無責任賛歌
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まる一日出張。と言っても、仕事と言うか、業務研修である。規模だけなら超大企業だから、もうワラワラとあっちこっちの支店から社員が集まってくるわけだが、中には以前、同僚であった人との再会なんかもあったりする。
朝方しげに車で竹下駅まで送ってもらって、それから電車に乗りこむ。 電車の中で、ちょっと居眠りこきかけていたら、細身の美人さんがスッと近寄ってきて、「○○さん(私の本名)ですか?」と声をかけてきた。2年ほど前、ウチの職場に出向してたことのあるUさんである。今日もまた別の支社に出向とか。立場がまだ不安定なようで大変である。 Uさん、何と言うか、鄙にも稀なる美人さんでいらっしゃるのだが、以前はメガネをかけていらして、髪はひっつめ、いささかケンのある雰囲気であった。それが、今日はコンタクトにされているのだろうか、素顔で髪もゆったりと流していて、こちらがちょっとドキッとするくらいに美しい。なんだか真正面からお顔を見るのが憚られるほどである。……これって「萌え」ですか?(^_^;) メガネを外すと美人というのはマンガみたいだけど、あれ、度がキツイメガネかけてる人だとホントにそうなることあるのね。眼の大きさがガラリと変わっちゃうのである。以前から、物腰がやわらかく、言葉も今時の若い人には珍しいくらいに丁寧で、なんかちょっと『らんま1/2』のかすみお姉さんと喋っているような感じであったのだが、今もその雰囲気は変わってはいなかった。……いや、一日出張でちとばかし草臥れそうだと憂鬱であったのだが、なんか出掛けに元気の出る出会いがあったことである。
出張の内容が「研修」であるから、当然、一日一室に閉じ込められるわけであるが、部屋に入って時間待ちをしていたら、ちょっと目立つ感じの美人さんがスッと私の側に寄って来て、「○○さんですか?」と声をかけてきたので、ビックリした。……似たようなことが続くものである。 その女性、もう6年くらい昔に、一緒に仕事をしていたKさんで、そのころも若くて美人さんであったのだが、お久しぶりでお会いしてみると、なんかもうモノ凄く「磨き」がかかっているのである。確かしげより一つくらい年下だったはずだから、まだ20代、ご結婚は数年前にされていたとハガキを頂いていたから、多分幸せ真っ盛りの新婚さんであろう。にっこり微笑んだ口元のホクロがかわいらしく、こりゃ同じ職場の男どもにはなかなか目の毒であろう、という風情である。同僚であった時もまあまあ私と気が合って、仕事も楽しかったのであるが、6年経っても私のことを忘れずにいてくれていたとは感激であった。……なのに、実を言うと私の方ではKさんの旧姓、とっさに思い出せなかったのだった。ダメじゃん(~_~;)。こういう女性に対する記憶力がない人間って、得てしてモテないので、世の独身男性諸君はこの点、充分注意するように(でも、記憶力がありすぎる人間もまたモテないので、バランスが難しいのよ)。 いやまあ、仲がよかったとは言っても、Kさん、同僚時代からストレートにモノを言う方だったから、「私、○○さんとだけは絶対結婚しません」とか言われてたんだが。するもしないも、私、その時点で既婚者だったんだけどねえ(~_~;)。こうもハキハキしているといっそ清々しいくらいで、今思い返せば、あれだけ何の屈託もなく会話ができて仕事のしやすかったことは後にも先にもなく、私としては実にありがたい方であった。今のトンガリさんと取り替えたいよ、ホントに(T∇T)。 もっともそのころは、もう一人同僚でKさんと犬猿の仲の方がいて(♂)、この二人の間に挟まれて仲裁もしなきゃならなかったので、決して全てが順風満帆だったわけではなかった。そのもう一人の人は数年後にとんでもない不祥事を起こして今は依願退職している。そのことを伝えるべきかどうか迷ったが、もうどこかで風のウワサに聞き及んでいるかもしれないし、ことさらイヤな名前を思い出させて不快な思いをさせてしまうのも悪いので、研修の合間は楽しい思い出話だけに終始した。 Kさんは倉知淳の『猫丸先輩』シリーズのファンであったのだが(てゆ〜か、私が『日曜の夜は出たくない』を貸してファンにした)、偶然にも今日、シリーズ第二作の『幻獣遁走曲』を私は持参していた。これもまた偶然なのであるが、これ、てっきりなくしたと思いこんでもう1冊買い、あとで最初の1冊が見つかって、2冊所有していたのである。「よろしければ差し上げましょうか?」と言ってお渡しすると、凄く喜んでいただけた。「(この作者のファンだったことを)よく覚えていらっしゃいましたね」と言われたが、そういう「出来事」は覚えていても、固有名詞とかはしょっちゅう忘れているので、口には出せなんだが内心ではかなり恐縮していたのである。
