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2006年08月31日(木)
『reminder LIVE 2006』+おいー!!!

来日公演中止ーーー!!!

いや…実は昨日の日記アップする前に某所でちょっと噂を読んで嫌な予感はしたんだが…。

あれやんな、やっぱニッキーが「できない!」「ひこうきのれない!」とかってスコート(勿論バーバリー柄)とミニスカート姿でテニスコートに膝をついて(逃避)あーでもあっちでのライヴではマニックスのカヴァーもやったとか言ってたのにーーー!!!

まあいろいろあるわな、大人の事情が。こっちも大人なのでそこらへんは察しましょう……なんつってー大人でも駄々こねていーじゃねーかーーー!ふんがーーー!!!

気を取り直して(無理)

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■『reminder LIVE 2006』nearLY
わーい届いたよ〜。EPCDとDVDのセットです。Tシャツついてこなかったんで先着100名には間に合わなかったか。でもジャケ裏にサイン入ってたよ。ジェロームいいひとだ。
EPと言ってもライヴ音源7曲、デモ2曲と盛り沢山。
歓声や拍手に混じって食器やグラス?の音も聞こえる。バーっぽいところでやったライヴなのかな…どんな編成でやってるんだろう…と言う疑問は、DVDで解けます。レコーディングメンバーほぼまんまのよう。ちゃんと摩弦も生で入ってる!
映像素材の状態はあまりいいものではないけど(ブートのオーディエンスショットっぽい(苦笑)手ブレもあるし、チェロのひとは殆ど映ってない…真っ暗よー)編集や加工がうまい具合施されていて見やすくなっています。アートフィルムっぽくなってる(笑)
ジェロームの演奏をまた観られて嬉しかったな。ギターも弾いてる。
プレスキット的なDVDなので、演奏シーンは編集されていて、間にジェロームのインタヴューが挟まれています。あかん、殆ど聞き取れない(笑)制作過程やコンセプトについて…夢の話をまたしてたなあ。その他こまごま。根気よく聞いていくか…。秋の夜長に合いそうな作品ですよ。
演奏のフルヴァージョン映像はボーナストラックで観られるようになっています。

nearLYの活動はこれでひと段落のようで、今は新バンドに本腰を入れているそう。ジェローム曰く
「it sounds like a cross between the cure, black sabbath and bowie (eno and robert fripp era).」
だそうです。どんなんじゃ。面白そうじゃ。

アルバム『reminder.』(日本盤)の通販は→こちら



2006年08月30日(水)
いろいろ

■『THE GREAT WESTERN』JAMES DEAN BRADFIELD
兄貴がソロを出しました。Vo.とG.とB.とKey.と…全パート(Drs.も!)やってる楽曲も。マニックスではお馴染みのデイヴ・エリンガも参加しています。
マニックスとの違いと言うと〜
マニックスの楽曲は基本詞先だそうなんだけど、今回は多分曲先なんじゃないかなあ。この歌詞をメロディにのせなならん!て前提がなかった(と思われる)ので、ジェイムズの手癖と言うかメロディライン、唄い回しの癖がモロ出てる。のびのび唄ってる感じがします。
(追記:とか言ってたら、ロキノン最新号のインタヴューでジェイムズが「今回も詞先」と答えていました。わたくし甘かったです(どげざ)それについては9月1日付のとこに補足を)
歌詞が作曲・編曲の制限になることは決してない、と常々ジェイムズは言っているけど、そんでそういうマニックスが好きなんだけど、たまにはこういうジェイムズの歌もいいな。本来すんごく歌の巧いひとだし。『LIPSTICK TRACES』のDISC2(カヴァー中心)、よかったもんなー。
で、その「リッチーやニッキーが書いたものではない(1曲だけニッキーが書いてるけど)歌詞」なんですが、はああ、ジェイムズはこういうことを考えてるのかあと…いやーあんまりイメージ変わらないですね、いい意味で。基本自嘲、シニカルで、達観してて、過去を忘れることがない。でも、前を向いている。
フィリップ・ホール(亡くなった初代マネジャー)のことを唄った「AN ENGLISH GENTLEMAN」にはしんみりきたな。ミッチの写真集に葬儀の時の写真が載ってるのを思い出した。丁寧な注釈の付いた、児島由紀子さんの訳詞もよかったです。
あ、そんでね曲間が短い!ほぼ繋がってる。アルバム1枚、40数分の旅。うーんこりゃシャッフルで聴きたくないですな〜。ジェイムズと一緒に列車に乗った気分で聴けます(えびす顔)。アートワークもドンピシャ!ずっと側に置いときたいな。
グレイト・ウェスタン線でウェールズとイングランドを何度も往復する。これ迄も、これからも。
We got directions but nowhere to go.
ま、それでも前を向くしかないんだ

しかしこれライヴではどうなるのかなー。ライヴと言ったらニッキーの方が全く見えないぞ。演奏しながら唄えるのか!?(そこからかい)

■『ダークサイドにようこそ! ―「N・H・Kにようこそ!」オリジナルサウンドトラック』パール兄弟
サントラだけど歌ものメイン、パール兄弟の新譜と言ってもいいっすよね。まずコンセプトありき…あ、これ『PEARLTRON』の流れやん!何かサウンドプロダクションも似てませんか?あ〜CHAKAさんのコーラスとか思い出す〜!
音が全体的にもっさりしてるのがちょっと気になる…先にライヴで聴いたもんで。ライヴの方が音がパキッとしてた。しかしやっぱいいわ〜(えびす顔)

■『にゃんこ THE MOVIE』
にゃーはーーー(デレデレ)
こういうそこらへんにいるねこが好きだなー、なんつうかこう、ツラ構えが面白いんで。それにしてもこれ、根気よく撮ったんだろうなあ(涙)

■PEARL JAM -READING FESTIVAL 27/08/06
まだ全部観れてないんだけど。
***After the song was over Ed said "Thanks. Thanks for being safe." and his eyes got very watery, and by the sound of his voice you might say he cried. (most likely in reference to the Roskilde incident in 2000)***
the songとは「ALIVE」です。ヨーロッパのフェスにまた出られるようになってよかったね

■最近の鈍過ぎる自分
『哀しい予感』、塚本さんが演出!てのに動揺しすぎてそれに関してばかり書いてたけど、加瀬くん…加瀬くん……!?
ギャー!
チケットとれない気がしてきた(白目)

■最近のどうしよう
FINAL HOMEの秋の新作、結構好みのが多い…しばらくううーんなのが続いてたんで遠のいてたんだけど

■最近のしょんぼり
お気に入りのピアスをお風呂で流してもうた…ショップがなくなっちゃってるから同じものを入手出来るかわからん……

■最近のTV観戦
バレー。書いてないけどライフワークですから(笑)女子はまた強くなりそうで楽しみですよ…選手層も厚くなってきたし



2006年08月27日(日)
『ヨロヨロン 束芋展』+小ネタ

■『ヨロヨロン 束芋展』@原美術館
なかなか行けなくて、最終日になってしまったよ…激混み。後に予定を入れていたので時間がなく映像ブースの行列に並べず、5割…いや、4割くらいしか観れなかった(泣)日没後にしか観られない(外の暗闇に映像を映すため)作品もあったんだよね…。
指、髪を切断し、その断面から顔を出す異物。それを具体的な画として目の前に提示されると、何とも居心地が悪い。が、その居心地の悪さが面白い。
現在朝日新聞で連載中の吉田修一『悪人』の挿画を描かれていて、そのモチーフもところどころ見つけることが出来た。新聞にあの絵が載ってると結構ギョッとするんだけど、あの不穏さは、信じられないような不気味な出来事を日々掲載する現在の新聞に合っているかも知れないな。
時間がないと言いつつお茶はした。イメージケーキは外せないのよ…アールグレイとブラッドオレンジのテリーヌのケーキでした。クリームとライムジュレで、あのうね〜っとした独特のカーブを描いた、そこはかとない気味悪さが見事に表現されたもの。こわー!そして味はいつものごとく絶品でした。
いつまでも言うが原美術館はイメージケーキの写真集を出せばいいと思う!レシピ付きで!

■と言ってたら
こんなページが。
『都会のオアシスで、アートを味わう。〜原美術館「カフェ ダール」〜』
今回のイメージケーキも紹介されています。これこれ!
『"Taste of Art"|Hara Museum Image Cakes』
うわー歴代のケーキが沢山載ってるー!食べたのも結構あるー!
笠原さんのケーキもあったんだ…この時行けなかったんだ…ううう、展示観たかったケーキ食べたかった。
ここにはないけど、横尾忠則さんのY字ケーキもよかったよう

■『無関係な死・時の崖』安部公房
読もう読もうと思いつつ寝かしててやっと読んだーその1。
騙してるつもりが騙されてた、犯人を追ってるつもりが自分が犯人だった、飼い主のつもりが飼われてたのはこっちだった、ってのばっかりだーうわーん!ひとでなしー!
まあそれが面白いんですけども

■『墜落の夏 ―日航123便事故全記録』吉岡忍
読もう読もうと思いつつ寝かしててやっと読んだーその2。事故後僅か1年足らずで出版されたものです。
真相究明も責任追究も迷走しているんだけど、そういうシステムになっている、ってところを丁寧に追っている。
均質化されねばならない+されるべきジャンボ機。それを操縦する人間も均質化されるべきなのか?そんな筈はない。では、事故を防ぐことは出来ないのか?どうすれば防げるのか?

