2007年01月30日(火)
おんなのこをあまやかすのがすきです


 ぐーぐるで壮一帆と検索すると、検索候補に「壮一帆 演技」とか「壮一帆 イメージ」とかあがってきます。みっ、みんな!壮一帆さんに何を求めているの!(オオヨロコビ)(喜ぶのか)。
 ちなみに他の人でもぐぐってみたんですが、「芸名+FC」とか「芸名+お茶会」とかオーソドックスなものばかりなのにね……。あ、でも「水夏希 色気」にはひどく納得(笑)。



[スカステメモ]

・右京さんのサヨナラ特集を見ました。
 お茶会でも思ったのですが、やっぱりもう何もいう事ないなぁ……宙組さん観てその余りな扱いに(敢えて言う)「このままじゃちゃんとお別れできないや」と思い、悲壮な気持ちでお茶会行ったんです。が、右京さん自身がものすごくすとんとすっきりすがすがしくて、いい意味で拍子抜けしたんですよね(それと同時に自分の気持ちも落ち着いたというか)。それを同じ事を、サヨナラ特集でも思いました。
 お茶会で、今後を問われて、舞台活動はしないと明言してから「貴羽右京という名前は劇団にお返しして」って言っていたんですね。それがものすごく印象的でした。なんというか宝塚って壮大な羽衣伝説なんじゃないかとも思えてきたり。羽衣を返したら、天に戻っていくんです、あれ?逆だ?まあそんな事から、やっぱりあそこは有限の園だなぁと思い、さらにそこにいる人たちはこちらが思っている以上にそれを自覚しているんじゃないかしら?と思ったんです。右京さんが辞めるのはすごくすごく残念だけれど、そういう納得感が妙に得られたお茶会だったんです。
 話を戻して、スカステの退団特集。はからずも余り知らない下級生の退団への決意を聞く訳ですが、それに「あそこにいる人たちは有限の園を自覚している」っていう思いを強くしています。誰かが「研7まではいるつもりだった」と明言していてああー、と。言い方は悪いけれど、やっぱり真ん中に出て行って所謂路線と呼ばれる人たちはほんの一部で、それ以外の人たちはそうやって「辞める」という事をもっとリアルに身近に短いスパンで自分の中に抱えているのじゃないかしら?
 なんか上手く伝わらないのですが、スカステという媒体からそういうものを垣間見た気がしているのです。
 そんなリアルを抱えつつも、やっぱり宝塚は夢の国だなぁ。ちょっと前まではあそこは萌えの国だと思っていたんですが(もしもし?)、一般論として言われている「夢の国」っていう形容詞を今更ながら実感しています。





 という訳で、雪組中日劇場稽古場映像は見なかったことにします(おかしくね?あたし(新選組メイト)が行かないのおかしくね?)(おかしくない、むしろハロダン遠征したことのほうがおかしいから!)(笑)。



2007年01月29日(月)
ちゃんと、ちゃんと、


 農閑期ですから(先手)。


 日曜日は舞浜にかおりちゃんとゆなひこ君と行ってきました。今回は珍しく自主参加(笑)です。ドキ★女だらけのディズニープリンセス(ポロリもあるよ)(ねえよ)に行ってみたかったの(かわいく首かしげ)(その前にもう自分からダイナシにしに行っているから)。向こう三ヶ月分ぐらいのカワイイを連呼してきました。や、おんなのこはかわいいものとあまいものには弱いのよぉ!
 しかしあの国はどこまでも夢の国で夢の国で夢の国で、あんまり夢の国すぎるから、思わず自分の中のリアルが浮き彫りになるという現象が(やだそんな客)。で、そんな中でこれだけのクオリティを出して20年以上もトップを走る鼠王国のキモは、やっぱりソフト(従業員)の力だなぁとつくづく思いました。全く同じ事をスタバにも思います。結局、人間が利用するものなのだから、最終的な価値観というか勝敗はやっぱり「人間=ソフト」にたどり着くのじゃないかなぁとも。自分の生業も含めてね。
 ま、そんな小難しい事ばかり考えていたわけではなくて、どちらかと言えばいつも以上に漏らしてました(やっぱり)。さすが夢の国、妄想(というかくだらないコネタ集だった)がはかどるね!(ほんとやだこんな客)
 面白かった事は色々あったんですが、一番面白かったのは、その日の晩、私の夢に真飛さんが出てきたことです(爆笑)。どんな夢かは覚えていませんが、前にも言ったように私の夢は分かりやすくその日見たものやインスピレーションを反映するので、終日真飛担に挟まれるとそういう現象になるのだなぁと。




 なんだか非常にもやん、とした仕事ぶりな毎日です。で、やっぱり私の世界は仕事中心に回っているから、必然的に自分ももやん、としちゃてますわよ。やれやれ。



2007年01月27日(土)
良い風がふきますように


 昨日、仕事帰りに突然思い立ってSpaLAQUAに行ってきたんですが(思い立ちすぎる)、ここが意外に良かったです。温泉(塩泉だったよ)も良かったんですが、併設のヒーリングバーデという低温サウナ。岩盤浴みたいな感じで色んな鉱石を使った色んな効能のある色んな温度の低温サウナ、これがじんわり身体が温まっていい感じ。しばらくいると汗かくし。何より自分のペースで出入りできるのがいい。同じ値段払うならゲルマ+岩盤浴の40分のエステより(一時期通っていた)こっちの方がいいなぁ。
 低温サウナでかかっていたBGMが昔聞いていたコレだったのでびっくりしました。六実さんの系譜的には意外に思われるかと思うのですが、某劇団で使われていた影響で一時期はこういうインスト系ばかり聞いていたのですよ。すごい懐かしかった、すごいよく覚えていた。音楽って不思議、これを聞いていたことすら忘れていたのに、耳に入った瞬間に記憶も思いでもよみがえるんだなぁと。
 それはさておき、その昔特撮オタ(役者萌えからのちにJACにまで手を出したマニア)だった六実さん(当時大学生)が通っていた地がこんな施設になっていようとは、周辺の変わりぶりも込みで感慨深かったです。ラクーアがあったあの場所は後楽園遊園地というかかなり大掛かりな特撮ヒーローショーの野外劇場があったんですよ。7メートルの高さからスタントマンが飛び込みをし、ナパーム(火薬)使ってどっかんどっかんやっていたんですよ、ってそんな知識あっても何の役にも立ちませんがね。という訳できよしくん、あれアリ判定です(私信)(よそでやれ)。ついでにこの間、去年おごりんと電話したときに書いたメモが出てきてそれに「マーシャルの赤レンジャー」と一言書いてありました。いやね、モレタニア号のショーはあまりにも子供っぽすぎないか、大人なんだからもっとセクシーなショーでいいじゃないかと、いやでも「小さなお客様」もだからいいんじゃないか?きっとヒーローショーとかもやってるんだよ、っていう話からのメモだと思います。


 あの、言い訳するつもりはないんですが、私の話が脱線するのは単に言いたいことがありすぎるからなんですよね、脳内メモリというか高速キャッシュに今度言おうと思っていることが保存されているんですよね(だからアクセスも早いよ!)(自慢にもならない)



[スカステメモ]

・逸翁デーの稽古場映像で、一番ドカンときたのが着物姿で正座しながら前のめりになって松本先生の舞を見ている涼さんがかわいいこと、なんてこの辺りであたしだけですかそうですか(自己完結)。今、涼さんへの想いが、とよこ(すずみん)→涼さん(お金持ち)→ぼんぼん(かわいいS)と名前を変える出世魚のように(はい?)変化してきています(笑)。
 ところで私、かなり前から真飛聖さんで永遠物語を!と主張しているんですが(直近のキャスティングだと吉岡夫人にふーちゃん、敏雄にまっつさん)、ぼんぼん繋がりでいっその事涼さんが敏雄をやればいいんじゃね?そしたら錫嗄じゃね?と一人醗酵しました(醗酵?)、脳内でいちいちぼんぼんに敏雄をやらせて見たら可愛くて死にそうでした。膝丈の着物着て「むかえーしへいけーのきんだーちあわれー」って歌ってたらかわいいじゃん!(つうかそれ子役の場面)(いい、気にしない)。
 という訳で真飛聖さんはほんといつか永遠物語をやるといいという思いを年々強くしています。少なくとも私は萌える、つうか私だけが萌える(笑)。

