雲間の朝日に想うこと


< 情けない過去だからでしょうか >


近況報告や、
或いは、
詫びねばならぬ事や。

もしかしたら、
伝えるべき事の幾つかは、
未だに、
伝えられて居ないかも知れない。





けれども。



互いの手など、
其処に、
関与する事は無く。

個々の路は、
既に己の手で造られ、
そして、
自ら分け入ったのだから。




其処には、
一欠片の想いも無くて。

在るのは、
只の回顧である筈なのだ。












何も、
想う事は無いのに。


何故に。

遭うかも知れぬと、
手が留まる?










 「ホテル、こっちにする?」

 「小坊主の好きな方で良いよ。」


姫は、
其の土地の事を分からぬと、
俺に、
全てを委ねて居るけれど。



其れが、
誤魔化しの為の言葉だと。


姫には、
分かったのかも知れない。















アイツの家の、
最寄り駅。


何度も訪れた商店街に、
未だ、
泊まる勇気が無いのは。





アイツへの想いが、
全く足りて居なかった事を。

俺自身が、
理解して居るからだろうな。





----------
References
 Aug.30 2003, 「沈黙に勝る物が有るのでしょうか」
 May.27 2002, 「今更わざわざ言う事ですか」
 Apr.03 2002, 「最後の糸を切れませんか」


2005年05月14日(土)


----------
History
2003年05月14日(水) 独りだけ遅れているのですか
2002年05月14日(火) イイ女になってくれますか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL