無責任賛歌
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| 2005年01月14日(金) |
エスパーにはなれません/マンガ『西の善き魔女』1、2巻(荻原規子・桃川春日子)ほか |
昨日の日記を読み返してみて、自分の女房に対してあまりに冷淡な書き方をしているかなあと思ったので、ちょっとだけ補足説明しておく。 情緒不安定に陥っているしげの身を心配しないで、「オレの身が持たねえ」とか「車のローンはオレが払うのか」とか、自分のことばかり気にしているように書いているが、それはしげの身を心配したところでキリがないからである。 しげの身を本気で案じていたら、私は仕事に出かけることもできない。しげのホンネは私とずっと一緒にいたいのである。あるいは自分が不安に陥った時には、どんなに遠く離れていても“それと察知して”飛んで帰ってきてほしいのである。あるいは私の分身がもう一人いて、一緒にいてほしいのだ。困ったことに、妄想としか言えないこれらの願望を、しげは半分本気で期待しているのだ。 もちろんエスパーならぬ私にそんなことはできようはずもないので、私がどんなに優しく接しようと、しげにとっては「つれない態度」としか受け取られないのである。つれないどころか「甘やかし過ぎてんじゃないか」って回りからは見られてるんだけれどもねえ。しげのアタマがイカレた状態のときに喋ったことは、あとになって落ちついたときに聞き糾してみると、「オレそんなこと言ったっけ?」と本人が忘れちゃってることも多いので、ほったらかしとくのが吉なのである。
夜中に何度かトイレに起きはしたが、ここ1、2週間のうちでは一番ゆっくりと眠れた。 体調が優れずに〆切過ぎても片付いてなかった原稿があったんだけれども、半日かけて仕上げる。ちょうど印刷所の人が原稿を取りに来たと連絡の入った3秒前に完成。これまでにもいろんな綱渡りを経験してきはしたが、今回がマジで一番ヤバかった(つか、第1次シメキリと第2次シメキリはぶっちこいてるんで、印刷所さんの表情はかなり苦しげではあったのだが)。 以前ほどに指は動かなくなっているので、400字詰めで10枚ちょっとの原稿を打つだけでも5時間くらいはかかってしまう。それでも手を抜けないのは、本職のほうでのこの仕事、意外なほどに人の眼に止まって読んでもらっているからなのだ。私はその都度好き勝手なことを書いてるだけなのだが、あとになって聞いてみると、私の書いた原稿を読んだ人が陰で私の便宜を図ってくれたことが結構あるのである。カラダ弱くてしょっちゅう仕事休んでる私が、今の職を曲がりなりにも続けてられているのは、もしかしたら私の文章のおかげもあるのかもしれない。そう考えると、つい一生懸命書いてしまうのだが、気を入れて書いた文章ほど自分ではつまらなく思えてしまうのは、いったいどういうことなんでしょうかねえ。
今日はしげの通院の日であったのだが、仕事を辞める話を先生に相談してみたか聞いてみた。 「相談じゃなくて報告しただけだけど」 「で、返事は?」 「別に?」 「反応なし?」 「ないよ。だって『仕事辞めるな』とか言えないじゃん」 別にそういう返事を期待したわけではないのだけれど、本職の先生が患者の変化に対してどう対応するかは気になるじゃないの。先日しげが自殺を考えた時も「引いてた」そうだし、話を聞く限りではあまり「先生」らしい態度でいるようには感じられないのである。「薬は飲み過ぎないように」くらいの注意はちゃんとしてくれてるとは思うけれども。
故障したDVDレコーダーの修理を依頼に「ヤマダ電器」へ。 窓口で「いらっしゃいませ」とお辞儀する店員さんを見たら、昔馴染みの女の子だった。その昔、その子と、ある男の子との仲をちょっと取り持ってあげたようなこともあったので、その後どうしているかと時々思い出して気になってはいたのであるが、意外と身近にいたものである。名札を見ると名字は変わっていない。あれから7〜8年は経っているので、まだ彼氏と付き合っているのか別れたのか、微妙な年月であるが、いくら気になるとは言ってもいきなり「今はどうしてる?」とは聞けない。まあ聞かなくてもいいことではあるが。明日出張修理をしてもらうように依頼だけして帰るが、彼女がついタメ口になりそうなのが気になった。いくら旧知の間柄とは言っても、今は店員さんと客なんだからさあ(^_^;)。
