良い子 ワルい子 かわいい子
〜〜ぱるたの子育て日記〜〜



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■…2005年09月27日(火).......モヤモヤその後
まず、ジュンコ。
昨日は一応絵を描いていたようだ。根本的に解決したかどうかはわからない。本人次第。現実をそのまま見るようにしよう。ヘタに気持ちが共振するようではいけない。私は私の生活をちゃんと送ること。あいつは三日坊主ならぬ一日坊主だから、今日はちゃんと描いているのかどうか。しかし次に予備校に行く日は30日と決まっているのだから、出された課題はこなして欲しい。

次にユイマ。
ちゃんと行けた?と聞くと、「うん!ボクねぇ、すごく運が良かったんだよ。ちょうど校長先生が通りかかったから、S小学校の○○ユイマです、上履きを取りに来ました。副校長先生にもお電話ありがとうございました、とお伝えください。ありがとうございました。ってちゃんと言えたよ。自転車で行って来たんだ!」
完璧じゃないの。なんて偉いんでしょう!!すばらしすぎ。
やっぱり成長したんだなぁ。うるうる。

最後にノイノイ。
朝の不機嫌はすっかり忘れてお迎え時はいつもと変わらぬ調子。夜寝るときはやっぱり子供達だけでお布団に入れて寝るように言っちゃった。一度は起きて下におりてきたけれど、トイレを済ませてもう一度二階にの子供部屋に一緒に上がっていって布団に入れる。無事寝付いてくれた。
今朝は靴下のことでまたぐちゃぐちゃ文句を言ったけれど、昨日ほどこじれることなく、ご機嫌で登園。

昨日登場しなかったぷみぷみは一人順調に過ごしている。しかしZ会の課題が手つかずだ。これはひとえに母の責任。今日はちゃんと勉強につきあおう。



■…2005年09月26日(月).......朝からモヤモヤ
秋分過ぎて、外の空気はさわやかそのものなのに、私の気分は朝からモヤモヤ。

モヤモヤその1。
昨夜遅く、ジュンコの、やる気が出ない、かといってやめる勇気も出ない、というモヤモヤな話を聞いた。
そんなもの、朝起きたら朝ご飯を食べて、天気が良ければ洗濯物など干し、それから自分の仕事をし(絵を描く)、お昼になったら昼ご飯を食べて、また仕事をして(絵を描く)、バイトがあればバイトに出かけ、なければお茶とお菓子で一服してもよし、洗濯物を取り込んで畳んだりしまったりして働いてもよし、あとは夕食を食べて、夜更かししない程度に仕事して(絵を描く)、夜は寝る。
この繰り返しを淡々とすれば何の問題も無いのに。何もしない前から、ただ怠惰なだけなのに、やる気が出ないだの、なんでやる気が出ないんだろうだの、つまらないことを考えてるんじゃないっつーの!!
と昨夜はちょっとだけ怒りモードだったけれど、実は、このモヤモヤ気分は母子共振ぽいものもあって。
私も最近なにもやる気が出なくてお休みの日はつい昼間に睡眠に逃避したりしている。家事も最低限しかしてないし。そして、ジュンコの事を考えてため息をついている。
すごくまずい。

モヤモヤその2。
朝出がけに電話が鳴った。何でこんな時間?!と急いで取ると、ユイマ担任のY先生から。M中学の副校長から電話があって、どうやらユイマ君がうわばきをM中に忘れていったようだ。そちらに送りましょうかどうしましょうか、という問い合わせだったという。M中は先日説明会に行った中学だが、Y先生はそんなことご存じのはずもなく、突然ほとんど縁のない中学のしかも副校長から電話をもらってびっくりしつつも、上履きの件をユイマに確認してくださってどうやら間違いないようだ、とおっしゃる。一人で取りに行かせるのは心配だ(M中がすごく遠いと勘違い)とおっしゃって、送ってもらいましょうか、と言われるも、私は、送ってもらうなんてとんでもない、本人に取りに行かせます。行かせてください、ときっぱり断ってしまったのだ。だって、1週間も忘れたことすら気づかずに(私もだけど)挙げ句の果てにこちらに送ってもらうなんて申し訳なさすぎる。
でも、電話を切ってから考えた。ユイマはものすごく渋るだろう。ボクできないよ〜どうすればいいの、わからないよ〜〜行けないよ〜〜と、きっと泣かんばかりに嫌がっているだろう。それを想像して、すごく気分がモヤモヤになってしまった。ああ、やっぱり送ってもらえば良かったのか。いや、そんなはずはない。ああしかし・・・ぐるぐるぐるモヤモヤモヤ。