・「安蘭けい新たなる飛翔」を何度か見ているのですが(だらだらつけているだけなのに、何故か同じ番組にばかり当たってしまうスカステの法則)、あれ、ほんとにトウコさんの過去作品を流しっぱなしなんですね。あれ?過去もこういう番組構成だった?(ナレーションとかインタビューとか入っていなかったけ?)で、この番組で龍星のトウコさんを見て改めてあれはすごかったな、と。当時の自分の感想も読み返してみて、作品自体への不満もあったことも思い出したのですが、やっぱりトウコさんはすごいなぁと。これ、まだスカステ放映してないですよね?多分次の大劇場のときに合わせてやると思うので、見るのが楽しみだったりします。


[伝書鳩返し]

・> 私もしずるくんのスライディングとその後の表情に妙にそわそわしました。

 だよな!なんか気になるよなアイツ!
 今やっているお友達紹介キャンペーンのしずる(呼び捨てかよ)もかなり気になります(笑)。
 壮ひろみ壮科SSの感想もありがとうございました。もう「(壮一帆さんのかけざん相手を)選び取れ欲望のまま!」なんですが(笑)。ほんと「大いに崩れ落ちてほしい。」と思いますわたしも。




 この間思ったのですが、ヨゴの皆でミリオネア出たらかなりいいセン行くんじゃないかと思いました。皆得意ジャンルがかぶっているようでかぶらないというか(笑)。割とヨゴの皆のところで自分の普段収拾範囲にない情報とか知らなかった単語とか調べたりしてお勉強しているので(笑)。
 という訳で出場の暁には小郷さん(最下)に大和魂Tシャツを着てもらって回答者席に座ってもらいます。
 我々はライフラインとして「記憶だけて書く植田シンディ」をやりながら電話の前で待っています。


 まとまらないままで。


2007年01月24日(水)
しかたないと思えばそれですむこと


 今日も無駄話。


 デイリーポータルのこの記事を見て、この間飲み会でUSBあったかマウスが話題になったことを思い出しました。私その時初めて知ったので、
「え?それって素材はなんなんですか?マウスが毛皮で覆われているとか?」
 素材はプラスチックと聞くも
「でもマウスが毛皮で覆われていたらきっと和みますよね、そんでもってしっぽとかついていてぱたぱた動くといいですよね、クリックすると『ニャー』って鳴くといいですよね、更にホイールぐるぐるすると『ごろごろ』喉鳴らすといいですよね、うわすごいこれかわいくないですか?その名も『あったかニャーマウス!』(まんま)」
って一気に喋っていたら、「あー、またむっさん(仮名)がひとりで面白くなっちゃってるよー」という顔で失笑されました(よくある)。……割に、発想は早いほうだと思います。つうか論理的に考えることがそもそもできないんじゃないかとも(SEなのに)。
 でもよくね?「あったかニャーマウス」、猫なのにマウス!(オチ?)(一応)。

 それはそうと上の記事で紹介されていたコレが気になります。いやゴロ寝でパソコンしたいというより、パソコンデスクがほしいけれど置き場所がない私的にぴったりなんじゃないかと。こんど実物見てこよう。



 思い出した、ヅカネタあったよ!

[スカステメモ]

 雪組ハローダンシングのインタビューが星組かと思う仕込み技の連続で朝から口をあんぐりしました。すげー、おもしれー。
 ちょっとどいちゃんに似ているなぁと、今期の男子フェアリーズの中では香綾しずる君が気になっているんですが、あのスライディング技とインタビューに実はすごくあなどれんのじゃないのかとそわそわしています。



2007年01月23日(火)
ぴんくでかわいいMILAN電卓(欲しい)


 きょうは与太ばなし。


[フリートークそのいち]

 めん棒ダイエットってあるじゃないですか。めん棒でさするだけでむくみが取れる、と。
 ……むっさん今日の今日まで麺棒じゃなくて綿棒だと思ってたよ!(そんなんでできるなんてどんなすごいツボをさするんだと今日立ち読みして判明)。や、でもカンチガイするよねぇ?
 しかし冷静に考えると「綿棒ダイエット」だとしたら、綿棒で身体を刺激して……な、なんかエ(削除)


[フリートークそのに]

 ふと思い出したのですが、以前マチコさん(同期の桜)と「今まで自分が買って家にあるもので一番高いものは何か」という話になりました。ちなみに私はパソコン、HDDレコーダー、スカステチューナー一式(工事費込み)、という上位ランクだったのですが、マチコさんはこの上位ランクに「服飾雑貨」が入っていて(コートとか)、己のオタク魂と女子力の低さを痛いほど痛感しました。基本、ブランド物とか興味ないしアクセサリーもほとんどつけないので、多分上位10位には全く服飾雑貨が入らないと思います(うなだれ)。皆さんも暇な時にトモダチとやるといいですよ(すすめられても)、何気に如実にそのひとの生き様が出るような(笑)。……いい、涼さんなら「(この家の中で)一番高価いのはあなたですよ」って言ってくれるもん!(妄想)。
 ロシア語で自分の旦那様の事を「私の高価な人」(モイ・ダラゴーイ)(女性形はマヤ・ダラガヤ)と呼ぶんだそうです(何、そのイキナリな話題)。や、いつかすずやつで使おうと思っていてずっとストックしていたネタを思い出したので(そんな事に脳内メモリをつかっているんですな)(ええまあ)。


[フリートークそのさん]

 涼さんつながりで。
 という訳で、今、北と豆の間で涼百が熱い訳ですが(イキナリ言われても)。ふと上記のめん棒ダイエットを涼百でやったらどうかなぁと
「ねえさんねえさん、これつかうとやせるんやで」
(と言って「綿棒」を取り出す)(……どうしてもそっちにいっちゃうんだなぁ)(どっちだよ)。

 もしウチが18禁サイトになったらサイト名をナパームスケベア(おごりん命名)に改名しようと思います(笑)。






2007年01月22日(月)
『めちゃめちゃええんねん』


 10年前に比べて、東京はおひとりさまに優しくなりすぎだと思う。



[伝書鳩返し]

・> ヨガって下さい、続けてください!!
 > ものすんごく楽しみにしております。
 
 いや、あの「ヨガりたい」ってタイトルは普通に「ヨガでもやりたいなぁ(割と本気で近所のスポーツクラブの資料集めてます)」な近況だったのですが……そうですか、SS書いている私は「ヨガっている」って事ですか(爆笑)。面白いので採用!
 そんな期待に応えたいと思っています。もうちょと、もうちょっとヘイズSSはやりたいのです。


・今更ですみませんタレコミもらいましたので(ありがとうございます)反応します。

 >『綺羅星のような名ダンサー達が繰り広げる夢の祭典!』
 >だそうです。

 http://www.tca-pictures.net/live/doc/43.html

 
 ほんとすごいですよね。コレ。
 実はちゃらさんに速報(違)出たときに教えてもらっていたんですが、その時のタイトル(「DANCIN’ GALAXY」)から変わったんですね。『向かいのホームも、路地裏の窓も探してもいなかった流れ星は銀河の中に落ちていたんですね!』っていうメールを(ちゃらさんに)送った私の立場はどうしてくれるんですか!(どうもしない)(笑)。
 あんまりに豪華すぎて、チケット取れるのか、と素で思うのですが行く気満々です。楽しみだー。


・ヘイズ楽は直前にビデオ撮りの為「アドリブ禁止令」が出たそうな(教えてくださってありがとうございます)
 ということはこちらが販売版になるって事ですかね。

 > その鬱憤を晴らすためか(?)、みなさん出のときにすごい盛り上がっていました。
 > ex.涼さんの(もう帰ってしまうと見せかけて)振り向きバチコンウィンク

 ……教えてくださってありがとうございます!(いい笑顔)。


・> 私の理想というか、妄想?通りのラルミルで!恋するおんなのこはいちばんつよいのです、といった感じがたまりません。

 「こいするおんなのこはいちばんつよい!」か、かわいい!!
 それはそうとおひさしぶりです(私信)。ねつ造遺跡は次のサイト改装(今月中にはなんとかしたい)でなんらかの形で撤収する予定ですのでお早めにどうぞー。


・> 朝から学校で大真鳥体操してたら、友達に「Finishのiがないよ」といわれました。

 ギャ!気付いてなかった!いやあ鼠さんも鼠さんだがむっさんもむっさんだ(笑)。
 じゃ、そこにない「アイ」は皆さんの心の中にあるのですよって事で!


