-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 Tom Waitsとのつながり

待ちに待ったTom Waitsの新譜【Real Gone】が発売された。
事前に見ていたジャケットの印象が
駄作である【Black Rider】に酷似していたので
悪い予感がしていたのだが、ある意味予想通り
BGMとしか聴けない類の音。










マーク・リボーのギターの陰から
Tomの声が、テープの切り貼りのように
あちこちに見え隠れするだけで、高揚感はまるでナシ。

同じTomの作品なら、コッポラ監督の【One from the heart】の
サウンドトラックとして’82年に発売され、廃盤となっていた
アルバムが【エクステンデット仕様】で再発売されて
そっちの方が断然魅力があるリリースだった。

初期のTom Waitsは、オイラの絵画に大きな影響を与えていて
今でも制作中に、また制作の合間に考え事をする際に
部屋に流れているのが彼の音楽だ。

夜の街
孤独
失望
妬み

煙草
コーヒー

・・・。

大人になって味わう、人間のダークサイドを
メランコリックに綴ったTomの歌詞や
「どうやったら、そんな声になんの!?」と言うほど
しゃがれて、潰れたダミ声に魅了されてきた。
誰が認めなくても、オイラの作品とTomの音楽はつながっている。
これからも、そう願いたい。

カナディアンのSarah Sleanの新譜【Day One】も同時購入。
メジャー2枚目とあって、かなり前作から洗練された
好アルバムだった。
頻繁にラジオでオンエアされてた【Lucky Me】をはじめ
キュートで小悪魔的要素が詰まった楽曲。
ジャケットやスリーヴなどには、彼女自らが描いた
絵、コラージュが見える。
彼女のポートレイトはいつか描いてみたいな、と思う。

2004年10月11日(月)
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