モヤモヤその3。
ノイノイが靴下をえり好みする。ハートのは嫌い、白いのは男の子みたいでやだ、などと言って聞かない。最近足が大きくなってしまって今までの乳児用の靴下ではとても小さい。幼児用の靴下を安売りで5足くらいまとめ買いしたのに、それを嫌がるのだ。
さんざん、説得して(というか、小さいのを履くことは頑として受け付けなかっただけだが)新しいのを履かせ、保育園に向かう。到着する頃には機嫌も直っていた。しかし、靴を脱ぐ段になって、靴下に注目したとたん、別の靴下が欲しかったの〜〜とまたしくしく泣き出した。
担任のK子先生が「あら珍しいわね、こっちにいらっしゃい、だっこしてあげる」と引き受けてくれようとするのだがノイノイは私にしがみついてしまって離れない。そのころには「おかあしゃんがいいのぉ〜〜おかあしゃんがいいのぉ〜〜〜」と大泣き状態。むりやり引きはがしてK子先生にお願いして出社した。
3〜4才頃は、自己主張と甘えとがないまぜになって訳わからん状態になることがよくある。
しかし、経験的に言って、毎日ほどほどに満足して暮らしていれば、訳わからん状態もそれほど長引くこともない。だから今朝のノイノイの様子はちょっと気になってモヤモヤ。
やっぱりまだまだ添い寝が必要なんじゃなかろうか、とか、それ以外にももうちっと甘えさせる時間が必要なんじゃなかろうか、お兄ちゃんお姉ちゃんとよく遊ぶのをいいことにして、ほっぽときすぎなんじゃなかろうか、とかね。

乙女心と秋の空。

家に帰ったらみんな機嫌が直ってうまくいっていますように。



■…2005年09月23日(金).......子なし生活の練習
昨夜、noripが下3人を連れてお墓参りのために実家へ。留守番は私とジュンコ。そのジュンコもアルバイトで夜中にならないと家に帰ってこない。
数時間、私一人の家。
夕食は全然作る気がせず、noripが新幹線で子供らに食べさせるために作った御握りを食べて終わり。そしてジュンコに借りてきてもらったDVDを2時間ほど鑑賞。

一夜明けて今日は午前中は、パイプオルガンにまつわるレクチャーコンサート@サントリーホール。
ちょっとした手違い(?)でチケットが余ってしまったので私が行くことにしたものだ。
そして、更に、時間が余るからと、午後はかねてから見たいと思っていた「メゾン・ド・ヒミコ」も見に行くことにして、昨夜ネットで予約、準備万端整えて朝からお出かけ。

コンサートはパイプオルガンは久々に音を聞き、無声映画とパイプオルガンのコラボレーションも楽しめた。でも、さっぱりしたコンサートで、2時間弱で終わってしまった。
お昼をやはり同じコンサートに来ていたジュンコとジュンコのお友達にごちそうした後、二人と別れ、池袋へ。
1時間お茶して時間をつぶし、映画館に。
映画は楽しめた。何しろオダギリジョーのファンなので(笑)

帰宅したら6時半。もうすでに子供たちはお父さんとともに家に帰っていて、「あ、お母さん帰ってきた。お帰り〜〜!」と迎えてくれた。

norip曰く、どうでしたか?練習は。

え?練習?

そう。子供のいない生活。

おお。この24時間というものは、子なし生活の練習だったのか。

で、答えました。

まずとにかく家の中が静かでした。それと、映画も見たしコンサートにも行って満足でした。
でも・・・なんだかヒマでした。

あはははは、とnoripに笑われて、
まだまだ練習が必要なようだな、これは、と思った次第。




■…2005年09月17日(土).......中学校選び
2学期になって、6年生に最初に配られたお知らせは、公立中学の学校説明会日程表と、教育委員会がまとめた学校案内であった。この学校案内、区内にあるすべての中学校を1校ずつ見開き2ページで紹介している。左ページは各校共通で、学校概要、教育目標、指導の重点、特色ある教育活動、生徒数・学級数、部活動、主な行事、卒業生の進路、の8項目について情報が載っている。右ページはそれぞれの学校ごとに自由に編集されている。公立中学だからどこも同じと思ってはいけない。同じ情報項目を並べてあるページでさえも巧まずして各校の特徴が現れている。自由編集のところは、本当に学校ごとに全然違っていて、不謹慎かもしれないが、これがまた面白い!

