
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME
|
 |
| 2016年03月06日(日) ■ |
 |
| mouse on the keys『Live at Red Bull Studios Tokyo』release tour |
 |
mouse on the keys『Live at Red Bull Studios Tokyo』release tour@UNIT
昨年六年振りにフルアルバム『the flowers of romance』をリリースした際、レコーディングに使ったRed Bull Studios Tokyoの感触がとてもよかったらしくまた使ってみたい、いろいろ試してみたいとメンバーがインタヴューで話していた。再会は早かった、スタジオライヴレコーディング〜CDリリースとなりました。いやーこれは聴きたかったやつ! 出してほしかったやつ! 過去リリースされた作品はどれも完成度が高く、かつ長く聴き続けられる強度を持つものばかりですが、プレイヤーのスキルとアイディアはどんどん更新されているのです。2011年に出たライヴドキュメンタリーDVD『irreversible』に収められている楽曲も、アルバムとは違う演奏、違う空気、違う熱さがつまっていますし。インプロから展開が拡がる場面も増える一方なので、現在の演奏をなんらかの形で残してほしいなあ…と思っていました。嬉しいわ〜。
この日はmotk+ケンジー(sx)の四人編成。ステージ後方に縦長スクリーン三面、VJは誰だったのかな。ケンジーくんは昨年秋のCUTUP STUDIO(タワレコ)でのミニライヴで初お目見え(確か。私が観たのが初めてだったってだけかもしれない)だったひとですね。このときのライヴも、sxがネモジュンとふたりっていう初めて聴く編成で面白かったんだよなあ。
いんやーすごかった。いつもすごいけど。結成十年目とのことで今年は毎月ライヴやります、そのライヴが国内とは限らないけどと川崎さんが仰ってましたが、十年目にしてこんなのびしろあるってなんなの…あんまりすごいもの観ると笑いがこみ上げますわ、あまりの凄まじさにニヤニヤするやら真顔になるやらで忙しかったわ! 当初はコンピュータで構成迄ガッチリ作り込んだ楽曲を完璧に再現する、ということに主眼がおかれていたように思いますが(実際川崎さんもインタヴューでそう話していた記憶がある)今はその先への意識がある。タフなツアーと日々の本番、再現を追求していくうちに、完璧に作り込んだと思っていた楽曲には可能性がいくらでも秘められていると気付く。そしてその可能性を掘り起こす技術が、ライヴとリハを繰り返すことで身についている。柔軟性も備わる。「十年もやってると飽きたりもういやになったりするけどこのバンドにはそれがない、やりたいことも試してみたいこともどんどん出てくる」。川崎さんのMCに大きく頷きましたよ……。
コードやリズムパターンから次は何の曲か、どういう展開になるのかを予想する楽しさも増えた。川崎さんと清田さんはお互いをよく見ていて、フレーズやリズムを仕掛けたり仕掛けられたりしている。清田さんってあの高速パッセージからmotkのクールを体現しているような印象もあるけど、ときに川崎さん以上に熱いひとですよね…ハッチャケたときの爆発力がすごいというか。それでいてあれだけ運指が乱れないってところもすごいんですけど。この川崎×清田のガチンコを要所要所で押さえているのが新留さん。ベースラインを担当するところも多いから、というのもあるだろう。彼がいないと崩壊するんじゃないか、と思うこともときどき。
川崎さんのドラミングはインパクトといいパワーといい、それと相反するゴーストノート、ショットの柔らさといい魅力だらけ。曲の流れによってスネアドラムもスナッピーのオンオフで響きを細かく変えているし、ひとつのドラムのセッティングをどこ迄使い倒せるかという求道者な趣も。そしてそれが楽曲の新しいチャームを引き出している。豪放磊落なふりして繊細な音もとても多いというギャップもたまりません。演奏中の表情や声も面白いので目も耳も離せないね〜(笑)。毎回言ってるけど、このひとのことはシーザー@動物のお医者さんだと思っているのですが知性的なシーザーだよね〜。それどんなシーザーだ。つい先日迄ツアーをしていたケベックでは-15℃の野外会場もあったそうで、動かないと死が迫ってくるので演奏がファストコアみたいになったって話には爆笑した。犬ぞりがよくひけたことでしょうとか思った(いやホントすごいファンですごいドラマーだと思ってるんですよ……)。ケベックに比べるとここはあったかい、身体がすごく動くってことでキレッキレの演奏でございました。元ジェラート屋の店長、一月に42歳になり身体に鞭打ってドラム叩いてます! とのこと。シビれる。でも身体はだいじにね…病気もしてるしね……。