■『ギザ☆マミタス!!』
だーはーーー(メロメロ)



2006年08月26日(土)
『噂の男』

『噂の男』@PARCO劇場

ネタバレあります、未見の方はご注意を。

『小鹿物語』を観た翌週にこれとは…いい流れで観たなー。笑いに関わったことで身を滅ぼすひとたちの話です。今年のケラさんは冴えまくってますね。『ヴァージニア・ウルフなんてこわくない?』を意外な迄に希望の残るラストに持っていったひとが!今回はもー悪意しかありません。徹底的に、丁寧に、人間の悪意、それも解決策のない悪意を描いている。福島さんの元の脚本を読んでみたいよ。

あーでも逆に、その悪意だらけな筈の「人間を信じる」ところがあるとしたら、それは面白いものになるとケラさんを信じて潤色を許した福島さんにあるし、福島さんのストーリー構成を信じてここ迄潤色したケラさんにあるんじゃないかな。そしてここ迄人間の嫌な部分を演じた役者陣に。悪意だらけの舞台を観て、観客が笑うことを信じている。そんなことを信じるってのも、まあ人間のいいところなんじゃないかな…嫌なもんですけどね(苦笑)

二度目のタッグがあるかは判らないな…でもいい座組だと思います。この組み合わせでしかやれないものが出来たのでは。この企画出した細川社長もすごい。

演出はやはり手堅い。終盤のスポットライト→地明かりにして現実に引き戻す(モッシャンにはもうスポットライトなんて当たることはないのだ)→暗転、の流れは、この芝居を決して幸福には終わらせないんだぞと観客を徹底的に叩きのめす。

が、そのひとり漫才をするモッシャンの姿や(前半胸くそ悪くなるくらいの彼の狼藉を見ているのにも関わらず、だ)、パンキチのふたりがワンマンライヴのために打ち合わせをしている時、ほんの少し幸福な風が流れる。そこにホッとしてしまうのが人間の呑気なところでもあり、よく言えば「人間を信じている」ってことなんだろう。

あーでもモッシャンにはこどもっぽい暴力性があったけど、アキラはアキラで根の深い嫌な部分があったよな。鈴木をいびり倒してるモッシャンに「やめなやー」と言いつつ全然止めないところとか。ひとに興味なさそうだし。

笑い声のSEがとても効果的。タイミングもしつこいくらい計られている。悲惨なシーンであればある程その笑い声は恐ろしく響く。そして、悲惨なシーンであればある程、そこで笑ってしまった自分を呑気だと思うし、嫌な気分にさせる。でも笑う。そして「嫌な話だったねー」と泣きそうに笑いながら帰って行く。それが人間のダメなとこでもあり、タフなとこでもある。

そしてケラさんは女のえげつなさを描くのが本当に巧い…女同士ですらなかなかあそこ迄突っ込めませんぜ。男はドン引きしますわな…同性ですらひいたもん、でもちょっとあれ、解る。解るって言いたくないけどね…そしてどの部分がそうかは言わないけどね…。演じた水野さんも素晴らしい。ありゃたまらん、最低だ(ほめてる)。ちっともデフォルメされてないと思う。ああ言う女は実在するぜ!

ひっかかるところはちょこちょこあるのです。やはり上演時間が長い。いや、150分休憩なしってのはケラさんの芝居からすると短っ!なんだけど(笑)このストーリーの流れなら、120分↓にも出来たのではないかなと思った。特に終盤ちょっと迷走気味になり、「どこで終わらすのん…あれとあれが片付いてないから、ええと…」と何度も思った。解せないところもあるし。アキラは事故死ってことで片付けられてたの?頭蓋骨粉砕してるだろう、あれ。検死するだろう。とか、トシとボンちゃんの関係性がちょっとハッキリしなかった、とか。

悪意を丁寧に引き出すのに重きが行ってしまい、ストーリーの辻褄が放置になった部分はあったと思います。なのでサスペンスとして観るものではない。最後にユキオを殺したのはモッシャンだったと言うことが判明するけど、まあキチガイの言ってることなんで正直真実か判らないし、それが連鎖の発端になった訳でもない。ひとは簡単に死ぬし、それに意味を見いだせない場合が多い。だからユキオの息子の加藤は、怒りの持って行き場がない。

バックステージもの、笑いに関わって身を滅ぼす人間をケラさんがとりあげることは多い。PARCOでは3年前に『SLAPSTICKS』が上演されている。

中盤、実在したお笑い芸人の壮絶な死に様を列挙するテキストが流れる。これはやはりケラさんのお笑いへの愛情と、醒めた目線なんだろう。

ひとつ邪推。今回の芝居って、『LAST SHOW』がボーダーになってる部分がある気がしたな…あのレベルの暴力(動物虐待の描写も含め)がPARCO劇場でオッケーならこれも行けるだろう、って。どうだろう。

うわーとっちらかってるな。まとまってない!でも勢いでこのまま載せる!

BGMはハリー・ニルソンの「EVERYBODY'S TALKIN'(うわさの男)」でお送り致しました。劇中エンディングで使われたケラ&ザ・シンセサイザーズのカヴァーもよかったな。つーか、オリジナルかと思った程の完コピでした(狙ってとのこと)。声、似てるねー!細川社長の発注だったとのこと。憎いねこの!



2006年08月24日(木)
『SUMMER SONIC '06』2日目 その4+ギャー

■ホントなら嬉しい
今出てるクロスビートのBSSの記事で「実は既に活動休止を考えていた彼ら、フジが良かったら考え直すと言ってたそうだが、本当に続行することにしたとか」だって。マジでー!

■『哀しい予感』
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2007年1月@本多劇場
原作:よしもとばなな
演出:塚本晋也
出演:市川実日子、加瀬亮 ほか
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お知らせ頂きました、有難うございます!
うわーーーーービックリした!うわーーーーービックリした!(2回言った)
塚本さん舞台演出20年振りだってよ…海獣以来ってことだよね。舞台出演の方は、竹中直人の会以来。その後『お迎え準備』に映像出演してたけど。
って、これ塚本さん出演はするのかな?詳細を待ちたいと思います。
三池監督が『夜叉ヶ池』を演出した時の製作チームのようです。映画監督が舞台演出をする企画としてシリーズ化していくのかな。
思えば塚本監督の近作は長回しが増えていた。以前はカット数が桁違いに多かったし、しかもひとつのカットをネチネチ撮る、照明に拘るのでワンカット1時間で撮れたら早い方(笑・参照)と言っていたけど。ノンストップワンカットで1本芝居をやってみたいと思ったのかな…。
舞台は途中で止められません。どうなるかな?でも、もともとリハをガッチリやる方のようですから(以前はゲリラ撮影が多く、一発勝負だったから+資金がなくてフィルムが沢山買えないからNGを出せなくて・笑)そんなに違いはないのかも。でもあるかも(笑)
原作未読だ…観てから読むか?読んでから観るか?←これ、角川映画+書店のコピーって気付くひとは同世代(笑)

■『ジュリエット・コラージュ』〜アルカス千夜一夜〜
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2006年12月7日@アルカス佐世保
構成:鈴木勝秀
出演:中嶋朋子
作曲・指揮:笠松泰洋
演奏:安田謙一郎(チェロ)、木ノ脇道元(フルート)、荒尾岳児(ピアノ)
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佐世保…(泣)東京での公演が実現するといいなー!トラム辺りでどうよ!(どうって)
あれっ、しかもこの日『トーチソング・トリロジー』の東京楽日だよね。スズカツさんどっちに行ってるのかな。やっぱ佐世保かな

■ダブル浅野でコメディー『ダム・ショー』
ダブル鈴木でもあるんだよー(笑)来週開幕

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■MASSIVE ATTACK(MOUNTAIN STAGE)
TOOL後移動、「SAFE FROM HARM」「INERTIA CREEPS」「UNFINISHED SYMPATHY」「GROUP FOUR」の4曲聴けました。
お昼の様子から、奥迄入ると退場が大変そう…と思ったので、入口の柵付近で観る。LEDパネルがどーんと!逆光でステージ上が全く見えません。何か沢山いる…結局何人だったんだ?「チアーズ♪」とかってなじゃの声は聞こえたんで、あ〜いるいる〜って程度で。終演後Gも来てたと知る。ダメ過ぎる自分。
音はマウンテンで観た中ではいちばんよかった。てか音圧がすごかった。皮膚がビリビリする感じ。やっぱマッシヴは低音効かないとねー!
ゲストヴォーカルはエリザベス・フレイザー、ホレス・アンディ、シャラ・ネルソン。シャラの「UNFINISHED〜」は聴けた。嬉しかった。リズの「TEARDROP」、ホレスの「ANGEL」を逃したのは痛恨です。
まあ仕方がない…(泣)単独で来ないかなー!
LEDパネルには反戦メッセージが何度か映し出されていました

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■その他
体調イマイチだったのでごはんが沢山食べられなかったのが悔やまれる。トマトオムライス、ムサカ(残しちゃったごめん)、広島焼(これも残してもうたーごめんごめん)。わたくしとしたことが!
昨年すごく気になった広島焼のお店は外せません、また行きました。やはり倒れそうな案配で焼いてらっしゃいました(涙)弟子増やそうよ、弟子を!おっちゃん心配だよ!

