doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 ジョアン・ジルベルト − 東京国際フォーラムホールA公演

ギターによる繊細な響きとリズムの揺らめき、40何年も前から変わらぬ囁くようなヴォーカルに静かなる高揚へと誘われる。
約2時間25分、たった一人でのライヴ。パフォーマンスは開演から20分くらいで一段と集中力が増したよう。DVD収録公演に相応しい出来となった。
11/8(水)に東京国際フォーラムホールAで観たジョアン・ジルベルトの来日公演。“ボサノヴァの神様”のライヴを拝聴した余韻は、何日間か続きそう。

ジョアン・ジルベルトの11/8(水)と翌9(木)の来日公演は、ジョアン・ジルベルト初の映像作品『The Bossa Nova Live In Tokyo』としてDVD化され、2007年春に『GEMMATIKA Records』から日本先行で発売される。収録時間は80分の予定。
DVDの限定版に関しては、2007年3月7日の発売で、価格は7,800円。こちらは一般店頭販売なし。予約(申し込み)締め切りは12/29(金)とのこと。詳細は『GEMMATIKA Records』まで。『e+』でも予約受付中。
[→12/20追記] DVDは、ジョアン・ジルベルトの意向により発売中止となった(『GEMMATIKA Records』の「NEW RELEASE」12/19付より)。ジョアン自身「どうしても当日のパフォーマンスに自分として納得がゆかない」とのこと。

今回のジョアン・ジルベルトのチケットは、「ほぼ日」先行予約特別枠でS席を入手。ジョアン・ジルベルトといえばこの方、中原 仁氏のそばという、1階席の前方中央のかなり良い席で観られた。
ちなみに中原 仁夫妻(?)の隣りは、東大卒のタレント・高田万由子 / ヴァイオリン奏者・葉加瀬太郎夫妻。高田万由子は2〜3曲目で早くもこっくり。ライヴの大半を寝ていた一方、夫の葉加瀬太郎も一時大きないびきをかき、周りの観客の多くが後ろを振り向くほどの顰蹙を買っていた。

ジョアン・ジルベルト3度目の来日となる今回も、ジョアン・ジルベルトの意向により空調停止。私の席ではライヴの後半辺りからやや暑さを感じたが、汗をかくことはなかったし、特に不快ではなかった。
それに比べ、前回来日の2004年10月11日の東京国際フォーラムホールA公演では、1階席ほぼ最後列(『チケットぴあ』の先行予約で入手)。その時は、4時間近くにも及ぶライヴの途中から不快となり、酸素が欠乏しているように感じられ、汗をかくほどに暑い。集中力もそがれるし、眠気と気持ち悪さをもよおしてしまった。1階席の後ろの方は2階席が覆い被さるようになっているため、天井までの空間が狭くなっており、空調停止によって空気環境は最悪だったと思われる。

2006年11月08日(水)
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