どの曲もすごかったが特に「Aom」と、新曲「Untitled」のたたみかけっぷりはすごかった……聴いてるこちらが追い込まれる気分。か、狩られる! と畏怖の気持ちが起こる程でした。しかしタイトル「Untitled」て。今後ヴァージョンアップされたものが別名で出るかもしれませんね。対バンのLITEは確か八年ぶりに観ましたが普遍の格好よさでした。いい夜。
-----
・mouse on the keys 『Live at Red Bull Studios Tokyo』
・mouse on the keys: Live at Red Bull Studios Tokyo|NEWS|Red Bull Studios Tokyo 実のところ会場限定発売というのは勿体ないなあと思っている。ライヴでの鉄板曲+未発表曲+新曲という現時点でのベスト選曲で、その自信作の数々が今の演奏力でパッケージされているんだもの
・ライブ会場限定盤『LIVE AT RED BULL STUDIOS TOKYO』リリースツアー直前インタビュー|ぴあ関西版WEB しかしこの川崎さんのインタビューを読むと、この作品を配信で…というのも正直違うなとも思うしなあ
・で、聴きました。ライヴレコーディングならではの「熱」も見事にパッケージされた好盤です。アートワークや楽曲の構築美から洗練されたイメージも強く、ライヴを観て度肝抜かれた! てひと多いと思うんですが(私だ)、その両極端の魅力を繋げるという意味でもこのアルバムは広く聴かれてほしいー ・そういえばsx、tpのクレジットがなくて気になる。上の動画見る限りネモジュンとケンジーくんはいるけどtp佐々木さんだっけ? よく見えない〜
・カナダ/ケベックツアーは-15℃どころか-30℃になる日もあるわ風邪が流行るわでホント大変だったそうです。疲れてバスタブにお湯ためてる最中に寝込んじゃって、ホテルの床を水浸しにしちゃう事故もあったとか。ホテルのひとが暖かく対応してくれて嬉しかったって。よかったね ・あんな風土だからなのか、たいへんでも人生を楽しもう、のんびり楽しくすごそうって感じですごくおおらかなひとばかりだったとのこと
・新留さんのinstagram(@daisukeniitome) 過酷なツアーの様子がよくわかる……
・Winter Jazz Fest Heats Up the Weekend|Ottawa Life Magazine ツアーのなかの一本、Ottawa Winter Jazz Festの記事。川崎さん、ウサイン・ボルトに喩えられてます(笑)
・Andre Gagne@argagnephotos ・Myka Burke@MykaBurke Ottawa Winter Jazz Festでの画像など
・[SPECTACLE] Mouse on the Keys, Harfang, Le Cercle, 11 Février | ecoutedonc.ca ケベック州はフランス語圏なのでフランス語のレヴュー。翻訳サイト有難い。「アティテュードは間違いなくパンク」、おお、伝わってますな。なんじゃあこりゃって印象をライターの方は受けた様子。ジャパノイズって用語あるんだ
・で、転換中のBGMが全曲RATMだったのを思い出す。ワチャセーイ ・新留さんのインスタによると音がデカいと怒られた? 会場もあったそうですしね……(笑) ・そういえばかわさきさんて川崎さんなの川��さんなの? 最近になって川��表記ちょくちょく見るようになった。どっちなの〜
(20160310追記:動画がアップされた〜)
・mouse on the keys Live CD Release Tour �� 3/6,2016 @Daikanyama UNIT
・mouse on the keys Live CD Release Tour �� 3/6,2016 @Daikanyama UNIT
|
|