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JIROの独断的日記
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2005年07月10日(日) 「無辜の人々の命を奪う邪悪なテロリスト」(ブッシュ大統領 ラジオスピーチより)←何回でも云うがあんたはそれを云えた義理か?

◆記事:7月9日(土)ブッシュラジオ演説より抜粋

 

 今回の野蛮なテロは、世界の指導者がスコットランドで行われたG8に集まっている最中に起きました。

 テロリスト達がロンドンの無辜の人々を殺していた、まさにその時、G8の指導者達は、自由主義諸国は、如何にして世界を貧困から救えるか、エイズを撲滅することができるか、地球環境を清浄できるか、そして、世界中の人々がより幸せに暮らせるようにできるか、について話し合っていたのです。

 人間の自由と尊厳を守ろうとする最も尊い心と、無辜の人々の命を奪うことを企み、実際に命を奪って喜ぶ邪悪なる輩の心。

人間の心の正と邪の差がこれ以上鮮明になることは、あり得ません。

(原文は、NewsWires: President Bush's Weekly Radio Address - 7/9/05

http://www.michnews.com/artman/publish/article_8671.shtml です。)


◆コメント:ブッシュ大統領。あんたも10万人の無辜のイラク人を殺している。

 

 いつも同じことを書くが、歴史的事実は変わりようが無いし、ブッシュが自らの行いの邪悪さを認識しない、という現実も変わらないのだから、同じ批判を繰り返さざるを得ないのは当たり前である。

 ロンドン市民を無差別に殺戮した行為が許されることはない。

 だが、世界は、この事件をそれほど騒ぐのであれば、アメリカが国際法を無視し、なおかつ、(これもイラクへの武力攻撃を正当化する根拠にはならないのだが)、「大量破壊兵器」を口実としてイラク戦争を開始しておきながら、実は、開戦時にアメリカはイラクが大量破壊兵器を保有している証拠をもっていなかったことは、どうしてもっと非難しないのだろうか?

 ブッシュは、今回ロンドン市民を殺害したテロリストと全く同じアナのムジナである。


◆イスラエルがパレスチナ空爆に用いている爆薬はロンドンの100倍。イスラエルを支援しているアメリカ

 

 周知の通りアラブ・イスラエル紛争はいつまで経っても、決着が付かない。

 イスラエルとはユダヤ人がパレスチナに戦後無理矢理創った(ユダヤ人に云わせれば、千数百年前、自分たちがローマ帝国に追い出されたところに、戻っただけ、ということになる)国である。

 そこに住んでいた、アラブ人(イスラム教徒)は難民になってヨルダンやら、シリアに逃げ込んでいる。

 ヨルダン川西岸、ガザ地区にパレスチナ人(アラブ人)の国を創りたいが、そういうそぶりを示すとイスラエル人は、圧倒的な武力で攻撃してくる。

 イスラエルがどうして最新鋭の武器や弾薬を無尽蔵に使えるのかといえば、アメリカがイスラエルを支持しているからである。

 アメリカでは、ユダヤ人が政府に浸透して、或いは圧力をかけるので、政府はイスラエルの味方をせざるを得ない。これは、世界の常識である。

 今回、ロンドンのテロで使われた「強力爆弾」は4.5kg爆弾だそうだが、イスラエルの戦闘機ががパレスチナ人居住区を攻撃するときは500kg爆弾とか1トン爆弾を使っている。

 これは悲惨なもので、街ごと吹っ飛んでしまう。

 そればかりではない。次に記す悲惨な事件も、パレスチナ紛争では日常茶飯事なのだ。

 

◆記事:「少女に20発銃弾と告発 イスラエル軍司令官に疑惑」(共同通信)(2004年10月14日)

【エルサレム14日共同】ガザ地区南部のパレスチナ自治区ラファで今月上旬、通学途中の少女(13)がイスラエル軍の銃撃で死亡した事件があった。

 内部告発により「司令官が至近距離から20発もの銃弾を少女に浴びせた」との疑惑が浮上、軍は14日までに司令官を停職にするなど、対応に追われている。

 ガザ地区では先に、イスラエル軍によるとみられる学校への銃撃で女児2人が死亡したことが判明しており、相次ぐ児童の犠牲に国際的な非難が高まる恐れもある。

 事件は5日早朝に起こった。イスラエル各紙によると、監視所にいた兵士が立ち入り禁止となっている約70メートル前方に人影を発見、軍の規則により銃撃を開始した。[ 2004年10月14日21時24分 ]



◆日本人が死ななければ良いと言うものではないだろう。

 

 ロンドンのテロが日本でも騒がれているのは、何といっても、「自分が行ったことがある」人が多く、なじみ深いこと、

 自分の身内が現地に駐在している人も多いこと。つまり、日本人も巻き込まれたかも知れないと言うことが大きな理由だろう。

 首相官邸ホームページを見ると、小泉首相がテロは絶対に許さん、と息巻いている。
 しかし、日本人が死ななければ、あとはどうでも良いのか?

 イラクでは無辜の市民が2003年3月20以来、10万人以上が殺された。

 アラブ・イスラエル紛争の死者数の累計なんて、とても数え切れない。

 そこでは、上に引用したように、子供まで、無惨に殺されたり、パレスチナ人の高校生の女の子が、自爆テロとなって、ユダヤ人の集まるところで爆死したという、やりきれない出来事も一度や二度ではない。

 テロが悲惨な結果をもたらす卑劣な犯罪であることは論を待たないが、同時に、もっと悲惨な殺戮が、毎日のように、何年も、何十年も続いている場所があるのに、日本人は全く関心を示さないでいた、ということを知るべきだろう。


2004年07月10日(土) 小泉自民党の狡猾さと危険さを検証する。
2003年07月10日(木) 幼児を殺害した12歳の少年は死刑が相当である。

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