雲間の朝日に想うこと


< 意思をも曖昧にしませんか >


僅かな変化には、
何事も無かったかの様に、
振る舞い。

大きな擾乱には、
徐々に徐々に事が変化する様に、
其の場を操作する。



緩衝領域。



二つの想いが、
境界で融け逢い。

其処に、
曖昧が産まれれば。


限り無く、
心地良いけれど。









一方に、
強い意思が在る時には。





其の領域は。

変化を拒む、
只の障壁でしか無いのだろうか。















心地良さを傷付けぬ様に、
近寄り。

少しずつ、
壁の内側へ侵入して。


手と手が、
触れたなら。




自身の優しさが、
自身の背伸びが、
相手の想いを融かして。


近寄れて居ると、
想うから。














其の壁の内に、
入る余地が在るのか。

或いは永遠に、
壁の内部には入れぬのか。


意思を有する身に、
其れだけを指し示して欲しいと、
渇望するんだ。















緩衝溶液に、
想いを注ぎ過ぎて。



何時の間にか。

想いが破綻し、
其の場が、
強酸で満たされた世界に成ってしまう、
其の前に。






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References
 Jan.29 2003, 「何を言えれば良かったですか」
 Aug.07 2001, 「別れは切なかったですか」


2004年05月21日(金)


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History
2003年05月21日(水) 名前を拒んでいませんか
2002年05月21日(火) その言葉は最後にもらえませんか





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小坊主
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