なべて世はこともなし
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2003年06月09日(月) ビザ更新騒動記−これを読んでもあなたはまだアイルランドに住みたいですか(5)


スコットランドから帰ってきました。久しぶりに旅行をしたという気分です。ま、この話は例のビザの話が完結し次第ということで。

という訳で続きです。

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かくして昼休みに会社公認のおサボりでイミグレーションオフィスに行くことになった私。悪名高き恐怖の館だったHarcourt StreetからTara Street駅のすぐ脇に引越ししたイミグレーションオフィス。読者さんの報告で朝の6時からチケットのために並ばなければいけないとかいう異常な状況はだいぶ改善されたという話を聞いてはいた。さあ、どうなったやらというわけで、行ってみました。


うん。確かに改善されたわ。


待合室は以前の3倍の広さ。窓口の数も以前が5だったのに比べいまは15。あ、ただしそのうち開いているのはせいぜい5つですが、でも以前は2つくらいしか開いていなかったからこの点からも改善されたということができる。何よりも再入国ビザの申請と滞在ビザの申請が別の窓口になっていることが評価できる。


ただ、待合室は、あまり長く居たくないと思わせるに十分の一種異様な雰囲気があり、で、床にゴミは舞いコーヒーはこぼれ、ついでに完全にタガが外れたバカ子供数人が待合室中を走りまわり(親はどこだ?)アイルランドにいるガイジンのモラルがあまり高くないのではないかと思わせる。まあ、ゴミに関して言えば、表通りの歩道に舞うゴミの数とここの床に舞うゴミのどちらが多いかは検討の余地があるような。


何より私を驚かせたのはトイレ。汚くてペーパータオルや石鹸が切れていたのはまあ当然としてもトイレおよびトイレの前のホールの電灯はなぜか不快な青色。…この特別な電灯って確かトイレに居座って薬物を使うのを防ぐために導入されたんじゃなかったっけ?ということはなんですか?ケーサツのお膝元で薬物を使ってるアホタレというかどっかの都知事のいうところの「不良ガイジン」がいるんですか?善良なガイジンとして言いたい。「そんなアホタレは国外追放しろ」


閑話休題。チケットを取ってわずか30分で私の番がやってきた。これ、私が語学留学をしていた96年当時の状況に戻った感じ。この時間の短縮ぶりには素朴に感心する。


で、多額の現金を扱う銀行でもないのに厚いガラスの向こうにいるのは開襟シャツに安っぽいズボン姿の私より年の若そうな兄ちゃん。そして私は会社から直行でスーツ姿。傍から見るとどっちがお役人なのだかわからない。で総務のマネージャーの手紙を見せると、読みもせずに


担当者:「就労許可証下りてないの?じゃあダメだね」


と一言。私もひとこと


私:「手紙を読んでから言え!」(怒)


あからさまに嫌々兄ちゃんは手紙を読むと


担当者:「明日から商用でドイツに行くの?」

商用ねえ。いつから私は商用でドイツに行けるようなご身分になったんだ?などと思いつつ、


私:「そ。だから1ヶ月でいいからハンコくれ」
担当者:「ダメ」
私:「じゃあ2週間」
担当者:「2週間ならいいよ



商談成立(はあと)


…ってそんなことでいいのか、アイルランド?いつからビザの滞在期間は「応相談」になったんだ??しかもビザは2週間のはずがキリのいいところで6/15まで。つまりほぼ3週間有効。い、い、いい加減だ。慣れてはいるつもりだけど、このいい加減さにはどうしてもついていけない。


で、例によって、残りページの少ないパスポートの1ページをまるまる使って2週間分のスタンプをもらう。うん。とりあえず問題解決…というか先送りに成功。


で、はっと気がついた。


こんなことができるなら、ビザが下りてようと下りてなかろうと関係ないじゃん!考えてみたら、おとといビザが下りたという事実は何の役にも立ってない!


で、会社に戻るとなにやら総務のBredaが、


「私のおかげでビザが下りたのよ。私がSnigelが商用でドイツに行くからと言って何度も電話をかけて、特別に早くしてもらったのよ」


と言っていたと聞いた。わかった。助かったよ。ありがとう。でも言わせてくれ。あんたが3月の初めにさっさと書類を揃えて当局に提出さえしていればこんなことにはならなかったという事実にお前は気がついているのか?


疲れ果てたSnigelは、翌日の朝1便でドイツへ。この話、あともう1回だけ続きます。



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