さて、このような冊子が配られ、そろそろ学校選びも本腰を入れ始めなければいけない時期に入った。とはいえ、電車に乗ったりバスに乗ったりしてまで通わせようとは思わない。できれば徒歩圏内で通えるところが良い。今日はG中学の説明会に行ってみた。もちろんユイマも一緒。G中といえば、昨年の学校公開のときも一緒に見に行って気に入っていた学校だ。

説明会は2階の図書室で行われた。今年から校長先生が変わったそうだが、相変わらず小規模校の利点を生かした運営がされている模様だ。校長から学校の基本方針が話され、その後は質疑応答。制服のことや、部活のこと、進路のことなどいくつか質問が出る。

説明会が終わって、校内をぶらぶら歩いて見学。去年よりもぐっと現実味が増し、具体的に自分が行く学校としてどうだろうか、という視点を持ったユイマ君、教室を覗いて壁に貼っているプリント類を念入りにチェックしたりしている。そしてやっぱり良い学校だねとか、中庭があるのっていいね〜などといっている。ちょうど職員室の方に戻ってこられた教頭先生が、声をかけてくださった。私が説明会で質問した内容を補足するようなお話。そして、ユイマとも部活のことなど話をし、吹奏楽がいいよ、なんて勧めてくださったり、今度演奏発表会があるから、と案内までくださった。ありがとうございました。

G中学にもし行くとしたら、ネックは、ユイマの小学校からG中に入学した子がまだ一人もいないってことだな〜。
でも学校選択制は始まってまだ1年しか経っていないのだから仕方がないか・・・。
次は、G中学の隣のN中の説明会に参加する予定。




■…2005年09月15日(木).......初めての自画像
9月11日の日曜日に、初めて床屋さんに行って(保育園で同じクラスのお友達のお父さんお母さんがやってる床屋さんだ!)髪の毛を短く切ってもらったノイノイ。思い切り短くしたので、自己イメージがちょっと変わったみたい。翌日、保育園で初めて自画像を描いてきた。




自画像が初めてというのも意外だけれど、考えてみると、ノイノイは上の3人に比べると絵を描くことが少ないのだ。ジュンコはもちろんのこと、ユイマも、ぷみぷみも、このころ(3歳から4,5歳まで)は盛んに自分を含む家族の絵をたくさん描きなぐっていたものだ。お母さんの絵、なんてそれこそ無限に描いていたぞ、お姉ちゃんたち。ノイノイが好きなのは、塗り絵、はさみで切り取ること、折り紙。だから自画像らしい自画像も今回が初めてだと思う。しかし、あんまり上手で本人に似ているので、鏡見て描いたの?と聞いたら、頭の中で考えて描いたの〜〜〜だと。

いつもぷみぷみが描くノイノイのことを「かわいくない!」と怒っていたわけがこれでわかった。だってなんだかとってもかわいいんだもの、この絵のノイノイ。こんなふうにかわいく描いて欲しかったんだね.

そして今日、見事にはさみで自画像を切り抜き、自分で壁に貼りました。
ピンクの髪の毛(の飾り?)は切り落とされ、でも、冠のような髪飾りは残してある。ピンクのはなんだったの?と聞くと、髪の毛、と答える。でも、やっぱりいらないな、って思ったのか。切った方がよりノイノイらしくなったようだ。





