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ぱるたの仕事場日記
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2004年07月23日(金)
事実は小説より奇なり3

ブロック長さんの上司殿は「ブロック統括長」だった。とにかく会議室に座ってもらいお茶を出し、あわただしく名刺交換など済ませると、まず統括長殿が「この度は御社には多大な御迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。決済会社としてあるまじきことが起きてしまい、誠に申し訳なくお詫び申し上げます。」と深々と頭を下げる。両サイドに従えた部下たちも一斉に頭を下げる。

更に統括長殿、「本日、弊社の方でもこの件に関しまして、すべて弊社の落ち度によるものであったことが確認されましたので、すぐにでもお金をお返しさせていただきますことを、まずご報告申し上げます。ご理解賜りたいのは、T某様からお金を返してもらっていないからお支払いしないとかそういうことは一切無いということでございまして、これはこれ、それはそれ、と切り離して考えてございます。あくまでもH社様へのご入金分といたしまして、まず全額お返しさせていただく所存でございます。」

「それにしましても、これほどの長きに渡ってこのようなことが続くということは、弊社としましても初めてのケースでございまして・・・実は、私ども、御社様には大変感謝申し上げておるのでございます。つまり、これは、何よりも、御社様が弊社に全幅の信頼を置いてくださったゆえに起きたということでございまして・・・その意味では大変有りがたいことだと思っております。」

まるで歌舞伎役者のようなセリフ回しの統括長殿。H社のずさんな入金管理も子宅配会社への信頼が厚かったからこそ、ですか。そうきましたか( ̄▽ ̄;)
そして、しばらく沈黙の後「実は、先ほどT某様にお会いしてきたんですよ。」

話がやっと本題に入った。

T某が言うには、今年に入って商売をやめたから今年の分は全額すぐにでも返済する。しかし、 昨年の入金分は自分が売り上げたものに対するH社からのインセンティブだから、これは自分の取り分だ。何か文句があるなら、来週月曜日までに調べてこい。納得できるような証拠がなければ、返済はしない。
子宅配会社のブロック統括長殿、こんなことをT某に言われてしまったために、どうしてもH社に協力を仰がなければならなくなったわけだ。
つまり、T某が言っていることが大ウソだという証拠をH社に出してもらいたい、というのだった。

まず必要なのは、昨年当初からの配送伝票、受注票。これにより、すべての代引き配送は、T某からの依頼ではなく、間違いなくH社からの依頼で行われたことが証明される。そして、T某とH社との間が契約解除された状態であることを証明する書類・・・・これがあれば、いくらT某がH社からのインセンティブだ、と主張しても理屈が通らないことになる。契約が結ばれていない相手にH社がインセンティブなど支払う訳がないからだ。

26日月曜日までと区切られている。時間がない。とっくに終業時間はすぎているが、構わず、業務のEさんに頼んで昨年の配送伝票を探してもらう。

その間に私は引越で自宅にいる社長の携帯に電話を入れて、事情を話し、社内にあるこれらの証拠品を子宅配会社に提示する許可を得た。しかし社長もT某の言い分にはあきれかえり、証拠物件については「どんどん持っていってもらって頂戴。場合によってはオリジナルを渡してそちらでコピーしてもらっていいですから!」と快諾。

さて倉庫の奥の段ボールをいくつか取り除くとH14〜とマジックで書かれた段ボール箱を発見!開けてみると、半月〜1カ月ごとにとじひもで丁寧に綴じられた配送伝票と受注伝票が出てきた。とてもきちんと整理されている。業務システムにT某の名前を打ち込み、履歴を調べると、解約日も一発で分かる。解約書類のファイルが仕舞われているロッカーを開け、当時のファイルを見つけだす。ページをめくっていくと、T某自筆のメモ(簡単なお礼が書かれたもの)がステープラーで留めてある解約届けが出てきた!このメモとともも、解約書類もコピーを取った。

夜7時近くになってやっと証拠物件が揃い、子宅配会社の面々に無事手渡した。明日入金のためには改めてH社の代表社印が捺された契約書類が必要だったが、それも社長の許可を得て私が代理で印を捺し先方に渡し事なきを得た。

やっと長い一日が終わった。

明けて本日、午前中、ブロック統括長殿から私に電話が入り、無事入金手続きを済ませたとご報告いただいた。(すごい!いきなり○○○○万円が通帳に!もちろん全部H社のお金だったわけだけど、何だかすごく得した気分になるから面白い。私のお金でもないのに!(笑))

果たしてT某はどう動くのか。H社は商品代金を回収しただけで納得するのか・・・??第2ラウンド開始である。