雲間の朝日に想うこと


< 既に像も消えて居たのでしょうか >


例え自身の虚像で在っても。

例え自身とは懸け離れた、
相手の創り上げた自分の像でも。


相手の芯に自身が住まい、
日に何度か、
相手が其の像へ話し掛ければ。



想いは育って行くのだろう。







日々の、
相手の状況を、
何処迄把握出来て居るだろうか。

そんな想いは、
分を弁えぬ想いだ。



日々を過ごすのは、
自身では無く他の個体だから。


精神の拠り所として。

自身が相手の傍に在れば、
其れで良いと想う。











故に。


自身の芯に、
相手の存在が消える時に。

不安や疑心や離別が、
鎌首を擡げるから。





自分の姿を。

相手の芯に、
置いてあげる事が大切なんだ。




相手の全てを把握出来なくても。










小さな彼と彼の祖母が、
年末交わした会話。



 「お母さんが再婚したら。」
 「どうする?」

 「今好きな人は居ないみたいだけれど。」



未だ絆を断つ以前に、
小さな彼が感じ取った其処に。


貴女の姿が、
凝集されて居るに違いない。









貴女は。

単純で、
素直で、
分かり易い人だったのに。





既に貴女の芯から、
俺の像が消えて居た事に。

如何して、
気付けなかったのかな。





----------
References
 Dec.31 2003, 「二度目は何を想って居ますか」


2004年02月15日(日)


----------
History
2003年02月15日(土) 寒さのせいですか





Add MyEnpitu

小坊主
MAIL