■…2005年09月11日(日).......選挙速報を見て
自民圧勝ですって・・・言葉もありません。

これがこの国の民意なんですね。

イラクへの派兵もOK、憲法改正もOK、個より公を尊重する世の中作りもOKなんですね。

我が子がこれから生きていくこの国の将来を心の底から憂えます。



■…2005年09月08日(木).......ぷみぷみのピアノを巡って夫婦でメールのやりとり
私5:10PM:
今日も電話してきて、行きたくない、やめたいといって電話口で泣かれました。5時少し前です。
ジュンコもいないし、ユイマもいないので、どうしようもなく、今日はとにかく休ませました。その後先生に電話をしてあやまり、またぷみぷみに電話したら、 やめたいの一点張り。先生はこの2週間ほどは時間通り機嫌良く来ていて上手に弾けていたのに、どうしたのかしらね、といぶかしがっていました。
私も同じです。
ぷみぷみに聞くとずっと前からやめたいと思っていたというばかり。
もうやめさせましょうか。
これ以上、エネルギー使うのは疲れました、さすがに。
どう思いますか?
公文に行かせる計画もありますし(私の中で)。
それにしても、あいつ、留守番電話6件も録音すな〜〜〜
何言ってるんだか全然わからない伝言残すな〜〜〜
電話口で大泣きするな〜〜〜!!!!

norip5:36PM:
本人のことだけを考えればやめさせる必要は特にないと思いますが、親がつきあい切れんということであればやめさせてもいいと思います。勿体ないとは思 いますが、やむを得ないでしょう。

私7:59PM:
結局、先生にはこころあたりがあり、多分そうだろうと思ってぷみぷみを迎えに来てくれたそうです。そしたら、先生の予想通り、いきたくない理由は、プリントが見つからないから、でした。
そんなことはいいから、と話をして、先生宅に連れて行ってレッスンしてくださったそうです。
人騒がせな!!

しかも、今日のうちの玄関周りときたら、一目と見られない混乱ぶり。超はずかしい。

てな話をしていたら、ユイマが、「だいたい、ぷみぷみが人を来させるようなことをするのが一番いけないよ〜」と、めずらしくまともなことを言ってくれまして、ぷみぷみも反省している様子でした。

ということでやっぱりピアノはやめずにしばらくいきそうです。来週は先生のご都合が悪くお休み。9月は5週あるので、ということでした。

norip9:36PM:そうですか。それでは思いっきり人騒がせな娘ですがもう暫く宜しくお願いします。



■…2005年09月07日(水).......9月以降の浪人生活
夏休み中、結局夏期講習には参加しなかったジュンコ、9月5日からは2学期が始まった。予備校の授業料は年初に1年分支払っているので、夏期講習と違って2学期が始まったからと言って新たな出費は無い。
しかし、彼女はやっぱり予備校には行きたくない、浪人生のたくさんいる中で絵を描きたくないというのだ。(夏期講習に行かない理由の一つにお金がかかりすぎる、というのがちょっとはあったようだ)

予備校に関しては私が出資者なので、行かないなら行かないで、ジュンコには私に対して説明責任がある。そのため、8月後半から今までnoripといろいろ密談をしたらしく、9月5日以降の方針を私に伝えてきたのが5日。当日じゃん!ったく、いつもいつもぎりぎりにならないとやらないヤツ。まるで私みたい(笑)

それはさておき、気になる中身は・・・。

朝は8時に起きる。
予備校に行かないで家で描き、指導してもらえるかどうか担任のH先生と相談する。(今日(=5日)行きます)
油3日に1枚、素描2日に1枚描く。
定期的に予備校に行って先生の指導を受ける。
直前講習期間は予備校に行く。

大学に行きたいです。


この通り、5日には予備校に出向きH先生と相談し、無事にOKをもらい、では次回は20日にいらっしゃい、ということになったそうだ。予備校の授業料を支払ってしまっているから、こんなふうに生徒から相談されれば先生は受けざるを得ないのだろうが、それにしても実態は個人指導だ。断られる可能性だってあったわけで、それを快く受けてくださったH先生にはお礼を言わなければいけない。

それにしても、予備校で絵を描きたくない、というのがいまだに私にはよくわからない。5月ごろからからそんなことをジュンコから聞かされるたびに、あそこはお前のアトリエだ、サイズの大きいのを描くのは家では無理、場所を借りてるようなものだ!誰がいようと関係ないじゃないか!と言ってきた。しかし回りの人たち(同じ浪人生だ)の様子や、あの部屋の雰囲気といったものが本人には大問題らしい。そんな贅沢なこと言っていられる身分でもないだろうに・・・。

私はジュンコじゃないし、描くのはジュンコだ。出した費用に見合うだけ予備校を活用できるのならどんな使い方をしてもかまわない。
ということで、出資者は上記方針案を承認した。

今後厳しくチェックするぞ。

しかしなぁ。

2浪目も半ばを過ぎて、G大は行けないよ、難しいよ、受からないよ、と諦めモードになっているのが気になる。
でも大学には行きたい。
だからM大でいいや。
もとい、M大に行きたいんだよ、きっと。
と気持ちが変わってきている。(変えようとしている?)

