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2010年04月29日(木)
『鉄男大図鑑』+お蔵出し予告

『鉄男大図鑑』@PUBLIC/IMAGE.3D

歴代『鉄男』のイメージボード、スチール写真、各国で公開された時のポスター類、フィギュア原型等の展示。最新作『鉄男 THE BULLET MAN』の絵コンテも展示されていたので、ネタバレ嫌なひとはご注意を!と言っても、『鉄男 THE BULLET MAN』公開前に展示終わっちゃうんだけどね……。

撮影した16ミリカメラ(スクーピック)も展示されていて、はあー、このカメラであの作品たちが…とニヤニヤした。

塚本監督のコンテはとても味がある絵。『電柱小僧の冒険』を観ているひとには判ると思うのですが、エンドロールで流れていたあの絵柄です。沢野ひとしさんみたいな感じの揺れる線。『鉄男II THE BODY HAMMER』のタイトルシーンのコンテが面白かった。まだサブタイトルが決定していなかったのでしょう、横にスライドする“TETSUO”に続けて入る文字が、“ナントカ☆ブントカ”と書いてありました(笑)。

これを観てしみじみいろいろ思い出したのですが、自分は塚本監督の撮るおかしみがつくづく好きなんだなあと。『鉄男』の野菜炒めとか、『鉄男II』の、ちぎれた受話器をそっと廃材にかけるところとか。『BULLET BALLET』の「ごはんはいいよ〜!」とか、出血が水芸みたいだったりとか。四畳半で起こるホラー、お鍋で作った妖怪探知機、叩っ切られるダイコン。登場人物たちは、楽しそうにネガティヴな道を走る。

マイナーなプランでメジャー映画を撮る苦労をよく話していたのを思い出しました。最新作のプランはかなり前からあったのに、なかなかクランクインに到らなかったのは、マイナーなプランに製作がなかなか就かなかったと言うこともあったようです。ようやくここ迄来た。公開がとても楽しみです。

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■と言う訳で
『鉄男 THE BULLET MAN』公開に向けまして、5月22日の公開初日迄に、過去オフラインの方で出していた塚本監督トークイヴェント(1999年『海獣冒険譚』、2000年『TSUKAMOTO AMUSEMENT NIGHT』『TSUKAMOTO COUNT DOWN!』、2001年『TSUKAMOTO MIDNIGHT!』)の模様をこちらに掲載していきます。
今回テキストを発掘して読み返してみましたが、言っていることが一貫しているし、言ったことは時間がかかってもしっかりやり遂げているんですよね。『鉄男』シリーズの集大成とも言える『鉄男 THE BULLET MAN』公開前に読んで頂ければと思います。