<今日の更新> ○戯言No.668 ○バルセロナのページ
さてさて、クラシコの快勝。 CLでも怪我帰りの選手を試しつつも、快勝。 まったくもって死角なしの状態でのカンプ・ノウでのラシン戦。 今のバルサに負ける要因は見あたりません。
第13節 「揃い踏み」 vsラシン・サンタンデール @カンプ・ノウ
スタメンは左からロニー、エトー、メッシの3トップに デコ、シャビの2トップ下にボランチにエジミウソン。 最終ラインは左にシウビーニョ、右には久々にベレッチ。CBはプジョルとマルケスのコンビ。 守護神はV.バルデス 控えにラーション、ジュリ、エスケーロ、ガブリ、 イニエスタ、オレゲールにジョルケラといった布陣。
対するラシンですが、攻撃力はないものの失点が少ないのが特徴のチーム。 カウンター一閃で失点してそのまま鳥籠されたら、 「お前ら鳥籠好きか」(By若林源三)って感じになっちゃいそうで そこだけが怖いチームです。
<前半> やっぱり、ラシンを全く問題にしない立ち上がり。まあラシンが 引いて守っているというのもありますが、ボールキープは8割方バルサ。 ラシンのゲームプランとしては、なんとか凌ぎきってカウンターを狙う。 引き分けでも御の字そんな感じでした。
開始早々バルサにチャンス。2分でした。 ショートコーナーからつないでクロス。そのクロスをロニーが胸でパス。 トラップじゃないんですよ。パスなんです。 それがPA内のマルケスに・・・マルケスがシュート体勢に入ろうと 切り返そうとしたとき、たまらずDFが足を出し、PKゲット。
キッカーはもちろんロナウジーニョ。 これはもらったと思いました。 が・・・
ゴール下左隅を狙って蹴ったボールにGKアワテが素晴らしい反応。 読み切ってきっちりストップ。アワテなのに慌てませんでした・・・なんつって(寒)
その後もバルサのボールキープは続きます。
今日もメッシは絶好調。キレがある。 決して大きくはないし(というか小さい)当たりに強そうには見えないんですけど、 簡単には倒れないボディバランスの良さがありますねぇ。 そこがロビーニョとは違うかなって見るたび思います。強さがある。
右から内に切れ込みながらゴールに迫るメッシ。 左に流れてパスを狙うメッシ。 デコやシャビ、エトーなんかとパス交換をしてゴールを伺うメッシ。 本当に動きがいい。「元気はつらつぅ?」(By上戸)「オフコース!!」 って感じです。
バルサが完璧にボールをキープしつつも最後の最後でねばり強く守る ラシン。巧妙なパスワークからなんとか崩そうとするバルサ。 そんな状況が続きます ラシンボールになったときの囲い込みが本当に速いんです。 あっという間に2〜3人で囲んでしまうんですから。たまったもんじゃない。
そこで牙を剥くのは、エトー。速い、巧い。(これで安ければ吉○屋だな) 31分でした。 その厳しい囲い込みから、センターサークル付近でエトーがボールを奪います。 さあドリブル開始。その時点で左にロニー、後ろからはデコが走り出してました。 ラシンはDFに人数をかけてるので前には4人。さらにエトーのすぐ後ろからもDFが。
しかしズルズル下がるばかりで、いっこうにチェックに来ないんです。 エトーはあっという間にPA前に。 前には4人揃ってたんですが、スピードの緩急と左右のフットワークのみで ボールを渡さず、PA内侵入。一歩DFの前に出た瞬間。 逆サイドのネットめがけてインサイドで流し込みました。 なんとまあ素晴らしい個人技。 チェックが甘いとはいえ、もうこりゃどうしようもない。見事な先制点。 これが決まっちゃうの??って思いましたよ。
 喜ぶバルサイレブン。
その後もバルサがボールを回しつつ、前半終了。 結局、ラシンはシュート0のまま前半終了でした。 でも好調バルサ相手によく守ったと思いますよ。
<後半> 前半と展開は全く変わらず、いいようにボールを回すバルサ。 急所を探しているかのようなボール回し。
6分 デコが中央でパスカット。これを側にいたエトーが右サイドのメッシに 展開。メッシはドリブル開始。この時点で3対3でした。 (やっぱ高い位置でボールを奪うとこうなりますよね。) メッシは中央に切れ込むようにドリブルしながら入っていきます。 中央のエトー、左のロニーへのパスという選択肢もあったはずですが、 躊躇せず左足を振り抜きます。(これが振り幅小さいのに強い球) これにはアワテも慌てましたが(寒)、右手の先をかすめてゴールに 吸い込まれていきました。今期リーガでは初ゴール。
