白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2014年01月22日(水) 一連の詳細【その1】

「落ち着いたら日記に書く」と宣言していた事がとりあえず一段落したので日記に書いておこうと思う。

昨年10月。夫の会社が民事再生を申請した。

企業の民事再生と言うと稲森氏が再生したJALが有名で、なんとなく倒産よりマシなイメージがあるけれど、事実上は倒産と同じ。しかも民事再生って「再生」と名前がついているものの、実際に再生出来る企業は全体の4割程度で、あとの6割は「再生頑張ってみたけど、やっぱ無理だったわ。テヘペロ」って事になるらしい。

夫の会社。結婚当初はまずまずの業績を上げていたのだけれど得意先の業務低迷(大阪の会社なのでお察しください)により、連鎖的に業務を悪化させていた。「もしかしたらヤバいかも」って話はしていて「娘の幼稚園卒園まで持つと良いね。娘が卒園したら私もガッツリ働けるし」と言っていたのだけれど、結局のところ持たなかった。で。民事再生にも色々な形があるらしいのだけれど、夫の会社の場合は別の会社に業務を譲渡てすることになった。この時点で夫は転職活動開始。ここまでが10月の出来事。

夫は社内SEとIT関連の仕事をしていて、技術職。次の職が無い訳じゃないけれど43歳での転職はけっこう厳しい。夫のように「IT土方」と呼ばれる人間は、今や派遣だの請負だのが当たり前になっていて、43歳のオッサンがまっとうな会社の正社員に潜り込むのは至難の技。しかも夫はまともに就職活動をした事がなく、今の会社も大学の教授が「きみ、ここ行きなさいよ」と推薦してくれて、受かるのが前提で入社試験を受けたらしい。

なので夫は43歳にして初めての転職活動。とりあえず転職エージェントに登録。履歴書、職務経歴書の書き方から、面接の特訓。帰宅後の時間はずっと転職活動に費やしてきた。数社良いところまで漕ぎけるも、内定を勝ち取ることが出来ず年越。

そして年明け。夫の会社は2月頭に正式に事業譲渡される事になった。

最初は1つの会社として民事再生すると思っていたのだけれど、本業の仕事とIT関連の仕事は別々に譲渡される事に。今の会社は一旦解雇となり、次の会社に再雇用という形。だけど、よくよく話を聞いてみると、再生される会社に雇用される人間の数と現在働いている社員の数は大幅に違っていた。「まぁ、1度潰れたんだから仕方ないよね。全員雇ってもらえる訳無いじゃん。いきなり放り出されるよりマシだろ?」って話だけど、働いている側としては、たまったものではない。

そして、さらに悲報が。民事再生の場合は社員への退職金は支払われる事になっているのだけど、勤務年数が少ない社員達はビックリするほどのはした金で放り出される事が決定。具体的な額はまだ決まっていないけれど、20年ほど働いてきて、一般的な会社のボーナス的な金額しか出ないらしい。夫、激凹み。これが今年に入ってからの話。

ここからも話は続くのだけど、長くなりそうなので一旦切って続きは明日。文章にしてみるとアッサリしたものだと我ながら感心する。でも実際は不安や憤りなどで物凄い葛藤があった。そんな話もまた明日以降……って事で今日の日記はこれにてオシマイ。


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2007年01月22日(月) 夢見
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2002年01月22日(火) ネットも「道具」に過ぎないのにね(昨日の話を引づりつつ)

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