なんだか今日一日で「美人責め」にばかり合っているようだが(他にも2、3人、旧知の美人さんから声をかけられたのである。……なんか、美人の知り合いって多かったんだな、私)、残念ながら、楽しい出会いばかりがあったわけではなかった。 席に座っていると、後ろの方で、昔どこかで聞いたことのあるような声が聞こえてくる。独り言をブツブツ言っているのだが、振り返って確認するまでもなく誰かはすぐに分かった。以前、日記にも書いたことのあるホモでオタクなストーカー氏である。クビにもならずにまだ職を続けていたのか! とちょっと驚きであった。まさか私がこの研修に参加すると知って追いかけてきたわけでもあるまいが、何も私のすぐ背後に陣取る必要もなかろうに、ワザとその存在をアピールするあたり、「意図」は見え見えなのである。 その時は完全に無視をしたが、あとでチラッとその風貌を見たら、なんだか凄いことになっていた。だらしなく太って弛んだスタイル、髪は薄くザンバラで、顔色は蒼白で皮膚も鶏皮のように荒れているところにもって来て、目の下に何重ものクマができている。目つきは頗る悪く、一目見て「コイツ逝ってるな」というのが分かる雰囲気なのだ。……いや、ホントにどうしてコレが病院に入ってないのか。衆人監視のもとだから、別に私に何かすることもできはしないのだが、帰りは後を付けられていないかどうか、気になって仕方がなかった。……これでまた、なんか誹謗中傷のハガキとか送りまくるのかなあ、この人。誰もアンタの中傷なんか相手にしてないから、ハガキ代がムダなだけだってのにねえ。
夕方、鴉丸嬢としげと博多駅で待ち合せ。ホントは映画『誰も知らない』を見る予定だったのだが、30分前で既に満席。客はみんなうら若き女性たちである。……カンヌ効果っていうより、これ絶対、柳樂くん効果だよなあ。そんなに美少年が好きか。 来て何もせずに帰るのも何なので、紀伊國屋で時間を潰す。歩き回って、すっかり草臥れて帰宅。公演のチラシ案をよしひと嬢に送るが、転送がうまく行かず悪戦苦闘する。……なんかいろいろと疲れることの多い一日でありました。
先週公開の『NARUTO<ナルト>大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!』が好スタート、公開2日間の成績が、およそ32万6000人の動員、興収では約3億5000万円と、ゴールデンウィークの『名探偵コナン』と比べても87%という快調さで、このままの勢いなら、興収15億円以上も確実とか。 あいたた、これがそこまでヒットするとは思いもよらなんだ。できるだけ劇場アニメは見に行こうと思ってはいたんだけど、さすがにジャンプ系はノーチェックだった。ある程度トシの行ったオタクにとっては、この夏のイチオシアニメは『スチームボーイ』ってことになるんだろうけれど、本当の意味でのヒット作品は、『ポケモン』『ナルト』『ガッシュ』の3本なのだよなあ。これだけのヒットとなると、子供や腐女子向けだから普通のアニメオタクには関係ないなんてことは言ってられない。つか、今やそれがマットウなアニメファンということになってるのだ、世間では。 初日には徹夜組も出たと言うから、確実に中高生、大学生あたりまで、『ナルト』や『ガッシュ』のファンは浸透している。かつての『ヤマト』『ガンダム』のブームを支えていたのがこの世代だったことを考えると、世代の格差とかいう言い訳は通用しない。明らかにアニメオタクの主流はこれらの作品に流れているのだ。本当にアニメーションというジャンルそのものを愛しているなら、いいトシしたオトナであろうと、やっぱこれらの作品は見に行かなくちゃならんだろう。「見たい気が起こらない」のなら、もうアニメオタクだとか名乗っちゃいかんね。……そう考えて行くと、「見たい気」だけはある私は、やっぱりアニメオタクなんだなあ。カネが続かねえから現実にはムリなんだが。 『ナルト』の監督、ずっと気付いてなかったけど、岡村天斎さんであった。それなら子供たちの中にオヤジが混じってても言い訳は立つな。……って行く気マンマンじゃん。でもしげはやっぱり興味持ってくれないんだろうなあ(+_;)。