何でも諦めてしまったらそれこそ本当にゼッタイにダメである。大学に行くことがすべてではないけれど、とりあえずジュンコは大学生になりたいと言う。しかし、こんなふうだとM大だって危ない。そのことをどれくらいわかっているんだろうか。
ハタチは大人というが、やっぱりまだまだ高校生の延長のようなジュンコである。子育ては中学を出たときに終わったはずだが、まだまだもやもやと思いわずらう母である。

追記

私がいつも訪問している、ジュンコG高時代の恩師(現在は在イタリア)のページに、こんなことが書かれていた。
作業空間って大切です。



■…2005年09月01日(木).......石松三十石船道中
ぷみぷみの保育園仲間にしてピアノ教室の仲間だったコウヤ君が、2学期から別の小学校に転校してしまった。コウヤ君のお母さんにお電話すると、9月からミッション系の私立小学校に編入したとのこと。ちょっぴり寂しい。

それで、つい、私が子供たちの前で「アタシの初恋の人も、2学期になったら転校してて、いなくなっちゃってたのよねぇ〜」とつぶやいたのが運の尽き(?)
私の初恋の人話になってしまった。

初恋の人ってどういうのを言うの?とぷみぷみが聞くので、「初めて好きになった男の子のことじゃない?それもかなり自覚的に好きだなぁと思うことだと私は思うけど・・・どう?」とnoripに聞くと、「ま、そんなところだろう。」という返事。

するとユイマが「じゃ、お母さんが*2番目*に好きになった人はだれ?」と妙に興味深げに聞くので、「え〜〜?うーんとね〜〜ああ、2番目に好きになった人も転校しちゃったんだった!」というと、「へぇそういう運命なのかねー。じゃ、お母さんが3番目に好きになった人は?」とたたみかけるように聞くユイマ。まだ追及の手をゆるめない。

何でそんなに聞きたがるんだろう、と思いつつ、「ええ?3番目〜〜?う〜〜ん・・・」と返答に困っていると、noripが口を開いた。

「要するに、三十石船なんだよ、ユイマは。」

三十石船というのは、私は知らなかったけれど、有名な浪曲「石松三十石船道中」のことだそうだ。森の石松が、三十石船で乗り合わせた男に、東海道で一番強い組はどこか、じゃ、その中で一番強いヤツはだれか、2番目は誰か?と順々に聞いていくけれど、なかなか自分の名前が出てこない、そして・・・というような中身らしく。

つまり。

私はぜ〜〜〜〜〜んっぜん、ま〜〜〜ったく、ほんと〜〜〜〜に気付かなかったんだけど、ユイマ君は、一体いつ頃何番目にお父さんが登場するか、それを今か今かと待っていたという訳なのだ!

うへ〜〜〜!?そーだったのかーーーー!!

赤面。

気付かない私も鈍感だが、お父さんの出番を待つユイマ君、なんてけなげな!(笑)

自分の意図がバレてしまったので、さすがに順番に追及し続けることはできなくなったユイマであったが、それでもあきらめきれずに「でも、ホントはお父さんはいつ頃だったの?」とまだ言うので、「お父さんはね、別格だったの。中学一年の時に出会ったけど、私が好きになる男の子なんて、顔がいいとか、ちょっとカッコいいとか、足が速いとか、そんなのばっかりでね、でもお父さんは、当時、ほかの子と違ってすごく大人びて見えたから、好きっていうより、ずっとお母さんは*ソンケー*していたの。だから当時は恋愛対象にはならなかったけどね、でも、ずーっといつもいつも心の中にはいたのよ」と説明してやった。

それを聞いて、なんかうれしそうな照れたような笑みを浮かべたユイマ君であった。





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