・ハロダン明石かつきで漏れたというロムっ娘ちゃん

 > 観ているうちに、(中略)という脳内ストーリーが
 > あれよあれよと言う間に生成される、
 > という経験を初めてしてびびりました。(略)
 > 金平糖ってこうしてできるんですね・・・

 そうです!大変よい社会科見学でしたね(笑)。是非これからも精進してください(してどうするー!)。という訳で金平糖ごちそうさまでしたー(いい笑顔)。




 上でも書いたようにちまちまとサイト改装を進めています。ほんとちまちまちまちまなかなか終わらない……。



2007年01月21日(日)
『僕だって他の男の話をしますからね!』


 おひさしぶりです。元気ー?(自分自身に問いかけてます)。


[序段]

 いくら萌えたからっていくら日帰りできるからっていくらチケットが回ってきたからって前日の夜10時に遠征を決めるのはどうかと思うのよ!むっさん!(大人の建前)

 と、自分を叱っておきながら

 だって行きたかったんだもん!(本音)




 という訳でハローダンシング行って来ました。
 でも「想定内の行動ですね」「つうかホントはハレルヤも行ってんじゃないの言ってないだけで」とか言われたので、あ、もうこのやんちゃはネタにならないなと心底思いました(笑)



[ハローメモメモ]

 結局観れたのは一回だけ。盛りだくさんすぎて見切れなかったので、ダブルヘッダーしたかったのが正直なところです。ほんとこういうのは事前にちゃんと計画しなくちゃダメだ。「ご利用は計画的に」今年の目標に追加しておきます(というかご利用しすぎです)。
 という訳で観てきたもの。

・全般的に宝塚らしからぬ群舞だったなぁと思いました。なんというか人海戦術じゃない群舞?舞台を縦横無尽に使って、人数が少ないのを感じないぐらいものすごい迫力でした。

・一番の原動力が実は「踊るマリーノが観たい!」だったんです。稽古場映像でカッコいい!と。でも実際観たらなんかまたゲッソリしちゃっててね……まりのゆい部部長としてちょっと心配だ。でもおごりんが言っていた「マリーノはダンサー」がようやくわかったよ!

・でもやっぱりストリートはナシだな!(ソウルオブシバの時と同じぐらいの違和感が)(せめてあの帽子をとってー)。あとマリーノはストレートよりもじゃもじゃパーマとかくるくるカールの方が似合うよなぁと思っているんですがってすみませんダイスキなんですこれでも。

・すずのかつきさんはあんなに美人なのになんであんなにいたたまれないんだろう。割とかっちゃん奮闘公演だと思いました。場面を選ばない人だとも。やっぱり目立つなぁあの美人。
 が、どいちゃんと組んで青の洞窟(≠ロマンチカ)という場面で踊るところが、そこが最高に翻弄される人妻風情(俺らが考えるすずのかつきさん)でした……たまらん。なんというか大学教授の妻とその教え子との秘められた純愛。これが流れ板麻尋と組むと鬼畜軟禁モノになるんですが、どいちゃんがえらくさわやかだったので、もう恥ずかしいぐらいの純情モノでお願いします(どこに)。
 自己紹介の時に「すずのかつきです、みなさんたのしんでますかー!」とアピールした時には死ぬかと思いました。いたたまれなすぎて。
 あとすずのかつきさんに星組ショートカット委員長の座を挙げたいと思いました。

・で、どいちゃんの話なんですが。……な、なんか久しぶりにどいちゃんじっくり見たよ(素)。
 で、私以前どいちゃんのダンスにやわらかすぎる故に、男役の踊りになってないなぁと思っていたんですが、しばらく観ないうちに、随分男役のダンスになっててびっくりしました。
 どいちゃんのあの柔らかさ(ダンサーとしての身体能力の高さ)を、ずっと男役としては不利になっちゃうなぁと思っていたのですが、今回観ていてその柔らかさゆえにどいちゃんがすごく大きく見えたんですよね。どっちかって言えば小柄(に見える)どいちゃんなんですが、その柔らかさがぶわっとひろがって男役としてのいい包容力が出ていました。稀鳥まりやちゃんとパパラギの「心はいつも」を踊るのですが、ふわっといい感じに大きく見えたんですね。わー、これ今回の収穫。
 あと意外にどいちゃん、娘役を侍らすと男役度が上がるなぁと。ダンディズムのパンパミーアのときにゆっちと組んでて「何そのテク……(震)」って思ったの間違いなかった。オトハナとピンクのつなぎ着て掃除夫コント(違)やるんですが、絶対オトハナに組み敷かれるか、カワイイ場面なのでカワイイもの×2って場面になるかと思ったんですが、ちゃんと男役と娘役だったので。
 黒燕尾の背中に、時折はっ、とするものが漂い始めました。

・今回気付いたのは、あれ?あまおっちって受?って事なんですが(いきなりなんですか)。なんというかそっち方面のお兄様に好かれそうな感じ?(コラー!)

・そんなあまおっちを中心にどいちゃん、壱城ガッツと三人でなんかムード歌謡みたいなのを歌う場面があったのですが……すごいおもしろすぎた、何そのユニット、何そのいいとも青年隊風情!平たく言うと売れなさそうって事なんですが、私的にはものすごく大好物です。

・明石が知らない間に美青年になっていてびっくりしました。何ソレー!金髪さらっさらで、ここぞとばかりに客席にすごい色っぽい目を向けるのね。ヤングジェネレーションに載っているヤングブラッズ写真を見た時に「ほほうそんな顔をするようになりましたか」と思っていたんですが、それが隙なくむだなく詰め込まれている感じです。何アレー!やっぱりこれもしばらく(明石を)ちゃんと見ていなかったからかなぁ。ほんとマンガから抜け出てきたような美青年。もう利助とは言わせません(笑)。むしろその傷は男の勲章です(傷なの?)(笑)。
 あと、私は明石をずっとやんちゃ受だと思っていたんですが、なんか強気誘い受になっててこれまたびっくり。サザクロチャイナのブエノスアイレスの場面をともみんと踊るのですが、完全にともみん負けてた。しっかり!君の方が攻だから!
 そんな明石にすごい翻弄されていたら、最後の方の「ふるさとの山」(白シャツジーンズで踊る若者群像な場面)で明石君(うるさいうざいのはテレ隠し、ほんとはさわやかとてもいい奴)が現れてとてもとてもときめきました。何ソレー!(卑怯者)。ほんと明石への認識が何度も塗り替えられました。でも舞台挨拶ではいつもの明石(お調子者)全開、っていうオチがつきました。……あの子、かわいいね(あ、むっさん真顔だ)(怖!)

