無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年08月22日(金) 病院尽くし/『炎の転校生』1巻(島本和彦)

 仕事は半ドン、通院のため、しげに職場まで迎えに来てもらう。
 医者に行くことは予め伝えておいたのに、車に乗りこむなり、いきなり「どこ行くと?」と聞かれたのでガックリ。昨日も天神回りの約束をケロッと忘れられていたのだが、もうしげの海馬には活断層ができているのではないか。だいたい何しに迎えに来たつもりだったのだろう。
 内科と眼科をハシゴしなければならないので、まずは内科の方へ。
 しげも最近はまた腰の調子が悪くなってるようなので、ついでに整形でリハビリを受けることにする。新しい車は座席も広くなって、少しは楽になってると思うんだが、やはりクッションを腰のところに敷いておかないと、すぐに痛くなってしまうらしい。
 「待ち合わせはどうする?」と聞かれたので、「携帯で連絡取ればいいやろ」と答えて別れたが、考えてみれば病院内は携帯は不可なまのであった。あちゃーと思ったが、あとの祭り。ま、なんとかなるでしょ。
 主治医に指が痛み始めたことを話すと、「糖尿病が進行してますね」と一言。 「運動はしてますか?」
 「帰りにひと駅前で降りて歩いてます」
 「いいですねえ。それを続けてください。体重は?」
 「82キロです(ちょっと太った)」
 「やっぱり80切らないとですねえ」
 なんだかいつもと同じ会話なので拍子抜けである。クスリを変えるとか、何かやりようがないものだろうか。
 検査と診察を終えて客待まで出てみたが、しげの姿はない。何しろ連絡が取れないので、まだリハビリ中なのか、外に出ているのかが解らない。いったん病院の外に出て電話してみたのだが応答がない。仕方がないので留守電にメッセージだけを入れておいて、薬局でメルビンを貰い、眼科に移動する。
 右眼のみ点眼して検査。約1ヶ月ぶりであるが、どうやら裂孔はこれ以上広がらずにすんでいるようである。でも飛蚊症が治ったわけではないので、余りうれしいわけではない。次の通院はまた1ヶ月後とのこと。
 結局、病院2軒のハシゴで2時間近くかかってしまった。
 いい加減でしげの治療も終わってるんじゃないかと思い、外に出て携帯に連絡を入れねと、すぐにしげが出た。
 「今どこにおる?」と聞くと、「そっちに向かいよう。見えるやろ?」と答える。と言われても、私の視力では全然分らない。
 「見えるやろ」
 「見えんて」
 「見えようよ」
 「見えん」
 不毛なやりとりをしていたら、目の前に携帯を耳に当てたしげが立っていた。さすがにその距離なら見える。
 「今までずっと病院にいたの?」
 「やあやあ随分時間かかったよ」
 よく分らないが、単に腰を伸ばすだけでなく、電気治療のようなものもやったらしい。最初は要領がわからないので、痛くてもガマンしてたそうだが、隣りの人が「痛い!」と叫んで電流を弱くしてもらっていたのを見て、「ああ、電流って調節してもらえるんだ」と気付いたとのこと。普通そうだろ。
 「これからどうする? 映画に行く?」と能天気なことを言うので、「今、瞳孔開いてるんだよ」と怒る。さすがにこの状態で映画なんぞ見た日にゃあ、目の前まっ白である。

 ちょうどうまい具合に、上司の入院している病院も近くだったので見舞いに寄る。しげはその間、近所のゲーセンで時間潰し。
 上司、アキレス腱を切って全治2ヶ月の診断が降りているのだが、2週間で職場復帰すると息巻いている。体調自体が悪いわけではないので、そう言いたくなる気持ちは分からなくはないのだが、やはりちょっと無理してはいないか。
 仕事の話、四方山話の合間に、例のあの方の話が出る。
 「どうですか、あの方は」
 「相変わらずですねえ。会話が難しいです」
 「私とは口も利いてくれませんからねえ。藤原さんとなら、話が合うんじゃないですか?」
 「……昨日ですねえ、私のところに彼女が来ましてね。書類を持って来て、『これ、○○○の書類なんですけど、間違って私の書類に紛れこんでたんですよ。どうしましょう』と仰るものですから、『○○○にお返ししたらどうですか?』と言ったら『私がですか?』って答えるんですね。だから『お忙しいなら、私の方から返しておきましょうか?』と言ったら、そのまま黙って向こうに行っちゃいました」
 「……なんですか? それは」
 「……よくわかりません。好意的に解釈すれば、自分で処置すればいいということに気付いて帰ってったってことじゃないでしょうか」
 「それにしてもどうして一言も声をかけずに行っちゃうんでしょうかねえ」
 「わかりませんねえ」
 全く、謎なのである。