と言う訳でおひらきです。ポンチさんおつかれでした!引きずり回してすみませんでした…。
帰りの激混み電車でかわいこちゃんに「この線○○駅には行きますか?」と声をかけられて、2駅間程お喋りして、降りる時に自然と「おつかれさまでしたー」と言って別れたのが面白かった。こういうちょっとしたこともフェスならでは。楽しかったでっす。



2006年08月23日(水)
『SUMMER SONIC '06』2日目 その3+小ネタ

あーそういえば先週の土曜日にイハがCDJ-DJやるってんで冷やかしで観たろうかとUNIT行ったら当日券売切で入れなかったんだ。癪だ!イハのくせに!(暴言)やっぱりこのひとは妖精枠だよ…特定のひとを惹き付ける魅力があるんだよ……そんで皆が大事にしてくれるから多分一生路頭に迷うことはないであろう。

ビリー……(黙)

スパマンのレコーディングは着々と進んでいるようですね。来年の今頃はどうなっているかな。

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いろいろ溜め込んでいた小ネタなど。

■Oh SUPER JUMP『ダイナモ』
浅田寅ヲさんの新作。バイオレンス作家として知られているし、本人もそう名乗っているけど、こういう叙情的な話もいいんだよー。ほろっとくるよ。
連載途中で掲載誌が休刊になっちゃたり(…)したものとか、単発作品も沢山あるので、どこかの出版社でまとめて単行本にしてくれないかなあ

■パッチョムービー
第2話がアップ。もうどう考えてもこのおしりぷりぷり強調アニメは悪意としか!(大笑)
おしりのカーブで「火」を現しているようにも見えます

■『ブラック・ダリア』
いよいよ!街なかでも広告を見掛けるようになってきました。
トレイラーすっごく格好いい…ああ早く観たいよー!!
アメリカ版のサイトも格好いいです

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■TOOL(SONIC STAGE)
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セットリスト
01. STINKFIST
02. THE POT
03. 46+2
04. JAMBI
05. SCHISM
06. SOBER
07. LATERALUS
08. OPIATE
09. VICARIOUS
10. AENIMA
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もーセッティングの時点から雰囲気が異様。ダニーのドラムセットが設置されたらどよめき(ありゃどよめくよね)と歓声。4面のスクリーンが設置されたら歓声。しばらく映像と音響のテストをやっていて、次第にSEが妙なものになってきました。電話の会話らしい。おえー聞き取れるかい!しかし差別用語頻出っつうか不穏な会話だってのは電波でキャッチ(笑)『メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』に出て来た会話らしいとのこと、確認してみよう。

いやー何を書けばいいですかね。おぼえがきにしとくか。

・メイナの格好が普通だ!とまずこれにビックリ
・普通たって、モヒカン、テンガロンハット、大門サングラス、ブルージーンズで上半身裸ですけどね
・これが普通の域に入ります
・だって肌が青くないもん!模様が(タトゥー以外)描いてないもん!海パンじゃないもん!ブラしてないもん!
・まあここらへんはサマソニ前のライヴからそうだったのですが
・て言うかよく考えるとこっちの方が不気味じゃねえの…普通に格好いいメイナ……(笑)
・で、映像も既存…ヴィデオクリップからの素材が多かったように思えました
・選曲はまんべんなくバランスよく
・あ、でも「OPIATE」にはビックリした
・ここらへんはフェスだから、間口を広く分かりやすくしたのかも知れないな
・って、でもそんなに親切なバンドだったか?(笑)

・んがっ、しかし。アレンジの変わっている曲が多かった!
・そんで演奏がモタったり、メイナが歌の入り間違えたりしたところもあった!
・そこにちょっと感動。嫌味じゃないよ、わー本当に今ライヴで聴けてるんだって思えて嬉しかったんだよ〜
・ソニックステージの音は…まあこれくらいなのかなと…悪くはないけど、ちょっと割れ気味だったかな。音圧は結構ありました
・どの楽器もエフェクトかけるし(メイナもその場でヴォーカルにエフェクトをかける)、音数も多いので、音響は大事だなあと
・あーでもダニーの音はすごいよく聴こえた。ハイハットもクラッシュもクッキリ!また手数が多いでしょ、ツーバスだし…しばらくガン見してたら何か具合が悪くなった(笑)

・ああっ何か文句ばっかり言ってるみたいですが世界観はものっそい素晴らしかったですよ…時間感覚なくなったもん。もう殆ど呆然として観てましたよ
・それにてしても皆さんバカウマでしたよ…
・アダムのギターは時々スラップベースみたいに聴こえるな
・もー低音低音音圧音圧ゴリゴリゴリ
・メイナなんて6〜7割で唄ってんじゃないかってくらい。それでもバカウマ
・そう聴こえるくらいリラックスしてるように見えた
・まああれだな、このひとが全力で唄ったら、海も近いことだし津波が起こったり雷雨になったりするんだろうよ…
・手抜きだったってことではないよ。力抜けてた方が声も出やすいんだろうし

・自分はメタルそんなに得意じゃないと思っているんだけど、どの部分が苦手かってのが判るようになってきた
・やたら高音で唄うヴォーカルとか、ギターのライトハンド奏法とかが苦手なんだな…
・手数の多いドラムとか、骨太のリフで押しまくる展開はかなり好きなんだなーと気が付いた
・ここらへんはこの前観た『メタル マクベス』でもそう思ったなー
・TOOLはメタル一辺倒ではないけど。そこが面白いんだけど

来年前半(つうか2月)に来日の可能性があるようです。楽しみだ!



2006年08月21日(月)
『SUMMER SONIC '06』2日目 その2

ああもう1週間経ってしまったよ、忘れてきた。

しばらくWAHAHAブース前でぼんやり。梅ちゃんは来なかった…若手のひとらががんばっておりました。いろんな場所の配置が昨年とは変わっていて、マウンテンへの出入りがかなり混雑している。入口より出口の方が小さいの。アクト終了後一気にひとが出るから、出口が大きい方がいいと思うんだが。何で変えたんだろう?

■BOOM BOOM SATELLITES(MOUNTAIN STAGE)
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セットリスト
01. KICK IT OUT
02. GENERATOR
03. DIVE FOR YOU
04. MOMENT I COUNT
05. PILL
06. GHOST AND SHELL
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暴れん坊ゾーンギリギリのところにいたら、始まった途端後ろからどわーっとひとが。うっかり草履で行ったんで、蹴り飛ばされるところだった、あぶなー。前にもブンブンで靴なくしたことあるんだよね…(笑泣)
しかしすぐ治まって、それなりにスペースが出来て来ました。おし、いいぞ!
と言う訳で、踊り倒しました。音はあんまりよくなかった。音圧も音量もイマイチ。いた場所も関係するかな?ちょっと機材トラブルがあった(大阪では止まったらしいですね)?単に中野くんがリターンキー押すの一瞬遅れただけかも知れないが。
手弾き部分のベースが、いつもと違うラインになってた箇所が多かったのはトラブル対策か、気分かは判らなかった。
川島さんの喉の調子はよかったようです。「GHOST AND SHELL」では鶴が機を織ってるような声(いやそんなもん実際には聴いたことありませんがね…)出してましたよ。キョエー!みたいな。こういうとこも魅力ですな…。ヴォーカルスタイルとしては決して強靱だとは思えないんですが、惹き付けられると言うか目(耳)が離せなくなります。うわ、こわっ!みたいな。
まあ普通に…と言うのもあれですが、楽しんで観ました。盛り上がってましたよー

退場に異様に時間がかかる。出る前に次のアクトが始まってしまった、あちゃー。混んでたってだけじゃないと思うなあこれ、明らかに動線予測がなってない。これじゃあ満員になった時の退場は大変だろうな。
れいさんと無事会えました!ごはんを食べつつお笑いステージ(SIDE-SHOW MESSE)でぼんやり。いちばん長くいたような気がする…ここは茶の間かってくらいまったりした……。井上マーをものっそい真剣に観てしまった尾崎世代。これ、若いひとからするとどうですか?私は好きだなー(笑)
ビーチステージへ向かうと言うれいさんと別れ(楽しかったですー有難うございました!毛問題は引き続き注目していこうと思います(笑))マウンテンへ戻る。

■ARCTIC MONKEYS(MOUNTAIN STAGE)
人気者〜、満杯です!予備知識殆どありません、注目株、若い、猿、最近脱退があった、ってくらいしか知りません。曲も数曲しか知らない。
が、面白かったー。曲がキャッチーで憶えやすい、ぶっきらぼうのようでいてひとなつこい、演奏も予想外にしっかりしてた。こりゃ人気あるのも解るなあ。タフなことは沢山あるだろうけど、長く活動してほしいなあと思った

フォートマイナーをちらっと観て移動。ソニックのタイムテーブルがズレてきている様子、のんびりごはんを食べておく。この時点で30分程遅れていました。

■BUCK-TICK(SONIC STAGE)
思えば初見です。世代的には近いと言うか、10代の頃から常に目のつくところにいますよ…。来年デビュー20周年だっけ?メンバーも不動、ルックスもそんなに変わらないしすごいなあ!と素直に思う。
遠巻きに観ましたが格好よかったです。トール兄ちゃんが今でも髪を立ててるのがまたすごいなあと思った。「MAD」(これ放送自粛になってたなあ)とか、昔の曲もやっていた。うーんやっぱり格好いいなー

さてさて周囲が異様な雰囲気になって参りました、いよいよTOOLですよー!



