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2022年01月30日(日)
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』@TOHOシネマズ新宿 スクリーン6


ウェス・アンダーソンが贈る、ニューヨーカー誌と、フランス映画へのラブレター。始まりは偶然、終わりは必然。生まれたものは必ず死ぬ。死者へ、去る者へ、大いなる敬意と深い愛情を。しかし涙は許されない。創刊者である編集長の、そして編集部の掟は“NO CRYING”なのだ。

編集長の死と遺言により、『フレンチ・ディスパッチ』は廃刊となる。そう、休刊ではない。絶対に覆せない、復活なき廃刊だ。最終号を飾る記事はどんなもの? 編集長がスカウトし、育てた面々が取材へ向かう。ジャーナリスト、エッセイストたちは原稿を書き、校正者は厳密にテキストをチェックし、イラストレーターは雑誌の顔となるカットを描く。記事となる対象の物語、編集長との思い出。雑誌づくりの労苦と幸福が繰り広げられる。

「カンザスから世界を伝えた」雑誌の編集部は、フランスの架空の街にある。アンニュイ=シュール=ブラゼというその街は、ウェス・アンダーソン監督が憧れるフランスの都市の、映画のエッセンスが詰まっている。パリ、アングレーム。ジャック・タチ、ジャン=リュック・ゴダール、レオス・カラックス。それなのに、どう見てもこれは“アンダーソンの映画”だ。

優しい色彩と、シンメトリーを守るライン。スライドしていくカメラ。雑誌にさまざまな判型があるように、スクリーンサイズもスタンダードからシネスコ、そしてまたスタンダードと、几帳面に縦横無尽。雑誌にさまざまな記事があるように、カラー、モノクロ、実写(写真)、アニメ(コミック)とバラエティに富んだ映像。しかし散漫にならず、一本芯が通っているのは、表現したいものがはっきり見えている人物がつくったものだからだ。衣装も、小道具も、何もかも隙がない。哀しみとユーモアに満ちている。作り手の矜持と信念が溢れる、なんて理想的な“雑誌”。

画家と看守の愛。革命家と会計係、エッセイストの愛。父と息子の、署長とシェフの、テネシー・ウィリアムズの面影を持つ記者と編集長の愛。そこには常に愛がある。遠い昔の出来事、そこには愛を贈り合う者たちの一生がある。かつていた場所から去らねばならぬ事情を抱えた孤独な者たちは、愛に触れ、愛を知り、バトンのように愛を運ぶ。今では連帯といわれるのだろうが、ここでは愛と呼んでおきたい。

お気に入りは第1章「確固たる(コンクリートの)名作」。タイトルからしてもう好き。“(コンクリートの)”は“確固たる”のルビとして配置されている。「The Concrete Masterpiece」という原題をこの邦題にした翻訳チームにも拍手。

「かつて濃密な時間を過ごしたが、二度と会うことがなかったふたり」という設定にも、アートをめぐる皮肉にも、“名作”の終着点にも。最初から最後迄魅せられっぱなしだった。あの場所はマーファのThe Chinati Foundationをイメージしているのだろうか? アンダーソン監督はヒューストン出身だし……となんとなく調べてみたら、同じテキサスでもマーファとヒューストンは車で9時間かかる距離なのだった。ははは、アメリカ広い。“名作”の安住の地は『フィールド・オブ・ドリームス』のような広大な農場、Chinatiは元軍用地。見てくれも全然違う。気のせいだろうけど、思い出としてメモしておく。あの風景は、画家と看守の孤独に呼応するような美しい場所だった。

そしてベニシオ・デル・トロとエイドリアン・ブロディの共演が観られて感無量だったのでした。そこへレア・セドゥが加わるなんて! しかもセドゥのポージング振付はフィリップ・ドゥクフレ。夢か! 観ている間ずっと幸せだった。欲をいえば、デルトロとブロディの瞳はどちらもとても綺麗な色なので、カラーのシーンをもう少し観たかったな……いや、いや、わかります。あのパートの時代設定や監獄という場所のイメージ、そして何より絵画がカラーになった瞬間の高揚感を考えれば、モノクロパートの重要性もわかります。正面からのクローズアップをたくさん観られたのもうれしかったです。

出版業界の隅っこにいる者としても、泣いてはいけないとわかりつつも涙が出そうになる。紙の雑誌は減りつつある。電子書籍の便利さもわかる。いつか紙の本がなくなって、この映画の“愛”が伝わらなくなるときが来るのだろうか? いや、きっとそんなことはない。そう信じたい。

ウェス・アンダーソンの旅団は行く。戻ってくる者を見送り、新しくやってくる者を迎え乍ら。しかし映画は死から始まる。ずっと留まることは出来ない。いつかは去るときが来る。集まった者たちは“NO CRYING”の掟のもとに、新しい創作へと向かう。カメラの横移動とともにページをめくり、カメラの前進とともに好奇心の源へ進んでいくのだ。