晩飯は鶏肉の雑炊。「家事ちゃんとやるから」の約束通り、洗濯もしていたようである。しげの約束はいつも最初の数日は守られるのだが、これまではたいてい三日坊主に終わっていた。さてこれがいつまで続くものやら。 DVDデッキがこわれてるので、なんかテレビを見る気が起こらず、夜はマンガなど読んで過ごす。
『特撮エース』��007。 巻頭は新連載、矢吹豪のマンガ、『Sh15uya(シブヤフィフティーン)』。マンガのほうはヘタではないがよくあるオタ系の絵でもう一つ魅力がない。ただ、トーンの使用を抑え気味にして黒と白のコントラストをつけようとしているのはいい感じだ。意欲は伝わってくるので、今後化けてくれるといいかな。ドラマの方の特集記事を見ると、こちらもなかなか面白そうなんだけれど(女の子はそう好みではないが)、これ、福岡じゃ放送してないんだよね。ちょっと待てば「テレ朝チャンネル」に流れるだろうとは思うけれど、特撮のイチオシ新番組が(『響鬼』は置いとくとして)、全国放送じゃないってどういうこっちゃねん。特撮・アニメ番組に関しては今は「冬」とまではいかないまでも「秋」な時代なんだなあと思うのである。 『とりが見た!』で、とり・みきさんが『ゴジラFW』について「10人が見て、5人が10点で残り半分が0点つける映画」と評していたのは言い得て妙。「個人的には『こういうふうにだけはしないでくれ』という要素だけで作られている作品」と批判しつつも、「力及ばず6点くらいで終わっている映画より見れちゃう部分がある。真逆のベクトルながら8点のパワーはある」と評価されている。 実際、私もあれの評価には苦しんでるのだ。バカ映画が好きな人や、「ミニラ」が許せる人(^o^)、映画としての完成度とかそんなことはどうでもよくて「怪獣がいっぱい出てくるイベント」を楽しめる人なら、あれで充分楽しめるとは思う。私もそういう部分を楽しまなかったわけではないのだが、逆を言えば「いい大人がマジメに見ておもしろがれるもんじゃねえ」というのも事実なんである。ツッコミ入れ出したら全編入れまくれるから、たとえ怪獣映画嫌いのしげでも、連れていっていれば多分笑って楽しんでくれたとは思う。 けれどねえ、なんかねえ、ゴジラを笑われる様子を見るのは私にはもうツライのよ。それだったらまだ思いっきり「なにこれ?」と貶してもらったほうが、「いや、これにはこれでいいところが」と弁護のしようもあるのだけれど。ああ、でもそれもあのバカ監督を擁護する形になっちゃうんだよなあ。全くどうすりゃいいんだか。
マンガ、荻原規子原作、桃川春日子作画『西の善き魔女』1、2巻。 一応、児童文学の研究を専門にしていた以上は荻原規子の小説もひと通り読んどかなきゃならないところなんだが、実はまだどれも未読。和製ファンタジーって、なんかとっつきにくくって(言い訳)。 コミック版が出てたのに先日やっと気付いたので読んでみたのだけれど、ファンタジーはファンタジーだけれども少女マンガの要素がかなり強い。
グラール王国の辺境、セラフィールドに住む少女フィリエルは、自分はごく平凡な農家の娘だと思っていた。母を幼い頃に亡くした彼女は、偏屈な天文学者の父、ディー博士とも別れて暮しており、彼の弟子の少年ルーンだけが唯一の友達だった。ある時、父から母の形見の首飾りを渡されたフィリエルは、ルアルゴー伯爵家のパーティにその首飾りをつけて参加する。しかしそれが彼女を大きな運命の渦に巻き込むことになるとは、そのときの彼女は知る由もなかった。フィリエルの母は、かつて異端の研究にいそしんだディー博士と恋に落ち、自らの身分を捨て追放された王女エディリーンだったのだ……。
過去を知らぬ、運命の血を引く少女とそれを取り巻く人々の三角関係などなど、登場人物がカタカナ名前であることを気にせずに物語の要素だけを見ていけば、なんだか昼メロか往年の大映ドラマを見ているようである。もちろんこれはこのマンガを貶しているわけではなくて、充分面白く、ドラマチックにできあがっているということなのであるが、普通のファンタジーを期待して読むと、何となくカタスカシを味わうことにはなる。 いやまあねえ、ファンタジーだって恋物語が出てくるものは多いけど、もうちょっと世界そのものの運命がキャラクターの一人一人にのしかかってくるものだからねえ。ある異世界を構築するってことは、そこに住む人々の文化、習俗、思想まで、細部に渡って作りあげなきゃならないんだけれど、一人一人のキャラクターの妙なストイックさに、どこか日本人的な好みが混じりこんでいるように見えるのである。だからこその「和製」ファンタジーなのだろうけれど。 いや、普通の読者はもう、それがファンタジーかどうかってこととか気にせずに読んでるのか。「おもしろけりゃそれでいい」ってことなのかも知れないけれど、最近はどのマンガを見ても「ある一つの形式で語られるからこその面白さ」ってものはどんどんないがしろにされてるよな、実際。
