浅間日記

2008年12月15日(月) 藪と泉 その2

イラク人の記者から靴をなげられた、ブッシュ大統領のニュース。

人を侮辱することは、失礼な態度である。
けれども、この記者のことをどうしても悪く思えない。

いやむしろ、イラク戦争の結末として歴史に刻みたい。

ブッシュ政権時代に始めたこの戦争は、米国の貧しい人たちを殺人兵士に仕立て上げ多くの無辜の民を殺戮させ、
イラク国内をさらなる混迷に呼び込み、何の平和ももたらすことなく、
陣頭指揮をとったブッシュ大統領は犬呼ばわりされ靴を投げつけられて終わった。

この瞬間を教科書に加え、その会見場所には記念碑を建立し、毎年その日には振り返りたい。

記者の子孫を「ブッシュ大統領に靴を投げた人の子孫」として名を残したい。
そうした気持ちである。



投げつけられた靴と侮辱の言葉は、なんの正当性も無く件の戦争に加担したこの国にも向けられている。

小泉という人は巧みに政界から姿を消したけれど、本当は
ブッシュ大統領の横で、否、いつものように彼をかばうべく前に出て、
共に靴を受けるべきなのだ。

2007年12月15日(土) クリスマスの真実
2006年12月15日(金) 失敗
2005年12月15日(木) 南へ北へ
2004年12月15日(水) 追って狂気の沙汰を待て


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