・ちなみにこの「ふるさとの山」、タイトルと事前に呼んだプログラムの内容『大都会の喧騒、暴力的な若者たち』『行き詰る大都会を離れて若者たちは”ふるさとの山”へ帰ってゆく』とあったので、どんだけベタな場面なんだ、うっかり変な芝居入るんだろうかと思ったのですが、これがダンスだけで淡々とつづっていっていい場面でした。



 そんな感じに、普段自分が見ている人たちをみるだけで精一杯で下級生発掘まで至りませんでした。つうかこれ、観劇感想っていうかキャラ立て考証とかかけざん発見伝とかそういう話しかしてないよ!(それがナパームスクエア)(ですね)。





 もうやんちゃはしません(言うだけならタダ)。




 しかしやっぱりちょっと開けるとマシンガン力が落ちるなぁ(当社比)。
 なんか微妙に停滞しているんですが、そこそこ動いてはいます。右京茶行ったり志紀さんのライブ行ったり王の男をゆなひこ君と見にいったり。
 まあそんな時もあるかしらね。


2007年01月15日(月)
つるとんたんのきつねうどんが食べたい


[スカステメモ]

・ヘイズ千秋楽……アドリブは?(素)。でもいい千秋楽でした。ほんとあの公演の何もかもが「キュート」でした。
・楽映像のしぃちゃんの素敵さに軽くおののきました。やっぱりしぃちゃんよくなってる……っ(喜)。
・挨拶をするトウコさんに「泣いてしまえ」「いいからもう泣くがいい」と25回ぐらいつぶやいたむっさんは鬼ですか(いや愛ですよ)。

 いい船出だと思いました、いい組だと思いました。星組ばんざーい。


 スカステつながりで。


 歌劇の正月ポートの涼さんが素敵でした(でも立ち読み)(買えよ)。なにあのチャンピオンベルトとツッコみどころもあるんですが、あのひらひらブラウスだけで圧勝です(涼さんが私に対して)。で、はたと気付いたのがスカステの新春メッセージも服おなじじゃね?(おれ頭いい)と今日ラストランだったのを捕獲したんですね。
 で(ここまで前置き)、良く見たら黒のジャケットの両胸になんかレースのワンポイントがついていたんですね……っつうかそれ紋付にしか見えないんですけれど!<空蝉>具体的に言うと恵斗さんが結婚式参列のために用意してくれた紋付(若様にしてはめずらしい格好)にしか見えないんですけれど!しかも中に着ているのはひらひらブラウスなので、その後恵斗さんからもらったその紋付を若様独特のセンスで和洋折衷で着こなしているとしか見えなくなってきたんですが!「着物への冒涜だ」「これが新しい時代というものだよ」</空蝉>(<空蝉>ってなんだ?)(タグです)


 割にテンション落ち目な毎日です。元気ないとか凹んでいるのとかそういうんじゃないんですけれどね……歳か(真顔)(つうかこれで落ちているって言うの?)

 寝ます。

 


2007年01月12日(金)
ヨガりたい


 まりーのが「みにいらしてくださーい」といっていたのでやっぱりはろーだんしんぐをみに……みに……

(おや?ネタではないようですよ)


 今回のラインナップがでた時、ハレルヤかダンシングどっちか観にいこうと思い、その時ダンシングを選んだんですね。あ、やっぱり選択はまちがってなかったなぁと稽古場映像見て思いました。出演メンバーももちろんそうなのですがハレルヤよりダンシングのほうが、より後の公演だったというのも大きい、かなぁ……?
 二時間後にはこの気持ちおちついているかしら?(笑)


++++++++++

 あなたは私をひとときのSSに流され大真〆を忘れる男とみているのか?

 (聞かれても困る!)


[大真〆]

 大真クロニクル完結。すでにあがっていたファイルにもコメント追加等しました。合わせて大真〆これにて終了です。
 わかりやすく最後に減速はしましたが(笑)、とりあえずやりたいことはすべてやることができました。色々コメントはクロニクルの最後にてまとめてます。

 ほんとうにね、あれからちょうど二ヶ月なんですが、なんだかまだそれしかたってないのかと、びっくりです。一時期のあのどうしょうもない寂しさや脱力感からはだいぶ復活しました。現在の大真みらんさんも活動し始めたようで何よりです。でもそれよりなにより、今でも私の中には「大真みらん」が息づいているのだなぁと、播磨灘物語を読みながらつくづく感じます(ええ?)(今三巻目、感想はまた今度ね)。



 さて、後はサイト改装に本腰をいれなくちゃ。


[伝書鳩返し]

 即反応うれしいなぁ(しみじみ)。

・> ラル様はジョニーのものなのよ!
 > と思って読み始めましたが(水輝くんが
 > 掛け算に入ってきてくれて嬉しい限りです)、
 > いや、ミルドレッドやり手です(素)
 > 撮影所での死闘の様子も是非!
 > 予想すると、二人の戦いにうんざりしているラル様と、
 > おもしろーく眺めているとうあすの様子が浮かびます(笑)

 もう予想通りですよ(笑)。そして撮影所の隅ではすずひかがいちゃついているっていう寸法です。
 つうか「死闘」て!(笑)

 もうちょっと続けますよ。本当は今日も甘いもんだそうと思っていたんですが、帰ってきたらあんまりおもしろくなくなってました(朝電車の中ではイケそうだったのになー)。




2007年01月11日(木)
ダンディズムの反対語って?


 フェミニズム?
 でも一瞬「エロティシズム」という単語が浮かび(全然違う)さらに次の瞬間に「いやダンディズムとエロティシズムは通じるものがあるよな」とも(だから調べなさいよ)。どうでもいいんですが、ネオダンの「ぅわーっつあだんでぃずむ」(耳コピー)を歌っていると、どうしても最後は普通に「湖月わたるもお忘れなっく!」と歌ってしまいます。あと「ひーじかたとしぞー」を無駄に麻尋君の物真似にしてみたり。


[自分用メモ]

 近代萌えとしてはこれも気になります。
 鍋島家の華


[伝書鳩返し]


・> 自然と手を回しちゃうのがひかちゃんだと思います(笑)
 > 娘役然としたガタイながら、あの星娘根性。可愛すぎます。

 早速の感想をありがとうございまーす(キラキラ)。や、でも手を回しちゃったのは涼さんの「テクニシャンでごわす」故かもしれません(笑)。


 はい。じゃあ。


 本日の甘いものレベル=キャラメルコーンを食べていてピーナッツと思ったら金平糖だった(甘ったるいから塩気が欲しかったのに!)。

 まずいよ、それ(笑)。







[ヘイズコードSSそのさん]