さて、またまた来ましたヘンなメール。 差出人はsato_natsukoさん。 「初めまして。浮気相手を探している主婦です。」だそうな。 〉いきなりのメール失礼致します。 〉どうも初めまして。奈津子といいます。 〉結婚して4年、目下26歳です。 〉受付やってたんですが、何故か26歳年上の社長に目をつけられて 〉結婚しました。でも、えーとですね、主人の年齢が年齢なので 〉私、セックス面でとても満たされない日々を送っています。。 〉もとから人並み以上にエッチが好きってのもあるんですけど、 〉いますっごくしたくてしょうがないんです。。 〉どうしても我慢ができなくて、ネットで相手を探していたところ、 〉近い場所に住んでるらしい貴方を見つけて 〉こうしてメールしている次第です。 〉主婦という立場上、秘密厳守での関係を持ちたいと思っているのですが、 〉そちらとしては何か希望する条件はありますか? 〉私、仕事はしてないんですが、お金とか全然平気です。 〉絶対にお互いの生活には立ち入らない約束を守れる人メールください
本文の一部をGoogle検索かけてみたら、391件、ヒットした。名前は必ずしも奈津子さんじゃなくて、美紀さんになってたり千夏さんだったり多恵子さんだったりなぎささんだったりするようだけれど、文面は同じ。受け取った人も、全国各地にお住まいのようで、どうやらこの奈津子(代表)さんは北海道にいても九州を「近所」と言えるくらい、足が長い人らしい。正体はダイダラボッチだな。とてもじゃないけど、奈津子さんにご満足いただけるようなモノは持ってないので、お相手はご勘弁願いたいところである。 ここまでロコツだと、受け取った人もすぐにインチキだとわかるようで、返信したらどうなった、というところまで書いてる人はいない。その点、前回の「名前も件名もないメールが来ましたが、一応返信します」というやつに比べると「芸」がない。今回の詐欺メール、いささか効率が悪かったんじゃなかろうか。 ……しかしねえ、こんなにウソがヘタだとねえ、なんかもっと信憑性のある、マシな文章が書けんのか、という気がしてくるんだよねえ。もちっと設定考えろよって言いたくなるような。もっとも、不特定多数に出すわけだから、どうしても不自然さが出るのは仕方がない。「相手の名前が呼べない」というのがこの手のメールの一番のネックだもんね。さらに、女性にまでこういうのを送っちゃってるから、もう「バレいでか」ってなもんなんだが、よくもまあ、これだけ堂々とばら撒けるもんだとある意味感心はする。だいたい「セックス」をキーワードにすれば騙されて引っかかるやつがいるだろう、と考えているっていうのが、心底人間というものをバカにしているのである。違法サイトにアクセスさせるのが目的だから、たとえ詐欺かもしれないと考えながらもやっぱり興味を引かれてしまうくらいスケベなヤツを想定して送ってんだろうけどねえ。実際、もしもこんなのに引っかかるやつがいたら、そいつはモノホンの変態だと思う。ま、一万人に一人くらいの割合でもいれば成り立つ商売だろうから、それくらいの割合でならいるんだろうね、変態。 ……変態発見機としては役に立つか、こういうメールも。いっぺんそんなの作って、送ってみようか……って、もしかしたら私と同じこと考えたヤツがいて、イタズラで送られてきてんじゃあるまいな、これ!?
ともあれ、今日は最後まで「女性」に縁のある日でありました。いい日なのか、コレ。
2003年08月25日(月) 世代の違いってことじゃないと思うけど/『ASTRO BOY 鉄腕アトム』1巻(手塚治虫原作・姫川明) 2001年08月25日(土) 夢は宇宙/『なつのロケット』(あさりよしとお)ほか 2000年08月25日(金) 唐沢本の感想書けなかったけど面白いぞ/『垂里冴子のお見合いと推理』(山口雅也)ほか
気温が急に下がった感じで、随分過ごしやすくなった。 外に出ると、昨日まではアブラゼミしか鳴いてなかったのが、旧にツクツクボーシの大合唱である。季節の切れ目がこんなにハッキリしてるのも珍しいな。もちろん明日以降も涼しくなってくれるんならもう秋だって言えるんだろうけれども。 でも仕事中、少し目眩がした。昨日までの疲れが充分に取れていないのである。だもんで、今日も日記は短めに書くが、このくらいが読みやすくてちょうどよくないかな。
