税者として。いわゆる差額と
いうのはフリンジベネフィットで課税しないんですか。
○竹田政府参考人 お答え申し上げます。
一般論として申し上げますと、所得税法上、いわゆる社宅あるいは公務員の場合の宿舎の貸
与を受けている場合におきまして、入居者の方が実際に負担している社宅等の使用料、これ
が、社宅の利用について通常支払うべき賃貸料の額、この通常支払うべき賃貸料の額より低
額である、そういった場合には、その差額は収入金額に含まれるということで、これは課税
関係が生じることというふうになります。
ここで言う通常支払うべき賃料の額、この考え方でございますけれども、社宅といったもの
の貸与が職務と密接に関連しておって、住まいとしての安定性に乏しい、例えば、退職いた
しましたらすぐ退去しなきゃいけない、そういった事情もございますので、一般の、みずか
ら賃貸住宅を借りられた場合と性格を異にしている面がある。そういう点を考慮いたしまし
て、通常支払うべき賃料の額というものを、その社宅の敷地とか家屋の評価額に一定の率を
乗じるなどといたしました維持管理費を算定の基礎とした一定の計算式、これに基づいて算
出することとしております。
したがいまして、社宅等の経済的利益の課税に当たりましては、先生御指摘のように、一般
の民間家賃の相場の価額との差額についてそのまま課税するということはしていないところ
でございます。
○河村(た)委員 ということは、今、公務員宿舎の問題を盛んにやっておりますけれども、
それと大体同じ感覚で、課税していない、そういうことですね。
○竹田政府参考人 現実に課税しているかしていないかにつきましては、個別にわたる事項で
ございますので、お答えは差し控えさせていただきたいと思いますが、まさに先生御指摘の
ように、考え方は、国会議員の先生方も含めた国家公務員もそれから民間の方も、全く同じ
通達、考え方に基づいてやっております。
○河村(た)委員 じゃ、公務員宿舎を改善するには議員宿舎をやらないかぬということだ、
そういうことでございます。
では、最後に、大臣、お待たせしまして済みません。
おだてるわけじゃありませんけれども、なかなか地元では大変御人気のあられる大臣でござ
いまして、いろいろ法律的知識もある、またヒューマニズムもあるという方が、本当に、ち
ょっと冷静に考えてほしいんですよ。やはり権力をつかさどる者は質素でなければならない。
こんなことは世界史が生んだ常識でございまして、都会のサラリーマン、都会でなくてもそ
うですけれども、皆さんにとって住宅問題というのは、住宅ローンというのは、言ってみれ
ば税金と同じですよ。それで、通勤一時間かけて、みんな苦労している。そういうところで、
国会議員がこんな便利なところで億ションに住む。億ションよりいいんですよ、駐車場を除
いて億ションですよ、これは。
こういうことで、二つあるんですけれども、一つは、憲法が言う奉仕者と本当に言えるんだ
ろうか。それからもう一つは、愛国心だと言っていますけれども、こういう、国会議員が億
ション、駐車場を除いて億ションに住む国で、一体愛国心というのは持てるんですか。よく
考えてくださいよ、皆さん、庶民の気持ちになって。(発言する者あり)何を言っておるん
ですか、あなたたち。こんなことを感じぬようでは、とんでもないよ。
いいですか、これをぜひ杉浦先生、本当に一遍原点に立って、議員というのはどうあるべき
かというところからひとつ答弁をお願いします。
○杉浦国務大臣 国会議員も、憲法十五条に定める全体の奉仕者の一員であります。疑う余地
はありません。
宿舎は、議院運営委員会の議を経て建設されておりまして、世間に今いろいろ批判があるこ
とは耳に入りますが、私の知っている限り、議員で指摘されるのは先生が初めてではないか、
そう思います。
いずれにしても、国民の理解が得られるかどうかという問題だと思います。愛国心とかそう
いうこととは次元の違う話だと私は思っております。
○河村(た)委員 何を言っておるんですか。お立場があるのでこうなるのかもわからぬけれ
ども、やはり国を愛する場合は、ここは、議員は人の上に立つと余り言いたくないですけれ
ども、実はこれは大変重要な仕事で、社会の仕組みをつくる仕事ですから。そういう人たち
がやはり謙虚に、質素に暮らしている、最低でも国民と同じ生活をしている、これは私は絶
対的だと思うんですよ。だから立派なんですよ。
だから、ああ、おれも日本をひとつよくしようかな、じゃ東京で、おれだったら名古屋でひ
とつ頑張ってみようかな、こう思うんですよ、コミュニティーの中で頑張ろうと。そこをつ
くる人たちが、億ションですよ、言っておきますけれども。庶民の高ねの花ですよ、これは。
もう一回答弁いただきたいんだけれども、議運だ議運だと言うんだけれども、議運は私は筆
頭理事にもう言ってありますから、きょうここで質問すると。だから、一遍、ウイ・アー・
パブリック・サーバンツという本当の原点に立って、やはり僕は、議員宿舎を全部廃止して、
自分で不動産屋へ行って、ワンルームに入りたい人はワンルームに入る。それで、どうして
も欲しいものだったら住宅手当を国民の皆さんのところで堂々と議論する。こういう当たり
