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〜〜ぱるたの子育て日記〜〜



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■…2009年12月11日(金).......のど元すぎれば
ユイマの病気がある程度落ち着いてしまったので、新しく移った病院初診日の様子について記録しようと思いながら今日になってしまった。のど元過ぎればとはこのことだ(苦笑)。

11月27日、国分寺駅でユイマと待ち合わせ、5時45分の予約時間より15分ほど早くクリニックに到着。

ビルのエレベーターを下りるといきなりそこはクリニックの中だ。案外小さいビルなのだな。
診察室は2つ、検査室らしい部屋も奥に一つ。待合室は細長く、なんとも狭い。スタッフの陣容としては、おそらく、医師が二人、検査技師と思われる人が一人、事務方は女性が三人に、事務長と呼ばれる男性が一人だ。

初診票を記入し待つこと1時間。さすがは専門病院だけのことはある。待つ間にも患者さんはひっきりなしに来る。ユイマ以外は皆再診の患者さんだと思われ、院内放送で名前を呼ばれては診察室に消えていく。ユイマもそんなふうに呼ばれるのだろうと耳を澄ませて待っていたら(結構、奥の第一診察室からかなりお年を召した先生が顔を出した。そして、○○ユイマ君、初診の○○ユイマ君、と待合室に向かって声をかけられる。返事をして診察室に向かうユイマの顔を確かめるように見てから、部屋に戻った先生はこれから新しくユイマの主治医になってくださる、院長のO先生その人だった。

O先生は初診患者にはいつもこういう対応をされているのだろうか。
予約電話時に、院長に関しては初診を自分がみるかどうか自らお決めになるので、ユイマがどちらの先生になるかはわかりませんと言われたんだった・・・そんなことを思い出しながらユイマと一緒に診察室に入ると、先生はすでに紹介状を見ながら新しいカルテに書き込み始めている。一通り話をした後(萩山の先生が書いてくださった紹介状は本当に詳細なものだったことがわかる。私がしゃべったこと、ユイマがしゃべったことがほとんど書かれていたのではないか。なので、今回はその繰り返し。確認のような感じであった。)、MRIを見る。きれいだね、異常はないな。次は脳波。
脳波のファイルはすでに事務長がUSBメモリーの中に移してあったようだが、どのファイルかわからず、結局事務長を呼んで開いてもらう。(事務長、さすが)
たくさんの折れ線がずーっと続く画像を先生は横スクロールしながらずっと見ていく。私たち素人にはちんぷんかんぷん。ただの複数の折れ線にしか見えない。が、2度ほど往復して見た後、うーん。特に脳波にも出ていないようだねえ。と言いながら一ヵ所選んでプリントアウトする。そして、それを私たちに見せながら「ここにちょっとだけ見えるけれどま、ほとんど出ていませんね。」とおっしゃるのだ。
すごい。一回か二回見たくらいで分かってしまう。いや専門家だから当たり前なんでしょうけど、順天堂のあれ(脳波の結果がまだ出ていない)はいったいなんだったのか?

診断はやはりてんかんだった。
今後は薬を飲んで治療していくことになるけれど、心配は要りません。大丈夫ですよ。J大附属病院が最初に出した薬は正しい判断だったと思う。しばらくこれでいく。もしダメなら投薬量を最大まで増やす。それでダメなら薬を変えることになるが、でも大丈夫。心配は要らないですよ、とときどき鋭い目をこちらに向けながらお話しする様はまさに名医のそれ。

次回は一ヶ月後。血液検査をして薬の血中濃度を見るそうだ。その間、小さいものでも気になったものでいいから何か発作らしきものやその兆候などがあれば記入すること、と3ヵ月分の表をもらってきた。日付と服薬状況、発作の具合などを記号で記入する。

薬も変わらずに済んだので安心して帰途についたのだった。



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