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〜〜ぱるたの子育て日記〜〜



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■…2005年05月22日(日).......なぜピアノ教室に通わせているか
毎週日曜日はぷみぷみはピアノのお稽古日である。近所のT先生のお宅に伺って30分のお稽古をする。しかし、ぷみぷみは定期的にピアノをやめたくなる。特に新しい曲のお稽古が始まると、うまく弾けなくて行きたくなくなる。練習をしなかったと自覚があるときもやめたくなる。折しも先週から新しい曲の稽古に入ったところ。今日は十分キケンな日ではあったのだが。朝はそんなそぶりも見せず、自分から練習もして割合とご機嫌が良かった。
しかし、時間が来て玄関で靴を履こうとしたとたんに行きたくなくなり、「行きたくないの。やめたいの。」とゴネ始めた。
約束の時間の5分前に言われても困る。お約束なんだし、今の今まで行くつもりでいたんだから、行きなさい!とちょっと強い口調で言ったら、もうダメ。行きたくないの、と泣き始め、本当はピアノはやめたいの。キライなの。行きたくないの。と、「怖い母親に怒られるかわいそうなかわいそうなムスメ」モードへスイッチオン!

こうなるともう理屈は通じない。いわゆる一つのパニック状態の無限ループにはまっていく。

約束の時間がすぎてしまい、これ以上先生にご迷惑をかけるわけにはいかない。仕方なく電話を取ろうとすると、パニック泣きしながらも、「やったね!」と目元に勝利の表情が一瞬走るぷみぷみ。それを見逃さなかった私は、ぶち切れました。
行きたくないわけでもないくせに私を困らせて、電話させて、ピアノをさぼって!!許せん!!!!!

勝ったと思ったのもつかの間、形勢逆転したぷみぷみは、更にパニック攻撃をパワーアップするしかない。

しかし、やはり先生に迷惑はかけられないので、結局私は先生宅に電話したのだが、そういうぷみぷみの性向を知り尽くしているT先生、「ぷみぷみちゃんに代わって」とおっしゃる。が、パニックぷみぷみは話も満足にできない。すでに過呼吸状態。らちがあかないと思った先生は電話を切ると、自転車に乗って、あっという間に我が家にやってきた。

ああ、なんて親切な先生なんでしょう!でもこの散らかった家にがしがし上がってくる先生ってやっぱりただ者じゃないわ。

さて、先生はパニック泣きの収まらないぷみぷみを膝の上に抱いて、「ピアノがうまく弾けなくてもいいの、ぷみぷみちゃん完璧主義すぎるの。そういうのは疲れるし、辛いでしょ。もっと楽に考えていいのよ」とぷみぷみの背中をさすってしばらく座っている。そして、私の方をみて小声で「真ん中は特に難しいから」とささやく。

10分もたっただろうか、やっと落ち着いたぷみぷみを、せっかくだからおうちの電子ピアノをちょっと弾いてみる?と誘い、おうちでお稽古が始まった!
本当にぷみぷみの扱いが上手!!
その後、ぷみぷみが、うちの電子ピアノに入っている自動演奏を先生に聞かせてあげたり、この曲が好きとかあの曲が好きなんて先生とたくさんお話もして。先生が、自動演奏に入っている曲の一曲を一緒に演奏して弾き方(お箸弾きというのだそうだ)を教えてくれたりしてすっかり楽しいひとときとなった。ジャズっぽい編曲を施したクリスマスソング、ぷみぷみのお気に入り、が弾けるようになるといいなーとこのあいだ言っていたという話や、レストランでピアノの生演奏をしているのを熱心に見ていた話など、私も会話に加わった。やっぱりぷみぷみは音楽が好きなのだ。

理屈の通じないぷみぷみは私の手には負えないが、こういうぷみぷみをよく理解して指導してくださる先生が身近にいらっしゃることが、ぷみぷみにとっても、そして私にとっても、何よりもありがたいことなのである。
一時の気の迷いでピアノをやめたいだの行きたくないだのと言ったとしても、少なくとも小学校の6年間くらいは先生のところに通い続けて欲しいと思っているのは、なにもピアノのためばかりではないのである。




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