「ラル様」
 何がラル様なんだか。

 俺の前でミルドレットはうっとりと、俺が彼女を助けたという子供の頃の「ある出来事」を語っている。
「その時ラル様が颯爽と現れて」
 この前は「颯爽」という形容詞はついていなかった。
「猛犬はラル様の勇姿を見たとたんにしっぽを巻いて逃げ」
 この前は俺がその猛犬を担ぎ上げぶんなげた事になっていた。
「おびえる私をラル様が抱き上げて、そっと私の涙をぬぐい」
 おいおい!それもこの前話した時にはなかったオプションだ。思わず立ち上がり帰ろうとしたが、大人げないと、思い直す。
「ラル様はわたしのヒーローなんです」
 陶酔。ご丁寧に手を胸の前でくみうっとりと。
 俺はあきらめつつも何度も言っているその一言を口にした。
「だから、俺は、まったく、いっさい、覚えていない!」
「でもラル様はわたしのヒーローなんです!」
 全く同じ反論、いや論と言うより主張に近い。なんの根拠もない。
 やれやれ、恨むぞレイモンド。
 それでもまるきり無視できないのは、幼なじみという腐れ縁というか、素気無くするには礼を欠くぐらいの間柄な訳で。
 だが、覚えていないものは覚えていない。
 同じ思い出でも、レイモンドと一緒に、つきまとってくるミルドレットがうっとおしくて「犬が来た!」と言って追い払った事ならはっきりと覚えているのに。それも二度や三度のことじゃなく。子供には退屈な大人たちの集いに連れてこられた俺たちは、子供同士で時間をつぶすしかなくて。それでもレイモンドとは気があってそれを楽しみにもしていたけど「あたしもー」とつきまとうミルドレットはいつもじゃまで。おんなのこはすぐに泣くし、面倒だし。
 覚えているのはそういう事だ。
「ラル様はわたしのヒーローなんです」
 ミルドレットは覚えてないんだろうな、とあきらめに近いため息をもらす。どこまでが真実でどこまでが妄想、いや捏造か。そもそも真実はあるのだろうか。何しろ俺は覚えていないのだから。謎だ。
「ラル様は、わたしといるとたいくつ?」
 ため息を聞き逃さなかったのか、みるみるうちにしょんぼりとする。おんなのこはすぐ泣くし、面倒。でも俺は言った。
「いや…ただラル様ってのはやめてくれないか?調子が狂う」
「でもラル様はヒーローですから」
 ……なんだか、同じ会話を何度も繰り返している気がする。
 ヒーローなもんか。
 ひとなみに失敗も挫折も味わったし、いつだって物事は自分の思い通りにいかない。大人になるまでは、真面目堅物優等生なレイモンドと並び並べられ並び立とうとして、やっと俺は俺でしかない、俺っぽっちな自分を認められるようになって……そんなふつうの人間だ。
「ラル様」
 おんなのこを泣かしたことだって。ミルドレット、君だって俺に背中に毛虫を入れられて泣かされたはずだ。おんなのこを守るヒーローじゃない。守れずに終わった恋ばかりしてきている。
「ラル様」
 それは、単なるあこがれだ。あこがれは恋だろうか?ミルドレットはあこがれではない恋を知っているのだろうか?気づかないのか、気付いていないのか、ここにヒーローはいないというのに。
「ラル様」
 ならば、教えてやればいいのだろうか。ここにヒーローはいないことを。俺はそんな男ではないことを。あこがれは恋ではないことを、ここにはただ普通の男と女がいるだけじゃないか。
「ラル様……今夜はばあやがいないから、」
 見透かされたような挑発にドキリとした。しかしその目はやはり何も知らないように思える。やはり子供だ、子供の火遊びだ。
「……ラル様」
 仕方なく両腕を広げると子犬のように飛び込んできた。ゆっくりと抱きしめると、うれしそうに笑う。


 ヒーローなんかじゃない。
 けれども彼女にそうすがられると、俺は馬鹿げた錯覚をする。実は自分がヒーローなんじゃないかと錯覚をする。この小さな身体を守ってやれる気分になる。
 馬鹿だ。彼女の作り話に乗せられたか、それとも例の「催眠術」とやらにでもかかったか。
 ……ちくちくちく
 そうだこれはあのペテンを招く時計の針の音、
 ……ちくちくちく
 規則正しいこれは時計の針の音
 ……ちくちくちく
 これは、俺の心臓の音だろうか
 ……とくとくとく
 心臓の音にしては、早すぎないだろうか
「ラル様」
 俺は、ヒーローなのだろうか
「ラル様」
 彼女を、守れるのだろうか
「ラル様」
 守ってやりたいと、俺は思っているのだろうか
「ラル様」
 これは何だろう。
「……ミルドレット」
 呼びかけに応えて見上げた顔は、ひどく大人びた顔に見えた。彼女が俺の頬に手を添えた。
「わたしの、ラルフ」
 これはおそらく、これはきっと、
 答えを出す前に、俺はミルドレットに口づけた。



++++++++++
 またしても捏造してると言われそうですが、あたしにはそう見えたのー!
 今回のしぃちゃんはなんというかSSしやすい人でした。こちらが無理矢理ドリームを詰め込むでも(これで詰め込んでないと言うのか)深読みするでも(これで深読みしてないというのか)なく。抽象的ですが、あの佇まいは一個の「ラルフ・カールトン」だったと思うのですよ。しぃちゃんでも立樹遥でもなくね。そうですね、今回はさんさんと降り注ぐ陽の光を浴びたでもなく、太陽の黒点を躍起になって探したわけでもなく、ただ当たり前のように沈む夕日の美しさに思わず一首捻ったと言う感じですかね?(意味がわからない)

 ま、うっかりシリアスなんですがラルミルは基本ラブコメです。この後「ホテルの部屋をとっておいたよハニー」になったかどうかは想像におまかせしまして、この後押しかけ女房と化したミルドレットが撮影所に乗り込んでジョニー水輝と直接対決(何の)、雌雄を決する(だから何の)っていうシナリオです。



2007年01月10日(水)
そういうものは比例する


 昨日、電車で隣に立っていたおじさんが東亰異聞読んでてすごい声かけたくなりました(かけられても)。あと電車の中で隣の人が読んでいるものが時代物だとわかると、どの時代か誰の作品かを当てに行ってしまうのですがお行儀悪いですか悪いですね。





 本日の甘いものレベル=金平糖に生クリーム(そりゃ甘いわ!)。

 ほんと、甘いんで、お気をつけください。






[ヘイズコードSSその2]



「そういう、事か」
 フェリックスから「彼女はお酒が好きなんですよ」と聞かされていたから、初めて二人きりで食事をした後にバーに誘った。その時、そう言っていたフェリックスが意味ありげな笑いを漏らしたのが気になっていたけれど。
「くぉらー!おんなのこなら誰でも口説くんだろー、ん?」
 僕にしなだれかかるリンダを受け止めながら、そういう事かと理解する。
「ねえ、あたしきゅーと?きゅうと?」
 すっかり酔っぱらって前後の脈絡がない。
「はいはい、きゅーとですから、もうその辺で」
「何がその辺だー?それはどの辺だー?」
 きゃらきゃら笑い転げる。まったくもってたちが悪い。酒癖が悪い。
「あたしのこと、よっぱらいてゆったー!」
 今度は泣きだした。ほんとにひどい酔っぱらいだ。僕は慌てて言った。
「ゆってないよ」
 思っただけで。
 ああだけどおかしな事に、ほんとおかしなことなんだけど

 かわいい

 酔っぱらう彼女がいちいちかわいく見えて仕方がない。なんだ、僕も酔っぱらって?いやそうじゃない、そうじゃないんだ。
「さー!もういっぱーい!」
 だから僕は彼女を腕をぐいっと掴み引き寄せた。顔を間近に寄せて。
「お酒にばかり酔ってないで」
「へ?」
「今度は僕に酔ってくれる?」
 眼鏡を外してあげたのは、キスをするのにじゃまだから。
「……」
 押しつけた唇に唇がきゅっと結ばれる。突然のことに身体をこわばらせたその背中に手を添えて、優しく唇を開かせて舌を差し入れる。されるがままの彼女の舌をとらえる。
「酔った?」
 唇をはなすと目をぱちくりとさせ、やがて瞬時に頬が染まる。
「あ、あの、わたし……」
 逃げようとする彼女は眼鏡がないせいか、ぐらりとよろけた。僕はそれをとらえて、しっかりと抱き寄せる。
「……ごめんなさい」
「いいよ、酔っぱらっているんだから」
「いい、の?」
 彼女がおそるおそる僕を見つめる。もうお酒には酔ってない。
「いいよ、酔っぱらって。もっと」
「もっと?」
「もっと」
 もう一度、と口づけた。今度は、彼女が自然と僕の首に腕を回した。
「酔った?」
 彼女がこくん、とうなずいた。
「じゃあ、酔いさましに少し歩こうか」
「さましちゃうの?」
 名残惜しそうにひどく甘えた声をだして、それに自分でも驚いていた。あわててうつむく。

 かわいい

 僕は言った。
「愛を語るのは素面じゃなくちゃ」



++++++++++
 でも実際女の子ダイスキで享楽的なヘンリー・リッチさんはこんなキャラじゃないかもしれないと思いつつ、私にはどうしてもこうしか見えなかったんですよ、なんと言われようと。なんだ、涼さんだからこう見えたのか、ひかちゃんがかわいすぎるるからこう見えたのか、つうか単なる俺のドリームか?(三番目の選択肢に5000ヘイズコード)。……だ、大丈夫!甘いの嫌いな人はうちなんか見てないよ!な!




