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〜〜ぱるたの子育て日記〜〜



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■…2007年10月09日(火).......大学生の不登校
不登校というのは、小学生から中学生、せいぜい高校生くらいの問題だと思っていたが、最近は大学生の不登校もずいぶん問題になっている。マンモス大学で知られる早稲田大学も、不登校学生がざっと1%いるそうだ。なにしろ大きい大学だから1%と言っても500人は不登校なのである。
noripが就職した1990年代は、大学の保護者会なんて全然聞かなかったけれど、最近は、noripの大学でも、保護者会が開催されるようになっている。また、不登校の学生の親と教官が直接コンタクトを取ったりすることもあるようだ。

こんな状況を話には聞いていたものの、いざ我が娘の身に起きると、冷静な判断というものが全くできなくなるものだな。
(注:冷静でなくなっているのは私だけ。noripは至って落ち着いている。)

ジュンコが単位を落としたり、除籍をちらつかせる警告書を大学からもらったりしていることは、すでに書いてきた。気を取り直して『目指せ年間最低単位!とにかく卒業はしよう!』と仕切り直したはずの今年度だったが・・・。

夏休みを終えたところで、当然夏休みの課題(1学期に落ちこぼれそうになった科目の救済措置として、教官からいただいた課題)ができあがらず、2学期(竹馬大学は小学校並みに3学期制である)に入ってほとんどまた出席しなくなってしまい、必須科目である英語に至っては「履修放棄」の烙印を押されてしまうありさま。

本人も、なんとか授業に出ようと学校に出かけるものの、教室でひどい腹痛に襲われて受講不能になったり、学生ばかりの軽い遊びのような集まりに出るにもおなかが痛くなるようになってしまったのだそうだ。

食欲もなく、ずいぶんやせてしまった。ほっそりしてかっこよくなったけど、食が細くなってしまって、まるでジュンコじゃないようだ。

一度だけ受けたカウンセリングで、カウンセラーから、休学してしまえば、その年度の履修はなかったことになるので、履修放棄の烙印も最初から履修していなかったのだから無かったことになる、と聞きつけて、今年度は休学しようか、という話になっている。

いや、まだそうと決まったわけではない。
まだ、科目を選べば(要するに簡単な科目)進級に最低限必要な15単位はクリアできるかもしれないらしいし。

なんで、不登校になってしまったのか。はっきりとこれ、と言えるものがあるというよりは、今までの積み重ねからこうなっているわけだけど、端的に言ってしまえば、結局、絵を描く学科にはいったものの、これだけ長い間絵を描かなくても平気だということは、本当は絵を描きたいわけじゃないんだ、ということがわかってしまったのだろうな。

でも、本人に話を聞いてみると、やりたいことはあるらしいのだ。今まで蓄えてきた芸術に関する諸々の知識や、鑑賞眼や、芸術を愛する心、などなどを生かした仕事。でもそんな仕事につくにしても、大卒の資格は最低限必要なんじゃないか?というところで、また止まってしまう。
もし、大学以外の場所でそんな仕事につくための修行ができる場所があるのなら、すぐにでも行きたい、というジュンコに、せっかくジュンコの才能を認め始めている先生もいるのだから、もっと相談してみたらどうか、と言うのが精一杯。

ジュンコの不安、自分自身への自信のなさ、大学に入ったときからあった、なんかよくわからない劣等感や挫折感、そんなものが、ずっとずっと心の底でうごめいていて、もうこれ以上抑えきれないほどに膨張してしまったのか。私はジュンコじゃないからわからないけれど、息苦しさだけはひしひしと感じてしまい、下手すると私まで共振しかねないほどだ。

ジュンコの強みは、小さいときから培ってきた芸術に対する教養なんだ、とnoripは言う。私もそう思う。ずっとお世話になってきた造形教室の先生方から、良いものを良いと見抜く力を育ててもらったし、親も好きだったこともあって、小さいときからたくさんの良質な作品も見てきている。noripに似て本が好きでたくさんの書物を読んで、様々な知識を仕入れてきた。そしてそれを文章に表現する力もある。

だからこそ、才能を生かして欲しい、生かさないと勿体ないと、親バカの私は思う。そのために困難なことも乗り越えて欲しいと思うのだけれど、ハタチもすぎた大人に、あれこれ指図もできないし。

親としては何とも居心地の悪い状態である。

しかし、まずは、休学したら本当に履修関係はチャラになるのか、休学せずに続ける方法はないのか、しっかり情報を仕入れて、作戦を練ることが先決だと思う。

ジュンコのレポートを評価してくださった準教授のところに、まずは行ってみたらどうだろうか。カウンセラーのところにも行った方が良いだろう。
そして、昼夜逆転した生活を正常に戻すことも大事だ。朝起きて光を浴びてご飯を食べること。そういうことも大切だ。

人生は短いようで長いし、何しろジュンコは若いのだから、急ぐ必要は全く無いとは思うけれど、でも、相手に締め切り(たとえば除籍規定とか)がある以上、今やらなくちゃいけないことはやらないといけないと思うのだ。






■…2007年10月07日(日).......動物園にお出かけ
詳細はあとで。
とりあえず、写真はこちらにアップしてあります。子供の顔が映っているのはそのうち、本家にアップする予定。(いつになるのやら)



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