幸せ記録帳
涼香



 花屋さん

昔、おおきくなったらなりたいもの、というところに、「おはなやさん」と書くほど、花屋は私のお気に入りの場所です。

母が華道をしていたせいか、花は私のすぐ身近にいつもあって、部屋を明るくさせていたし、父がガーデニング好きなために、庭にも花がいっぱいのなかで育ったので、草花が好きな子に私は育ちました。

始めて花を買いに行ったお店も、今だに覚えていて、買った花も覚えてる。
花屋で買い物するなんて、母の日のカーネーションか父の日の花束だった私が、部屋にどうしても花を飾りたくて、ちょっと遠くにあるお花屋さんに友達と出かけたときだった。
お店に入ると、花の独特の香りがして、小学生だったから、あまり高いのは買えないしどうしよう…と友達と(ここ、私たちには場違いじゃない?)と目で会話をしていたら、

「なんのお花が欲しいの?」

誕生日のプレゼントかな? と優しいお姉さんが声をかけてくれて、
「なんでもいいんだけど、花が欲しいんです」
と、真面目に(たぶんお姉さんにとっては困る質問だったろうな)答えた。
そしたら、そのお姉さんが、それじゃぁ、と一本の花を取り出してくれて、
「これなんかどう? いい香りがするし、色もいっぱいあってきれいでしょ?」
そう言って渡してくれたのが、ピンクのスイトピーだった。
ひらひらと可愛い花と、香りが気に入って、
「それじゃぁ、それください」
と、初めて自分のための花を買いました。
帰ってきて、花を見たお母さんが
「スイトピーならもっと安くたくさん買えるのに」
とか言われたけど、満足だったなぁ。
それ以来、春の天気のいい日に自転車で花屋に行くのが好きになりましたv
そのせいかわからないけど、私の服はお花屋さんっぽいものが多いです(笑)お花屋さんと数人に言われたことが…(笑)
幸せをありがとう★

2001年08月24日(金)
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