雲間の朝日に想うこと


< 要らぬ隠し味だったでしょうか >


隠した餌の在処が、
ふと、
記憶から抜けて終う様に。




もしかしたら。

秘密は、
刹那の香辛料で。



其の後に連なる、
日常と。

如何なる接点も無く、
過ごして行くのかも知れないけれど。










隠した筈の味に、
気付かれた時には。






其の、
全ての香辛料に。

一つ、
一つ、
理由付けして。




気付いた相手を、
煙に巻き、
責めを負わねばならぬのだ。


















 「母親二人、昨日ランチしたみたいよ。」
 「何を話されてるんだろうね。」

 「怖いホットラインだよね。」
 「ナイター見に行った話、俺はおふくろに言ってないけれど?」

 「本当に?」
 「小坊主のお母さんにお土産どうもって話しちゃったみたいだよ?」

 「平気平気。」
 「キスの話もしてないからね。」

 「あたりまえ!」

 「で、本題は何?」

 「あ・・・小坊主、お誕生日おめでと。」

 「あ・・・それか(笑)」








露見する筈の無い事へ。


君も、
俺も。

お互いが、
怯え、
戦く位なら。







香辛料など、
振らねば良かったのに。





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References
 May.21 2005, 「何故に今だったのでしょうか」


2005年05月30日(月)


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History
2003年05月30日(金) 腹を括り終わったか
2002年05月30日(木) 何重にも掛けた鍵をこじ開けますか





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小坊主
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