外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2005年07月09日(土) 「ワタシの見たニッポン 〜外国人による日本語弁論大会〜」 偉いなあ・・・。

◆ETV特集:番組紹介ページ

 

 第46回「外国人による日本語弁論大会」が6月18日、鳥取県米子市で開催された。2005年の今年は、世界各地から、100人を越える応募者の中で予選を勝ち抜いた12人が本大会に出場した。それぞれ、日本語のうまさだけでなく、日常の中で見つけたニッポンの不思議や価値観の違いなど、国際交流・相互理解へのメッセージを競った。


◆コメント:ずっと昔からやっているのです。この大会。

 

 私が高校生の頃だから、30年ぐらい前から毎年やっている。好きなのですよ。いつの世でも、若者のひたむきな姿は、人の心を動かす。

 本選に残ってテレビに映る人は、予選を通過してきた人たちだから、上手くて不思議はない。

 しかし、そう言ってしまうと、実も蓋もない。

 この12人の若者のスピーチを聴いて、語学が上達するか否かを決めるのは、「世の人々に何かを訴えたい!」という「思いの強さ」であることが良く分かった。

 無論、完全に日本人と同じイントネーションや発音、ということはないが、そういう、些末なことは問題ではない。

 いずれの国の人であれ、ここまで日本語に習熟するのがどれほど大変だっただろうか、と考えたら、思わず目頭が熱くなってしまった。

 彼らのスピーチを私に英語でやれと言われても出来ない。よく頑張ったねえ。尊敬する。


◆桑原武夫先生の言葉

 

 私は大学受験浪人で代々木ゼミナールという予備校に通ったが、そのときに外部の先生を招いた特別講義が何度かあった。

 これが、代ゼミには失礼ながら、何とも贅沢なメンバーで、平山郁夫画伯が最初で、次が京大の人文科学研究所の桑原武夫京大名誉教授だった。

 桑原武夫先生と言えば、フランス革命の研究や、「社会契約論」の翻訳で知られる、当時、日本を代表する知性のひとりだった、大先生である。

 その特別講義で、桑原先生が引用した、西洋の学者(名前を残念ながら忘れた)の言葉で、強烈な印象をもって、私の脳裏に刻まれた一節がある。

 

「ある外国語を本気で学んだ者は、最早、その国を心の底から憎むことが出来なくなる」



 私は、ついに、そこまで一生懸命外国語を学ばなかったから、偉そうなことは言えないが、この桑原先生の言葉は、25年を経ても、しばしば思いだす。

 今日日本語でスピーチをしてくれた(実際には録画だから、今日ではないが)12人の外国人の若者達は、文字通り、心血を注いで、我々の言葉を習得しようとしてくれた人たちだ。

 彼らは、果たして、日本を愛してくれただろうか。


2004年07月09日(金) 「曽我さん一家、1年9か月ぶり再会」曽我さんが別人のように強く見えた
2003年07月09日(水) 民放は大抵「ヤラセ」である。

JIRO |HomePage

My追加