<今日の更新> ○戯言No.676
17節「黒豹」 vsセルタ @カンプ・ノウ またまたご無沙汰してしまいましたね。 さて、ウィンターブレーク前のリーガ最後の試合。 ホーム、カンプ・ノウに迎えるは、昇格組ながらもここまで好調を維持しているセルタ。 っていうか、セルタは落ちたのが不思議なくらいのチームだったんでね。 モストボイを司令塔に、リュクサン、シウビーニョといい選手も けっこういたので、なんで??って思ったんでした。
スタメン トップに左からロニー、エトー、メッシ。 中盤デコ、イニエスタ、底にエジミウソン。 最終ライン左にシウビーニョ、右にオレゲール中央はマルケスとプジョル。 守護神バルデス。 控えはラーション、エスケーロ、ジュリ、モッタ、ジオ、ベレッチ、ジョルケラ。
インフルエンザから無事に帰還したロニーもきっちりスタメンに入ってきました。
<前半> セルタが好調ぶりを証明する立ち上がり。 積極的にプレスをかけ、思い切ってラインを高く保ちながらバルサの パス回しを封じ込めよういう形。まあこれが90分間持つのか?っていうのは ありますけど、バルサ相手に引いて守ったら防戦一方になるのは 目に見えているので、このくらい強気でいかないとダメだなと思いました。 セルタのCFフェルナンド・バイアーノ。好調セルタを引っ張るエースですが、 やっぱり動きの質が高い。裏を取るタイミング、中盤とのパス交換のうまさ。 ボールのもらい方。上質の動きでバルサDFを混乱に陥れてました。
それでも最初にチャンスを作ったのはバルサ。 6分と7分に立て続けにエトー。 6分は中盤での厳しいプレスから奪ったボールをメッシとスイッチする形で 独走!トップスピードにのったエトーは止まりません。 残念ながら最後のワンタッチが長すぎてGKにキャッチされましたが、 圧倒的なスピードは脅威です。 7分はロニーとの1.2からのミドル。枠をそれましたが狙いはよかった。
しかし徐々に流れはセルタへ。 12分左に流れたバイアーノのクロスにヌニェスは惜しくも合わず。 しかしその後のこぼれ球をうまくつないでカノッビオのシュート! フリーでしたが威力が弱くバルデスキャッチ。
16分 右サイドでロニー、デコ、メッシがDFラインをあざ笑うかのようなパス交換から 最後はメッシがうまく切り返してシュートまで。しかし右足になったのと DFの寄せも速かったのでこちらも威力なく、なんなくキャッチ。 んでもシュートの前の切り返しは凄かった。 背番号が10(ロニー)→20(デコ)→30(メッシ)のパス交換も なんか面白かったですよ。どれもトリッキーで。
33分 セルタのビッグチャンス。 カノッビオのスルーパスに抜け出したバイアーノ。 角度は厳しく、マルケスも寄せてはいったのですが、一瞬速く 右足を振り抜くと、鋭いシュートがバルデスの指先をぬけていきます。 まさかって思ったけど、すばらしいコースに飛んでいきました。 しかし逆サイドのポスト直撃でした。あと10センチでもポストの内側だったら、 跳ね返ってゴールインしてたでしょう。助かりました。 35分 さらにバイアーノが魅せます。一度DFを背負いながらボールをキープして、 カノッビオに預けてからラインの裏へ走り出します。 カノッビオは迷わず裏へ浮き球のパスを送ると、完璧に抜かれてしまいます。 バルデスと1vs1の局面。ここはバルデスがファインセーブ。
どちらも決められてもおかしくない展開でした。危なかった・・・ セルタにしてみれば、どちらかでも決まっていればまたゲームプランも 違ってきたとは思います。 それだけボールの回り方もよかったし、バイアーノの動きも素晴らしかった だけに残念。
チャンスを外しまくると、直後にはピンチがやってくるのがサッカーに限らずスポーツの常。
38分 PA左サイドで得たFKのチャンス。 セルタDF陣が審判に抗議をしている中、ロニーとエトーだけは虎視眈々と 狙っていました。素早いというかロニーがボールをセットした瞬間には エトーが動き出してました。虚をつかれ足の止まるセルタDF陣を後目に エトーは逆サイドネットに突き刺しました。 これはロニーとエトーの頭脳プレイでした。 押していた時間帯だっただけに、セルタに取っては悔やんでも悔やみきれない 失点。バルサにはこの上なく大きな先制点となりました。
このまま前半終了。 失点したとはいえ、セルタの前半の戦いぶりは好調さを十分に感じることが できるものでした。DFラインもあの失点の場面以外はほぼバルサを抑えてたし。