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・謎に包まれるウェス・アンダーソンのメソッドを探る 『フレンチ・ディスパッチ』の緻密な“カオス”からみえる真髄とは┃otocoto
映画への愛と敬意、そして的確な解説。宮代大嗣さんはいつも素敵な記事を書く

・映画と、スタアと、フランスに限りない愛を込めて! 『フレンチ・ディスパッチ』紹介。┃madameFIGARO.jp
『ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』に敬意を表し、フィガロジャポンが『号外』として特集をお届け。映画への愛が感じられる、雑誌ならではの特集でまた涙が出そうに……いや、泣いてはならない

・第3章で活躍のシェフ、レオナール・フジタみたいなルックスで印象的。演じるはスティーヴン・パーク、韓国ルーツの役者さんだそうです



2022年01月15日(土)
新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』

新国立劇場バレエ団『ニューイヤー・バレエ』@新国立劇場 オペラパレス


一年越しで「ペンギンパンツを履いて『ペンギン・カフェ』を観に行く」夢が叶いましたよ。

しかしそもそも、今年の『ニューイヤー・バレエ』のプログラムに『ペンギン・カフェ』は入っていなかったのです。これ迄の経緯をメモしておきますね。

昨年行く予定だった『ニューイヤー・バレエ』は、開幕直前に公演関係者にコロナ陽性の方が出て中止になり、無観客配信で上演という形になりました。諸々の都合で私は配信を観ることが出来ませんでした。
・(20210106)【重要】1月バレエ公演「ニューイヤー・バレエ」公演関係者の新型コロナウイルス感染/公演中止について┃新国立劇場
・(20210108)「ニューイヤー・バレエ」無観客ライブ配信(無料) 実施のお知らせ┃新国立劇場

今年の『ニューイヤー・バレエ』の演目が発表されたのは昨年の三月。新制作の『夏の夜の夢』と、『テーマとヴァリエーション』の上演が決まっていました。ところが夏に再び感染状況が悪化。新作を準備することが困難になり、代替演目として再び『ペンギン・カフェ』の上演が発表されました。
・(20210302)2021/2022シーズン バレエ&ダンス ラインアップを発表しました┃新国立劇場
・(20210818)【重要】2021/2022シーズン「ニューイヤー・バレエ」 演目変更のお知らせ┃新国立劇場

その後も状況は一進一退。入国制限が厳しくなり、指揮者もクーン・ケッセル→ポール・マーフィー→冨田実里に。
・(20211021)「ニューイヤー・バレエ」指揮者変更のお知らせ┃新国立劇場
・(20211210)「ニューイヤー・バレエ」 指揮者変更のお知らせ┃新国立劇場

………転記してるだけでも胃が痛くなる。現場の方々はどれだけたいへんだったことか。無事幕が開き千秋楽が迎えられて本当に良かったです。という訳で、新国立劇場バレエ団鑑賞デビュー。

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『テーマとヴァリエーション Theme and Variations』
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
指揮:冨田実里
管弦楽:東京交響楽団


帝政ロシア時代へのオマージュ、ザ・バレエな衣装と美術にうっとり。群舞の美しさにうっとり。柴山紗帆さんと渡邊峻郁さんが初役。躓いたのか一瞬バランスが崩れたり、少しだけヒヤリとするところもありました。でもリカバリも早く素晴らしかったです。

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『ペンギン・カフェ ‘Still Life’ at the Penguin Café』
振付:デヴィッド・ビントレー
音楽:サイモン・ジェフス
指揮:冨田実里
管弦楽:東京交響楽団
ヴォカリーズ:引田香織
協力:英国バーミンガム・ロイヤルバレエ


ペンギン・カフェのコンサートに行くと、当然ですがこの作品のチラシも受け取るのです。それ以前からも上演の機会は少なくなく、観たい観たいと思いつつ随分経ってしまった。『ペンギン・カフェ』バレエ、やっと観ることが出来ました。冒頭のツイートにも書いていますが、ペンギン・カフェ(・オーケストラ)以外の演奏でペンギン・カフェ・オーケストラの楽曲を聴くのは初めて。着ぐるみで踊るバレエを観るのも初めて。

南極からパーティ会場へ。ウェイター姿のペンギンたちが、グラスの載ったトレイを掲げよちよち駆けまわる。きゃー、かわいい! 軽やかなのによちよち! 華麗なステップなのに、バレエなのにペンギン! 衣裳もかわいいわあ、ソックスが黄色だわ。あんなに大きなヘッドドレスをつけているのに、なんでこんなに動けるんだろう。視界も悪いだろうに、すごいすごい………。

こんな悲しい話だったのか。ニコニコ観てたオープニングが夢のよう。年明け早々ヘヴィーだわ……いや、年の始めに観て己を振り返るにはいいかもしれない。この作品に登場するペンギンとはオオウミガラスのこと。現在ペンギンと呼ばれている海鳥たちの、名前の由来となった鳥。絶滅したのは1844年6月3日。記録が残っている、つまり人間によって絶滅に追いやられたいきものです。文献には、最後のオオウミガラスを殺した猟師の氏名も記録されています。

