良い子 ワルい子 かわいい子
〜〜ぱるたの子育て日記〜〜



← BACK NEXT →   初日から日付順に読む  最新  目次と登場人物紹介  BBS

■…2004年11月05日(金).......さじ加減、または、見極める
先月、予備校の講師が家にまで電話をしてきたことから ジュンコが2学期(9月以降)になってからほとんど予備校に行っていなかったことが発覚した。

私は浪人したことはないし、まして、芸術を目指したこともない。なかなか苦しい道を選んだものだ、とムスメを思い、私ができることはこれくらい、と毎朝がんばって弁当を用意していた。夜になってカラの弁当箱が戻ってくると、今日も一日浪人生をやっていたのだ、と思っていた。がしかし。

実態は、朝私が作った弁当を持って出かける振りをしていただけで、天気の悪い日は、うだうだ家で過ごすかS駅地下をうろついて時間をつぶす。天気の良い日は、S御苑にて絵を描き弁当を食う。夜のバイトだけは真面目に通う。という生活をしていたのだ(本人が白状したところによると)。

私が怒るのはムリもないだろう。なにしろ、私は生命保険を解約して1年分の予備校費用を捻出した出資者なのだ。それもさんざんジュンコと話し合い、本人に意思確認した上で、予備校に行きたいというからそうしたわけで。

出資者に何の説明もないたぁ、どういうことだ!!(怒)

でもでも。絵を描くのは本人だ。受験をするのは本人であって私じゃない。
のどの渇いた牛を水辺まで連れて行くことはできても、水を飲ませることはできないのだ。

そう思って、予備校サボリが発覚してから1週間ほど、私はどうすべきか悩んだ。

出資者として、親として、絶対に学校へ行け!と強権発動するのか、本人の「行きたくない。違う方法で絵を描いて受験勉強したい」という意志を尊重すべきなのか。


強制するのはキライだ。

予備校に行け!と私が言ったら、それは強制になるのか。

でも、事態発覚後、おおっぴらに家に居て、だらけ続けているジュンコを見ていると、ジュンコ自身、自分を見失っているようにも感じられた。それを、このまま放って置いて良いのか。もしかして、ただ単に言いたいことも言わず、だらけたジュンコを見ない振りして放任しているだけではないか、と思い至った。そんなの、ムスメに対して無関心でいることと実態は変わらないじゃないか、と。

そこで、私は爆発した。

アンタなめてんじゃないわよ!これ以上サボるのは許さん!!明日から毎朝9時に間に合うように家を出て、定時の4時まで予備校で絵を描きなさい。アンタの仕事は絵を描くことでしょう!大学に入るための勉強をすることでしょう!だから予備校行くって言ったんでしょう?!だからアタシは生命保険取り崩して大金払ったんじゃないの?!自分のやり方でやりたいなんて言っちゃって、ただ昼間寝てるだけじゃないの!!どうしたらいいのかわかりもしないくせに、エラそうなこと言ってんじゃないわよ!家でなんかでだらだらしてんじゃないわよ!だったらちゃんと予備校いけ〜〜〜!!

noripも加勢してくれた。「要はサボリすぎで、予備校の敷居が高くなってるだけなんだろう。だったら、とにかく来週1週間、毎日真面目に行ってみなさい。それからもう一度良く考えなさい。」

週明けの月曜日、珍しく6時に起きて7時過ぎには家を出ていったジュンコ。顔つきも少し明るくなっている。
なんだ、こんなことなら、もっと早く爆弾を落としていれば良かったよ、とぼやくと、norip、「こういうことは、さじ加減、っていうのもあるし、いろいろと見極めてからじゃないと効果がないからね」と言った。

強制になるのはいやだ、でも私の気持ちも伝えたい。その葛藤の時間を持つことにも意味があったのかな。

折しも、ぷみぷみの通信講座にいつもついてくる親向けの読み物に、「学校に行きたくないと言われたら」という特集記事があった。様々な理由で学校に行きたくないと訴える子供への上手なフォローの仕方が述べられているのだが、最後に、「一方、子供が怠けたい気持ちから学校に行きたくないと訴えているようなときには、休ませるべきではありません。そのような場合には「ずる休みはだめ」と、少し厳しい態度で対応して、怠けて学校を休むわけには行かないことを子供に理解させる必要があるでしょう。」と書かれていた。まるでジュンコのことを読んでいるようだ。あいつは小学校1年生レベルか?!

まじめに予備校に行き続けたこの1週間も、明日で終わる(予備校は土曜日も授業があるのだ)。来週からどうするか、もうジュンコは決めただろうか。




BACK NEXT 初日から日付順 最新 目次と人物紹介 BBS
ご意見ご感想などいただけると喜びます。
BBSでもお待ちしています



ぱるた