2007年01月09日(火)
幸せなら耳から金平糖


 週末に見たものメモメモ。


[宙組さんメモ:主にお芝居の話]

 石田芝居は肯定派、石田幕末芝居もダイスキなワタクシ六実ですが、今回は結構しんどかったな……。なんというか石田芝居はプラマイゼロなんだと思うんですよね、すごくいいところすごくだめなところがあってプラマイゼロ。好きな人はそのすごくいいところゆえにだめなところもあはははーって見逃せるけれど、嫌いな人はすごくダメなところゆえに嫌悪感を覚えるというか。で、今回は私見ながら「すごくいいとこもないけれどすごくだめなところもない」と言った感じなんです。いい場面あるんだけどなー、盛り上がりにかけるというか。
 で、もうひとつ思ったのが「石田芝居が石田幕末歌舞伎になっちゃったよ!」って事です。これは一昨年の星全ツで「植田歌舞伎が本当に歌舞伎になっちゃったよ!」と思ったのとまったく同じ文脈です。石田幕末芝居の中でのマンネリズム、過去の石田幕末芝居に起因した場面の数々、つうか自己パロディ……「勝、とくれば負海舟」というのが「少しも、とくれば早く」という植田歌舞伎となんらかわんないなぁと。うぐぐぐ。これ、幕末を全く知らない人が見たら相当微妙なんじゃないかしらね……。


 でもね。
 結局は楽しんだもの勝ちかなぁとも思っています。首かしげる暇があったら少しでも萌を探したほうがいいような、ねえ?(同意を求めるな)。まあ、そんな事まで考えてしまうぐらい、ひさしぶりに全然違う意味でぐるぐるしてしまいましてのことよ(何キャラだ?)。


 気を取り直して。


 陳腐な台詞ではありますが、カッさんはつよいひとだなぁと思いました。強靭と言ってもいい。そんなカッさんが笑顔で笑顔であまりにも笑顔で、その笑顔に対してわたしは何ができるかなと思ってしまいました(いや何もしなくていいから)。



 とりあえず美羽あさひ万歳。あとすっしーさんの西郷さんがチョーいい人で思い返すとじんわりきます。仲人じゃないよ、もうおりょうちゃんのパパ代わりだよな!(あったかい)
 あと私が天羽君のどこが好きかというとミニマムマッチョなところです(みにまむまっちょ?)。あのみっとした逆三角形上半身が好き。いや、そこだけじゃないんですが!が!が!





[ヘイズコードメモ:しぃすず話]

 と言っても単品話なのですが(笑)。
 今回しぃちゃんと涼さんの醸し出す「空気」がものすごくよかったなぁと思ったのです。
 涼さんなのにウザくない!は私もゆなひこ君と同意見です。やー、涼さんの周りの空気がなじんでいて、その感じがとてもよかった。私、涼さんにやりすぎや!と思ったのが一昨年の全ツ芝の時だったんですね。その時に「君は素敵、すごく素敵、そのままで素敵」という大層痛いテキストを残しているのですが、それが今繋がったような気がしています。でも今の涼さんは「そのままで素敵」というより新しい涼さん、という気もしています。
 で、しぃちゃん。しぃちゃんについても同じく一昨年の全ツで「この人入れ物を与えればそのまんまにおっきくなってしまうひとだ!」(大意:すごいタカラヅカスタァだよ)とビックリして、その後フェットでその場内専有力、ミストしぃちゃんっぷりにうむむと唸ったのですが(詳しくは「帝国メモ:NASA(立樹遥さんの話)」をどうぞ)、なんというかそういう感じに立樹遥さんにとっては空気じゃなくて空間なんですよね、ぱあーっと放出しているというか、それで皆をぐわっとくるんじゃっているっていうか。その立樹遥さんが実にいい空気を纏いはじめた、というのを感じました。抽象的で分かりにくいのですが、いままで良くも悪くも飛散していたミストしぃちゃん(多分顕微鏡で見るとぴちょんくんみたいなんだよ)(話がそれるからいいから)が、立樹遥さんの周りにぎゅっと凝縮しはじめたというか、いい感じに自分の周囲の空気を(空間ではなくて)、自分のものとして(全てを包み込んでしまう大きさではなくて自分サイズで)動かしていたなぁという感じなんですね。一番「お、」と思ったのが、タイプライターちまちま打ちながら、トウコさんと会話しているところ、ほんと抽象的なんですが、佇まいというか、醸し出すものが今までと全然違った。平たく言えばお芝居上手くなったなぁという事なんですが。でもしぃちゃんらしさも健在でクラブハレルヤにばーんと大音量で出てきたしぃちゃんの場内専有力ときたら(腹抱え)(笑うとこなのか)、あそこがいかにも「しぃちゃん」ですごくたまらなかったです。
 どちらにしても、ここにきてこういう変化がみれるとは思っていなかったのですごく興味深いです。まあ、そこにはぶっちゃけ「立ち位置の変化」というのもあると思うのですが、今二人に吹いている風は決して悪くない、むしろイイと思うのです。傍からみれば(特に他組のメイトから見れば)「不思議な立ち居地」となるのかもしれないのですが、いいじゃないですか、今がとてもいいじゃないですか。もうむっさんしぃちゃんも涼さんもダイスキだからね!(もういいから)


 SSしてもいいですか?と聞いたら「やっちまいな!」という伝書鳩を多数(注:ナパームスクエアの単位は1の次が多数です)(笑)、いただきました。なので安心して水面下で(笑)やっているものを浮上させようと思います(しかし年明け一週間余りで何本SS書いているんだって感じなんですが)。しょうがない、ヘイズがあまりにもかわいくてしあわせだったらから。かわいいものは甘いもの、しあわせなのも甘いもの、だから金平糖ができるのは世の中(と書いてむっさんの脳内)のコトワリなのですよ。






2007年01月08日(月)
かわいいものは甘い味をしているにちがいないのだから


 期せずして、三連休は飲みっぱなしでした(つーか正月も飲みっぱなしだったよな)。でも三日ともそれぞれ「はたらくおねえさん」として違う立場のトモダチだったので、色々と有意義でした。がんばれ、はたらくおねえさん(含自分)。



 宙組さんを観てきました。
 色々言いたいことあるんですが、ひとこと。

 どうしよう、私このままじゃ右京さんとの関係に決着がつけられないよ!(どんな関係だー!)

 こまった、つうか参った。
 パレードの挨拶で「ありがとうございました」と唇を動かしていたのを、思い出すだけで泣けてきます。劇場で泣くことなんてしばらくないと思っていたのにな……。

 参った。



[伝書鳩返し]

・>(男前)悠さんのラストデイ挨拶にあった、家族への感謝の言葉に浮かんだ私の脳内映像には彼(?)の奥さんと娘さんがいらっしゃいました(笑)。

 だよなー!(肩組みつつ)きっと職業は遠洋漁業の漁師か遠距離デコトラ運転手だと思います(笑)。


・> 蓮水×郷はなかなかのギンヤス役者になるのではないかと。

 あ(目ウロコ)(郷=ヤスは考えていても蓮水=銀の字まで思い至りませんでした)。ほんとそうなってくれるといいなぁと思います。ちーちゃんがんばって!(ちーちゃん言うな)。
 SS感想もありがとうございました。思い出にするにはまだ寂しいのは私も一緒です、何気にまだまだ生きているなぁと思ったりもしています(ええ?)