このまま永遠に来なけりゃいいと思ってたトンガリさん、しっかり復活。 でも相変わらず、誰が挨拶をしても無視して堂々と歩いている。てゆーか、復活してもやたら持ち場を離れてて仕事してる様子ないんだけど、「どうにかする」って言ってた上司、どうにかしてるんですか。
帰宅してみると、今日は仕事が早いと言ってたしげ、まだ家にいる。ノタクラ家で寝てたんなら、迎えに来てくれりゃいいのに。そんなしげにも、私はちゃんと晩飯でスパゲティを作ってやるのである。さらには一緒に出かけて買い物までして、ジュースだの何だのおごってやるのである。なんか少しぐらいは私に返すモノはないのか。「愛」とか形のないモノはイラナイから。 結局しげが仕事に出かけたのは9時過ぎ。みんなさあ、なんかホントにグータラできていいよなあ。
野村総研が「オタク」市場の規模は2600億円に上る、と推計出したそうだ。 その、各分野に占める「オタク」の規模を算出してみると、さらにこういう結果が出たとか。
分野 人口 年間消費額 その市場全体に対するシェア アニメ 20万人 10万円 13%(200億円) アイドル 80万人 7.5万円 2%(600億円) コミック 100万人 10万円 16%(1000億円) ゲーム 80万人 約10万円 約5%(780億円)
アニメが一番低いってのがちょっと意外。全国に20万人くらいしかアニメオタクはいないって、そんなもんなのか? 映画オタクとかミリタリーオタクとか、他にも「オタク」と名のつくものはあるけれど、なぜそのあたりを算出しなかったのかね。それに確かに「アイドルオタク」というコトバはありはするけれど、そいつら、大してオタク度は高くないと思うけどねえ。「モー娘。だけのファン」とか、そんなのまで「オタク」と呼んでもいいものなのかな? いや、そもそも「年間10万円程度しかおカネを使ってない」連中は「オタク」なのか? 月に1万円以下しかおカネ使ってないってことは、DVDを月に一本くらいしか買ってないってことである。マンガを何冊か買って、映画を2、3本見たら、それだけで数万円はかかりそうなもんだけど。 こんなのはどれも「普通のアニメファン」とか「普通のマンガファン」のレベルでしかない。だったらそのシェアは「この程度ですむはずがない」と思うんだけどねえ。『千と千尋の神隠し』や『猫の恩返し』を見に行ったやつだけで、何千万って数がいるんだからさ。
俳優の江角英明(えすみ・えいめい)さんが22日、胃がんのため死去。享年68。 江角さんに関しても、語り出したらキリがない。私より少し前の世代の人なら、日活の脇役、悪役としての江角さんが一番印象的なのだろうが、私にとっては何と言っても「最初に出会った名探偵明智小五郎」である。『わんぱく探偵団』での怪人二十面相の若山弦蔵との丁々発止、こんなゾクゾクする配役をリアルタイムで見られていたのだから、自分の物心がついたのが昭和40年代であったことに感謝したい。残念ながら『わんぱく探偵団』はビデオで市販されたことが一度あるきりで(しかも一本のみ)、LDにもDVDにもなっていない。博捜してその一本を入手し、これもそのうちコメントをまとめようと思っていたのだが、江角さんの訃報で書くのが辛くなってしまった。 「声優」としての江角さんの代表作、あとは誰しもが『ルパン三世』のパイカルを挙げるだろう。脚本の大和屋竺の「引き」で配役された、不気味さとニヒルさが同時に漂ってくるような淡々とした喋りで、これぞ唯一無二のパイカル、と言っていいほどのハマリ役であったが、今思えばこれも山田康雄対江角英明というトンデモなく贅沢で魅力的な対決モノだったわけである。近年の続編、『生きていた魔術師』でパイカルの声が野沢那智に変更になってしまったことは、野沢さんには悪いが、腹立たしくてたまらなかった。 役者の本領は舞台である(映画向きの役者、声優向きの役者がいることは分かるが、基本はそうなのだ)。映画、ドラマ出演も多いが、江角さんはマイム、狂言、バレエと、「舞台のため」の修練も怠らなかった。と言うより、晩年の江角さんの活躍の場は主に舞台に拠っていたと言っていい(屯田署長もあるけどさあ)。 江角さんに限ったことではないが、役者が亡くなった時に、その人の舞台での活躍に触れないで追悼を述べたものは画竜点睛を欠くと言うか、殆ど無価値と言っていいくらい、肝心な部分を欠落させているのである。私も江角さんが『午後の遺言状』や『12人の怒れる男』などの舞台で活躍していたことは知っていたので、機会があれば見たいと思っていたのだが、その機会は永遠に失われてしまった。もう書きたくても書けない。 