雲間の朝日に想うこと


< 想い入れの多い長靴でしょうか >


積み重ねた刻の、
其の深さや。

進み歩んだ路の、
其の色彩に。


一つとして、
同じ物は無いのだから。





其処に在る価値も。

其処に在る想いも。


千差万別に、
他ならないのだけれど。








其れでも。







其の価値や、
其の想いは。


飽く迄。

過去と比較される事で、
其の嵩を、
量られ勝ちだから。






高が、
詰め合わせに。

其処迄の想いが、
宿るのか。


僅かとは言えぬ疑念を抱く。






















 「長靴が良いの。」
 「御菓子の詰め合わせの。」

 「山盛りに積んで在ったりする?」

 「そうそう。」
 「雑貨屋さんとか玩具売り場に在るでしょ?」



真剣に、
硬貨一枚程度の靴を欲した、
あの子の。

其の顔を想い浮かべ。














請われる儘。

半信半疑の儘。



小さな板紙の箱に、
菓子の詰まった長靴を入れた。

聖夜の、
文を添えて。






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2013年12月23日(月)


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2005年12月23日(金) 善悪は二の次でしょうか
2004年12月23日(木) 雄々しい姿の内側を視て居ますか
2003年12月23日(火) 未来では無く目の前が見えますか
2002年12月23日(月) 少しは力が付きましたか
2001年12月23日(日) まだ信じてもらえませんか





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