 今日のうちに買い物の類は片付けておきたかったので、博多駅まで足を伸ばすが、しげがもう「眠い」と言い出したので、私だけバスセンターの前で降ろしてもらって、しげだけ一足先に帰る。
 紀伊國屋でDVDと本を買い込んで帰宅。


 夜、『浅見光彦シリーズ17 秋田殺人事件』を録画しておいたのだが、ダイエー・ロッテ戦の放送が延長になったせいで、後半が切れてしまっていた。これだから野球が嫌いになるのである。延長したって全部放送できない場合だってあるのだから、最初から延長放送なんて姑息なマネ、しなきゃいいのだ。世の中野球ファンばかりで成り立ってるわけじゃねーぞ。
 ああ、くそ、誰か見てた人はいないか。加藤夏希の行く末が気になるぞ(今回のヒロインだったのである)。


 唐沢俊一さんの『裏モノ日記』8月20日の分に、「『トリビアの泉』はウスいからこそ受けている」という趣旨の記述があり、微苦笑する。スーパーバイザーとして番組に参画していらっしゃるわけだから、立場として貶すわけにはいかないのも分かる。けれど誉め方が屈折しているので、「やっぱりウスいってことは否定のしようがないんだよな」という印象の方が強くなってしまう。
 「テレビのバラエティー番組は、一般の視聴者の少し下のレベルくらいで丁度いい」とか言ってた業界人がいたが、その点、「ものたりねえなあ」と感じさせるレベルに抑えてるのは「今、受ける」戦略としてはアタリなのだろう。でも本当に「残る」番組というのはいつの時代でもアナーキーでカルトなものだ。そういう要素のない『トリビアの泉』は、放送が終了して10年も経てばまず確実に「忘れられる」番組になる(ならないためには延々と続けるしかない)。
 もちろんそれが「いけない」わけではない。私の(そしてたいていのオタクたちの)不満は、三木聡さんや唐沢俊一さんがスタッフにいるのなら、もっと面白く出来るはずだ、という「期待」が前提としてあるからである。
 しかし、実際には三木さんも唐沢さんもディレクターとしてあの番組に参画しているわけではない。モノを言うにも限界があるのだろう。実際、日記の中でも「テレビの世界に行かなくてよかった」と仰っている。

 職場でも若い子たちと『トリビア』について話す機会が多くなっているのだが、別にオタクでない普通の連中でも、やはりあの番組のネタの半分くらいは「つまんない」と思っている(「ウスい」って言い方もオタク用語なので、彼らは使わない。ここでオタクか非オタクの判別が付いちゃうのね)。
 彼らの知的レベルは、タモリや荒俣宏よりは薄いが、ビビる大木やMEGUMIよりは上、ごく普通と言っていいだろう。「ビビる大木って、なんであんなに『へぇ』を連発するんだ?」とパネラーの方がバカにされているのだ(そんな彼等にもこないだの「スフィンクス」ネタはツボにハマッていたようだった)。
 この「半分面白くて半分つまんない」という匙加減が高視聴率の理由だろう。内容が濃すぎると付いていけないし、薄いと見る気も起こらない。劣等感を感じさせない程度に知的好奇心を揺さぶっているのである。

 私も若い連中にせがまれて、つい豆知識を披露したりしているのだが、こないだ「土星と冥王星は水に浮くんだよ」と言ったら、「あ、それ知ってる! ホントホントホント!」と周囲に絶叫した女の子がいて困った。仕事中に叫ぶなよ(仕事中にそういうネタ振った私が悪いんだが)。


 マンガ、島本和彦『炎の転校生』1巻(小学館文庫・630円)。
 もちろん少年サンデーコミックスで全巻揃えちゃいるんだが、「大幅加筆修正!!」に加えてデビュー作『必殺の転校生』を収録となれば買わずにいらりょうか(^o^)。
 まあ中身を見ると「大幅」というのはちょっと誇大広告ではあったが、ここぞというピンポイントで楽しい描き足しがされているのが流石である。なんたって、滝沢と伊吹のバレーボール対決で「必殺技が一つ増えている」のだ。絵柄がちょっと変化してることくらい気にしない気にしない♪
 巻末の「島本和彦×炎尾燃」の掛け合い漫才も必読だ。

2001年08月22日(水) オタクの花道/同人誌『オトナ帝国の興亡』ほか
2000年08月22日(火) とんこつラーメンは臭い/『ここだけのふたり!!』8巻(森下裕美)



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