前の姿に戻さぬと、政治への信頼というか、ああ、日本というのはいい国だな、そういうふ
うに出てこぬと思うんだけれども、どうですか、大臣。
○杉浦国務大臣 正直に言いますと、例えば地方から、遠隔地から当選して来られる方にとっ
ては便利だと思うんですね。
それから、国民の衣食住の水準はもう劇的によくなっております。公務員宿舎にしても議員
宿舎にしても、戦後の混乱した時代から始まっておるわけでして、新しい、こういう衣食足
った時代にどうかというのは、これは議院運営委員会の場で十分検討していただく必要があ
ると思う。どの程度の水準がいいかどうか、検討すべきことだとは思います。
例えば、拘置所にしても刑務所にしても、拘置所は最近、冷暖房完備ですからね。昭和四十
年前後は何もないですから……(河村(た)委員「それは東京だけですよ」と呼ぶ)いやい
や、新しいところはですよ。刑務所も、最近新しいところは暖房が入りますから、それは国
民生活のレベルが上がっているからであって……(河村(た)委員「刑務所と一緒にしちゃ
まずいだろう」と呼ぶ)いや、でもと申し上げているわけで、やはり国民生活の水準、そう
いうものから勘案していくことは必要だとは思います。
これは、国民の全体の奉仕者である国会が議院運営委員会という場を持っているわけですか
ら、そこで十分に検討して、いかなる水準が適正かどうか御判断いただくことだと私は思っ
ております。
○河村(た)委員 では最後に、これで終わりますけれども、ぜひこういう、さっきの委員長
の話もそうだけれども、議員というのはそれぞれ一人ずつ、これはある意味じゃ社長なんで
すよね。中小企業のおやじみたいなもので、それぞれが結構立派なものなんですよ。だから、
やはり質素なところに住んで、みんなが拍手するような状況にしていかないかぬ、宿舎を。
便利だからと言ったら何でも便利になりますよ。それじゃ国民の皆さん怒りますよ、おれも
便利なところへ十分の一の家賃で住ませてくれと言って。だれの金で入っておるんだという
ことですよ。億ションは金持ちが入るところで、議員が入るところじゃないですよ、言って
おきますけれども。
終わります。
◆コメント:政治の世界では、一般社会の「常識人」が「変人」になるらしい。
以前から、民主党の河村たかし衆議院議員は、テレビでよく見かけるので顔と名前は一致していたが、
失礼ながら人相が悪いので、「こいつ、どれが本音なんだ?」とやや胡散臭い気がしていた。
ところが、昨日、新しい国会議員宿舎の話を書いた後、国会議員でただ一人、
「とんでもない。億ションなんかワシは断じて入らん。
入居した議員が、税金の無駄遣いを主張したら、ワシは腹を抱えて笑ってやるぞ」
と宣言したのが、河村たかし議員だ、という話を読んで、へえ、と感心した。
コロコロ言うことが変るのが政治家だが、上の議事録は6月13日付である。
要するに半年前からずっと反対してきたわけだが、その理由が単なるあまのじゃくではない。
肝腎なところは太字にしたが、非常にまともなことを言っている。
お前は何故、急に河村議員に肩入れするのだ?と思う方がいるかもしれないが、特別な理由ではない。
正しいことを述べているから、評価しているのである。
現在の民主党全体を見た場合、誠に頼りない。先日マニフェストに、「集団的自衛権の行使を認める」
ことを盛り込む、などと新聞に書いてあって、暫くあきれてものが言えなかった。自民党と何処が違うのだ?
しかし、個々の議員を見た場合、民主党に限らないだろうが、きちんと仕事をしている人はいる。
いつも書いているが、日本人は他人のミスを責めるときは雄弁だが、他人を褒めるのがへただ。
大人だって、それなりの仕事をしたら、評価された方が良いに決まっている。
2004年4月、社会保険庁が年金掛け金を長年にわたり流用し、
その累計額が5.6兆円であることを突き止めたのは、民主党の長妻昭議員だった。
日銀が10年もゼロ金利政策を続けたことにより、国民が失った得べかりし所得が154兆円
であることを日銀総裁に言わせて、それは、実質的に消費税が20パーセントであるのと同じ事だ、と分りやすく説明したのは、
民主党の岩國哲人議員だった。
私は、いずれの場合も、議員の仕事を評価するべきだと思ったので、記事にした。
今回も同様である。
河村議員は、国会議員は全体に対する奉仕者、サーバントであること。
国民が経済的に苦しいときに、国会議員がそれよりも良い暮しをしては、国民の信頼など得られない、
といい、自分は絶対に億ションになんか入らないと宣言している。
だまっていれば、赤坂の82�屬旅盖薀泪鵐轡腑鵑貌�ることができるのに、入らないといい、
その合理的な根拠を示している。
この点において、河村たかし議員は、言葉使いなどは少々ぞんざいだが、そんなことは些末なことであり、
評価されるべきである。それが、本稿の趣旨である。
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2004年12月11日(土) 自衛隊の派遣期間延長が何故、1年間なのか
2003年12月11日(木) <イラク復興事業>日本などに限定へ 米国防総省←小泉さん、商売を取るのが目的でしたか。
2002年12月11日(水) 小柴先生も、田中さんも、凛々しかった。