 カンプ・ノウも若武者の活躍に大喜び。拍手で讃えます。 チームメイトもほとんどの選手がやってきてもみくちゃにされてました。 可愛がられてるようでとても微笑ましかったです。
メッシに寄せたら寄せたで、エトー、ロニーが完全にフリーになるし、 寄せるに寄せられない状況ではありましたが、メッシのシュートも 見事でした。PA内で焦らないで冷静にプレイできるのがメッシのいいとこ。
その後も果敢にゴールを狙おうとするメッシは本当に意欲的で若さ爆発 してました。
これで3トップのうち2人がゴール。 あとはPKを外したロニーさえ決めればそろい踏みだなぁとか思いながら 見てますと、チャンスがやってきました。
11分 メッシがデコとのワンツーで中央突破を図ろうとしますがラシンDFの前に 混戦になります。その混戦からこぼれたボールがロナウジーニョのところへ。 ロナウジーニョには一人DFが寄せてきました。 しかし、そこで今まで見たことのないようなジャックナイフのようなシザース。 (本当に速かった。ビックリしましたもの。) 全くついてけずにスライディングするしかない状況を作り出したロナウジーニョ。 完全に足に入ってPKゲット。 これもどうしようもないですよ。あのスピードでシザースされたら誰だって ついてけないっすよ。DFが悪いんじゃないです。ロナウジーニョが凄すぎるんです。
さて、本日2度目のPK。 同じく、左方向に蹴りましたが、さっきとは比べものにならないくらいの 弾丸シュートが左のサイドネットに突き刺さりました。(この表現がピッタリ) 反応してても読んでても止められなかったであろう。シュートでした。 これで3トップ揃い踏みです。
 バルサ加入後通算50点目だそうです。
これで終わらないのがバルサ。
こうなるとキャプテンも見せます。 14分には左サイドをドリブルで疾走。華麗とはいきませんが、重戦車のような 突進で左サイドをえぐってクロスまでいきました。ゴールにはつながりませんでしたが、 カンプ・ノウは大喜びでした。この辺がバルサだなぁって思います。
19分 FKからラシン初シュート。枠には飛びません。 今日のバルデスGKグローブいらなくねぇ?って思いました。(^^)
20分更に追加点。 シウビーニョがデコからのパスを受けてPA内にスルスルと侵入。 かれいなステップでDFを交わしていくと、ドリブルが離れたんですけど、 クリアボールが更にシウビーニョの足に当たってゴール!4点目が入りました。
メッシお役ご免。ジュリと交代。 多分ジュリの心中は複雑でしょうね。メッシが結果を出してるだけに。
この辺からラシンは切れたようで、プレイがラフで雑に。
25分 左サイドでクロスを上げようとするラシン。 かなり苦し紛れだったんですけど、寄せてきたマルケスの手に当たり、 PKゲット。これをきっちり決めて1点返しました。
27分チョコチョコ、マルケスと小競り合いを繰り返していたアガンソが 競り合った際、故意(と思われる)に肘をぶつけにいって一発レッド。
エジミウソンに代えてイニエスタ投入。シャビを底に入れるフォーメーションに。
31分 シャビのDFラインの裏側へのロングフィード。これをエトーが綺麗にトラップして ジュリにダイレクトパス。しかし、撃ちきれず、クリアー。 (多分、エトーがダイレクトで撃った方が確率は高かったと思う。)
ベレッチに代えてガブリ投入。
その後も、ジュリの飛び出し、エトーのミドル。イニエスタの飛び出しなど 見せ場を作りつつそのまま試合終了。 終わってみれば圧勝。点が取りにくい相手をも寄せ付けない強さを見せました。
<最終結果> バルセロナ 4−1 ラシン・サンタンデール 31分 エトー 【BAR】 51分 メッシ(エトー?)【BAR】 56分 ロナウジーニョ(PK)【BAR】 65分 シウビーニョ(デコ?)【BAR】 70分 カスケロ(PK)【RAC】 ネスタッチ的MIP リオネル・メッシ リーガ今期初得点ということよりも、動きの良さ、切れにMIP。 スゴイ選手です。大きく育って欲しいです。
<次節展望> 次節はエル・マドリガルでのビジャレアル戦。 昨期は0−3で完敗した場所ですし、カンプ・ノウでも3−3の引き分け。 昨期、バルサがホームでもアウェイでも勝ち点3を得ることができなかったのは アトレティコとビジャレアルのみ。 今期も、ほぼ同じメンバーが残っているビジャレアルは本当に怖い相手です。 それだけに、弾みをつける大きな勝利になりました。
|