2006年08月18日(金)
『小鹿物語』

マッシヴのセットリスト見て悶絶中。リズがリズが「TEARDROP」唄ってるー!
ちゃんとゲストヴォーカルも来たんか…Gも来てたのね、なじゃしかおらんかと。でもそのなじゃも逆光でどれか判らない有様でしたよー!

サマソニの続きの前にこれ。

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『小鹿物語』@シアターコクーン

明石家さんまさんと生瀬勝久さんのユニット、第3回公演。今回ななななんとにゃきゃやまさんが出たのですよ。びっくりだよ!大変なところにお呼ばれですよ!あれ、しかもひょっとしてコクーンに出るの初めて…?ひゃー。で、とれる訳ないよねと申し込んでみたらチケットとれまして…ら、ラッキー!

で、初日だったんですね…ネタバレしない方がいいのかな……。あーでもちょっとバラすんで、未見の方はご注意を。情報としては、上演時間は約150分、休憩なしです。ネタの展開によっては今後長くなる可能性も(笑)

初日だからってのもあるでしょうが、どこからがアドリブなのか判らない…もう笑い過ぎて頬骨が痛い…音響ブース真横の席だったんだけど、そこにいたスタッフも笑っていたし。「女優と結婚するとこうなる」ってネタがもう、「俺の友達の話だけどな」と断ってるけどもう!観客は皆ひとりの女優のことを頭に思い浮かべているよ!O竹さんと言う!(大笑)

さんざん笑ったんですが、戦時中に芝居を止めない喜劇役者と言う骨太のストーリーです。『七人ぐらいの兵士』や、TVでも戦争を扱ったドラマに出演する機会がさんまさんは多いですね。ある種の表明にも思えます。

こういうのを目の当たりにすると、重いテーマに考え込んだりせずに、ただ笑うことがいちばんの礼儀かなと感じてしまう部分はあります。しかし観客がそれを意識してしまったら、演じる方としては腹立たしいかもしれないな。何も考えずに笑って笑って笑顔で家に帰るのがいちばんいいのかも。で、戦争は嫌だ、戦争はやってはいけない、って思いが残ればいいのかも。最後の最後迄ひとを笑わせることを考えていたバンビちゃんもそう思ってるでしょ。

『笑の大学』もそうですが、ひとを笑わすためならひとも殺せるとか自分が死ぬことが笑われることになるんだったら死ねるとか、笑いって突き詰めるとそういうところ迄行ってしまう。で、笑う方も笑うんですよね、そういう状況になったとしても。人間って怖いなあと思う反面、それくらい楽観的でいた方がいいかも知れないなとも思う。

あーでも倉森さんのこと思い出しちゃった…。秋のサモアリは、ただただ笑いに行きたいな。出来るかな。

コクーン上演ならではのサービス的なシーンも多く、ショウ要素も多い。芝居部分はストイックにきっちりまとまっています。ネタ長いなと思うギリギリで巧く展開するし、役者が皆巧い!ヘヴィーな面もきっちり笑い泣きさせられます。ここらへんはやはり生瀬さん主導なのかな、彼の言動で場が締まります。

にゃきゃやまさんに関して言うと、すごくいい役です。当て書きかと思えるようなところも。彼、ドイツの帰国子女なんですよね。やーもうビックリよ!さんまさんとふたりっきりのシーンも多くてドキドキしながら観たよ…。いい感じでいじられてました。かわいがられるといい!

そうそう、何げにサラリーマンNEO人脈が多かったです(笑)



2006年08月17日(木)
『SUMMER SONIC '06』2日目 その1+前日の話

16日付のとこにはパール兄弟のことを書くんで、17日付のとこに書いちゃえー。

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昨年遅刻したのを反省して、今年は前乗りと言う手を使ってみました。すごい楽〜!まあでもチケット忘れたんですけどね…東京駅京葉線ホーム迄行って気が付いた。取りに帰った(白目)待ち合わせには1時間半遅刻した(土下座)あーでも土曜の時点で気付いてよかったよ…前乗りの意味がなくなるところだった。そして都市型フェスでよかった。フジだったらもー致命的なミスですよ!

サマソニの度に失態を晒してますが、年に1回くらいの割合でやらかしますが、普段は時間に厳しいです!厳しいんですよ!ホントに!(泣)すみませんすみません!

あのじさんとマリス師はシャーラタンズから観れればいいよってことで、お茶しつつ待っててくれました。有難う有難う!墨姐さんは夜に直接ホテルに来るとのこと。3人でチェックインして、まもなく2人は出掛けて行きました。ひとりで部屋からの景色を眺めたり、ごろごろしたり、優雅に読書したりTV観たりしながら墨姐さんを待つ。で、ふと気付く。これ…不倫旅行先で相手が着くのを待ってるシチュエーションに酷似している気がする……(笑)

いや、したことありませんけどね、不倫。

会場にとっても近いところだったので、ビーチステージの音が微かに聴こえてきます。楽しそうだー。うーんやっぱり1日目も行きたかったな、迷ってるうちにチケットなくなっちゃったんだよね。

うとうとしていたら墨姐さんがやってきました。ホテル内のコンビニに、夜の宴会用の酒やつまみを買いに行く。…昼間と状況が一変していました。メタリカTシャツのひとで溢れています!視界が黒い(黒Tシャツばっかりだから)!髪が長い(メタル族だから?)!ちっちゃなコンビニはもう動線がめちゃくちゃになっていた。どこがレジ並びの最後尾か判りません。レジのお兄さん達は昼の2.5倍動員されていましたが全然追い付いてないよー。がんばれ!

やっとのことで買い出し終了、しばらくしてあのじさんとマリス師が帰ってきました。宴会宴会。シャーラタのティムはかなりヤバいから軽くヤバいになってて安心したとか(笑)ダフトパンクが面白過ぎたとかWAHAHAブースで梅ちゃんの生ろくでなし+豆飛ばしを観たとかポカスカジャンの絶対TVで出来ないネタが観れたとかいろいろ聞く。その後は何故かサッカー日本代表が強くなる為にはどうすればいいかとかを話したりしてました。バレーの話とかね…プロ化についてとかね…何を話してるんだ……。

2時半就寝、7時半起床。朝ごはんもしっかり食べられたー準備ものんびり出来る!いいな前乗り!観たいものがバラバラなので、現地でうっかり遭えたらいいねと言うことで各々出発。

待ち合わせしてたポンチさんとまずはメッセへ。ブンブン後にれいさんと会う予定で、待ち合わせ場所に指定していた某ごはん売場を確認しに行く。昨年はメッセとマリン両方にあったお店で、売ってるのが「何もフェスでこれ食べなくても…」と言うもののせいか(いやでもうまいよ!)いつも空いてるので、待ち合わせには目立っていい!と言う理由(酷いよあんた)で決めたのですが……ない、ないよ。なくなっていたよ。や、やっぱあんまり売れなかったんですか…マリンの方もなくなっていたんだろうか。行かなかったから判らないよ。

私が携帯を持ってないもんで連絡のしようがない。やーばーいーと白目がちにうろうろしていたらインターネットブースがあった!れいさんの携帯に待ち合わせ場所変更のメールを送る。だ、大丈夫かな?

アクトのことを何も書かないまま次回。



2006年08月16日(水)
『o bonにようこそ!パール兄弟』

『o bonにようこそ!パール兄弟』@クロコダイル

「盆暮れ正月のパール」と言われていたのは20年前の話。この頃はサエキさんが学生で、盆暮れ正月にしかメンバーが集まれないからでしたね。そんなパールが久々(ほぼ)お盆にライヴです。てらてらも静岡からすっ飛んで来たよ、おー久し振り!サガラさんも勿論やってきました。クロコダイルは激混み、予約しといてよかった。しかもそれがすごいいい席で。窪田さんど真ん前。モニターとか触れちゃう。いや触ってないけど。沢山エフェクターが床に張ってあるとあー窪田さんのセッティングだなーと思うねー。

激混みだったのでドリンク以降のオーダーが出来ず(お店のひとがテーブルに来れない程ギッチリ)3時間空腹のままでした(笑)まあ楽しかったんでいい。クロコダイル来たのいつ以来だろう、HAO!以来じゃね?それって15年くらい前じゃね?ヒー!とか、ウチら窪田さんとブラボー小松のギターで育ったよねーとか(笑)飴屋さんと窪田さんの風貌が似通って来ているなんて話をする。予定よりちょっと遅れての開演。

フロントアクトはKAORUKO Ex:el。香瑠鼓さんのバンド(?)です。ヴォーカルとダンスの香瑠鼓さん、ラッパーのお兄さん、ギターのお兄さんの3人編成。全曲カヴァーだったかな、「昆虫軍」「江戸時代の恋人達」「サティスファクション」、1曲だけ知らない曲。ビートボックスにぺらぺら音のギター、アレンジがまたよくて。最初は様子見だった客も、最後には大騒ぎ。これは面白かった!