でもどうせ、江角さんの追悼はしても、そこで舞台にまで触れてくれる文章は、プロの評論家の中でも殆どなかろうと思うのである。なぜなら、「映画評論家」という人たちは殆どと言っていいくらい「舞台」を見ないからだ。「演劇評論家」が映画を見ないということはあり得ないのに、なぜ映画評論家たちは役者が本気で取り組んでいる「舞台」を見ようとしないのだろう。博多は田舎だから、東京に比べれば舞台公演も遥かに少なく、東京に住んでる人たちが羨ましくて仕方がない。その東京人の評論家が、驚くくらい舞台を見ていないことが、どれだけ悔しく感じられることか。天本英世さんが亡くなった時も、名古屋章さんが亡くなった時も、フザケルナと言いたくなるくらい、舞台での活躍に対する評価が語られなかった。確かに江角さんの場合も、映画での活躍の方がより目立っていたことは分らないでもないが、「映画評論家だから、映画のことについてだけ語ればいいや」なんて考えているとしたら、その了見は大間違いである。例えばもし、森光子が亡くなったとしたら、彼女を『映画女優』や『川の流れのように』だけで評価できると誰が思うだろうか。 プロならなあ、もちっと舞台にも目を向けろよ、と言いたくなるのだが、どうせ今回も江角さんの舞台に触れた追悼は少ないのだろうと予測がつくだけに、やり切れない思いはますます募ってしまうのである。 せめてその活躍の断片なりとも、知りたいのだが、期待できるのは舞台関係者のコメントだけである。誰か書いてくれないかなあ。
2003年08月24日(日) キッチュと言うか、トンデモなのかも/『爆龍戦隊アバレンジャー』第26話/DVD『キノの旅』2・3巻ほか 2001年08月24日(金) 祝! 退院!/映画『RED SHADOW 赤影』 2000年08月24日(木) たまには一人で映画を見る日もあるさ/映画『怪異談・生きてゐる小平次』ほか
| 2004年08月23日(月) |
第10回広島国際アニメーションフェスティバルグランプリ……『頭山』! |
前々からこの日だけは、と有休を取って、第10回広島国際アニメーションフェスティバル最終日に行く。本当は全日行きたかったけど、そうすると仕事を三日も休まなきゃならなくなる。トンガリさんじゃあるまいし、さすがにそこまではできない。それに五日間アニメ見続けって、40の坂越えるともう体力が続きませんて。
この日記、エンピツの「アニメ/漫画」の項目に登録してはいるものの、あまりその手の話題が少ないので、今日はちょっとだけ汚名返上である。けれど、じゃあ他の日記でヒロシマ2004のこと扱ってるかっていうと、一昨年の第9回も殆ど見かけなかったのだな。毎回大盛況のイベントだというのに、一般的なアニメオタクの関心はまだまだ薄いのである。 今年なんかな〜、10回記念大会で、名誉委員長があのリチャード・ウィリアムズなんだぞ! ウィリアムズさんが、目の前でアニメの作り方について質疑応答に答えてくれるのだ! これで小躍りしないアニメファンって、何なんだろうって思っちゃうよ、マジで。 リチャード・ウィリアムズと聞いて、ピンと来ない人には、『ロジャー・ラビット』のアニメーション監督さんだ、と言えば通りがいいだろうか。私が最初に知ったのは、『ピンク・パンサー2』のオープニング・アニメーション監督としてである。『2』と『3』だけしかウィリアムズ氏は担当していないのだが、なにしろ、ピンク・パンサーの生みの親であるフリッツ・フレリングよりも“上手く”動かせたのだから、その実力のほどは超一級と言っていい。『OO7/カジノロワイヤル』『何かいいことないか子猫ちゃん』のオープニングもウィリアムズ氏。ピーター・セラーズ出演の作品やらブレイク・エドワーズの映画を見に行ったら必ずこの人の名前がクレジットに出るので、それで覚えてしまったのである。未見の方はどれか一本でも御覧いただきたい。「アニメーション」とはこういうものを言うのだとご納得いただけよう。
今日はしげを置いての単独行。当然さみしがって朝方グズグズ言うのだが、付いて来ても楽しいデートにはならないので(コミケにノンケの彼女を連れて行くがごとし)、しげは今日は引きこもりである。黙って勝手に行っちゃうのも何なので、朝は一応起こして、博多駅まで車で送らせる。 新幹線で広島まではわずか1時間10分。20年前に行った時は2時間以上軽くかかってた気がするが、新幹線も速くなったもんだ。広島に着いたら外は大雨。会場のアステールプラザへは、バスで行くつもりだっちょっとした距離もあったので、タクシーで行くことにする。 大ホール、中ホール、小ホールと分かれて、同時刻にイベントが行われているので、どれか一つに絞らなきゃならない。結局、私のたどったコースは以下の通り。