2003年01月14日(火) ある「B級」監督の死/『風雲児たち ワイド版』9巻(みなもと太郎)/『復活! 大人まんが』(夏目房之介・呉智英編)ほか 2002年01月14日(月) 原作と映画の間/映画『走れメロス』/『朱色の研究 夕陽丘殺人事件』(有栖川有栖・麻々原絵里依)ほか 2001年01月14日(日) 雪の断章/アニメ『ポール・グリモー短編集〜ターニングテーブル〜』
| 2005年01月13日(木) |
壊れゆく女/アニメ『ああっ女神さまっ』第1話ほか |
仕事から帰宅してひと寝入り、2時、3時に起きてアニメ見るという習慣ができつつあるな。毎日続けてたら確実に体調壊しそうだけれども。 夕べ(つか早朝)は、キッズステーションで『仙界伝 封神演義』第2回、TBSチャンネルで『ああっ女神さまっ』第1話を見る。『封神』は原作もそうだったけど、キャラクターがやたら饒舌なのが気になる。一応は歴史モノだから仕方がないと言えばそうなんだれど、説明的なセリフばかりで、ドラマが今イチ盛り上がらない。主要キャラクターがまだ本格的に絡んでないせいもあるだろうけれど。 『女神さま』、スタッフ、キャストとも、かつてのOVAシリーズと同一であるにも関わらず、殆ど「仕切り直し」といっていいくらいにグレードアップされているので驚いた。前のシリーズもかなりハイクオリティなアニメーションだったけれど、キャラクターデザインを現在の藤島庸介の絵柄に合わせて全面的にリライトし、恐らくは作画枚数もかなりかけている(まあ、1話から手を抜くわけにも行くまいが)。 森里蛍一の日常を1話かけてじっくりと描き、その人間性を視聴者に印象付けさせることで「なぜ女神たちが彼のもとに集ったのか」、その理由を納得させようとする演出は、なかなかに成功している。なんたって蛍一とベルダンディーが出会うところでようやく1話が終わるのだ。「ただの“萌え”アニメなんか作りたくない」というスタッフの気概が伝わってくるようだ。 思うに、原作の『女神さま』は、当初キャラクターたちの細かい設定は殆ど考えられてなかったのだと思われる。はっきり言っちゃえば、本当に「優しい女神様が側にいてくれたら」という男の妄想を満たすだけのマンガだったのだ。それが、連載が長期化し、アニメ化され、また同様の後追いマンガが増えるに連れて、「元祖」として他作品との差別化を図らなければならなくなった。身もフタもない言い方をすれば、「もう少し中身を何とかしようよ」ということである。おかげで劇場版などは「真実の愛とは何か」ってな命題をドーンと出してしまい、もちろん観客の納得できるような結末を用意できるわけもなく、かえって薄っぺらな作品にしてしまっていた。 今回のテレビシリーズは、言ってみれば「敗者復活戦」である。思わせぶりなナレーションを鼻につくと感じる人もいるだろうが、今後シリアスとギャグのバランスがうまく取れればまあ面白いものになっていくのではないか。
朝方、しげは「具合が悪い」と言って、職場まで送ってくれなかった。 昨日はゆっくり寝たはずだから、何をそう具合が悪いのか、聞いてみたら、「2錠飲めばいい精神安定剤を10錠飲んだら気分が悪くなった」と言う。 「なんでそんなバカなことしたんだよ!」 「だって気分が落ちつかないんだもん。それくらい飲めば効くかと思って」 「処方を守らなきゃ薬は効かないって常識だろうが!」 ……と怒ったところで、飲んでしまったものはもう手遅れだ。しげもマトモな精神状態のときだったらそんなバカなマネはしなかっただろうが、マトモな精神状態ではないからやっちまったのである。睡眠薬を飲み過ぎなかっただけマシだったかもしれないが、こんなことがしょっちゅう続いたりしたらこっちの身が持たない。どうすりゃいいんだか。