自然のなかでのびのび、そして懸命に生きる動物たち。未開の地で暮らす人間たち。彼らは文明という名の自然破壊と都市開発により、命を、居場所を奪われていきます。スネアの打撃音が銃声となり、照明の明滅が自然災害となり、動物たちを、ひいてはその原因をつくった人間たちをも追い詰めていく。方舟に乗ることが出来たいきものたちと、それを見送るオオウミガラスの姿に涙。おま……ペンギン置いていくなや! あんなにかわいかったペンギンが! 皆にお給仕してくれてたペンギンが! なんで置いてかれなきゃならんの! とメラメラしますが、当方破壊の限りを尽くした人間族なのでごめん、ごめんよ……と心のなかでひたすら謝る。だいたいこれ、初演1988年ですよ。ずっと警鐘は鳴らされているんですよ。ビントレーの先見の明に頭を垂れつつ、人間進歩せなあかんよいい加減に! と思いますね…せめて自分からと、一人ひとりがそうならんと……。

いやーだってさ、ペンギン・カフェって「誰もが暴力的になり、戦争が起こる。人々は狂い出し、苦しんでいる。私はペンギン・カフェのオーナー。みんないらっしゃい。」というサイモンの夢から生まれた場所のことなのですよ。そんなシェルターのようなカフェを営むペンギンを! 置いていくか! うわあああああ(泣)。

とまあそんな話なのですが(…)、生を謳歌し命の限り踊る動物たちはとってもチャーミング。福田圭吾さんが踊るテキサスのカンガルーネズミのソロ、めっちゃ格好よかった。運動量的にもめちゃめちゃハードなんじゃないだろうかこの振付……ヒップホップダンスみたいなスピンも面白かったな。スターの貫禄をまとったオオツノヒツジとケープヤマシマウマは、やはりのプリンシパル・米沢唯さんと奥村康祐さん。ヘッドドレスで顔が見えなくても、登場したと同時に場の空気が変わります。

そうそう、シマウマパートの前の場で、ノミと一緒にモリスダンスを踊っていたうちのひとりの帽子が落ちてしまい、そのまま舞台中央に残されてしまったのです。「あんなど真ん中に……どうする?」とドキドキしていたら、登場したケープヤマシマウマが優雅に舞台上手側へと滑らせて、そこから登場したシマウマダンサーのひとり(こちらも米沢さんだったとのこと)が更に舞台袖へと蹴り込みました。かっけー! 振付を端折ることなく帽子を拾うなんて、タイミングも難しかった筈。アクシデントだけど、つい拍手しそうになりました。

そしてやはりタイトルロール・ペンギン役の広瀬碧さんが素晴らしかった。あのよちよちステップ、なんてかわいらしい。そして悲しい。カーテンコールでも、ヘッドドレスをとっても、ステップはペンギンのままでした。はあ、かわいかったな……。

サイモン・ジェフスが遺した名曲の数々を、フルオケで聴けたこともうれしかった。普段はウクレレで演奏されるリフレインが管にアレンジされていたりと新鮮でした。こうなるとアーサー・ジェフス版の『ペンギン・カフェ』もあればいいのにってなる〜。ビントレーさん、新作どうですか? 御一考を。

着ぐるみのバレエといえば『ピーターラビットと仲間たち』が有名ですよね。近年はKバレエ カンパニーのレパートリーになっているかな。こちらもいつか観に行きたいな。

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・個人的には『ペンギン・カフェ』を観られてラッキーだった訳ですが、バレエ団も、ファンの方々も『夏の夜の夢』が待ち遠しいですよね。一刻も早く制作を再開出来る環境になりますように


素晴らしい跳躍、テキサスのカンガルーネズミ☆

・ロビーでは国立科学博物館と連携した展示が。うう……というかそうか、国立同士だからこういう企画も出来るのかと思った

・新国立、オペラパレスに入ったのは確か初めて。広い! 綺麗! オケピでかい! あの奈落があれば、オペラやっても前方席に飛沫が届くこともないですねきっと……と思ってしまうすっかり感染対策脳。劇場は本当にたいへん

・バレエ『ニューイヤー・バレエ』公演での飲食物の試行販売について┃新国立劇場
外のワゴンでドリンクとか売ってて、あの水辺を見乍らボヤ〜と出来ます。普段からこうなのかな、冬は寒いんでないの? と思っていたら、やはり感染対策の一環のようです



2022年01月10日(月)
『ユンヒへ』

『ユンヒへ』@シネマート新宿 スクリーン1


南国生まれ(盆地だったので毎年雪が降るところではありましたが。霜柱をザクザク踏んで登校するのが好きでした)なので北の大地には憧れがあるのよ……。パンフレットにロケ地マップが載っていた。小樽行きたい小樽、ロケ地巡りたい〜。「寒い」といわれていたゲストハウスは、実際には暖房完備で暖かいそうですよ!(笑)

