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雲の向こうの遠雷が呟きさえも掻き消すから あとがき

 長らく、本当に長らくお待たせ致しました。
 お読み下さりありがとうございました。

 ……さて。ここからは言い訳やらなにやらで酷く見苦しいものになるかと思いますが。よろしいですか。よいですか。
 ええ、すごく時間がかかりましたですよ本当に! 自分でも嫌になるくらいに時間がかかりましたよええそうですともそうでしたとも!
 三番目の話を書き終えてそう時間も経たないうちに、書き出しだけは決めておりました。中途半端に平隊員時代を書くのは難しかったので、一気に現時点に近いところに来てしまおうと考えていたので、ここは早かったです。そこで年末まで放置。これは単純に思い浮かばなかったのと、長いお話ばかりで疲れたからです。短い話をたんたんと書きたかったので。
 で、年末。ここでだいたいの内容が決まりました。メモ書きの状態ですが「こんなことを書きたいな」程度であれば、この時点で全て決まっていたんです。ええ決まっていたんですけどね。ここからが長い。
 藍染様のお心がまだ全然(私なりに)掴めていなかったので、メモで思い浮かんだ言葉を書き連ねながら「私の藍染様」を固めていきます。それと同時に、この長編を書くには、その前にあった大事な出来事を書いておいた方がいいな、と思ったので幾つかの浦原さん関連の短編(御題です)を書きました。そうして、大筋で決めていた「原作で語られた事件の前にはこんなことがありました」という妄想を固めていきます。これで一月かかりました。年が明けました。
 そして一月も半ばになり、がん、と話が固まったので一気に書き出しました。かなり良いペースでして、半分くらいは十日間くらいで出来上がっています。キャラクターブック発売までに書き上げようという目論見もありましたし、実際にできるだろうペースでした。
 が、ここでインフルエンザ来襲。
 私自身は微熱程度ですみましたが家族の看病で書く暇もなく。ウイルスが去った後はペースに乗れず。
 キャラクターブックが発売されてみたら書いていた内容の頃のお話があり(恋次のお話ですね)。慌てて訂正を入れ。
 二月いっぱいかかって書き上げました。ええ、書き上がってはいたのですが。
 三月に入っても題名が決まらず。誤字脱字純粋な間違いは続々と発見され。
 書き直して書き直して書き直して(以下略)、もうこれ以上やっていると公開するのを取りやめたくなるので諦めました。ふふ、もう、もうさすがに誤字脱字とかはないと思うんだけどな。ふふふ(乾いた笑いで俯き加減に)。
 ちなみに、日記で叫んでいた間違いの一つは、咲かしていた花の季節が違っていた、というものでした。季節っつうか、ちょうど一月ずれていたんですよね。藤の花とか躑躅を咲かしていたのですが、その頃お話は(おそらく)六月。五月と勘違いして書いていたのでした。気合い入れて書いた花の描写をざっくりと消しました。

 はい、言い訳と泣き言は終了です。

 内容ですが、とりあえず中途半端に平隊員の頃を書くよりは、一気にここまで来てしまおうとは考えておりました。原作でのSS編の直前、何があったんだろうとは気になっておりましたので、少しずつ不安が忍び寄るようなことを書ければいいなと(己の力量をかえりみず)ちまちま書いていきました。
 が。問題が。
 まず一つ。ギン乱なのに二人の絡みがありません。
 これについては、当サイトの設定通りに書けているので私としては良いのですが、果たしてお読みになる方はどうなのだろうと不安が。
 もう一つ。登場人物多すぎて散漫な印象に。
 これについては、せっかく現代のお話なのだから思い切り書いていこうと調子にのってみたのでございます。が、一場面で登場人物が多いとものすごく書きづらいです。なんていうか、実力が足りないっていうのでしょうか(さめざめと涙を零しつつ)。誰がどこに座ってるのか分からねえよ!と思いつつ書いていました。いえ、直したんです、あれでも。
 本当はもうちょっと人を出したかったのです。ですが、ええ、もうちょっと根性が不足しましてもうこれで。すみませんすみません。やちるちゃんにも出てほしかったんですけどね。
 話そのものの雰囲気も、これまでとは違ったと思います。今回の話は、原作の補完としての意味合いがちょっと強くなりました。もともと、原作の時点では、市丸さんと乱菊さんは、相互理解ということは出来ていなかったように思うので、あのような距離感になりました。
 これをお読みになってどう思われたか、ものすごく不安です。
 もしよろしかったら、御感想などを頂けると本当に嬉しいです。

 今回の話で、原作に追いついた形になりました。
 ここでひとまず、休憩です。終了にしようかなとも思っていたのですが、二人の決着がついていないので、この後は完全に私の妄想で、そう長くない話を書きたいと思います。ええでもしばらく後に。
 原作の方で人物も組織も謎も入り乱れている状態なので、その辺りのことは状況に応じていきたいと。ええ、もうラストシーンしか決まっていないのでよく分かりません。
 とにかくここまで、ここまでこれて良かったです。

 このような未熟な文章をここまでお読み下さり、本当にほんとうに、ありがとうございました。
 心から御礼申し上げます。

  20060323



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