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2009年01月14日(水)
MUDHONEY Japan Tour 2009とか

MUDHONEY Japan Tour 2009@SHIBUYA CLUB QUATTRO

ええーとわたくしマッドハニーにものっそい偏見を持ってまして(話せば長くなるので割愛)、それはもう殆ど意地と言っていい程に聴かなかったんですね。クラブでかかってるのを知らないうちに聴いてたくらいだ。あとあれだ、レモンへッズと区別がつかなかったんだ…なんか混同しちゃうんだ……。今日もマークをイヴァンだと思っていた(ひどすぎる)。コートニーの元カレはマークとイヴァンどっちでしたっけー!

そんなこんなで『Superfuzz Bigmuff』を聴いたのも2000年代に入ってから。10年振りの来日公演でようやっと初見です。

どげざ。

終演後会った知人はイマイチだったと言っていた。ちょ、あれでイマイチなんかい!

いやーなんやろ、演奏は上手くはないんだよ(笑)結構グダグダなんですよ。しかしそれをなんとなく許せてしまう程に音の威勢がいいと言うか。そのちゃらんぽらんさ加減が当時は嫌だったんだよね…若さって頑なね。今は楽しそうでええやんと思う。しかし今こうやっていい気分で聴けるのって、歳のせいと言うだけでない根拠があるような気もするのです。ただ時間は必要だったけどなー。

グランジと呼ばれたバンドは今ではもう殆どいないけど、と言ってもそもそも当時グランジで括られてたバンドって音楽面ではバラバラだったので、残ってるとこは本来?のフィールドで伸び伸びやってる印象がある。パールジャムはハードロック、アリチェンはメタル、ストテンは何げにスタジアムロック、みたいな(つうかパールジャム以外皆再結成やんこの例え…。そしてスマパンはメタル寄りとは言えイマイチどこにも居場所がないってとこがまたらしいと言うか何と言うか)。そんなシーンの共通点と言えばシリアスさと、ことごとく裏目に出るイタズラ心。あとヘロインかねー。イコール概ね長持ちしない。長生きもしなかったり。そんな中、のらりくらりちゃんのマッドハニーが異質で、そして今も活動を続けられているのは偶然ではないような気もします。

そりゃあこのひとたちもいろいろあっただろうし、困ったなってことも多々あっただろうなーとは思うんですが、あれかなー、反省はするけど後悔はしないタイプなのではないかと。そういうひとってなんだかんだ寄り道はするけど前に進むひとなんだよね。マイペースで。このひとたちがもともと持っている陽性な根っこが、周りの環境がどうなろうと音楽好きって心を失わなかったのかなあと言うとあまりに綺麗にまとめ過ぎか。

どちらがいい悪いもないけれど、いなくなってしまうと寂しいのよ(泣)今聴けると嬉しいのよ。そんな訳で大はしゃぎしてしまい脚がつった。

もはや対バンのジョイハイツは、ジャムバンドなのでツカミが来る迄待ち気味になると言うOAとしては厳しいもんでしたが面白かったです。でもちょっと長かったかな(笑)隣にいたマッドハニーファンがまだ終わんねえのかよとげんなりしているのが伝わってきてごめんよーと思いました…。達也さんが16を刻んでいる上で、タツと百々くんが4、6、8、3て感じで拍子を展開したところがあって、ここは鳥肌たったなー!

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■それにしても
最近コントラリードが呼び屋さんやってるのにやたら当たる。ここレーベルじゃなかったんだっけか(笑)
そしてここが招聘してるライヴのフライヤー、ことごとくテキストがキャラ立ちしている。誰が書いているんだ

■うわーん
福田繁雄さんが1月11日に亡くなったとのこと。
大好きなグラフィックデザイナーさん。レピッシュの『KARAKURI HOUSE』のジャケットも手掛けた方です。
先週、この記事読んでたとこだったんですよ…。
作品の力を信じ次に展開 名画から新しい物語を創る 福田美蘭さん(美術家)
「オリジナリティーを振りかざす姿勢には反発します。でも異論を訴えるのでなく、作品の力を信じ、次に展開して乗り越えることを考えた」
トリックアートの父ちゃんに、著作権シリーズの娘さん。2001年の世田谷美術館での父子展、観られてよかった。
安らかにお休みください