なべて世はこともなし
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2003年06月04日(水) ビザ更新騒動記−これを読んでもあなたはまだアイルランドに住みたいですか(3)

今日(4日)から高校を卒業予定の生徒によるLeaving Certificateテスト(卒業試験とでも訳すべきかな)が始まったそうです。これ、今後の人生をもちょっとは左右しかねない大事な試験らしい。日本で言えば大学入試センター試験になるのかなあ(ちょっと違うか)。受験生の皆さん、持っている力の限り頑張ってくださいね(完全ボーヨミ)。


さて、昨日の日記の続きです。


なんだかんだで忙しかったことも手伝って、ビザの件はしばらく放置。何せ待つ以外大したことは出来んもんね。で、5月も半ばを過ぎ、20日になった。で、知人の勧めもあって私は総務のマネージャーにかなり丁寧なメールを書く。


総務のマネージャー様

私のビザは今月末、あと10日で切れますが、まだ新しいビザは発給されていないようです。政府のホームページによると、発給まで8週間かかるとのことですが、その8週間はすでに経過しています。ちょうどビザが切れる時期にドイツに行くので現在ビザの状況がどうなっているか調べてくださると幸いです。

Snigel



という内容のメールを丁寧にでもくどくどと書く。


すると総務のマネージャーからメールが来て


Snigelさん、

この件はBredaに任せています。何かあったら連絡します。

マネージャー



…要約ではありません。これだけのたった2行のメールが返ってきました。


で、数日後、私以上に心配している同僚が「ビザどうなった?」とメールを書いてきた。で、私は、その同僚に総務のマネージャーから来たメールを転送して、


「これだけ、総務は本当に使えん」


とたった一行書いて送った。が、同僚からは返事は来ない。私も忙しかったし、同僚も忙しかったのでそんなことはすっかり忘れてしまった。で、数時間後、私は思いがけず部長の部屋に呼ばれる。部長の小部屋に行くとそこには副部長もついでに姉に赤ちゃんが生まれると連休を取った私の直属の上司も。


嫌な予感。すんごく嫌な予感。


部長:「Snigel君。後ろのドアを閉めてくれたまえ」


ますますすんごく嫌な予感。


ちなみにこの部長。私はすごく好きですし尊敬もしています。部長も私のことを信用してくれてますし、実際今も、部長じきじきの依頼でちょっとしたレポートをまとめていて、明日提出するところです。副部長に関しては、私はあまり多くを知りません。ただ、今まで同業他社で責任者をしていたこともあり、結構な切れ者だと私は思ってますが。


私が部長の向かいに座ると部長はおもむろに


部長:「君のビザの件だが…」


キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!


部長:「大変に残念だが、君のビザの更新はうまくいかなかった。残念ながら君を解雇せねばならない」


…とでも言われるのではないかと思い、本気で身を固くしました。実際そういう場の空気でしたから。


部長は続けます。


部長:「君のビザの件だが…君、とんでもないことをしでかしてくれたらしいな」


ん?私が何かした?私はあみんのようにただビザを待っているだけだぞ。なんだか私が思っているところとは別の方向に話が進みそうな気配だぞ。


私:「はあ…私がいったい何をしたと…。身に覚えはありませんが」


部長は私に一枚の紙を投げてよこす。総務のマネージャーからのメールのコピー。


そこには私が失禁しかねないとんでもない衝撃の内容が書かれているのだが、その内容は明日に続く。





このビザの件に関してはメールを中心にして意外なほどの反響を頂いています。この件がアイルランドに住んでいる日本人にとっていかに身につかされる問題かを改めて思い知らされています。今日もダブリン以外にお住まいのとある方からメールをいただき、この方もかなり苦労されている旨のことが書かれていました。本当にここで公開したいくらいの切実なメールなのですが…(切実な内容ゆえに公開できないという二律背反に悩まされています)。


結論めいたことを先走って書いてしまうと、ガイジンとして生きるって本当に大変ですよね。ま、この続きはまた明日。


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