-A VAGRANT LIFE IN NEW YORK-
飯沼省



 悪運か幸運か

あったー!!14日に紛失して以来、今日まで行方不明だったものが見付かった!!もう、すっかり出てこないと諦めかけていて、昨日持ち主にも謝罪したところ。でも今朝、最後の頼みで訪問した紛失現場に、驚くべきことに届いていたのだーーー!

発見者は、そこのビルの管理人のおばちゃん。この際、おばちゃんだろうが、お婆ちゃんだろうが、どうでもいい。思いっきり抱きついて『ありがと〜〜ぅ!』と叫んでしまった(笑)。おばちゃんは「You're luckey guy!(あんたはラッキーだよ)」と言ってくれたが、俺の友達は皆『ほんと、悪運強いよね〜』と、幸運ではなく悪運と表現する。なんで?

俺は、割と【ゲンを担ぐ】人間。例えば朝にシリアルを食べた日に、絵が売れたりすると次の日もシリアルを食べるような感じ。逆に黒い靴下を履いた日に悪い事が起こると、黒い靴下を履かないようになったり。

それに当てはめると、今回探し物が見付かったのは【小さい嘘すら、つかなかった事】のお陰である。いつも失敗すると、小さな言い訳や、嘘を考えてしまう悪いクセがあるんだけど、今回は本当に包み隠さずに打ち明け、謝った。

もちろん、口に出すまでに「ちょっと大げさに言おうかな?」とか、「同情を引こうかな?」などと悪い考えも浮かんだが、「いやいや、清々堂々と謝罪すべき!」という自我が勝ったのだった。

そして今、その時嘘をつかなかった自分に猛烈に感謝している。きっと、そのお陰で戻ってきたんだと心から思ってるもん(笑)。この件では、信用や信頼を失う寸前だっただけに、余計に感慨深いものがある。

悪運でも幸運でも何でもいい。とにかくそれを引き寄せられたのなら。

2003年08月18日(月)
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