さてメインのパール兄弟。ガッツリやってくれました。

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セットリスト
01. 焼きソバ老人
02. ごめんねエイリやん
03. サーフィンTOKYO
04. スパム天国
05. 世界は僕を殴りにくる
06. 夏の日にようこそ!
07.(バカボンの読経)
08. 記憶のドアー
09. しがらみクラブ
10. 往復ビンタ
11.(窪田さんの弾き語り)
12. みるく2030
13. ケンタッキーの白い女
14. 君に崩えホえ
15. 世界はGO NEXT
16. ○。○○○娘
17. 快楽の季節
encore
18. 田舎
19. バカヤロウは愛の言葉
encore2
20. ゴム男
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や、やっぱ巧い…そんで今聴いてもアレンジが面白い。ひねってひねってエッジとフックが効きまくり。サエキさんが「パール兄弟ってロキシーミュージック+ポリス+パンク+歌謡曲をやろうって始めたバンドだったんだよね」と言っていましたが、今聴くと確かにそうかも知れない。ルーツも知らずにいきなりこっちから入りましたからねー(笑)

来週リリースの『ダークサイドにようこそ!』(『N・H・Kにようこそ!』サントラ)からの曲も披露されました。声優さんもいらしてましたよ。

そうそう、大ウケだったのが「スパム天国」。サエキさんが『スパムメール大賞』を上梓したのは記憶に新しいですが、この本を出した後に届いたスパムメールで面白かったものを読み上げるMCがあって。初っ端が出た、『主人がオオアリクイに殺されて1年がすぎました』!あーこれ知ってるーーーーー!!!!!実際届いたひとも多かったようで場内大ウケ。いやもうすごいよね、こんなん来たら開いちゃうよね…。

窪田さんは2月のライヴ同様楽譜がないと弾けないようでした(笑)がやっぱり格好いいギターを弾く。カッティング主体なのにストラト使ってるとこも好きだな。

クロコダイルのガンさんが亡くなったのでと真言宗僧侶(本当)バカボンの読経コーナーがあったり(ライヴハウスで読経なんて初めて聴いたよ…)窪田さんの近しいひとが亡くなったってことで、書き下ろしらしい弾き語りの歌詞にしんみりしたり、清志郎さんの全快を祈ろう!(宮川さんは清志郎さんのバンドメンバーなので)って話になったりと、あー皆歳とったよねえと思ったりもしました。私もなー。お互い気を付けましょう。生きてりゃまた会うこともあるでしょ。窪田さんが『東京的』に書いてた「そんじゃまた、そのうち会おう。出来れば、絶対に。」って言葉を思い出した。矛盾してるけど、この言葉大好きだな。

あーもうサエキさんの言うとおり、躁鬱のライヴだった。DJきうぴいさんの選曲もよかったな。面白かった!

23時過ぎに終了。帰れなくなったてらてらは岩盤浴へ。おつかれ!サガラさんと帰り道にしみじみと。

サ●やっぱ上手くなったよね、サエキさん…
カ●デビュー20年目にしてやっとうまいと言われるようになった(笑)
サ●声自体が変わったもんね、前はもっとぺらぺらしてた
カ●そうそう、声が厚くなったし、深くなったし。声量も。喉も強くなったよね
サ●友達がマッドネスのライヴ行ってさあ
カ●あ、私も行った!
サ●私はスペシャルズ派だったから(笑)迷って結局行かなかったんだよね。で、その友達は前の来日も観てんだけど、「今回観たら演奏が上手くなってて驚いた」って(笑)
カ●ははははは!
サ●バニーメンもそうじゃん、上手くなったよねーとか言ってて。20年もやってりゃ上手くもなるわって(笑)
カ●イギリスのバンドって、曲がいいとすぐ評判になるって感じはするね
サ●そうそう。演奏は下手でも、と言うか上達する前にすぐデビュー出来ると言うか話題になっちゃうから。で、ニューウェイヴってさ、演奏力とかそういうのは…
カ●ははははは
サ●それにしても再結成ブームだねー。何でかね?
カ●再結成とか、ちゃんと地味に活動し続けてたひとたちがまた脚光を浴びたりとか
サ●スクポリも来たもんね
カ●ティアーズフォーフィアーズも来ればいいじゃない!XTCもライヴやればいいじゃない!来たら行くね!
サ●ティアーズフォーフィアーズ!(爆笑)
カ●バリバリ唄いますよ(大笑)

あーマジでティアーズフォーフィアーズ観たくなってきた。いい夜でした。



2006年08月15日(火)
『ゆれる』

『ゆれる』@アミューズCQN シアター1

昨日観てきました。新宿では1時間半前に行っても立ち見。そんじゃ渋谷で観よう!と移動。

以下ネタバレあります。





稔はバスに乗ったか?乗らなかったか?

暗転時には6:4。
ぼんやりエンドロールを観乍ら、エンディングテーマを聴いているうちに4:6。
今は5:5。

実のところ、ここは重要ではないかも知れない。あの兄弟はもう元には戻れない。映画は終えられるけど、登場人物の人生は続く。これからもずっとずっと。

それは自分たちにも言えることだ。この映画はそのことをちゃんと提示している。映画だからここで終わるんだよ、終われるんだよ、と。

役を演じると言うより、役を生きるタイプの役者ばかりが揃った印象。それはもう凄まじい。無表情にすら、これまでの生きざまが滲み出ている。疲れ、怒り、諦め、苛立ち。それを顔に、身体の中に抑え込んでいるかのようだ。

それでも洋平のような人物もいる。他人を思い、心配し、修復出来るものなら、とちょっとだけ力を貸す。逆に言えば、他人だからこそ口を出せるのかも知れない。でも、そういうひとをこの作品に存在させる、と言うのは監督の願いのようなものなのかも知れない。こうあればいいのに、それで何かが修復すればいいのに。

修復をすることはない。その代わりに手に入れたものがあるかも知れない。代償は大きい。許すことでチャラにもならない。

でも、稔は最後に笑顔を見せる。

白みがかった撮影の色味、後ろ姿のショット、音の入れ方(と消し方)、時たま“ゆれる”画面。登場人物の目を捉えるショット。丁寧、無駄がない、迷いがない。

現時点での今年のベストワン。

余談(か?)
猛の台詞で「はは〜ん、そういう男なワケね」ってのを端的に現しているものがあって、それがすんごいリアルでうわっとなったんだけど、プログラムのオダジョーのインタヴューによると、本番直前の現場で突然指示されたとのこと。こ、こわー!そしてすごい、西川監督!



2006年08月14日(月)
おきたら

エアコン止まってる〜(停電)
声が出ない〜(風邪)

いやあ、面白かったサマソニ…お会い出来た皆様、楽しかったです、有難うございました!チケット忘れたり待ち合わせ場所に指定してたブースがなくなってたり(笑)いろいろあった。

トゥールはマジすごかったです。観られて聴けて(と言うか体験出来て)よかった。メイナのおいのりも観れたよマリス師!四股も踏んでたね!ああもうこんなトンチキなことしか書けないね!あまりにすごかったので。



2006年08月10日(木)
『FUJI ROCK FESTIVAL '06』3日目 その2+近況

・MIOさんにつれてってもらった(ありがとー!)歌舞伎町奥の上海料理店が当たりだったー!
・『殺し屋1』でおーもりくんが佐吉さんにボコボコにされるとこの近所
・野菜ものが充実。でも猿の脳みそとかもあったよーヒー
・ひと皿の量多いから大人数で行った方がいろいろ頼めると思う
・七味唐辛子みたいな柄のねこがいる
・お客が来ても椅子からどかない、おじさんがカバンでずいずい押してみても動かず寝てた
・多分この店でねこがいちばん偉い
・朝5時迄やってる
・風邪ひいた
・2日で治す(意気込み)
・ブンブンの川島さんは時々広末涼子に顔が似ていると思っているのが自分だけではなくてホッとする

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『FUJI ROCK FESTIVAL '06』3日目 その2

苗場食堂迄降りてきて、おやつなんぞを食べつつちらっと観れればいいよちらっと、とレッドへ。しかしこれが大当たり、結局最後迄居座ってしまった…ポンチさんごめん……。

■KILLING JOKE(RED MARQUEE)
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セットリスト
01. Communion
02. War Dance
03. Total Invasion
04. Unspeakable
05. Blood Sport
06. Gratitude
07. Asteroid
08. Whiteout
09. The Wait
10. Pssyche
11. Pandemonium
encore
12. Requiem
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初っ端ベースがトラブって、10分程ぐだぐだ、はやくーとジリジリ。出てきたジャズさんはパンダ顔。似てるってんじゃなくて具体的に白黒に塗ってます。衣裳はスリップノットのひとですか?みたいな…いやあれは着ぐるみかも知れん…まあ全体的にくまっぽい。見掛けがのどかです。
が、始まってみれば……こ、これはむちゃ踊れる!えーこれってこれってニューウェイヴ!?ボディ・ミュージック!?むちゃくちゃ親しみを感じますよ…ボディ・ミュージックつったらデッドオアアライヴー!(ボキャブラリーが貧困な連想ゲーム)
しかし古い感じはしないのね。網羅はしてないので知らない曲も多かったけど、えーこんなんだったっけ?と思う程ダンストラックだった。いやー踊り倒した。終わったら喉がらがらだった(何か叫んでたらしいですよ←あんまり記憶がない)
おねーさんとおっさんの鞭打ちショウやら全身銀色の竹馬のひとらが闊歩やらでステージ狭!ぎゅうぎゅう!そんなとこでおねーさんが火を吹くもんだから皆ひぃいいい!(not洒落)ゲラゲラ笑ってたら終わってた。ああ面白かった!
しかしジャズさんのMCは結構深刻なことを言っていた。政治的なこととか社会情勢とか。笑っている場合ではなかった。英語のMCが思ったより伝わっていないことにジャズさんは困惑していたようだった。ご、ごめんね…

うへー楽しかったよーと振り向いたらポンチさんが「ストロークス迄もうあんまり時間がない…」!ご、ごめん!グリーンへダッシュ。

■THE STROKES(GREEN STAGE)
君ら若いのに落ち着いてんな〜、と言う感じでした。いいキャラですなあ。アルバム単位で聴いたことないんだけど、知ってる曲が多かったのでベスト選曲?途中ヴォーカルマイクの調子が悪くなって、ジュリアンがキレていた。音もちょっと…ハウリングも多かったし、トラブってたのかな。
でもジュリアンは頻繁にステージを降りたり、モッシュピットの柵沿いにどんどん入って行ったりと何げに盛り上げ上手でした。格好よかったでっす

苗場食堂へ戻ってごはん。ハピマン観るつもりだったんだけど、椅子を見付けてしまって座ったらどっと疲労が。う、動けない…。ごはんを食べてぼーっとする。エラく寒くなってきた。雨が降ってた昨日よりも寒いよ!動けばあったまるかなーと思うも、どうにも立てません。そのままぼけーとコーヒー飲んで、だらだら帰途へ。

■その他
・リストバンドがミサンガみたいなのになってた
・ゴレンジャー(?)見た
・ダースベイダーと言いオモロいひとが沢山いましたよ…

いやー楽しかった。おつかれさまでした!