とはいえ、この作品の雪は美しいだけではない。抑圧の象徴でもありました。

原題『윤희에게(ユニへ)』、英題『Moonlit Winter』。2019年、イム・デヒョン監督作品。2020年の大阪韓国映画祭で上映されたときは邦題も『ユニへ』だったそうですが、パンフレットによると監督の「発音ではなく漢字で表記した際の意味に忠実でありたい」という意向から改めて『ユンヒへ』という邦題にしたとのこと。ユンヒの漢字表記は「潤熙」。「ジュン」と同音である「潤」を含み、ふたりの繋がりを感じさせるものです。

「私は伯母と小樽で暮らしているの」。ジュンが出せずにいたユンヒ宛の手紙を投函した伯母マサコ、届いたその手紙をこっそり開封し読んだ娘セボム。彼女たちにそっと背中を押され、二十年の間動けずにいたふたりの女性が歩き出します。

手紙の文面、繰り返される「雪はいつやむのかしら」という言葉。登場人物たちが吸うタバコ(これだけ喫煙シーンがある映画、近年では珍しい)、リメイクした手袋。修理したカメラは現像を必要とし、被写体を目にするには手間と時間がかかる。クスッと笑ってしまう程綺麗に筋が取られたみかんには会話を切り出す迄の逡巡を、理由を告げずハグをしようという提案にはずっと見守ってきた時間を。台詞にも、小道具ひとつにも、作り手の繊細で優しい視線がありました。

大学進学が許されず、働いていた食堂を辞め、兄に「学もないのにどうするんだ」といわれてしまうユンヒ。一方ジュンは獣医として働き、不自由のない暮らしをしているように見えるが、「母親が韓国人であることを隠さないでいいことは何もなかった」と打ち明ける。ジュンの伯母が営む「オーバーロード」という喫茶店名は、ふたり(恐らく伯母も)が被ってきた負荷と抑圧を思わせる。寒さは厳しく、掻いても振り払っても、雪は過酷に降り続く。

それでも彼女たちと、彼女たちの周りにいる男性たちは少しずつ前進している。ジュンに男性を紹介しようとしたリュウスケは自分の無礼に気付き、きちんと謝る。打ち捨てられたものに価値を見出し“リメイク”するギョンスは、常にセボムの行動を尊重する。「新しい春」を意味する名を持つセボム(새봄)と、現代の韓国では生きづらい男性かもしれないギョンス。このふたりを前に、ユンヒは再び写真を撮るようになる。フィルムを保管する場所としての「セルロイド・クローゼット」には、差別を受けるものたちが避難する場所という意味も持つ。

ユンヒの元夫は少し不憫ではあった。彼をユンヒに紹介した兄はユンヒのことを理解出来なかったが、この元夫はユンヒがレズビアンだということにも気付いていないのではないか。抑圧は続き、無理解は無くならない。しかし存在を透明にされることは少しずつ減ってきている。時代は変わる。この作品が本国で誇りを持って「クィア映画」と呼ばれていることに光を見る。

ユンヒ役のキム・ヒエさんとジュン役の中村優子さんのおふたりは勿論、娘セボム役のキム・ソへさんも、伯母マサコ役の木野花さんも素晴らしい演技。チームイキウメ(と勝手に呼んでる)瀧内公美さんと薬丸翔くんもいい仕事してらしてニコニコ。女優陣は揃ってチーム吉住モータース! 何げに舞台でよく知る方々も出演しており(後述)うれしくなりました。ギョンス役のソン・ユビンもよかったな。調べてみたら『王の涙』『神と共に 第一章:罪と罰』にも出ているじゃないの〜、今後チェックしとこう。

美しいものしか撮らないというセボム。彼女が撮影したユンヒは現像された写真のなかで輝き、ユンヒはジュンと過ごした時間のアルバムを慈しむように見つめる。そして……。未来を信じてみようと思えるラストシーン。深い余韻を噛み締め乍ら席を立ちました。外は冷たい空気、先週降った雪が道のあちこちに残っている。冬に観ることが出来てよかったです。

あとねこ! ねこ! ジュンの家のねこ「くじら」も、動物病院のねこもすごくかわいかった!

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・ユンヒへ┃輝国山人の韓国映画
毎度お世話になっております。バーテンダー役の方、フキコシソロアクト(城山羊の会のといった方が分かりやすいのか)の岩谷健司さんに似てたなあと思ったらご本人だった……イキウメの森下創さんも出ていたこともここで知りました。あの印象深い「満月かあ」の声、いわれてみれば森下さんだわ!
輝国山人さんのサイトは全キャストのクレジット載せてくれてホント有難いです

・『ユンヒへ』監督インタビュー 「この映画はラブストーリーであり、フェミニズムの映画なのです」┃CREA
シュテファン・ツヴァイクの『見知らぬ女の手紙』、読んでみようかな。2008年に行定勲演出でリーディング上演されています
ロングショットが多い撮影方法、コンテのつくり方についても興味深い話が