9:15 大ホール 長編アニメ『ベルヴィル・ランデブー』(監督シルヴァン・ショメ) ↓ 11:30 中ホール ジョン・ハラス&ジョイ・バチェラー回顧特集 ↓ 14:15 中ホール 第10回大会記念シンポジウム テーマ「長編作品制作の心得」 パネラー 高畑勲、ジミー・T・ムラカミ、マルセル・ヤンコヴィッチ、ネルソン・シン ↓ 18:00 大ホール 表彰式、閉会式、受賞作品上映
それぞれのイベントについて、いちいち感想を書いてたら、また徹夜することになりかねないので省略。どれも「すっげえおもしろかった」でカンベンして下さい。 何が一番楽しかったかって、高畑勲氏が「長編アニメの制作がどうこうより、スクリプトのしっかりした短編アニメがもっと作られるべきです!」とコンペのテーマを無視して引っ掻き回してワヤクチャにしてたのが一番笑えた。いや、マジメだからそうなったんだけどね。
閉会式、座る場所を間違えて、ディレクター席に座ってしまう。目が悪くて看板が見えなかったせいで、ワザとじゃない。気がついたら周りが外人さんばかりだったので、ようやくおかしいと気付いた。式の合間に立って移動したけど、なんか心臓がバクバクしました(^_^;)。怪我の功名で、ちゃっかり山村浩二さんにサインもらっちゃったけど。
審査結果は以下の通り。今んとこ、一番早いネット情報かな。 ◎ グランプリ 『頭山』“Mt. Head” 監督 山村浩二(日本)※ ◎ ヒロシマ賞 『ルイーズ』“Louise” 監督 アニタ・ルボー(カナダ)※ ◎ デビュー賞 『鬼』“The Demon” 監督 細川 晋(日本)※ ◎ 木下蓮三賞 『ライアン』“Ryan” 監督 クリス・サンドレ(カナダ)※ ◎ 観客賞 『サウス・オブ・ザ・ノース』“South of the North” 監督 アンドレイ・ソコロフ(ロシア)※ ◎ 国際審査員特別賞 『ノーティス』※、『ロム・サンズ・オンブル』、『ストーミー・ナイト』※、『ループ・プール』※、『ノー・リミッツ』※、『フィッシュ・ネバー・スリープ』 ◎ 優秀賞 『ティクハヤ・イストリア』、『ニブルス』、『ザ・トラムNO.9・ゴーズ・オン』※、『インスティンクト』、『ピコール』※、『ガード・ドッグ』、『プロ・ラコフ』 ※ 閉会式で上映された作品
「また『頭山』?」と思った方もいらっしゃるだろうけれど、決して日本人作家への身贔屓ではないことは、実際に本作を御覧になっている方にはご首肯いただけよう。だいたい今回の審査委員に日本人はいないし。こうなるとアカデミー賞“だけ”が受賞させなかったことの方が、あの賞の胡散臭さを逆に浮かびあがらせる結果になっているのである。 閉会式では、フェスティバルディレクターの木下小夜子さんも表彰されて、夫の故・木下蓮三氏の遺作を引き継いで完成させた『琉球王国』も上映。メッセージ性が強すぎるのはホントは好みではないのだが、「沖縄の悲劇」は現在も続いているので、語り過ぎということはないと思う。 木下さん、コメントで、「広島市長さんがフェスティバルの意図を評価してくれたのが何より嬉しい。つまり今後も開催し続けるのだと解釈しました!」と語っていたのが、印象的。日本人はなかなか気付いてくれないけど、この大会、ASIFA(国際アニメーションフィルム協会)の主催になる、アヌシー、ザグレブと並んで権威のある大会なのだ。にも関わらず継続がいつも危ぶまれてるってのが、この国のアニメに対する認知度の低さを表しているのである。 再来年、きっとまた開かれると思うので、本気でアニメを愛してる方々は、ぜひご来場下さいませ。世界各国のアートでエンタテインメントなアニメーションの豊穣さに心打たれることと思います。
帰りの新幹線の中で読んだ本、リチャード・ウィリアムズ『アニメーターズサバイバルキット』、ご本人のサイン付き。感涙(T∇T)。
2003年08月23日(土) 恋から自由であるということ/映画『呪怨2』 2001年08月23日(木) What is Okyuto?/『新暗行御史』(尹仁完・梁恵一)ほか 2000年08月23日(水) 若いって、イタいことなのよん/『エノケンと呼ばれた男』(井崎博之)ほか
| 2004年08月22日(日) |
