浅間日記

2008年12月12日(金) 技を磨く人生

眠れぬ夜に、ラジオ深夜便。村田兆治元プロ野球選手のインタビュー。
なんだ野球選手ね、と興味がないながら耳を傾ける。

そのうちに、目が覚めてきた。
なんだかこれは、布団の中で寝ぼけて聴く話ではないぞと気持ちを改めた。

村田氏の話には、技を磨く職人に共通する哲学がある。

プロとして、エースとしての責任感。
自分の技術に対するプライド。
選手としての自己管理能力。
実践に裏付けられた自信。

人間頑張れば、不可能を可能にすることができるんです、という言葉には力がある。
もう少しで野球ファンになってしまいそうなほど、為になるであり、
しばらくは「村田兆治に恥じない人生」を、我が日常のテーマに掲げておけそうである。



真剣に生きている人の生き様に触れると、人は襟元を正そうという気持ちになる。
この人のように頑張りたいと、手本にし、行動指針にしたくなるのである。

さらにその人が、−日本刀研ぎとかピアノの調律師とかダムの設計技師などでなく−
カッコよく走り、投げ、躍動し、勝ち負けという、努力の結果が分かりやすいゲームスポーツの選手であるならば、子どもにとってこれほど明快な目標はないだろう。

そういう訳で、スポーツが青少年育成に貢献するとすれば、その理由は選手人の生き様にあるのだろうと思う。

まったく興醒めな蛇足で恐縮であるが、逆に言うと、そうでなければ、どんなに速い球を投げても、速く走れても、
スポーツが青少年育成に貢献する理由はない、とも言える。

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