・(こちらから返信ですみません)メールはメールフォームからでも「はじめに」でも公開しているmutsumi@〜からでもどちらでも問題ありませんよー。長文感想ありがとうございました。ほんといつもかゆいとこに手が届く内容で、行けない分楽しませてもらいました。今年もがんばりましょうね!(厄年ウサギさんチームコス)(どんなんだ)(笑)


・> 馬車とかの資料でした。察してください……。

 察しました。ありがとうございました、楽しませてもらいましたー!(私信?)(いや、特定できている自信がないのでこちらから)。


・> どうでもいい話ですが、
 > 年始の雑踏の中で、
 > 「俺ほど安全な男はいない」という言葉が聞こえてきました。
 > 見るとやっぱり不安全な男でした。
 > 流行ってるんでしょうか?

 (爆笑)はやっているんだとおもいます(無責任な)。
 大真くんの幻な彼は舞台映像でもそう見えました。そうですか、やっぱり似てますか……。


[スカステメモというかヘイズメモ]

 ヘイズ舞台スカイレポートを見ました。しぃすずにはさまれるとうあすのあいらしさときたら!こうちまっと!ちまっと!……あいらしい、あいくるしい。
 あと言い忘れていたのですが、今回すずひかに「体格差萌え」があることに気付いて更に萌え心を刺激されています。フェットの時は気付かなかった。涼さんの胸にすぽんとおさまってなお余ってしまうあの体格差ときたら……っ(萌)。
 ヘイズはもうちょっとSSしようと思っています。いいですか?(誰に聞いているの?)


2007年01月06日(土)
つよいぞぼくらのさまーびる(ぬりえ)


 ヘイズコード×2を見てきました。


 うわー!何あのカワイイの!カワイイの!


(むっさん落ちつけ!)
(お、落ち着いてみるよ)


 何あのカワイイの!カワイイの!(エンドレス)



 ってぐらいかわいかった。
 なんというかもう皆かわいかったみんなまとめてかわいかったー!
 よいヅカ初めと相成りました。きょうのところはこの辺で、と言いたいのですがどうしてもむっさん的に外せないところだけをツッコんでおきます。

「みやるりくんのお店にあったアレ、ベーグル?ベーグル?」
 (いやドーナツだろうよ)
 (多分ドーナツだろうよ)
 (つうかあの瞬間あそこをピン撮っていたのはむっさんぐらいだよ?)



 正直、もう一回ぐらい見たいなーと思っているのですが、そんな私の中に浮かんだ言葉は「ヅカ8分目」。今年のもうひとつの目標にします。多分、それぐらいのスタンスが今の私にはいいような気がします。じゃ、残りの2分はどうするのかというと、金平糖で埋めるので全然問題ありません(それ以前の問題)(でもこの話をオトモダチにしたら「でも腹いっぱいでも金平糖は作るんでしょ?」と言われました)(そしてそれに「甘いものは別腹ですから」と答えました)(もう何もかもそれ以前の問題)。


 というわけで。



[ヘイズコードSS](もうちょっと捻ろうや)



 僕がスケベなのには訳がある。


 と、この話をするのには僕の姉さんの話をしなくてはならない。僕の姉さん、ライレン・レイモンド・リッチ。今でこそ落ち着いているけれど、若い頃は色恋沙汰の絶えない人で
「ちょっと聞いてよヘンリー!」
 ほれっぽい、というよりふしだらとすら思える数々の恋愛遍歴を、僕はいつも聞かされていた。うまくいけばおのろけで、うまくいかなければ泣きつかれて。
「ちょっと聞いてよヘンリー!」
 なんで僕にわざわざとか、何で僕は黙って聞いているんだとか、そういう疑問を感じる前に、
「ちょっと聞いてよヘンリー!」
 やれやれ
 無論、親愛なる姉上の為に、そんな愚痴を聞いてやるならお安い御用なのだけれど、姉さんの愚痴とものろけともつかないそれは、それはそれは
「そして彼の指が私の……」
 それはそれは
「震える私の肌に……」
 それは、それは
「彼の逞しいその……」
 それは、それはそれは……
 姉さんの熱演も相まって、それはそれは過剰に肉欲的なものだった。そんなものを幼い頃から(無理矢理)聴かされていたのだから、そりゃあ耳学問とはいえ、僕の知識は同級生よりいささか「過剰に肉欲的」にならざるを得なくて。そしてそれゆえに興味もそれに伴う実践も同級生よりいささか「過剰で肉欲的」にならざるを得ないわけで。これが僕の「スケベな理由」。


「ちょっと聞いてよヘンリー!」
 それにしても、姉さんは全く懲りない。
 僕はそのたびに、泣きつく姉さんをはいはいとなだめる。僕はそのたびに、姉さんのおのろけをうんうんとおおげさにうなずきながら聞いてやる。ずっとずっとそうなのだ。
「ちょっと聞いてよヘンリー!」
 そして泣きながら僕の肩に顔を乗せたまま寝てしまう。やれやれ。けれどもそれを拒まないのは、そんな姉さんを僕はかわいいと思っているからだ。シスコンなのは自覚がある。けれども
「ちょっと聞いてよヘンリー!」
 ひとしきりの「過剰で肉欲的な」姉さんの物語を聞き終えて、その日はうんうんとはうなずかなかった。そろそろ僕も限界だ。
「……だいたい、姉さんだって悪いじゃないか。そんなふまじめで、ふしだらだ」
「私はいつだってまじめよおおおおおおお!」
 泣き叫ぶ、泣きじゃくる……姉さん、きっと次に生まれてきたときは女優になるといい。いつだって僕は姉さんには敵わないのだから、あっさりその反論を翻す。
「……はいはい。じゃあ、相手が悪いんだよ」
 僕からみれば、姉さんの趣味は悪いとしか言いようがない。それが恋といえばそれまでだけど。
「あいて?」
「そ、相手。もっとまじめな人を好きになればいい」
「まじめ?」
「そ」
 かくして、姉さんは「まじめな人」を捕まえて結婚してしまった。開き直ると女は怖いな、と思った事は決して口にしない。そして姉さんは言葉通り「私はまじめなの」となったのだから、これでいいのかもしれない。やれやれ。


 さて。そんなこんなで「僕がスケベなのには訳がある。」。
 けれども、実際僕は確かにその事の理由は説明しても事実は否定しないけれど、姉さんに「まじめな人」を薦めたように、僕だって「まじめな人」がいいと思っている。むしろ、まじめじゃない姉さんを見てきたから、まじめがいいと思っている。
 本当は「まじめ」がいいのだ。「まじめ」がいい。


 あの娘はまじめだろうか。


 眼鏡をかけているからきっとまじめに違いない。まじめがいい。
 けれどもあのまじめで堅物なウッドロウ兄弟は、どちらも眼鏡をかけていないじゃないか。でもあの娘はいい。
 一度、あの娘が眼鏡を外したところを見たことがある。かわいかった。
 けれどもかわいいからいいってわけじゃない。まじめがいい。


 あの娘はまじめだろうか。

 まじめがいいな。

 あの娘はいいな。

 ……あの娘が、いい。



 僕があの娘を好きなのには、もう訳なんてないんだ。



++++++++++
 やべえ!SSになってない!
 ほぼ観劇中に同時進行で漏れました。つまりは
・リッチ姉弟の関係性がとてもよかった(姉さんを慰めるヘンリーにときめいた)。
・リッチ(姉)がどうみても一癖ありそうでとてもよかった(誉め言葉なの?)(うん)。
・リッチ(弟)は享楽的かもしれないけれど、意外にしっかりしていると思った。
・ひかる嬢がたまらなく可愛かった。ところで先に見た友達が一様に「すずひかだよ!」と教えてくれたのに、いやいや皆何あたしをすずひか者と決めつけているんですか?そんなにおいそれと萌えたり漏れたりはしな(ザー)(耳から金平糖が漏れる音)(皆あたしのことよくわかってるな!)(笑)。
 っていう感想が上記のSSに集約されています(SS書かなくても上記の感想だけで十分なんじゃ?)。



 「まじめな」感想はまた後ほど。


2007年01月04日(木)
お肌の新人公演ってなんだー!