どんなふうにイジったかはヒ・ミ・ツ♪ |
今日はなんとか布団で寝たような気がする。気がするだけかよ。 朝の特撮、アニメを漫然と見て、日記書きなど。疲れて寝ると、どうしても日記を書くのが翌日になってしまうのだが、平日はこうは行かない。やはりその日のうちに書いておくのが吉なのである。分量は少なくなるけれども、翌日に持ち越したら、記憶がすっ飛んで、思い出すのにひと苦労するもんね。 練習は昼からなので、朝のうちにDVDや本など。『ピンク・パンサーX(トレイル・オブ・ピンク・パンサー)』を見て、ようやくこのボックスは全巻見終わった。いや、全部これまでに見ちゃいるんだけど、年月が経つと、やっぱり内容忘れるしね。でもシリーズ中、一番好きなのが『暗闇でドッキリ』であることに変わりはない。
今日の練習の参加者、桜雅嬢、カトウ君、鴉丸嬢、下村嬢、其ノ他君、細川嬢、しげ、それに今回初参加の金子嬢、中野嬢。内容は主に黒子ダンスの振り付け。 下村嬢が合間を見つけてはカトウ君をイジるので、女性にカラキシ弱いカトウ君は、終始タジタジであった。 役者はみんな大分セリフが入って来ていて、アドリブを考える余裕も生まれつつある。カトウ君が、「サンダーバード」をネタにギャグを言おうとしたのだが、世代的に全く見たことがないので(最近再放送してたんだけどなあ)、うまいセリフが思いつかない。 「『サンダーバード』の名ゼリフってどんなのがありますか?」 と聞かれたので、「そりゃ、『サンダーバード・アー・ゴー』って言われて、ホラ、返事をする……」と言いかけて、ハタと詰まった。あの隊員たちの返事の掛け声、「F.A.B.」がアタマの中からスカッと消えて、出て来ないのだ。先に「M.I.B.」が思い浮かんじゃったもんだから、どうしようもない。 「うーん、ど忘れして思い出せない。あとで日記に書いとくよ」と約束したので、今ここに書く。しかし年々記憶力が減退してきてるんで、ちょっと落ち込み気味なのである。
練習後、鴉丸嬢と其ノ他君を送って、途中、「牛角」で食事。其ノ他君がナベならぬアミ奉行になってくれたおかげで、しげと一緒の時より随分楽に食事ができた。 帰宅して、睡眠薬を飲んだとげ、ラリって本の山に蹴躓いき、大雪崩れを起こす。床は散乱した本で埋め尽くされ、私の寝るところがなくなってしまった。 ええいくそ、明日は朝も早よから広島まで行かにゃならんと言うのに。……というわけで部屋を慌てて片付けなきゃならないので、今日の日記はこの程度です。練習場ではもっともっと面白い話もあったのに、全部はとても書けません。悪しからず。
読んだ本、マンガ、魔夜峰央『パタリロ!』78巻。 影崎由那『かりん』1巻。
2003年08月22日(金) 病院尽くし/『炎の転校生』1巻(島本和彦) 2001年08月22日(水) オタクの花道/同人誌『オトナ帝国の興亡』ほか 2000年08月22日(火) とんこつラーメンは臭い/『ここだけのふたり!!』8巻(森下裕美)
| 2004年08月21日(土) |
キャナルシティの「ブルース・ブラザース・ショー」4……打ち止め。 |
夕べはやっぱり椅子に座ったまま落ちたけど、とりあえず、朝なんとか目覚めることができたのでヨシ。『セーラームーン』と『ケロロ軍曹』は今週も面白かった。 『ケロロ』は真夏の停電の話と、おばあちゃんの田舎に帰省の話で、原作をかなり変更。原作は『某ヤマト』のパロディになってたけど、アニメは『カリオストロの城』のパロになってた。まあ佐渡酒造のキャラ、そのまんま出すわけにゃいかんのかな。しかし、『カリ城』のカーチェイスを見事に再現したスタッフの実力、全くトンデモないよなあ。
今日はまたまたまたの「ブルース・ブラザース・ショー」の日。 しげの体調がよければ『誰も知らない』か『華氏911』を見に行く予定だったが、やっぱり起きれず。仕方なく、夕方まで待つことにする。その間、DVD『ピンク・パンサー3』『ピンク・パンサー4』『特典ディスク』を見る。 特典ディスクはメイキング集。ピーター・セラーズのバイオグラフィ、映画デビュー以前のラジオ、テレビ時代の貴重な映像などが豊富。このころからグレアム・スターク(ピンク・パンサーシリーズではクルーゾーの部下のエルキュール刑事として登場)と組むこと多かったんだなあ。『モンティ・パイソン・ホーリー・グレイル』の「従者が馬の駆ける擬音を出す」ギャグ、最初にこの二人がやってたんだね。マイケル・ペイリンが「モンティ・パイソンのルーツはセラーズだ」と語っていたのは、『マジック・クリスチャン』でセラーズとパイソンズが組むことになったことを考え合わせると、お世辞だけではなさそうだ。 ピーター・セラーズが急逝しなければ、『ピンク・パンサー5』は「ロマンス・オブ・ピンク・パンサー」というタイトルになる予定だったとか。見たかったなあ。