しげは、夕方になってまだ終業時間にもならない時点で「迎えに行ってもいい?」とメールを送って来た。半日経ってもまだ情緒不安定な状態が続いているらしい。 車に乗り込んで、「晩飯はどうする?」と聞いたら、しげ、「作ったよ」と言う。 「晩飯を?」 「いいや?」 「今『作った』って言ったじゃないか!」 「うん」 「だから、お前が食事を作ったんだろ?」 「いいや?」 「どっちなんだよ!」 なんだか支離滅裂で訳が分からなかったが、よくよく問い質してみると「食事を作りはしたが、私の作る料理でイヤではなかったか?」と言いたいのであった。「いいや?」は「NO」ではなくて「嫌」だったのだな。……も少しイントネーションをハッキリさせてくれ。 それにしてもあれほど家事を嫌っていたしげがいったいどうした風の吹きまわしかと訳を聞いてみると、「仕事辞めていい?」と切り出してきた。 正月からこっち、しげはかなり精神的に追いつめられていて、一時は自殺すら考えたほどであった。もちろんイカレたアタマで考える自殺であるから、「風呂場にギロチン台を設置しよう」なんてシュールなものである。自殺の動機だって、これといったきっかけがあったわけではなく、ただ「ぼんやりとした不安」があるばかりである。ここのところ、仕事に出るのが苦痛で仕方がないと言っていた。 確かに朝夕の私の送り迎えに病院通い、それに仕事もとなると、からだが持たないというのも分かりはする。「家事はちゃんとするから」と言うので、「それなら無理して続けなくてもいいよ」と言う。ただそうなるとしげが自分で働いて払う予定だった車のローン、残りは全部私が支払うことになるわけである。ちょっと小遣いを減らさなきゃならなくなるのは痛い。まあ、DVD買うのを2、3枚控えればそれで充分なんだけど。
テレビドラマ『富豪刑事』第1回「富豪刑事の囮」。 原作はSF作家筒井康隆の、傑作と評判のミステリー。考えて見たらこれだけ「絵」になる小説が今まで映像化されてこなかったのもフシギだが、やっぱり「予算がかかる」と思われて敬遠されてきたのかな? かといって今回の映像化もそんなに金かけてるようには見えないけど。 その記念すべき第1回の放送は、原作の第1話をベースに、五億円強奪事件の犯人を探すために「犯人が大金を使わざるを得なくなるような工作をする 富豪刑事」という展開。ストーリー自体はまあまあ原作に忠実に作っている(容疑者が原作の4人から2人に減らされてるけど)のだけれど、肝心なところで失敗しているのが残念。 主人公「神戸大助(かんべ・だいすけ)」をドラマでは女性に変更、「神戸美和子(みわこ)」としたまでは面白いアレンジだと思ったが、いかんせん、演じるのが深田恭子では大富豪の雰囲気など出ようはずもない。富豪の「おっとリ」と天然の「ばか」とはムードがまるで違う。時効のことをうっかり忘れてしまい、「あと三日で解決できるのか?!」と怒鳴られて「さあ?」と困ったように首を傾げるのではただのバカである。ここは「根拠のない自信」くらいは持って「大丈夫ですわよ、おほほほほ!」くらいの態度を取ってほしかった。パーティを開くアイデアも自分で捻り出さなくてはねえ。あまつさえ真犯人に殺されかけるんだから、どこがいったい名探偵なのやら。ヒロインは危難に会わなければならない、なんて陳腐なことを考えたんだったら、『富豪刑事』を原作に選ぶなって。
『富豪刑事』を録画している最中に、突然DVDプレーヤーがストップ。リモコンをいくら操作しても、DVDが中から出なくなってしまった。 おかげで『H2』の第1回も録画するつもりが見逃す。つかこれ、修理に出したらどれくらい時間がかかるんだ。その間見逃す映画やアニメが何本になるか。こういう時のためにもう一台DVDレコーダーを買っておくべきかとも思うのだが、もう次に買うなら次世代DVDの趨勢が決まってからって気もするし、これもまた悩みどころなのである。
2003年01月13日(月) またまた風邪悪化/『別冊宝島Real まれに見るバカ女』/『宇宙をぼくの手の上に』(山本弘)ほか 2002年01月13日(日) カメラ小僧にご用心/DVD『エコエコアザラク』/『ななか6/17』5巻(八神健)ほか 2001年01月13日(土) 正月の半ばに/『天才伝説 横山やすし』(小林信彦)
| 2005年01月12日(水) |
芝居の時間は終わらない/ドラマ『松本清張特別企画 黒い画集 紐』ほか |