・日韓社会で抑圧された中年女性ふたりの愛。韓国クィア映画『ユンヒへ』に監督が込めた想い┃CINRA
ジュンとマサコの、ぎこちないハグのシーンには、木野花さんの提案があったとこのと。とてもいいシーンでした


こういうシンプルだけど丁寧な仕事にホッとする。わざわざ原版から人物を削ったり構図を変えたり、頼んでもいないのに皺をとったり瞳の色を変えたりしなくていいのよ日本の配給会社さん〜

・ゲストハウスのシーンで思い出したこと。初めての韓国旅行で泊まったのがゲストハウス(Big John's Place)でした。1月のソウルは極寒。宿に着き、部屋に入ったときのオンドルの暖かさがとても印象に残っています。すぐ裸足になった(笑)。また行きたいな……

・入場するとき前のひとが「これは武蔵野館での上映ですよ」といわれて慌てて出て行った。シネマートと武蔵野館の予約システムって一緒なのかな? それぞれの端末からどちらの座席指定チケットも発券出来るようになってるのだろうか……。シネマートから武蔵野館迄走れば5分くらいかな、あの方上映に間に合ってるといいなあ

(20220119追記)
・『ユンヒへ』小樽は“暖かな色合い”に…ぬくもりが溢れる世界観の裏側┃cinemacafe.net
日本パートの美術を担当した、福島奈央花さんのインタヴュー。マサコとジュンの家、マサコの営むカフェ、ユンヒとセボム、そしてギョンスが泊まったゲストハウス。行ってみたくなる、触れてみたくなる。素晴らしいプロダクションデザインでした



2022年01月08日(土)
『壽 初春大歌舞伎』第三部

『壽 初春大歌舞伎』第三部@歌舞伎座



『岩戸の景清』
踊りあり殺陣あり、衣裳も華やかで美しい。景清と闘い次々ととんぼを切る敵方の役者さん方にどよめきと拍手が飛びまくり。花形役者揃いぶみの見得も気風が良くて縁起もの、「こいつぁ春から縁起がいいわえ」、は『三人吉三』ですけども。幸先の良いスタートです。
スタートといえば、翌日大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が始まりまして。「明日から始まる『鎌倉殿の13人』に、我らの名前はなけれども」なんて台詞があって、客席が湧きました。
この『岩戸の景清』での時政役はキリリとキメた巳之助くん。『鎌倉殿』の時政は彌十郎さんが演じていらっしゃるのですよ〜。キャラクターが濃く、早くも時政パパなんて呼ばれ始めてニヤニヤです。
・鎌倉殿「時政パパ」人気の予感 真田丸に続き頼れる親父がキャラ強烈┃デイリースポーツ online
こんな記事も出ちゃって。うふふ。
新悟くんは今回朝日役。すっと伸びた背が美しく、声もよく通って素敵でした!

『義経千本桜』川連法眼館の場
わーい四の切久々、こいつぁ春から以下略。久しぶりに観たので亀井六郎と駿河次郎がごっちゃになり、また猿弥さんクリスマスツリーみたいな衣裳着て〜、似合うわあなんて思っていました。ごめんなさい。
猿之助さんの狐忠信がすごいのはいつものことなんですが、人外なのにかわいらしい仔狐っぷりがたまりません。忠信(人間)のときは静かな佇まいで場を締める。流石です。
身体能力が要求される狐役。軽やかで柔軟。「狐詞」での台詞まわし、「狐手」「狐足」の所作も細やか。最初の登場場面はいつも花道からの音に騙されてまんまと見逃す。そういう「騙された!」感も楽しい舞台です。
雀右衛門さんの静御前も素晴らしく、狐忠信の身の上話を聴いている間微動だにせず。その姿の美しいこと! 絶妙の頃合で短刀をそうっとおろす。見惚れました。
大詰、宙乗りの準備をする猿之助さんを役者さん方が囲んで観客に見えないようにする場面がありました。普段だったら気にならないのですが、肩を組んで輪になるその姿が丁度サッカー高校選手権で話題になっていた高川学園のセットプレー・トルメンタの形に似ていて、ぐるぐる廻り出したらどうしようとか思った(笑)。「今」とともに残る、生の舞台の記憶。やっぱりいいなあと思ったのでした。

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・『岩戸の景清』『義経千本桜』ともにお弟子さん方が大活躍。彼らがいなければ成り立たない場が沢山ある。なかなか公演が打てないなか、少しでも出演の機会を増やしたいという座頭の考えもあるのかなと思いました。ということを思ったのも、この番組を観たから↓


私が歌舞伎を観始めた頃、彌十郎さんは中村屋によく出てらして。その後四代目猿之助襲名を機に澤瀉屋の舞台に出られるようになり、「また猿之助一座に加われてうれしい」というようなことを仰っていたので不思議に思っていたのです。
海外公演の夢を実現したいと一座を離れ、同時に舞台に出演する機会も失ったとき「勘九郎(当時)さんが声をかけてくれた」のだそう。その間ずっと猿翁さんは彌十郎さんのことを気にかけてらしたそうで、後日そのことを知った彌十郎さんは号泣したそうです


澤瀉屋一門の最年長、寿猿さん。昨年夏コロナに感染し心配しましたが、無事回復して舞台を続けられています。これからもお元気でいてほしい

・三階の物故者スペースに吉右衛門さんの写真が加わっていました。そうだけど、そうだけどさ……わかっちゃいてもやっぱり寂しい


いやホント頼む、エンタメをこれ以上痛めつけないで! 公演の内容に集中させて! めでたい焼美味しかったです!