2006年08月07日(月)
『FUJI ROCK FESTIVAL '06』3日目 その1

あわー4日付のYouTubeリンク外れてましたね、なおしときました。あと電気とペッパーズのセットリストに追記。

(前頁の続き)で、しみじみしつつ会場を出たら、バスがあんなだった訳です。おえー無事宿に戻れてよかったよ、門限なくてよかったよ、入浴に時間制限なくてよかったよ。あー夜中の3時に入る温泉って楽しいなー!!!
で、3日目。おーいい天気だよ。1日参加のTATiさんを見送り、会場へ。

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■ISIS(WHITE STAGE)
(服が)黒い!(身体が)ゴツい!(一斉に)ヘドバン!(真昼で)暑い!が、音はサイケー!
おえーこれは夜に室内で聴いてみたい、残響音が多いとこで。で、90分くらいのセットで聴いてみたい。
でもこれはこれで。音が空にどんどん逃げるのも面白い。
ギターが沢山あればある程喜びます。自分が。それが一斉にコードガーンと鳴らせばもっと喜びます。自分が。
でもリフも格好いいのが沢山あったな。
しかし何でメタルのひとは一斉にヘドバンをするのだろうと今更乍ら素朴な疑問…何かあれみたいだよ、歌舞伎の。勘三郎親子がやる獅子のやつ。赤と白の。揃うと綺麗…あれ?ISISてメタルでくくっていいのか?ルーツ?名残り?

おひるごはんを買いにヘヴンへ。窯焼ピザを抱えてアヴァロンへ。

■高畠俊太郎(GYPSY AVALON)
ピザ食べ乍ら木陰に座ってまったり聴きました。笑顔で出て来た俊太郎、終始ニコニコ。お話もキャハキャハー。木曜日からテントでずっと滞在中。これは毎年。フジにはオートパイロットとニヤニヤで出たことあるんですよー知らないと思うけどだって。いや、知ってるから!オートパイロットは時間ギリギリに会場に着いたんで荷物を友人に押し付けて(鬼)山駆け上がって観に行きましたから!ニヤニヤは逃したけど…(泣)
『爽雨』からと、オートパイロットから「SUMMER RIDER」。全編ギター1本の弾き語り。「ホリディ」がフジで聴けるなんてー!
いーやーなごんだー。よかったー。ちょっと吹いた風が気持ちよかったーピザもうまかったー。のびのびべろーんとやってる俊太郎、ホントはいろいろあるよね。それは誰でもそうだ。それでものびのびべろーんとして全力で遊ぶ彼の歌声と歌詞は心にぐさぐさ刺さってくる。このひとのやる音楽に嘘があるとは思えないな

気分的にも爽やか涼しい気分になってホワイトへ移動。

■BROKEN SOCIAL SCENE(WHITE STAGE)
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セットリスト
01. Late Night Bedroom Rock For The Missionaries
02. Shampoo Suicide
03. 7/4(Shoreline)
04. Cause=Time
05. Fire Eye'd Boy
06. Stars & Sons
07. Superconnected
08. Ibi(dreams of pavement)
09. KC Accidental
encore
10. Where's Your Heart?
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フジへ出発する数日前に「年内で活動停止」と言うニュースを聞いて、複雑な気分で観ましたよ…うわーん何で!残念!まあ掛け持ちのひとが多いからね…バンドではないと言えばそうだし。未だにメンバーの名前と顔一致しないし、何人参加してるかも判らん(笑)
この日の編成は7人?8人?入れ替わり立ち代わりだし、楽器も曲の途中で交換したりするんでもう何が何だか。女性vo.はリサのみでした。
いやもう…最高!ベストアクト!フジってロケーションと相性がいい!メンバーと曲のピースフルさ(と哀愁)がバッチリハマりました。みるみるひとが増えてきて、ステージ前が混んできた。その流れに乗ってずいずい前へ。最終的には2列目くらいで観てました。2列目でのんびり聴けて、大声出して両手あげて踊りまくれると言うこの殺伐レス…たまらん。フジだ、フジならではのアクトだー!と思った。観れてよかった…。
ああそれだけに活動停止は惜しい。「KC Accidental」が始まった時はもう半泣き。あーもうすぐ終わりかーと思って。
この時間帯のアクトにアンコールなんて有り得ないよなと思いつつも立ち去り難い。皆ステージを離れない。むしろ増えたような気も(笑)セットチェンジが始まったのにアンコールを求める声が止まない。
しばらくそうしていたら…わ!出てきたよ!楽器を片付けていたスタッフがオロオロしています。メンバーがええのええのと撤収された楽器を引っ張り出している(笑)もう大盛り上がり。最後は撮影大会。全編終了後、メンバーも撤収を手伝っていました(笑)その後自主的サイン会もあったそうで!
楽しかった…よかった…おろろん

で、おえーフィッシュマンズどのくらい観れるかな、と近道したらバチが当たりました。どろどろ足でヘヴンへ辿り着く。

■FISHMANS(FIELD OF HEAVEN)
なんじゃ、このひとは。そういえばこの日はやたら「I'M FISH」Tシャツ着てるひとを見掛けた。こりゃ入り切れないなー。
視界はハナレグミがちらっと見えたくらい。永積さんの「ナイトクルージング」、よかったな。
昨年からのツアーや映画化等でやりつくしたかなと言う印象もありましたが、「フジで聴けた」ってことに大きな意味があったんじゃないかなと思ったり。佐藤くんがフジで唄うことはなかった。生きてたら唄うこともあったかも知れない。彼がフジに来たかったかは、実際のところ判らない。でも、欣ちゃんの「彼もここに来たがっていたと思います」って言葉を信じようと思う

ところ天国迄降りて、川で洗濯。水つめたー!



2006年08月05日(土)
『FUJI ROCK FESTIVAL '06』2日目 その2

電気終了後、スマイリー原島さんが出てきてアナウンス。危険なくらいひとが集まっている、これから向かってくるひともいるのでますます増える、モッシュピットはもう閉め切っているが、その後ろのブロックの密集度も相当なものだ、皆少し下がってほしい、ひととひとの間に余裕を持ってほしい。後方にレジャーシートを敷いているひとも、出来れば撤収してほしい。気分が悪くなったひとは今のうちにセキュリティに知らせてほしい、密集度が高くなり、暗くなるとピックアップ出来なくなる恐れがある。

……おわー何か怖くなってきた。RATMの幕張思い出した。この時は開演前に柵が傾いちゃって急遽修繕したんだよね…私の隣のおねーさんが「ヤバいですよ見てくださいよこれ!」ってスタッフに訴えて、そのスタッフが「だあいじょうぶですよ〜」と柵をぐいと押したらそのままぐにゃーとかなって「…あ」。

今思い出すと笑えるが(いや笑えない)、あのまま開演してたらどうなっていたことか。て言うかRATMでこんな前にいた自分もどうかと思う。今なら怖くて絶対出来ねえ。今ならも何もRATMはもうねえ(韻を踏んでみた)。

閑話休題。実際PAブース周辺のここももう身動きがとれないくらい。そしてこのブロックからも、ピックアップされてPAブースに運ばれて行くひとが続出している。こんなんじゃ始まったらどうなるんだ?

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■RED HOT CHILI PEPPERS(GREEN STAGE)
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セットリスト
00. (JAM)
01. Can't Stop
02. Dani California
03. Scar Tissue
04. Charlie
05. Fortune Faded
06. Readymade
07. Throw Away Your Television
08. Snow((Hey Oh))
09. Me & My Friends
10. Wet Sand
11. London Calling〜Right On Time
12. フリーの幸せなら手を叩こう
13. ジョンのHow Deep Is Your Love
14. Don't Forget Me
15. Tell Me Baby
16. Californication
17. By The Way
encore
18. Give It Away
19.(フリーとジョンのJAM)
(追記:Give It Awayの前にPUBLIC ENEMYのカヴァーYou're Gonna Get Yours)
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メンバーが出てきた途端、やはり沢山のひとが後ろから駆け込んできた。ぐぐっと圧されて一瞬身体が強張った。が、しばらくすると収まった。……おおお?こ、これはこの10年間で学習されたことではないの!?野外でのスタンディングの対処法を観客が判ってる!ちょっとしたことかも知れないけど、嬉しくなった。

ジャムでスタート…じわじわとアゲて……来た、あのギターのリフ!「Can't Stop」!