夕方、寝過ごしたしげのでかいケツを叩いてキャナルシティへ。しげ、口を尖がらせて「もうオレはダメだ」とか唸っているが、何がどうダメなのか意味不明である。どうせダン・エイクロイドへの情熱がどうのこうの、ニセモノのブルース・ブラザースを許容すべきかどうかだの、どうでもいいことで悩んでいるのだろう。 しげがひまつぶしに買って、車の中に置きっぱなしにしている『本当にあった愉快な話』に、好きな歌手の名前を自分のコドモに付けようとした主婦の話が載っていたので、ふと、「お前、息子ができたら『ダン』って付けるか?」と聞いてみたら、「絶対付けんよ!」と言う。 「どうして?」 「だって、語呂悪いやん」 確かに我々の本名はちょっと変わった名字なので、字面的にも発音的にも、ダンにはうまく繋がらないのである。 「じゃあ、オレたちの名字が『池田』だったら『ダン』って付けてもいいのか?」 「何で子供を『ダン池田』にしなきゃならんの!」 「でも、漢字にしても『弾』ならいいと思うけどなあ。『諸星弾』みたいで」 「名前付けるなら『ダニエル』にするよ」 「日本人の名前じゃないじゃん!」 それどころか、下手に漢字を当てはめたりしたらまるで暴走族だ。堕尼依硫とか。人名幹事にもどれか引っかかりそうな気がする。 「じゃあ、××××とか××××とか××××とか××××って名前にするよ」 「……お前、自分の子供をグレさせるつもりか?」 さすがに伏字の部分はちょっと書くのを憚られるのである。
「ブルース・ブラザース・ショー」、今回はまた最初見た時のコンビ。フリはちょっと変わっていたけど、内容は同じなので、省略。 しげは自分では比較的おとなしく拍手してたつもりらしいが、首はやっぱり張子人形みたいにカクカクと動いているのである。エルウッド役の人、やっぱり私には「YEAR!」とか声をかけてくれるが、しげには合図なし。「しげは夢は報われたら終わりなんだよ」とか言ってるけど、やっぱりちょっとコワくて敬遠されたんと違うかな。 ……それが原因じゃないとは思うけど、髪の毛をタテに二つ、ポニーテールにするのはヘンだからやめたほうがいいと思うぞ。 ショー自体は明日で終わりだが、練習があるので我々が見られるのは今日が最後。ああ、しんどかった。
帰りに「ヤマダ電器」に寄って、携帯のメモリースティックを買う。撮影したカメの画像がいっぱいになったので、こっちに移動させるためである。「またカメ?」としげから言われそうだが、これでも一応、何枚か撮って、撮り損なったやつは消去してるので、まだひと月ちょっとで三十枚ほどしか撮ってはいないのであるが。一日一枚やん。 帰宅して、キャナルシテイで買った「タートルバイタシェル カメ用保護クリーム」とやらをカメたちに試してみる。掴むと玄武の方は逃げ出そうとして口を開けて首を伸ばし、なんとか噛み付こうとするのだが、竜宮の方は首を引っ込めてじっとしている。こういうときでも二人の性格の違いが現れるのが面白い。水に戻すと、ぬたぬた塗られて気持ち悪いのか、バタぐるって泳ぐ。岩壁にカラダをこすりつけたりしているが、さて、これでなにか効果があるんだろうか。
CSキッズステーションで『新世紀エヴァンゲリオン』一挙放送を見る。改訂版じゃなくてテレビ放送のまんまのやつを放送してるのね。 合間にガイナックススタッフのインタビューもあったので、ついつい見入っちゃって、日記書く時間がなくなったのであった。ニュースもたいしたのなかったし(オリンピックも興味なし)、今日はまあ、こんなもんで。
2003年08月21日(木) ぼーくーは、ないちっち(^o^)/『BLACK JACK ザ・コンプリート・ダイジェスト』(中野晴行編) 2001年08月21日(火) 台風の日は病院で寝転んで/『偶然が残すもの 記憶鮮明�供戞米�渡早紀)ほか 2000年08月21日(月) 一日経つと記憶が消える。……年か?/ドラマ『柳橋慕情』ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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