雲間の朝日に想うこと


< 諦めた新年なのでしょうか >


裂けて途絶えた路の、
暗闇を。

俯いて、
悔し紛れに睨み付けた、
其の刻から。


参度目の一歩が。

眼前に、
転がり込み。








然して進まぬ己の、
不甲斐なさと。

着実に浸食を已めぬ病魔の、
甲斐性に。


苛立っては。




歓迎すべき刹那を、
遮断して。

言い出した年の変わり目を、
自ら、
拒絶する。






























其の言の葉を、
額面通りに受け取る事など。

微塵も無いし。


予想に違わず。

額面とは真裏の振る舞いを、
あの子は、
採るのだけれど。







電源を、
入れた途端に届く。


幾度も、
幾度も、
引っ切り無しに着信した、
其の証の通知と。

終いに届く、
毎年変わらぬ年賀の文を。




一瞬、
無機質に瞥見する自身に、
気付き。



必死に。

否定した。






















 「出来たら。」
 「電話で話しながら年越ししようね。」

 「あのね小坊主。」
 「電話でも一緒に年越しは出来ないんだよ。」

















諦めたのだろうか。


其れとも。

決して彷徨っては為らぬ刹那に、
惑ったのだろうか。





何れにせよ。

想いを抉った傷は、
きっと、
大きいんだろうな。





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References
 Jan.01 2014, 「路筋の見付かる旅路でしょうか」
 Jan.11 2013, 「もう一度振り向ける新年でしょうか」







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>> postscript

新年の御挨拶大変遅くなりました。
本年も宜しく御願い致します。

今年も寿命と余命を考え続ける一年に成りました。


小坊主


2015年01月01日(木)


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History
2014年01月01日(水) 路筋の見付かる旅路でしょうか
2012年01月01日(日) 御目出度くは無い新年でしょうか
2009年01月01日(木) 本当は消したい場所なのでしょうか
2008年01月01日(火) 必要なのは其れだけでしょうか
2007年01月01日(月) 案外近くに居るのでしょうか
2006年01月01日(日) 印象に残る区切りで在りますか
2005年01月01日(土) 本心を探り当てて居るでしょうか
2004年01月01日(木) 腐れた縁に想いを託して良いでしょうか
2003年01月01日(水) 矛盾する想いは願えませんか
2002年01月01日(火) 始まりはいつも俺ですか





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小坊主
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