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2022年08月23日(火)
TONKOU LIVE PERFORMANCE

TONKOU LIVE PERFORMANCE@BLOCK HOUSE 2F


ex. mouse on the keysの清田敦のソロプロジェクト、TONKOUのデビューライヴです。instaで告知され、売り切れるのも早かった。告知はtwitterにも転送されてはいたんだけど、instaへのリンクのみって感じで気づいてないひとが多かったかも。リリース等の告知もinstaストーリーズをうまく使っている=twitterにはあまり向いていないやり方なので、客層というかターゲットを絞っているのかもしれない。


だいたいBLOCK HOUSEのサイトに載ってる地図、AudiはもうWeWorkになってますよ…時代……。ちなみにこの右に写っている建物は、Tokyo Hipsters Clubだったとこ。昔ジョン・スクワイアの個展やってたなー。もう10年くらいほっぽらかし状態じゃないか……都心って結構こういう、置いてけぼりにされてるスポットありますよね……。

ちなみに水曜カレーは、清田さんがinstaで話題にしてたので知りました。もともと馴染みの場所のよう。来場案内にも「この日はカレーはやってません。開演迄3Fでドリンクを楽しんでね」みたいなことが書かれていた。いつかカレーを食べたい……。

・BLOCK HOUSE 水曜カレー┃Instagram
・王道すぎず創作すぎず「15°くらいのヒネりを加えた」水曜だけのお楽しみカレー!┃食べログマガジン
「冷やしアジカレー」おいしそう〜。

閑話休題。普段ギャラリーとして使用されている2Fは、真っ白な壁に囲まれた空間。観客は40人くらいかな? 結構な台数のカメラがセッティングされていたので、何かしらの映像作品が出ると思われます。楽器から1mくらいの位置に椅子が4脚。流石にこんなかぶりつきで観るのはためらわれる(笑)。近くにいたひとが「こんな距離で観られたら緊張するよねえ」と話していた。ちいさなお子さんづれのご家族が座ってホッとする。このお子さんら、ちいさいだけにもじもじしていたが大きな声を出すことなく聴いていました。

デカビタCのボトルを手に出てきた清田さん、「じゃ、やりまーす」。1曲演奏が終わるとはぁ〜、といった感じで左胸を押さえていた。やっぱり緊張するのかも。MCは「じゃあ、次」とか「やりまーす」「終わりまーす」くらい。全部で9曲。アンコールが止まず「さっきやった曲をやります」ともう1曲。思えばmotkでも喋ったこと殆どないもんね。洗練された演奏と朴訥なMCというギャップが微笑ましかったです。

エレピのみ、エレピとPCからのアンビエントサウンド/シークエンスとのアンサンブル。ミドルテンポで、リフが淡々と変化していくミニマルな楽曲たち。しかしその変化が、遠景を見渡すかのように拡がっていく。静かな風景にも劇的な一瞬があるように、みるみる姿を変える雲のように。そして鳴ったそばから消えていく音は、聴き手の脳に残像を焼き付ける。まるで水に描かれた風景画のよう。炭酸水の泡のようでもある。

聴き手にふわりと寄り添うような楽曲たちは、きっと秋には秋の、冬には冬の思い出になりうる。でも今は、夏の思い出だ。

夏がものすごく苦手なのだ。というか暑いのが本当にダメなのだ。でも夏は音楽フェスがあったり、こうしてリリースされたばかりのナンバー「Summer Heartbreak」を聴けたりする。おいしい水を飲んだかのように、心が潤いを取り戻す。どんよりとした熱気に、清涼な風が流れ込む。音楽がなければ夏は越せない、そう思う。

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・TONKOU / atsushi kiyota┃lit.link


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TONKOU - Summer Heartbreak
Director: Hiroto Sawano
Editor:Hiroto Sawano
Assistant:Amane Fukuzawa
Starring:Kohei Otokonari
Guest-Starring:chun2
Presents:KIOKU disc
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男成公平さんはTOXGOのスタッフ、chun2はfrom COMEBACK MY DAUGHTERS。会場の選択といい、人脈というかコミュニティの広げ方といい、いいセンスだなあ。なんだかTOKYO No.1 SOUL SETを思わせる。これは面白くなりそう、今後の展開に注目します!