しそ摘み日記
akajiso



 おばあちゃんとの別れ

 昨晩は母方のおばあちゃんの通夜で、今日は告別式だった。
 火葬場で、棺が炉の中にすっと入っていくのを見たとき、私は自分でもびっくりするくらい、深い深いため息が出た。
 涙は出ない。
 でも、ため息が何度も出て、止められなかった。
 合唱する手を顔にグッと押し付けて、ギュッと眼を閉じると、また生のため息が出てきた。

 悲しくないと思いたかった別れだが、やっぱり悲しかった。

 焼き場からお清めの座敷に戻る時、私は誰とも話したくなかった。
 子供たちをみんな誰かに任せて、ひとりでドスドスと歩いた。
 人が見たら、ジュータンを蹴っ飛ばすようにして歩く私は、物凄く態度が悪いように見えたかもしれない。
 子供がふてくされているような、怒っているような、そんな態度しか取れなかったのだ。
 
 どうしても欲しいものがあるのに、ママが絶対に買ってくれない時のような、むしゃくしゃした気持ちだった。
 おばあちゃんがいなくなってしまう事に対して、だだっこのように反抗するしかなかったのだ。

2003年01月16日(木)
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