演奏の凄まじさは、自分が今迄観た中で最高だった。

'97は嵐、傾きかかった(マジですよ…)ステージ、アンソニーの骨折、バンドの不調和を力づくの演奏でねじ伏せた(が、中断を余儀なくされた)。'02は溢れる祝福の中ジョンが天衣無縫、ジョージ・クリントンの飛び入りと言うサプライズ、その裏で、当時フリーはバンド脱退を考えていたと最近になって打ち明けている。必ずドラマがつきまとう。ドラマを呼んでしまうバンドでもある。

今回はそんなサプライズやハプニングはなかった。それが逆に、彼等の演奏そのものがドラマティックなものになると言う証明にもなっていた。その光景は、本当に感動的なものだった。

「Me & My Friends」を中盤に持ってきたのには驚いた。「Under The Bridge」はやらなかった。アンセムが山のようにあるキャリア20年↑、フェスのトリからすればストイックなセットリストに思えた。時々おちゃらける(これはいい意味で。後述)フリーの振る舞いを除けばぶっきらぼうにも見えるステージングだ。

それなのにこんなに目が離せない、耳が釘付けのスリリングなステージがあるか!

つくづく“チーム”だ。スポーツのそれに近い(メンバーの好きなバスケ辺りの)。4つのパートと言うシンプルな編成、プレイヤーのポテンシャルの高さ(アンソニーの成長はデカい!いやマジで歌上手くなってて驚いた…ピッチだけでなく、唄い回しの表情豊かなこと!終了後まず「アンソニー本当に歌上手くなってる!」「CDだと修正出来るからライヴで聴く迄信じねえと思ってた!」つってましたからね…失礼。もともとの声は素晴らしいし、あのカリスマや美しい佇まいはそのままですからこりゃもう鬼に金棒ですよ…)、演奏への集中力、曲間に顔を出すオーディエンスへの愛情(フリーの行動はここから来るように思える)。

彼等の曲を聴いて涙を流すひとがいる。力づけられるひとがいる。彼等がそれを意図しているとは思えない。それでも、音楽はひとの心を動かす。それが何かに繋がればいいと思う。

終了後、スライの「If You Want Me To Stay」が流れた。思い出した、'02ではポーティスヘッドの「Roads」だった。何度も何度もステージを振り返りながら帰った。



2006年08月04日(金)
『FUJI ROCK FESTIVAL '06』2日目 その1

まずはYouTubeからざざっと。あがってますなー。

■あすなろサンシャイン〜電気グルーヴ LIVE@FRF06(01:02)
■富士山〜電気グルーヴ LIVE@FRF06(00:41)
■虹〜電気グルーヴ LIVE@FRF06(01:27)
瀧……!(涙)卓球格好いいなあ

■Red Hot Chili Peppers-How Deep Is Your Love(FUJI ROCK 06)(01:52)
ジョンソロ。これは和んだー。この頃には雲が流されて、星空が顔を出していた

■FUJI ROCK FESTIVAL 06 mtv news(03:42)
ハイヴスの皆さんは私服もお揃いなのな。て言うか手を抜かないねーこういうとこにも(感心)

■FUJI ROCK 10th Anniversary(07:32)
おまけ。いやー懐かしい映像が続々と。'97のRATM…これ、生で観たんだよなあ……今思うとすごいことだ

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■FUJI ROCK EXPRESSはこちら
サーバが落ちてトラブってましたね。初日は現地の様子が知りたかったのに繋がらなくてジリジリしました(苦笑)結局ブログへ移行。各会場のいろんな様子が観られて、帰宅してからも楽しめます。
俊太郎すごいいい顔で唄ってるなー。このひとはいつもそうか。
マッドネス、ギャズ・メイオールが呼び込んだのか!リコも出たのか!うーわーやっぱフジでも観たかった…!

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『FUJI ROCK FESTIVAL '06』2日目 その1

ポンチさんとTATiさんと行ってきました。昨年同様行きは新幹線、1泊して最終日の夜行列車で帰るスケジュール。初めて2階建て新幹線の上に乗ったよー景色いいー!
まず宿にチェックイン、荷物を置いて長靴に履き替えシャトルバス乗り場へ。やはり長蛇の列。予想はしていたが…じりじりと待つ、待つ、待つ。あー時間配分予想が甘かったか、eastern youthに間に合わず(…泣)お昼ごはんを食べてしばしうろうろ。曇り空、それなりに快適。
グリーンでキングトーンズ、ヘヴンでジプシーズをチラ見。雨が降り出す、合羽を着る。オレンジ迄行ってぶらっとして、アヴァロンの三代目魚武のぽえむを聴きつつグリーンへ戻る。

■THE HIVES(GREEN STAGE)
9割は観れたかな。おめーらかわいいな〜(えびす顔)どのくらいかわいいって、お揃いでしてる白いバンダナ(つうかギャングのマスクコスプレな)がよだれかけに見えるくらいにかわいいよ。この頃には結構な降りになっていたんだけど、それをも味方に付けてた感じ。フォーマット(お約束)があるショウ的な構成なんだけど、それが嫌味にならないし、臨機応変なところも好感持てます。かっこつけて放り投げたマイクが戻ってこないうちに歌が始まっちゃったりな!これは臨機応変とは言わない。こういうアホなとこもかわいい。
ペレ、何度もステージから降りてってた。ひとなつこいなー。
曲も好き。前回ワンマン逃したのが残念、今度があったら行きたいな

しばしふらふら、今のうちに夜ごはんを食べておこー。そんでもう後はグリーンにはりつきだ!多分すごいひとになる……。

■SONIC YOUTH(GREEN STAGE)
半分くらい。お、何かひとに優しくなってませんか?悪い意味でなく。置いてけぼりにしないって言うか。キム姐スカート短いですよ!どうしましょう!と思ったらしっかりタイツを履いていた。ノー!(ノーかよ)
やっぱり格好いいな。それにしても知らない曲ばかりだった(汗)最近聴いてないけど近作がこんな感じなら聴いてみようかな。
ジム・オルークがゲストでちょろっと出てました。このひとの放浪癖+マイペースっぷりって、池田ナルシーとかにゃきゃやまさんに通じるもんがあるなー(んな判りづらい例えをするな)

ここらへんから続々とグリーンにひとが。地面は雨で随分ぬかるんできた。うーん安定感がほしい…とPAブース横の柵によっかかれるスペースを確保。ここなら圧されても支えがあるぞ。それにしても普通に立ってるだけなのに、もうはぐれそうです…気付くとTATiさんとの間に数人知らないひとが入り込んでいる(笑)これから暗くなるし、もしものことを考えて、RHCP終了後の集合場所を決める。雨が小降りになってきた、よしよし。

■電気グルーヴ(GREEN STAGE)
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セットリスト
01. N.O.
02. SHANGRI-LA
03. VOLCANIC DRUMBEATS
04. かっこいいジャンパー
05. スマイルレス スマイル
06. あすなろサンシャイン
07. reaktion
08. 富士山
09. 虹
(あとどっかの繋ぎで「新幹線」のネタ入れてた)
(追記:VOLCANICとジャンパーの間に新幹線)
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始まる直前に雨が止んだ!緊張したー。だって電気が!グリーン!トリ前!第1回目のことを思い出したり。あの時は嵐で、ホワイト前の斜面はずるずるで、転びかけたところを知らないおねーさんが助けてくれた。そのまま手を繋いだまま3曲くらい一緒に踊ったんだった。ビンディにサリー姿の綺麗なおねーさんだったな。今日は来ているのかな。
すごい高い櫓組んで、その上に卓。下にはスクリーン。サポートにKAGAMIくん。
初っ端に「N.O.」カマされましたよ。これはアガる!続いて「SHANGRI-LA」「VOLCANIC DRUMBEATS」(アレンジが大分変わっていた)「かっこいいジャンパー」…うたもの中心、鬼格好いいトラック、『A』からの選曲多し。
何か…大人になったなあと思った…いい意味でね。出会い頭に釘バットでボコボコにされるような通り魔的な怖さはない。でも後ろ手に刃物は持ってる(笑)あのステージで、あの時間帯の出番に何をすればいいか、冷静に判断した結果の構成だったんだと思う。トリ待ちで何時間も前からモッシュピットを陣取っている客も楽しませる(卓球は「レッチリ登場迄しばらくお待ちください」と言った。それは決して皮肉には聞こえなかった)、新旧のファンも踊らせる心意気。
卓球の声は本当に魅力的だ。トラックメイカーとしてもすごいひとだと思うけど、唄う卓球は大好きだ。モニタリング出来てなかったのか、数曲歌入りのピッチがズレたんだけど、即修正出来ていた。改めて歌が巧いひとだなあとも思った。そして、何げに(失礼)瀧も物凄く歌が巧い。
瀧は意外にも地味なナリでどうした?と思ったら、「富士山」ではあれでした(笑)絶対やると思ってた!期待を裏切らない!富士山の着ぐるみー!しかも新装!(爆笑)やー、今観ると何か…昨年のエレグラのカール・ハイドのウェディングドレス姿を彷彿とさせますね。富士山の裾野が(笑)格好いいよ…。10年前を思い出してここで涙が出ました(笑泣)やってることはアホの極みなのに何でこんなに感動的なんだ!
オーラスは「虹」、五島さんvo.ヴァージョン。フジで、「虹」が……!卓球が感極まったようなせつない表情を浮かべているのがスクリーンに映って、驚くと同時にジーンときた。瀧がレーザーライトを観客に向けている。シリアスな表情。ひんやりとした空気、暗闇の中を射す黄緑の光。綺麗だった。
感慨深いステージでした



