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2022年08月22日(月)
SPARKS SUMMER SONIC EXTRA

SPARKS SUMMER SONIC EXTRA@WWW X



楽しい時間はあっという間に終わる。でも楽しかった思い出はずっと残る! 怒涛の4日間でした。


前日はサマソニ大阪から日帰り。暑いし疲労もあるだろうし、単独はチルな感じでまったりでもいいのよ〜なんて思っていた。ところが今回のツアー中最も長時間、セットリストも特別メニューでラッセルの声もいちばんパワフルだったような…大阪には行けなかったから定かではないけど……。すごい、すごいよ。単独ならではのアットホームな雰囲気と、フェスを経たダイナミック、エキサイティングな演奏を同時に味わえました。

客入れBGMは日本のGS。加藤賢崇さんのツイートによると岸野さんきっかけの本人たちセレクトらしい。日本の映画好きというのは有名だけど、音楽にも興味を持って、自分たちでディグってるのが素敵だなあ。

場ミリに従い空きスペースを探す。下手側後方になんとか隙間を見つけ、まあなんとか見えるかな? なんて話していたら、前の方が振り返って「見えますか?」と声をかけてくださった。それがなんと美馬亜貴子さん。はああ大丈夫です! 有難うございます! セトリを撮らせてくれた方と「すごくよかったですね!」と話したり、手づくりのアップリケつけたTシャツ着てきてるカップルがいたり、なんかもうフロアが優しさと愛に溢れていたよ……。

これで最後かと思うと「So May We Start」イントロのピアノが鳴り出した途端に涙出ましたよね。でも最後だからこそ思い切り楽しむのだ。ラッセルもロン兄もとても楽しそう。うれしい。ラッセルのジャケットにキティちゃんのブローチがついてるというのはソニマニから帰宅後、配信を観ていたどなたかのツイートで知って、あー映像だと寄りで見られるもんね、肉眼ではわからんかった……と思っていたんだけど、単独のちいさいハコだと結構後ろ目の位置からでも見えました! きゃわわー。


そうそう、日本に着いたよ〜ってツイートの画像で、ラッセルはキティちゃんと手を繋ぐようにポーズをとっていたな。かわ…かわいい……。

そして今日、キティちゃんブローチの下には、黄色と白の記章というのか、式典とかでつける花形リボンを着けている。何か文字が書かれているが見えねえ〜、何〜と思っていて、帰宅後この方のツイートで「司会者」と書かれていたと知る。集合知有難い有難い。てかどこで見つけてきた。手鏡に自分を映して唄う「I Married Myself」もよかったなあ。僕は僕と結婚するんだ〜。心憎い演出にホロリですよ。歌詞に合わせたジェスチャーをするところも可愛いよね、「Lawnmower」の“I'm pushin'”のところとか。一緒にやるわよ押すわよ、そして手を叩くよ。

集合知といえば、「Shopping Mall of Love」でロン兄がセンターに出てきてハンドマイクで「Yeah.」とポエトリー・リーディングするところがあるんだけど、途中そこを「Small Stage.」と言い替えて拍手喝采だったの。でも帰宅後、段差に引っかかって尻餅をついた後のことだったと知りヒェっとなりました(動画もあった)。見えてなかったよ…怪我なくてよかった……。

「Wonder Girl」では、「僕らの最初のアルバムの、最初の曲。トッド・ラングレンプロデュース」とMC。「We Love Each Other So Much」の前には、「僕たちはラッキーだった、『スパークス・ブラザーズ』と『アネット』が日本で同時に公開されて」。新旧織り交ぜた、キャリア総ざらいのセットリスト。スパークスはずっと進行形。そしてどの曲をやってもフロアの反応がいい。どの時代から触れたとしても彼らは受け入れてくれるし、どの時代の曲にも私たちはアクセス出来る。

それにしても「We Love Each Other So Much」、アダム・ドライバーとマリオン・コティヤール両方のパートをラッセルがひとりで唄ったのよ! ラッセルがラッセルをラブイーチアザーそーマッチですよキャーーー!!! 理性が飛ぶわ。いや真面目な話あの音域の広さよ……先日小林建樹さんが「高音が地声で出せなくなったら裏声で出せばいいかと思ってたけど、実際にはむしろ裏声を出すこと自体が(歳をとると)難しいって気付いた」って話してたんだけど、ラッセルのファルセットの美しさと強さ! 素晴らしい!

あとバンドがよい…「This Town〜」には欠かせないのエッジィなギターと力強いイーブンキック(しかもツーバス)、「All that」のアコギ……よかった……。

アンコールでは、ロン兄が『男はつらいよ ビームス篇』のTシャツで登場して大ウケ。寅年に合わせてこういうのやってたんだな……もう、かわいい! かわいいしかいってない。多幸感でいっぱいの「Suburban Homeboy」、だけどお別れは目の前。幸せなのに泣けてくる。最後の最後は「All That」。

“All that we've done, we’ve lost, we've won / All that, all that and more”
“I can't believe my luck in meeting you”

ラッセルは「じゃあね、またね。」といい、ロンは「大好きです。」といって去っていった。私も大好きです。有難う、有難う、さようなら。じゃあね、またね。

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setlist(setlist.fmから引用

01. So May We Start
02. Angst in My Pants
03. Tips for Teens
04. Under the Table With Her
05. I Predict
06. I Married Myself
07. Wonder Girl
08. Stravinsky’s Only Hit
09. Shopping Mall of Love
10. Johnny Delusional (FFS cover)
11. We Love Each Other So Much
12. Lawnmower
13. Music That You Can Dance To
14. The Rhythm Thief
15. Never Turn Your Back on Mother Earth
16. When Do I Get to Sing "My Way"
17. My Baby's Taking Me Home
18. The Number One Song in Heaven
19. This Town Ain't Big Enough for Both of Us
encore:
20. Suburban Homeboy
21. All That
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それにしてもこんな祭りになるとは。イヴェンター、映画配給会社、レコード会社の尽力には感謝しかありません……つっても今の日本のディストリビューターはどこよ? エージェントも2年前はMagniphから派生したSilent Tradeだったけど今のサイトには載ってないし、どうなっているのやら。それはともかく、スパークスのおふたりが日本を楽しんでくれていた様子なのがとてもうれしかったです。


本当に有難う、元気でね。また来てね。

祭りが終わった……健康に気をつけ続けなんとかなったのでこれからも健康に気をつけてなんとかしたい! 皆様もご無事で!