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〜〜ぱるたの子育て日記〜〜



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■…2005年11月03日(木).......公立中学選択制
明日11月4日は、ユイマの公立中学選択制に伴う希望進学先の提出期限である。
もう一ヶ月以上も前から説明書と記入票をもらってきていたのだが、結局ぎりぎりまで提出しなかったのだ。

それというのも、親は、ユイマには小さくて手厚く見てくれるアットホームな中学が合うんじゃないかという思いがあるのに対し、ユイマ本人は多くの友人が行くだろう大規模中学(ジュンコの出身中学)に行きたいという希望があったからだ。

そこで。

アットホームな中学といえば、今年去年も足を運んだM中学。
ユイマの行きたい大規模中学といえば、ジュンコも卒業したS中学。
本来の学区域にある中学は、N中学。

この3つにとりあえず絞って、情報収集。

塾の先生に電話してご相談。
先生は開口一番、その3つの中でしたら、S中学はとにかく人数が多いのでちょっとしたことですぐに雰囲気が悪くなる可能性がある、今はずいぶん落ち着いたと言われますけれどね、芽はまだあるんですよ。と私が心配していることをズバリおっしゃった。
M中学は落ち着いていてなかなか良いですよ。N中もいいですけどね。
ただ、お母さんにM中が良いという考えがあるのなら、私の方でも、ユイマ君と雑談ぽく話してみますよ。もしも自分の息子だったらここがいいなぁとか、Sだったらこんな可能性も考えられるとか。
でも、お母さん。最終的には彼本人に決めさせないと、ダメですよ。こうしなさいって上から言ったってね、あの子はダメですよ。結局どこを選んでも良いところ悪いところあるわけですから、決まったところで精一杯のことをすればいいんですから。お勉強の方もあの子は大丈夫ですから、あまり心配しすぎないように。

上のお兄ちゃんをS中学に通わせているお友達お母さんにS中の様子を聞く。
昨年、区内33校ある公立中学で募集人員を上回る応募があって抽選が行われたのは4校だけ。S中学はその4校のうちの一つであった。Sには学区域外40人の枠に70人以上の応募があったのだ。しかしそのお母さんが言うには、ユイマの通うS小学校からS中学を希望した子は結局みんなS中に入学したんですよ、抽選に漏れた子も、抽選後色々運動して、結局入学を許されたんです。学区域通りにN中に行った子はたしか一人か二人だったと思う。と聞かされた。 通っているお兄ちゃんの様子からは、特に荒れているということはなく、結構良いですよ、とのこと。結構楽しく過ごしている、という話は他のお母さんからも聞かれた。設備も良いとか。(ジュンコのときに破壊の限りをつくしたからなあ。区も予算を投入して新ピカにしてくれたのかしら。そうすればなかなか壊すにも勇気がいるってもんだし。)

N中学に関しては近隣のSS小学校の子が全員入学する学校であること以外に特に情報は無かった。しかしSS小の子ばかり行くというだけで、Nだけには行きたくない!というユイマ。一応、私が単独でN中学の学校公開および説明会に出席した。規模的には、M中学とさほど変わらないN中学(Mは1学年2クラス、Nは3クラス)。しかし、なんだか、暗い。どことなく抑圧されたような、息苦しい雰囲気に満ちている。子供の顔も、思春期の明るさとわざとひねたような様子とが同居している。
そうだ、思い出した。私が中学校の時に感じていた重苦しさだ、これは。
少ない人数だけれども、制服の着方やら髪型にはじまって、生活全般にわたって中学生らしい生活を送るようきちんとした指導をしているという説明に、納得した。これだ。重苦しさの原因は。
ということで、なるべくならN中学はパスしたい、と私が思った。(それにしても、M中学っていうのは奇跡のような学校なのね。1学年2クラスと3クラスの違いがこれなのか。一体、M中学のあのかわいくて素直そうな子供の顔と、N中学のちょっとすねたような顔と、この違いは何??でも普通の中学生の顔っていったらN中みたいだよねぇ。そして、noripと二人で分析するには、おそらく、M中学の規模だと、保育園なみの人間関係が作れるんだよ。一人一人に手も目も届く。でも3クラスになると、管理とか抑えとかが必要になってくる規模なんじゃないか。そうか〜〜きっとそうなんだね!と私。)

最後はお父さんとユイマが話し合った。M中学についてはユイマも2度も行っているし雰囲気は分かっている。良いところだっていうのは分かるけど、でもボクはS中学に行きたい。だってあそこは広いでしょ?立派だし。すぐよこにS公園があって緑が多くて。4年生くらいのころからあそこの横を通るたびに、ああ、ここに行くんだなぁ。行きたいなぁって思っていたんだよ、と言う。

その言葉を聞いて、お父さんがこういった。

「そうか。それなら、いいよ。お前がそう思っていたのなら、いいよ。Sにすれば。」

拍子抜けしたのは私。あんなにMが一番向いているんじゃないか、Mでいいよ、と言っていたお父さん。ユイマの言葉にころっと態度が変わってしまうんだもの!

「だけど、抽選に落ちたら、Nに行くんだぞ、それでいいんだな。」

この区の学校選択制度は、第二希望というものがなく、ひとたび抽選に漏れたら、もれなくみなさん、定められた学区域の学校にいかなければならないのだ。

希望票にS中学と記入して、ユイマに持たせた。たぶん今年も抽選になるね。落ちたときには、学区域のNにいくことになるけど、それでいいね、と念押しした。それと、Sに行ったとして、もしも学校が荒れたとしても、ユイマ君はユイマ君らしく、きちんとしっかり勉強はするってことを約束してちょうだい。私からはそう話をした。

落ちてもSには行ける、とユイマは踏んでいるのか。
よくわからないけれど、すんなり抽選に通ることを祈る。






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