2006年08月03日(木)
THE BIRTHDAY

THE BIRTHDAY@O-EAST

フジ'06話の前にもひとつこれ、初ワンマン。フェスにひとつもチバくんのバンドが出ていない夏って、不思議な感じ。

3月にロフトで観た時より断然よくなってた。迫力が違うと言うか。アルバム出たら聴いてみようって気になった。

音圧もすごかったなー。いちばん後ろにいたのにビリビリだったもん。遅刻しましてフロアへ入ろうとしたら激混み、ほら段ボール箱にいっぱい荷物入れたら蓋が閉まらなくなって浮くでしょう。それみたいになってた、ドアが。前〜中央はそれなりにスペースがあったらしいんですが、そこ迄辿り着けないよ、もういーやーとそのままドアに挟まれつつ聴く。後ろに3〜4歳くらいの男のコをつれたおかーさんがいて、その男のコが「ちばくんがみえないよ、ちばくん、ちばくん、ちばくんがー」と言ってて和んだ(笑)「おかーさんも見えないわよ」とその後いなくなった。2階にいったのかな。

と言う訳で視界は殆どありません。イマイさんがちらちら見えたくらい。チバくんとひらいくんはちょこっと。キュウちゃんは全く見えず(トホホ)。見えてた部分だけの感想は、意外にもチバくん主体のリフが多くてビックリしたってことか。イマイさんの音癖まだ覚えられなくて、あーイマイさんかなーと思って聴いてて視界が開けて見たらチバくんだった、と言うのが何度もあった。メロディメイカーとしてすごいなあとはずっと思っていたけど、格好いいリフも弾くんだなあ…と思った。声の格好よさは相変わらず。喉の調子もいい様子。いやー本気モードだったわ…。

ツアーも決定してかなりやる気のようです。前で観ていたポンチさんによると、笑顔も出て気持ちよさげにやっていたとのこと。いい感じで進むといいな。



2006年08月02日(水)
『FUJI ROCK FESTIVAL '05 LIVE CUTS』

■『FUJI ROCK FESTIVAL '05 LIVE CUTS』BOOM BOOM SATELLITES

今年のフジまとめの前にこれ、ブンブン@FRF'05のDVDが出ましたよー。ちょっと気持ち悪いこと(暴言もあり)を書きますので、要注意でひとつ。

ライヴ盤出せ!出せ!いや出してください!と言い続けて数年、やっと出ましたしかもDVDで。タイミング的にもすごくいいと思う、出るべき時に出たと言う感じ。

『JOYRIDE』時は「CDではあんなに格好いいのにライヴはしょぼくてガッカリ」なライヴが続いた。すごい!と思えるようになったのは『UMBRA』前後からか。しかしこの頃の弱点は川島さん。やはり声が弱い、リズム感が弱いと言う印象があった。声そのものには、他のひとにはない天性の魅力があるので、尚更惜しいといつも思っていた。そしてギターの音が極端に小さかった。ギターが入ると途端にダサく聴こえるトラックが多かったと言うのもある。

中野くんの作るトラックはとにかく緻密で、ちょっとしたタイミングのズレがライヴでは致命的なダメージを与えることがある。あのトラックに人間が合わせる(ピッチもリズムも)のはかなり困難だ。極端な話、1/128拍ズレただけでも曲のイメージが損なわれることもある。しかし中野くんは人間を信じていると言うか、「鍛練すれば出来る」と思っているようなフシがある。だからああ言うトラックを作って、生身の人間=自分や川島さん、平井さんが演奏を噛み合わせるような構成でライヴをやっているのだと思う。

実際人間にはそれが出来る。髪の毛1本程のズレを生身で感じ取ることが出来るし、それを生身で表現することが出来る。そしてああいう声で唄う、と言うことは、生き物だからこそ出来ることだ。ただ、それは「いつでも、どこでも」出来ると言う訳ではない。体調、環境、様々な要素が関係してくるからだ。その要素に左右されてこそがライヴの醍醐味なのだが、ブンブンのそれは魅力ではなく弱点になりやすい。プレイヤーのコンディションが如実に悪い方へ向かうことが多い。

昨年辺りからそれが解消されてきた。川島さんの声が随分強くなった。ズレをノイズとして表現出来るようにもなった。それが過去の曲に、新しい魅力を加えることになった。トラックの緻密さから生身の音が逸脱する瞬間を面白いと思えるようになる場面が増えた。

FRF'05は絶好のロケーション。いいタイミングでパッケージ出来た!

前置きが長くなりましたが本体の話。WOWOWオンエア分と比較すれば判りますが、音がかなりよくなってる。ライヴで聴いた時はフラットになりがちだった低音部も、音像がハッキリしています。分離もいい。ギターのカッティングがグルーヴを生み出しているのがよく判るようになっている!チャックD(「YOUR REALITYS' A FANTASY BUT YOUR FANTASY IS KILLING ME」)をカマした「LIGHT MY FIRE」は圧巻です。

そしてヴォーカルを修正していないのも潔い。多少エフェクトかけた部分もあるように思いますが(「MOMENT I COUNT」とかね)声のかすれや揺れはほぼそのまま。

カット割り、編集のリズムもいい。照明こんなに綺麗だったんだねー、当日は前で観ていたので気付かなかった観客の多さがよく判る鳥瞰ショットにも圧倒されました。

ちなみに当日の感想はこれ→『FUJI ROCK FESTIVAL '05』3日目
妖怪にゃかのの挙動は脳内変換されたものではなかったことが確認出来てホッとしました(笑)

すーごーくーいいDVDだーーーーー!!!!!嬉しいーーーーー!!!!!

しかし、しかしこれだけは言いたい。パッケージのアートワークはだいきらいだ。



2006年08月01日(火)
昨年同様

グリーンカレーを作ってしもうた。フジから帰るとグリーンカレーが食べたくなる…現地では何故か食べない……。

アクト以外のネタを先に書いとこう。

■2日目激混み
予想はしていたがこれ程とは…恐るべしRHCP効果。終わってからがまた大変で。今回越後湯沢駅付近の宿だったんだけど、そこへのシャトルバス最終便は26時。24時過ぎの時点で2時間待ち、増便はありませんとのアナウンス。乗れるか!乗れないか!乗れなかったら野宿か!ああん宿の温泉に入りたいのに!まあ雨は止んだし会場で遊んで始発(5時)で戻って朝風呂でもいいかねはははははと白目気味で並ぶ。バスに乗れたの25:53。後ろにはまだ長蛇の列。『蜘蛛の糸』を思い出しました…

■実際には
その後増便したらしい、よかったね。て言うかあれは放置出来ませんて

■あ〜
温泉最高!露天だよー!ポンチさんありがとー!何かどうぶつがいましたよ…ねずみにもりすにも見えましたがかわいかったんでどっちでもいい

■寝たの
4:30。起きたの7:45。しかし結構平気で。ナチュラルハイってすごいねー

■フィッシュマンズの代償
沼のようなぬかるみにハマッた。まあ近道しよーとして道じゃないとこを歩いたからなんですが。自業自得

■その上
傾斜から落ちかけて、知らないおにーさんが助けてくれた。「(ひと助けと言う)自慢することが最終日に出来ました!」と笑顔で言われた…私は恥が出来ました……有難うございます、助かりました

■近道しようと焦った理由
ヘヴンへのボードウォークが激混みでして。フィッシュマンズ>ゆらゆらだったからね。そのうち「WALKIN' IN THE RHYTHM」がUAヴォーカルで聴こえてきてニギャー!となり。結局聴けたの3曲。まあ3曲だけでも聴けてよかった

■その後
おばあさんは川へ洗濯に……。やっぱいいね川!

■見掛けたひと
ムラジュン(ぼんやり歩いてた)、K一さん(雨の中フードも被らずソニックユース観てた。風邪ひかなかったかな)、ダースベイダー(こどもにくいつかれてた)、モーサムの藤田さん以外(呑んでた)、ゴッチ(ちっちゃかった)

■ゴミ
昨年よりは少なくなってたかな

■食べたもの
・ポキモコ丼(ツナとアボカドときざみのりとたまごソースとチリソース。うまー)
・ヘヴンのアイスコーヒー(うまー)
・あったかうどん(2日目夜で雨まみれ。あったかさがしみたー)
・ヘヴンの薪窯で焼いたピザ(マルガリータ。これ大当たり!うまー!!)
・ソフトクリーム(ブルーベリーヨーグルト)
・温泉珈琲(3日目夜あまりにも寒過ぎて)
・もち豚(苗場4回目にして初めて食べた。評判だけある、うめーなーこれー!塩もタレも食べた)
・たこ焼き(ふわふわーうまー)
これくらいかなー、あとはちょこちょこもらったりあげたり。きゅうりの浅漬けとかうまくてなー。宿のごはんもおいしかったでっす