2022年01月07日(金)
高橋徹也 バースデイ・ライブ『25×50』

高橋徹也 バースデイ・ライブ『25×50』@ニュー風知空知


昨年末散髪に行ったらもみあげを失くされたという話から、「(切った方は)最近の若者がやってる、中を刈り上げる……なんていうんだっけ、ああいう感じにしたかったのかも知れませんが」「失くされて、俺のロックはもみあげにあったんだと気付いた」てなことをいっていたのでした。ショックだったようです(笑)。

ギターと歌。剥き身の高橋さんが伝わるといえば良いか、胸をパンと開いたようなライヴでした。ここ迄素直というか率直な話が聴けるとは、というMCもあり。初めて聴いたシェイクスピアのような曲もあり。後述リンクによると「黄金の舞台」というタイトルで、新曲だそう。

じっくり演奏し、じっくり唄う。ギターはエレクトリック2本とアコースティック1本を使い分け、エフェクトも加え彩り豊かな音色。「ライヴが昨日だったら、俺なら行きたくないなーと思う(笑)」なんて仰ってましたが、前日降った雪がまだ残る道をザクザク歩き辿り着いた場所で、暖かいストーブの灯を眺め乍ら極上の音楽を聴けるなんて最高じゃないですか。

そんな箱舟のような場所で話されたのは、メジャーを離れてから試行錯誤が続いたこと、自分は作品を創り演奏したいのか、聴くだけでいいのではないかと考えたこと、実際一年間楽器に触れず、リスニングだけで音楽に接点を持っていたこと、そして再び楽器を持ち、エポックとなったのが『大統領夫人と棺』だったこと。言葉の重みがありました。こんな冬の日、こんな場所だからこと聞けたことだったように思います。

その『大統領夫人〜』辺りからライヴに通い始めた自分としては、歴史を振り返る時間にもなりました。初めて観たライヴはピアノ/カホンとのデュオ。「ブラックバード」と「Ride On Time」のカヴァーに衝撃を受け、再びライヴに足を運ぶと今度は弦楽三重奏との共演。その次はベースとのデュオ。次々と変わる編成、続々と現れる曲の多面性と詩世界にすっかり魅せられ、今に至ります。

メジャー時代に「天狗の鼻がなくなるくらいへし折られた」と笑っていましたが、私はその「天狗」時代を知りません。ただ、高橋さんが当時放っていた異彩は、日本のポップミュージックを聴いていれば自然に耳に入ってくるくらいには強烈でした。だからこそ小林建樹が出演するライヴの共演者に高橋徹也という名前を見たとき「あ、あのひとだ」「ようやく聴く機会が訪れた」と思ったのです。菊地成孔との関わりも含め、時間はかかったけれど辿り着けてよかった。

それにしても「黄金の舞台」、よかったなあ。『マクベス』や『夏の夜の夢』の名台詞のよう。知命を迎えたから、というには安直かも知れないけど、人生の残り時間を見据える年齢になるに辺りこういう歌詞を書き、そして唄うことにしたのかと思うと、25周年と50歳という時間の深さをひしと感じました。これからも聴いていきたい。ますます今後の活動が楽しみです。

「リスニングオンリーの一年間はひたすらBLUE NOTEのレコードを買って聴いていた」とのこと。昨日の今日でBLUE NOTEというキーワード、ちょっとうれしくなったり。

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・セットリストは物語る┃夕暮れ 坂道 島国 惑星地球
01. 夜明けのフリーウェイ
02. 怪物
03. 八月の流線形
04. The Orchestra
05. La Fiesta
06. ドライブ
07. 新しい世界
08. バタフライナイト
09. 黄金の舞台
10. テーマ
11. 世界はまわる
12. 真夜中のドライブイン
13. 夜はやさしく
14. 花火
15. feeling sad
16. 友よ、また会おう
17. いつだってさよなら
EN1. 犬と老人
EN2. My Favourite Girl


高橋さんのツイート拝借。やっぱりいいハコ、螺旋階段から見える風景も、このテラスからの風景も大好き。ニューになってからの風知空知初めて行きました。施設的には変わりなかった感じ。急遽そうなったのかは判らないけど感染対策のため物販等はなく、今年はツアーに出たかったんだけどまだわかりませんねとポツリ。状況が好転しますように