最近生活のリズムが狂ってきているので、夕べは日記も書かずに10時くらいには寝たのだが、そしたら今度は午前1時に目が覚めてしまった。しょうがないのでそれから日記書き。ちょうど「キッズステーション」でアニメ『仙界伝 封神演義』第1回が始まっていたのでそれも見る。これ、本放送の時は早朝だったので殆ど見られなかったんだよね。 スタジオディーン制作で、西村純二監督と来れば、まあそこそこの出来だろうと予測はつくが、言い換えればそこそこ以上は期待できないとも言える。第1回を見た感じでは、「そこそこのちょっと上」くらいは行っていたけれど、まあ、50話続けるのは苦しいかなあ、という印象だった。データを調べてみると、やっぱり26話で終了である。予定通りなのか打ち切りなのかは分らないが、この分だと原作全部は消化しきれてなかったんだろうなあ。 原作コミックでは殆ど無表情だった申公豹に微妙に表情を付けていたのは面白かったが、石田彰の声がそれに合っていない。ヘタな役者さんじゃないから、これ多分線録りだったんだろうな(^_^;)。
それからまたひと寝入りして出勤。二度寝したせいで、午後になるまで調子が出ず。 しげは朝は何とか起きて送ってくれたが、体調が悪く、迎えには来れず。仕事も休みを取った由。コンビニでお土産に弁当を買って帰るが、いつもは弁当を手渡すなり猛然と食い尽くすしげが、いったんは弁当を受け取ったものの、ぐたっとしてそのまままた寝てしまった。本当に具合が悪いんだなあとは思うが、寝過ぎてるせいじゃないかとも思う。夕べも寝てたし昼も寝てたんだから。
TVQで「女と愛とミステリー」枠で、『松本清張特別企画 黒い画集 紐』を見る。これがまた単発ドラマとしては久々に見ごたえのある傑作。アリバイトリックはそうたいしたことはないのだが、ともかく役者がいいので不自然さがないのである。 主演に余貴美子というのが渋いくらいに渋過ぎるのだが、だからこその重厚感。ラストシーン近くはねえ……結構泣けるんですよ。なんか見ててさあ、イメージが内藤剛志が私に、余貴美子がしげに重なってきちゃってさあ(ドラマ見た人はビビらないように)。いや、あそこまでは行かないと思いますが(^_^;)。 松本清張原作なら、これくらいの芸達者を使ってくれと言いたくなるのは、先日の『黒皮の手帳』の米倉涼子の演技がなんともふやけた出来だったから。やっぱり「ホン」と「役者」ですよ、ドラマは。 今回、脇を固めているのも、大地康雄、真野響子、石橋蓮司、萩原流行、山田純大、小沢真珠、田中隆三、根岸季衣と演技派ばかりだ。難を言えば、刑事役の大地康雄の演技にどうしても「鬼貫」が混じっちゃうところくらいか。みんな地味っちゃ地味なんだが、トシヨリにはこれくらいのキャストの方が心惹かれるのである。 今日のドラマを見逃したミステリファン、かなり損しましたぞ。
私が所属しているP.P.Produceの劇団活動の休止については、「今後どうなるのか」と心配してくださった方も結構いらっしゃった。ちょっと注釈付けとくけど、未だに私が代表だと思ってらっしゃる方、私はとうの昔に代表から降ろされとりますので。代表も主宰もしげに移って、さらに現在は「休眠」状態であるので、今後は誰が代表になってもいいって形にシフトしている。けれどこれでP.P.Produceの演劇活動が完全にストップすることになるとは考えていなかった。なんとなれば、“あのしげが”芝居から完全に脱却し縁を切ることになるなんて、これっぽっちも思っちゃいなかったからである。 しげはここんとこ、公演を打つたびに機嫌が悪くなっていた。スタッフにしろキャストにしろ、ともかく要領の悪い連中が揃っていて、マトモに芝居が作れないからである。もちろんしげ自身、セリフ覚えは悪いわ役どころはつかめないわ物忘れはひどいわヒステリーをしょっちゅう起こしてセルフコントロールはできないわで、足引っ張ってばかりだったのだが、じゃあ他のメンバーがしげ以上に芝居に本気で取り組んでたかというとそんなことはないのである。結局、P.P.Produceは何のために人が集まっているのか、目的が茫漠とした、「芝居をするために芝居をしている」ような本末転倒な状態にあった。これではいっぺん全てをマッサラな状態にして、それでも芝居を「本気でやりたい」という人とだけ一緒に芝居を作っていきたいとしげが考えたのもムリはないのである。 だから、今でもしげが「やってみたい」芝居の企画はいくつもある。