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やすみ日記
梅子
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2010年06月21日(月)
「船に乗れ!」3 藤谷治

最終巻です。

こんな挫折しまくる青春小説、初めてですよ。
「自分が凡人である」ということを受け入れる苦痛、を描いた話だと思いました。

才能の限界が見えたとき、このまま続けていけば、そこそこいけるのが分かっていても、音楽をやめてしまうのは、サトルが本当に音楽を愛しているからだと思う。
自分が本物でないことを知りながら、ほどほどの技術で、お金を稼いで世の中を渡っていくのが嫌だという、純粋さ。
高校時代の、2ヶ月の留学が全てを壊しちゃったんだなぁ。

金窪先生、サトルを許すなんて、人が良すぎます。
私なら、玄関先で追い返す!

鮎川さんは、サトルが好きなのかと思ってたけど、何もなしでしたね。
サトルに言われて、オーディション曲を変えたエピソードは、何だったんだろう?

ネタバレ腐感想。

フルートの美少年・伊藤君。 
君、やっぱりサトルが好きだったのか!
告白シーンの美しさに切なくなった。ちっとも気づかないサトル、鈍すぎやで!
本番前に、手まで握られてるのによ!
伊藤君の気持ちを知ってからも、20年以上友情が続いているのは、良かったなと思いました。