2022年01月06日(木)
雪の日の菊地成孔とぺぺ・トルメント・アスカラール

菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール@BLUE NOTE TOKYO


2nd Setにしといてよかったかも、1stだったら焦って急いで滑って転んでたと思われる。時間に余裕があったので渋谷駅から歩き、渋谷駅へ歩いて帰った。そもそも寒いなかうろうろするのが好きなのだが、年末のピットイン同様、演奏を身体に浸透させる時間がほしい。特にこんな日には。

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菊地成孔(cond/sax/vo/perc/cdj)/ 林正樹(pf)/ 鳥越啓介(cb)/ 早川純(bdn)/ 堀米綾(hpf)/ 田中倫明(perc)/ 大儀見元(perc)/ 牛山玲名(vn1)、田島華乃(vn2)、舘泉礼一(va)/ 関口将史(vc)
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ひと目見て失礼乍らやつれたな、と思う。先月観たピットインのときとは明らかに違う疲弊が顕れていた。昨年末(ついこの間だ)に瀬川昌久さんが亡くなり、そのことでかなり参っているようだったので心配ではあった。反面、こういうときのこのひとの演奏が冴え渡るのも知っている。クラーベとカウベルとダンス、ダンス、ダンス。テナーもアルトもソプラノも、鋭くて甘くて、そして痛い。「ルペ・ベレスの葬儀」、最後のソロの高音が揺らいだあと、初めて悔しそうな表情を見せた。この忌々しいリードめ、とでもいうようにマウスピースを掴んだ。

松の内にレクイエムを聴くのは不思議な気分だが、室内で、静かに曲に聴き入ることは、死者を悼むのにはよい環境に思える。実際瀬川さんの名前を出したわけではないので、これは自分の解釈だ。「小鳥たちのために」のソプラノ素晴らしかったな……。

定番の楽曲もリズムが変わっており、新曲含め昨年の「Beat It」アレンジからの流れに感じられた。五連符、六連符。林さんと堀米さんのリフが大きく貢献している。そこににこやかに乗っかってくる鳥越さんの天才(©菊地)ぶり。一切ビブラートをかけないボウイングの切れ味、和音を多用するピチカート。菊地さんの背中をニヤニヤ見つめ乍ら軽やかに弾いていく。いやホントこの方のベース大好き。菊地さん、田中さん、大儀見さんの叩き合いとなるブリッジでも鳥越さんはベースのボディを叩き、林さんもハンドクラップで加わる。マイクオフでも生音が聴ける、弓から松ヤニが舞うのが見える距離だけに、席の位置でバランスが変わりそうだが、この楽団の芯はしかと伝わる。

弦のカルテットもこのメンバーになって数年たち、すっかりあのリズムを乗りこなしている。田島さんとか、パーカッションのブリッジのところなんてもうニコニコしてて余裕だもんね。「Killing Time」の牛山さんのカデンツァ、素晴らしかった。関口さんもねこが狂い死にそうなセロ弾きのゴーシュっぷりで、観ていて楽しかったです。

喋りだすと、お正月らしい楽しいトーク。BLUE NOTEでやっとお酒の提供が再開したのがうれしくて沢山セレクトしちゃった。2005年のやつ。白呑んだひと? おいしいね! おいしいね! 赤呑んだひと。おいしいね、おいしいね。カクテル頼んだひと、おいしいね、おいしいね。あなた全部頼んでるじゃない、好きだねえ、おいしいね、おいしいね! てな調子でこちらもニコニコした。オミクロン株の拡大で、また状況が逆戻りしそうで心配ではあります。飲食店やクラブ、ライヴハウスが生き残ることを祈るばかり。年明け早々の、しかも雪の日に楽団がコンサートを行うのは初めてとのこと。足を運んだオーディエンスへの謝辞、帰り道への気遣い。こういうところに気がつくひとだ。

MCといえば「CARAVAGGIO」のリーディングがちょっとまた変わっていて、精液を男性液、女性のそれを女性液と読んでいた。そうだよなあ、愛がなくても出るものね。女性液だけ愛液っていうのおかしいよね。と妙なところに納得したのだった。こういうところ、カナリアなみに敏感ですよね。

『岸辺露伴は動かない』からは二曲。CDJがなかったので「大空位時代」(エンドテーマ)はやらないのかな、と思っていたら、アンコール前に設置された。「ドラマからのオーダーはペペのサウンドだったが、予算の都合上全員参加は叶わなかった」とのことで、今回のフルメンバーによる演奏はよりゴージャス。ピアノ、ハープ、バンドネオンが顕著。あの弦のストロークとハーモニーを目の前で聴けてゾクゾクする。音源出さないのかなあ、出してほしいな。死ぬのはお前かあるいは私か、とでもいうような、ブレスなどないヴォーカロイドのソプラノは、いつ迄もいつ迄も響き続けた。

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・鳥越さんなんかかわいい髪型になってたな。髪型といえば大儀見さんがポンパドール気味な前髪で格好よすぎて「俺ね、俺、大儀見になりたい!」という菊地さんの名言(?)を思い出してわかる……と思った