ダンス中心の芝居が作れないかとも言っていた。それらの一つ一つが全て具体的に成立するかどうか、現段階ではあくまで未定なので、詳細は語れないのだが、昨日も「××××ってのはどう?」と相談されているのである。 しげは脚本は書けないが(常識がないからである)、最初の設定だけだけなら思わず膝を打つような面白いアイデアを出せる。昨日聞かされたネタも、聞いた途端に私のアタマの中で奔流のように脚本の構成とディテールが浮かんできて、実現できればかなり面白い芝居になることが予測できた。下手に大言壮語していると自分で自分の足元を掬いかねないのだが、少なくとも橋×二十×や鴻×尚×(今のダレたもんしか書けなくなった)よりは“見られる”脚本を書けるよなあとは思う(謙虚に言ってますよ)。となると、あとはスタッフとキャストの問題になってくるのだ(-_-;)。 しげからアイデアを聞かされた段階で既に問題が生じてるんだが、これ、キャストにかなりな人数を要するのだ。しかもアテ書きが殆どできない。だから、役者として参加するつもりならあまり生半可な気持ちで取り組んでもらいたくはないのだ。セリフをどこまで自分のものにしてかつ膨らませることができるか、挑戦してもらわなければならない。「所詮シロウトだしー」なんて言い訳はしてほしくないのである。かと言って、クソマジメにしゃっちょこばって「やらせていただきます!」なんて熱血に取り組んでもらっても成立しない芝居なので、そのあたりの兼ね合いが難しい。つまり、役者として「努力」は必要だが、そこに「余裕」がなきゃならないということなのだ。単純に「芝居を作る」ことよりも、「面白いものを作る」姿勢が必要だ、と思ってもらえればいい。 演技をするに当たっては、これまでの自分の「殻」を一つ破ってやろう、という気持ちを持ってもらいたいと思う。それくらい今度の脚本は面白くなりそうだ。でもどんなに「おもしろい」脚本であっても、「やりたい」人が集まんなきゃどうにもならない。……なんつーかねえ、ハッキリ言っちゃってさ、私ももう、「やってみたいけどー、自信ないしー」とか「何が言いたいんだかよく分かんないー」なんてヌルイ返事、聞きたくもないのよ。だもんで、こっちから積極的に声かけようって気にならないの。 とりあえずは脚本をあげて、それから実現に向けて動き出すことになるから半年は準備期間が要る。で、キャストが本気で取り組むなら、セリフ覚えに立ち稽古に、3、4ヶ月程度で充分モノになるはずだ。P.P.Produceのみなさん、やる気ありますか?
なんだか毎日スパムが来るなあ。今度は「もう既に知り合い」を偽装したメール。
> **********@kje.biglobe.ne.jp > これであってますか? > 改めてはじめまして♪ゆかだけどアドこれでいいんですよね? > もうすぐ約束の日が来るけどどんな格好で来るか教えてもらっていいですか? > 私は白のブーツで上はニットの青系かな?じゃあ仕事がんばってね♪
「アドこれでいいんですよね?」が間違いメールを演出したつもりで、作りがワザとらし過ぎてバレバレ。当然、不特定多数にバラ撒かれているので、Google検索すると、結構な数がヒットする。「『改めてはじめまして』って日本語として合ってるのか?」ってツッコミもあったな(^o^)。まあ、これ以前に「ゆか」さんと誰ぞとの間にあったやりとりの内容如何によってはこういう表現もあり得るでしょう。そんなやり取りなんて存在しないんでしょうが。 「引っかかる人がいるかも」とコメントしてた人もいたけど、これだけやたらスパムメールが氾濫してると、騙される可能性はどんどん低くなってると思うけどね。偶然にもホントに「ゆか」という名前の人と会う約束してた人なら別だが。
2003年01月12日(日) ヤマさんが見ていた/DVD『パニックルーム』/『快傑! 鈴鳴高校探偵部』1〜3巻(日下部拓海)ほか 2002年01月12日(土) 寝(られ)る場所そろそろ作らんとな/『仮面ライダー激闘ファイル』(岩佐陽一)/DVD『本陣殺人事件』ほか 2001年01月12日(金) 一陽来復
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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