<後半> 前半は右サイドのカノッビオが目立っていたセルタでしたが、後半は 左サイドのシルバが目立ってました。初見の選手だったんですけど、 スペイン人で19歳の期待の若手だそうです。いずれビッグクラブに 引っこ抜かれるのかなって思いました。ドリブルが巧いです。オレゲール相手にも かなり強引に突破をしかけていましたし。なかなか良かったですよ。 10分 そのシルバがオレゲールをドリブルで交わしてクロスを入れます。 ヌニェスのヘッドは枠を捉えませんでしたが、いい展開だったのは確か。
直後の12分 自陣でデコがパスカット。これを前方のイニエスタに展開。 イニエスタはセンターサークル付近で1タッチ。ロニーにパス。 この時点でロニーがフリーで前を向いてボールを持ってしまいました。 こうなると、いろんなことがバルサはできる状態になってしまうんです。 ゆっくりとドリブルを開始するロニー。 軽くシザースでDFを交わすロニー。中央に走り込んでいたイニエスタにパス。 イニエスタはDFを背負いながら反転して前に向き直ります。(この反転もうまかった。) すかさず、右サイドから走り込んできたエトーにスルーパス。 DFはイニエスタからのリターンをもらおうと走り出していたロニーに 目がいっていてエトーが完全にフリーに。 今のエトーがフリーでボールをもってPA内に入ったら、まず外しません。 最初の1タッチでシュートしやすいところにボールを動かし右足を 振り抜くとニアサイドをきっちり破ってゴール!追加点です。 本日2ゴール。通算17試合で17ゴールですよ。
20分過ぎ、メッシに代えてジュリ投入。 投入直後にビッグチャンス。右サイドから内に切れ込みながらエトーと のパス交換でPA内侵入。フリーでシュート!しかし、GK辛うじて足にあてます。
ロスタイムにもジュリにチャンス。 PA手前の中央でロニーのパスをうけたデコが、ジュリの走り出すタイミングを 見計らって浮き球のパス。完全に裏を取ったジュリがまたもGKと1対1。 しかしこれもGKに当ててしまい、ゴールならず。
ジュリは動き出しが命の選手なので、途中出場でもきっちり結果を出す当たり すごいですけど、決定力をもうちょいと高めて欲しい。(欲ばりですけど) メッシの台頭もあり焦ってる感じがしなくもない・・・
結局、セルタはシルバが何度か頑張ったものの、前半のような決定的な チャンスを作り出せないまま試合終了。
<最終結果> バルセロナ 2−0 セルタ 38分 エトー(ロナウジーニョ) 【BAR】 56分 エトー(イニエスタ)【BAR】 ネスタッチ的MIP サミュエル・エトー 申し分のない決定力。昨期は、点を取りに行く気持ちが前面に出過ぎて 決めきれない場面も多々あったものの、今期はゴール前で慌てた感じが 全然ない。冷静に決めきっている感じがします。 絶対的なストライカーがいるってのはホント心強いです。
<次節展望> これで、CLの3勝も含めて公式戦12連勝。チーム記録を伸ばしました。 年明けはエスパニョールとのバルセロナダービー。 昨期は躍進を見せたエスパニョールですが、マキシの離脱もあり、 なかなか思うような試合ができずに苦しんでいるようです。 ダービーですから油断はできませんけど、まずウィンターブレーク中に しっかりと休んでいただいて、体調を整えて欲しいです。 いったいどこがバルサを止めるんでしょうか。
冬のマーケットでは特別動くことはなさそうですが、 動きがあるとすればマキシ・ロペスの放出くらいでしょうか? 放出といってもレンタルの可能性が高いわけですけど。 エトーが絶好調。ラーションも途中出場で結果を出している。 メッシもジュリもいいとなれば、なかなか出番の回ってこないのが現実なので とりあえず、レンタルで修行してくる方が彼のためかなと思います。
エスケーロにも古巣復帰の噂が絶えませんが、ケガ人がでないとも限らないので、 必要な戦力と考えているような気がします。 獲得は今回はないような気がしています。 シャビのケガは予定外でしたけど、イニエスタ、ガブリ、モッタといった ところでなんとかなりそうですし、ファン・ボメルも年明けには故障も 癒えるようなので、中盤にてこ入れする必要はないかと。 あるとしたらCBかなぁ。でもエジミウソン、マルケス、オレゲールが いるのでなんとかなりそうといえばなりそう。 前から言ってるけど、G.ミリトが来てくれたらうれしいんだけどなぁ。
|