・コロナ下のBLUE NOTE初めて行きました。チェックインがなくなり、フロア入場口で直接席番を伝えて案内してもらう形式。相席はなくなり、席間にも余裕があった。席数を減らしての経営はたいへんだと思う。なんとか無事でいてほしい

・思いがけない(でもないか。菊地さんや飴屋さんの現場ですれ違っていない筈がない)ひとに遭遇。15年前……いや、もっと前かな、のお礼を伝えられてよかった。ずっと気がかりだったことだった。「これからですか? 素晴らしかったですよ」と気遣ってくださり感謝しきり、「あのとき友人と『(三浦)カズみたいだ!』といっていたんですよ」と伝え忘れたのが心残り(笑)。だけど、もう充分

・直後と帰宅後、強烈な目眩と胃痛でフラフラになり驚いた。肩の荷が降りた安堵か、あのひとの威力か。両方かなあ。具体的に身体に変調があったのって、鎌倉の腹切りやぐら(北条高時の一族=鎌倉幕府が滅亡したところ)に行ったとき以来だ。てか何故行った。人一倍他者の信仰を尊重し宗教とスピには厳しい人間ですが、こうして体感するとやっぱビビる。というか、ホンマもんは違うんだなと思う



2022年01月03日(月)
『ただ悪より救いたまえ』2回目+メモ

『ただ悪より救いたまえ』@シネマート新宿 スクリーン1


こりゃー縁起物ですなあ。初詣ならぬ映画始めはこれ……ではなく、こちら↓のリピートです。

https://flower-lens.tumblr.com/post/672552006682083328

こちらも模様替え。お正月合わせの新作が目白押しのシネマート、どこ迄ロングラン出来るかわからんしということで慌ただしく2回目。

映画館で観ていいなあと思うのは、大画面もだけどやっぱり音なのです。で、この作品、音がいい。いいといっていいのか、臨場感があるというかすごいリアル。その場面が映ってないのに「あっ今頸動脈切ったな」と判るのね……皮膚を切る「サクッ」と「ジョリッ」の間の音のあとに、しょわぁ〜って出血の音がする。タバコの種類(というかサイズ? 細いとか太いとか)によって葉の焼ける音が違う。爆発音等の派手な音よりも、そうした繊細な音がとても良いのです。

話はやっぱりうーんと思うものの(ユミンちゃんとユイちゃん、幸せになって〜! としかいえん)、インナムは父性に目覚めてというより、もうこれ以上失いたくないという自分の都合ではないですかね。そこが変にウェットになってなくていい。それにしても娘ちゃん役のパク・ソイはいい役者だな……殆ど(特に後半)台詞ないんだけど、あの真っ黒な瞳がとても印象的でした。印象的といえば、TOYOTA車はホントどこの国でも走ってるな。インナムも運転してたわ。

悪の巣窟的なタイの描写ですが、昔の『Gメン'75』とか思い出しました。年に何度か倉田保昭や宮内洋が香港やマカオに行って、空手で(…)悪の組織と闘うシリーズってのがあったんですよ。悪役がいつも同じひとで(笑)。そういうところも一昔前……一昔どころじゃないか、懐かしさすら覚えました。今では違う意味で香港でこんなロケ出来ないだろうなあ。

それにしてもレイちゃんインナムのこと好き過ぎるだろう(再)。金網越しに逃げていくインナムを見てるときレイちゃん敵に襲われて一閃で殺すんだけど、その間ずっとインナムのこと見つめてて敵をチラリとも見ないんですよ。恋する乙女のような目でしたね。一途。

という訳で(?)以下自分用メモ。リンク元を探しに行く手間を省くために埋め込むのだ。ネタバレを恐れて本国公開時のあれこれを見逃している……タイムラグありすぎて悲しいわー。もう本国どころか北米版のDVDも出てるもんね。しかし今回のプロモーション、『イカゲーム』効果もあってかジョンジェさんはいろいろ出てたけど(何せ『しゃべくり007』にも出ましたからね)、ジョンミンさんは皆無かってくらい見なかったのでそこも寂しいわ。ジョンミンさんは本国公開時も『교섭(交渉)』の撮影でヨルダンに行っててあまりプロモーション出来なかったようですが、もっとインタヴューとか読みたいです(駄々)!


本国ではこういうオリジナルチケットもあったっていうじゃないの〜、いいなあ。反面、映画のパンフレットというものは日本独特の文化だそうで、本国からは珍しがられているとか。お土産にすると喜ばれるそうです。しかし今回のパンフ、ロケ地紹介とかいい内容だったけど、最後のコラムがなあ。訳とかされて本国(というか外国全般)のひとに読まれるのやだなあ。『映画秘宝』イズムの悪いとこが詰まったようなコラムでした。

・日本版予告


・Deliver Us From Evil (2020) 다만 악에서 구하소서 Movie Trailer | EONTALK


・Deliver Us From Evil (2020) 다만 악에서 구하소서 Movie Trailer 2 | EONTALK


・3か国ロケーション映像


・未公開メイキング映像(Kstyle独占)