 ひさしぶりにスカステに頭からツッコみました(どんなんだ)


 豆の国に帰ってきました。
 パソコンも無事帰ってきました。でも明日から仕事なんでもう寝ます。


 が、これだけは

 新番組スタート!元専科の初風緑がスカイ・ステージに帰ってきた!!スカイステージ・ストレッチ(仮)(下の方にスクロールしてね)


 ま、まだ誰もツッコんでないよね(今知ってびっくりしたよ私)


2007年01月02日(火)
菊泉(北埼玉地酒紀行)


 あけましておめでとうございます。


 例年通り帰省しております。「やっぱりうちは酒飲みの家系なんじゃないか?」という事にうちの墓地の近くある『○○(むっさんの苗字)酒店』(もちろん親戚がやってます)を見て気づきましたいまさらですが。

 2007年、厄年ですが大殺界を抜けたようです。って大殺界の時はまったく意識していなかったんですがね(ダメじゃん)。ちなみに金星人(−)でした(これも初めて調べたよ)。
 今年の目標は「シンプル」です。なんつーかね、もうよけないものを抱え込みすぎているような気がしまして。シンプルというかきちんと、かなぁ。まあ一番抱え込んでいるのは脂肪だと思うので(頭抱)……身軽になりたいです、いろいろと。
【六実家ショートコント】
 芸能人格付け番組を見ながら「どうして肉や魚は脂肪が多いと高級なのに六実(仮名)は高級じゃないの?」と母親に言ったら「あんたは食べられないでしょ」と一蹴されました(むっさんちが漫才母子なのはわりとゆうめい)

 そんな感じで。今年もよろしくお願いいたします。




 じゃあ、2日なので書初めをしたいと思います。


 SSの(そっちか!)。




[愛するには短すぎる劇場](別名SSするにはいまさら過ぎる)


 夕陽の照り映える海原を船がゆく。
 デッキの手摺で、轍のようにひかれてゆく船尾の水泡の帯を眺めていた。
「よう」
「……ああ」
 見知った顔に笑って返す。どういう関係かと問われれば「仕事仲間」とでも言えばいいのだろうか。
 ショーダンサーである彼らは、航海の度に船と契約を結んでいるだけで、チームを組んでいる訳ではない。しかし、何度も何度も同じ船に乗り合わせているお互いが、結構気が合うことも知っていたし、実際船に乗っている間は「親友」と言ってもいいだろう。けれども船を降りればお互いにお互いの世界を知らない。「また一緒に仕事できるといいな」と毎度交わす言葉は社交辞令ではなく本心で。そんな近くて親しくて、遠い間柄だった。
 ビリーは、また水面の白い泡に目線を落としたデイモンの横顔をじっと見つめた。デイモンが気づいて「なんだよ」とまた笑った。
 ビリーは言った。
「この航海で、最後なんだって?」
 船を降りた後の互いの話をするのは初めてかもしれない。デイモンはどこから聞いたんだか、と笑ってから、ああと短く答えた。そして何で、と聞かれる前に答えた。他の奴なら別に答えはしないだろうけれど、相手がビリーだから、彼が聞きたいだろうから答えた。否、彼自身が話したかったかもしれない。
「俺さ、ダンスが好きなんだよ」
 ビリーが知っているというように頷く。
「でもさ、いつまでもこうしてはいられないよな?いつまでも同じように足は上がらないし、同じように踊れはしないから」
「……お前、幾つだよ?」
 もちろん歳は知っている。歳の割には落ち着いているといつも思っていた。が、ビリーはそれを撤回した。落ち着いているっていうか老成だ。
「じじむさいなー」
「まあね」
「俺、ほめてない」
「そっか」
 デイモンがまた笑った。そして続ける。
「でも俺はずっと踊っていたいと思うんだ。きっとじぃさんになってもおんなじように踊りたいって思うんだ、でもそんなの無理だから」
「だから?」
「一生、踊っていたいと、踊れなくてもどこか踊りにつながった仕事がしたい。今度船を降りたら、小さなスタジオでインストラクターをやるんだ」
「教えるほうにまわるのか」
「うん。そしたらじぃさんになっても、踊ることに俺は繋がっていられるから」
 向いているかもしれないな、とビリーは思った。いつかのあの盗難事件の時、デイモンは犯人捜査協力と称した、老人向けのエクササイズの指導をした。以来あれが好評で、ウェンズワース船長の船に乗るときは、いつもその仕事を頼まれていた。これっぽっちの謝礼なんだぜ?と言いながらデイモンはまんざらじゃない顔をして、むしろ楽しそうにその仕事をしていた。
 ビリーはその横顔をまた見つめた。
「えらいな」
「えらくないよ、別に」
「こんどはほめているんだから、ちゃんと聞けよ」
「そっか」
 そんな風に自分自身の未来を考えているデイモンをビリーは素直に「えらい」と思ったのだ。けれども早すぎるとも思った。だって、俺達はまだ老いるには早すぎるじゃないか。それを口にすると、デイモンの決意を引き止めることになるからビリーは敢えて口にはしなかった。それを口にすると、彼との別れを惜しんでいる自分に気づいてしまうから、ビリーは敢えて口にしなかった。だから、ひとこと「えらいな」とだけ言った。
 えらく早すぎはしないか、
 えらく寂しくなってしまうのではないのか自分は、
 それでもお前は決めてしまったのだな
「お前もそろそろ考えろよ?お前だっていつまでも若くてピチピチで船の若いスタッフにきゃあきゃあ言われて謂れのない恋の鞘当に巻き込まれてお金持ちの有閑マダムに今夜あたしの部屋にきてちょうだいってチップを渡されたり屈強なそっち趣味の水兵のお兄さんに言い寄られたりするわけじゃないんだからな」
「お前、今、余計なこと沢山言ってないか?」
「まあまあ。ま、結局は俺達も変わっていくって事なんだよ。月日は流れて歳はとる。この船に乗るお客はいつも違うし、あの水面の白い泡だって戻っても同じ泡じゃないんだ」
 変わらないものなど、何もないのだから。そうデイモンは締めくくった。その顔が少しさびしそうに見えたのは気のせいだろうか。「変わらないものなどない」と言うものよりも早く、変わろうとしていくデイモンが、少しだけさびしそうに見えたのは気のせいだろうか。
 ビリーはそれに反論した。唯一それだけには反論した。
「変わらないよ」
「え?」
「だって、お前がお前であることも、俺が俺であることも、変わらないじゃないか」
 はっと、デイモンが顔を上げた。夕陽に照らされた顔が驚いた風で、けれどもその顔から、ビリーが感じていたさびしさが、すっと消えた。
「そっか」
 デイモンがまたうつむき、目線を白い泡に戻した。そこに見えるものは、目に映るものは今見たものと同じものではないけれど、
「そっか」
 きっと顔を上げて、沈む夕陽に目をやった。そこに見えるものは、目に映るものは変わり行く移り行くものだけれど、
 ビリーはデイモンの肩に手を置いた。そしてデイモンと同じように沈む夕陽を見た。夕陽はゆっくりと、水平線に沈んでゆき、残されたオレンジの空を吸い込むようにして、夜の帳をおろしていった。


++++++++++
(隊長!ここにみらゆか者が隠れていました!)(隠れていたも何も)
 船、というのは旅立ちの記号でもあるし、新年にもふさわしいよな、と冬コミ帰りに水上バス乗りながら思った次第です(無理やりこじつけたとも言う)(笑)。




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